感性を磨く方法や磨き方!感性を養うには?

感性を磨く方法や感性を養う方法を紹介します。感性という言葉はよく耳にしますが定義が曖昧でどこか漠然としています。感性がある人とない人では何か違いはあるのでしょうか?感性の言葉の意味を確認し、仕事で感性を養う方法や感性を磨く事の出来る仕事についてもご紹介します。

感性を磨く方法や磨き方!感性を養うには?のイメージ

目次

  1. 1感性を磨いて感性豊かな人になりたい!
  2. 2そもそも「感性」の意味とは?
  3. 3感性と感受性の違いは?
  4. 4感性が磨かれた人の特徴
  5. 5感性を磨く方法《直観編》
  6. 6感性を磨く方法《感覚編》
  7. 7感性磨かれた大人になるために子供の感性を養う方法
  8. 8感性豊かな人が更に感性を磨くことができる仕事3選
  9. 9感性はどこでも磨くことができる!

感性を磨いて感性豊かな人になりたい!

皆さんは「感性を磨くにはどうすればいいの?」「子供の感性を養う方法はあるの?」「感性を磨くことができる仕事はある?」と思った事はありませんか?

せっかくこの世に、人として生を受けたからには、感性を磨いて感性豊かな人になりたいと誰もが思うでしょう。では、感性とは何か?と聞かれたらすぐに答えられますか?普段何気なく使われている感性という言葉は何処か漠然としています。

今回は感性の言葉の意味を理解すると共に、感性が磨かれた人の特徴を見ていきます。仕事で感性を養う方法や感性を磨く事の出来る仕事、子供の感性を養う方法についてもご紹介します。

そもそも「感性」の意味とは?

では早速感性の意味を見て参りましょう。感性とは「人間の持っている知覚的な能力の一つ」です。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚などを動員して感じ取る力の事を感性と言います。しかし、単に「見た」「聴いた」などの知覚を指すだけではありません。

例えば、絵画鑑賞では、作者とタイトル、時代背景、技法、美しさ、独自の特徴などを細かく見るでしょう。最初は絵画を見ても表面的な物しか見えてこないけれど、見続けているうちに、腑に落ちる瞬間がありませんか?その絵画の本質が分かるのです。

絵画の解説の内容が心の底から理解できる瞬間と言ってもいいでしょう。感性とは、一つの対象物から得られる様々な情報を頭の中で処理する事です。それと同時にその対象物から「曖昧でハッキリ自覚出来ない本質や何かを感じ取る力」でもあるのです。

感性と感受性の