2019年01月16日公開
2019年01月16日更新
誰かに助けてほしい時ってどんな時?
皆さんは誰かに助けてほしいと思ったことはあるでしょうか?誰かに助けてほしいと思うけれど、周囲に安心して相談できる相手がいないと1人で辛い気持ちを抱え込むことになってしまいがちです。そこで、今回は誰かに助けて欲しい時の対処法について、詳しく紹介していきましょう。
目次
辛い時やしんどい時は誰かに助けを求めたくなる…
辛い状況に1人で耐え続けていると、誰かに助けを求めたくなるでしょう。しかし、様々な事情から周囲の人に助けを求めることができずに、しんどい思いを抱えている人は意外と多いと思います。
そこで、今回は誰かに助けを求めたくなるタイミングや誰かに助けを求めたいときの対処法などを、詳しく取り上げていきましょう。特に今まさに誰かに助けてほしいと思っている人は、ぜひしっかり確認してみてください。
誰かに助けてほしいと思うのはこんな時
皆さんは誰かに助けてほしいと思う瞬間とは、どのような瞬間だと思いますか?以下では、誰かに助けてほしいと思うタイミングを見ていきたいと思います。誰かに助けてほしいとよく思う人は、ぜひ自分が助けてほしいと思うタイミングと比べてみてください。
職場環境や職場の人間関係の問題で仕事に意欲的になれない時
職場環境や職場の人との人間関係に問題があり、仕事へのモチベーションが下がっていると、誰かに助けてほしいと思う人は多いでしょう。
サービス残業や長時間労働など、現代の日本の労働環境には様々な問題があります。また、職場での人間関係に悩んでいるという人も多いでしょう。
職場の環境や人間関係は自分1人の力ではどうにもならないことが多いので、多くの人がストレスを抱え込みやすいのです。
また、仕事に愛着があればあるほど、職場での問題で仕事へのモチベーションが下がってしまうことも、大きなストレスになるでしょう。
家庭内の問題で悩んでいる時
家庭内の問題に悩んでいるときも、誰かに助けてほしいと思うタイミングと言えるでしょう。
日本では昔から家庭内のことは家庭内で解決すべきという風潮があります。また、家庭内の問題を他人に知られたくないという人も多いでしょう。そのため、家庭に深刻な問題があっても、なかなか周囲の人に助けを求めにくいのです。
しかし、家庭内の深刻な問題は家族だけでは解決できないことがほとんどでしょう。そのため、家庭内の問題に1人で無理に対処しようとすると、精神的に追い詰められて誰かに助けを求めたくなるのです。
いじめや虐待といった理不尽な目に遭っている時
家庭や仕事、学校などでいじめや虐待などの理不尽な目に遭っていると、誰かに助けてほしいと切実に思うでしょう。一度いじめや虐待のターゲットになってしまうと、他人から理不尽な目に遭わされることが増えます。
いじめや虐待は非人道的で卑劣な行為ですが、閉鎖的な家庭や職場などでは、その行為が周囲の人に黙認されてしまうこともあるのです。その結果被害者は声を上げにくくなり、卑劣な行為はエスカレートしてしまいます。
いじめや虐待の被害者は1人で大きなストレスを抱え込み、誰かに助けてほしいと切実に思うのです。
努力しても業績や成績が上がらない時
努力しても思ったように成績や業績が上がらないときも、誰かに助けてほしいと思うタイミングと言えます。
自分なりに努力を続けていても、どうしても成績や業績が伸びないと焦りや不安に苛まれて、誰かに助けてほしいと思いがちです。特に受験や昇進に関わる評価の前には、成績や業績が上がらないことへの焦りと不安で追い詰められやすいでしょう。
また、周囲の人の評価を過度に気にする人は、成績や業績が上がらないことで周囲の人から見放されてしまうのではという恐怖を強く感じがちです。その恐怖に追い詰められ、誰かに助けてほしいと切実に思うようになります。
助けてほしいのに助けてと言えない理由とは?
誰かに助けてほしいと強く思っているけれど、どうしても助けてという声を出せないという人も多いでしょう。なぜ助けてと言えないのか、自分でも分からないという人もいると思います。
そこで、以下では助けてほしいのに助けてと言えない理由を、詳しく解説していきましょう。辛い気持ちを独りで抱え込んでしまう理由が分からない人は、ぜひ以下の理由に心当たりがないか確認してみてください。
プライドが傷つくことを恐れている
プライドは積極的に物事に取り組んだり、自信を維持したりするために重要なものです。しかし、そのプライドは助けてほしいときには、助けてと言えなくなってしまう原因になることが多々あります。
プライドが高いと助けられる側の人間になることに、大きな抵抗感や羞恥を覚えてしまうのです。そのため、誰かに助けてほしいと思っていても、自分のプライドが傷つくことを恐れて、助けを周囲に求めることができなくなってしまいます。
人に否定されたり非難されたりすることへの不安
人に否定されたり非難されたりするかもしれないという不安も、助けを求める声を上げられない理由の1つです。助けてほしいという思いがある人の多くは、かなり精神的に追い詰められて弱っている状態です。
そのため、助けを求める声を非難されたり、助けを求めた自分自身を否定されたりすると、大きく傷ついてしまいます。人に深く傷つけられる恐怖や不安から、助けてほしいという声を無意識に押し殺してしまうのです。
自分さえ我慢すればよいという自己犠牲的な考え方
自分さえ我慢していれば全て上手くいくという、行きすぎた自己犠牲的な考えも、助けてほしいと言えなくなる原因とされています。組織への帰属意識や貢献意欲が高い人は、特に組織に対して自己犠牲的な考えを持ちやすいでしょう。
そのような人は組織に問題が起きると、自分だけで抱え込んで解決しようとしがちです。そのため、誰かに助けてほしいと思うほど追い詰められていても、助けてほしいと周囲の人に言えなくなってしまいます。
誰かに助けてほしいと思った時に意識すべきこと
誰かに助けてほしいと思ったときには、自分の心を今以上に追い詰めないために意識すべきことがあります。以下では、その意識すべきことを詳しく解説していきましょう。
特に自分に厳しいという人は、自分で自分を追い詰めないためにも、ぜひしっかり確認してみてください。
追い詰められていることを自覚する
誰かに助けてほしいと思ったときは、自分は思った以上に精神的に追い詰められていると意識するようにしましょう。助けてほしいと無意識に思ってしまうということは、無力感を感じるほど精神的な疲労が溜まっているのです。
そのため、助けてほしいと思うときは精神的に疲れていることを自覚して、心理的負担になることはなるべく避けるようにしましょう。
嫌なことから逃げることに恥や罪悪感を覚えない
理不尽な目に遭っていて誰かに助けてほしいと思っているときは、嫌なことから逃げることに恥や罪悪感を覚えないように意識することが大切です。嫌なことから逃げることが恥や悪いことだと思ってしまうと、自分で自分をさらに追い詰めてしまうことになります。
そのため、理不尽な目に遭っていて追い詰められているときは、嫌なことから逃げようとする自分を責めないようにしましょう。
また、嫌なことから逃げることに恥や罪悪感を覚えないことで、深刻な状態になる前にストレスフルな場所から逃げる判断ができるようになります。
誰かに助けてほしいと思った時の対処法
誰かに助けてほしいと思ったときには、どのように対処するべきなのでしょうか?以下では、誰かに助けてほしいと思ったときの、適切な対処法を5つ紹介していきたいと思います。誰かに助けてほしいとよく思う人は、ぜひ以下の対処法を実践してみてください。
辛い気持ちを文章にして書き残す
誰かに助けてほしいけれど、周囲に心の内をさらけ出せるような人がいないこともあるでしょう。そんなときには、ぜひ紙に自分の辛い気持ちを書き出してみてください。
辛い気持ちを文章にすることでストレスが発散できますし、冷静に自分の辛い気持ちと向き合えやすくなります。また、自分の気持ちを綴ったメモは保存しておくと、後から冷静に過去の自分の気持ちを分析できるでしょう。
旅行やスポーツなどで気分転換する
誰かに助けてほしいと思ったときの対処法には、旅行やスポーツなどで気分転換するということも挙げられます。自分1人で問題や心配事を考えていると、どうしてもネガティブになり追い詰められてしまいがちです。
そのため、一度悩んでいる物事を考えないようにすることで、心が軽くなりますしポジティブに考えられるようになります。
思いっきり泣いてみる
一度思いっきり泣いてみるということも、誰かに助けてほしいときの対処法です。涙を流すことには、ストレス物質を体外に出すという効果があります。
そのため、誰かに助けてほしいと思うほどストレスが溜まっているときは、思う存分泣くとストレスを解消することができるでしょう。泣くことだけではストレスが解消されない場合は、しっかり眠ることをおすすめします。
眠ることで精神力を回復させることができるので、泣いた後にぐっすり眠るとよりすっきりした気分になりやすいでしょう。
満足するまで寝る
気分がスッキリするまでひたすら寝るということも、誰かに助けてほしいときの対処法と言えます。寝ることで体と心をリラックスさせると、体力や精神力が回復するので、精神的に追い詰められにくくなるでしょう。
十分な睡眠によって精神的余裕が生まれることで、ストレス源となっている問題のよい解決方法も思い浮かびやすくなります。
身近な人に相談してみる
誰かに助けてほしいときには、親友や家族などの身近な人に相談してみるということもよい対処法です。
抱えている苦しい気持ちや問題を他人に打ち明けることだけでも、かなり精神的に救われる人は多いでしょう。また、家族や親友などの身近な人は、他の人よりも自分の気持ちや問題を打ち明けやすい存在です。
さらに、家族や親友に抱えている問題を話すことで、家族や親友から問題解決のためのアドバイスを貰える可能性もあります。そのため、家族や親友などに自分の辛い気持ちや問題を話してみることは、誰かに助けてほしいときに適した対処法と言えるでしょう。
助けてほしい時は誰に助けを求めればいいの?
誰かに助けてほしいけれども、誰に助けを求めたらよいのか分からないという人もいるでしょう。
助けてほしいという気持ちになったときは、身近な家族や友達が最も助けを求めやすい存在と言えます。信頼できる相手に辛い気持ちを打ち明けることで、かなり精神的に楽になるでしょう。
しかし、家族や友達などの身近な人に心配をかけたくないという人もいると思います。そのような人は、ぜひ電話で利用できる相談窓口を利用してみてください。直接顔を合わせない電話ならば、他人にも気軽に助けを求めやすいでしょう。
電話で利用できる相談窓口の中には、プロのカウンセラーに相談できたり、必要な機関に連絡をとってくれたりする窓口もあります。深刻な問題を抱え込んでいて、精神的に追い詰められているときは、ぜひ電話の相談窓口を利用してみてください。
誰かに助けてほしいと言うことのメリット
誰かに助けてほしいと打ち明けることには、様々なメリットがあります。以下では、誰かに助けてほしいと打ち明けることのメリットについて、詳しく説敬していきましょう。
1人で問題を抱え込んでいる人は、ぜひ以下のメリットをよく確認して、誰かに相談する勇気を出してみてください。
問題解決の道が開けやすくなる
誰かに助けを求めることには、問題解決の道が開けやすくなるというメリットがあります。
1人で考えていても、複雑で深刻な問題のよい解決策は思い付きにいくいでしょう。しかし、複数の人で協力しながら問題について考えることで、よい解決策が思いつきやすくなります。
また、問題とは関係のない第三者の視点からの意見は、冷静に問題を捉えられるようになるきっかけになりやすいでしょう。抱えている問題を冷静に捉えられるようになるためにも、助けがほしいときは誰かに助けを求めてみてください。
所属している組織が健全に運営されやすくなる
所属している組織が健全に運営されるようになるということも、誰かに助けを求めることのメリットと言えるでしょう。
組織の問題を誰か1人が抱え込み続けていると、問題が公にならないことで健全な組織運営ができなくなってしまうことはよくあります。
きちんと周囲の人に助けを求めて、抱えている問題を伝えると、組織の構成員全員が問題を共有できるようになるでしょう。その結果、構成員1人1人の責任感が増して、組織が健全に運営されるようになるのです。
自分にとって有益な情報を得やすくなる
自分にとって有益な情報が集めやすくなるということも、誰かに助けを求めることのメリットと言えます。誰かに自分の困っていることを伝えることで、その人が問題解決に役立つ制度や相談先の情報を教えてくれる可能性が高まるのです。
日本には貧困に対する保護制度や職場や、家庭などでの問題をしっかり受け止める相談機関などがあります。しかし、このような制度や機関に関する情報は社会に浸透していません。
そのため、少しでもそれらの情報を得られる可能性を高めるために、誰かに積極的に助けを求めるべきなのです。
助けてほしいときは問題に早めに対処しよう
今回は誰かに助けてほしいときの対処法や、誰かに助けを求めるメリットなどについて詳しく紹介しました。誰かに助けてほしいときは、すでに精神的に追い詰められていることを意識して、抱えている問題に早めに対処することが大切です。
どうしても人に助けを求められないときは、ストレスをなるべく軽減するような工夫をするようにしましょう。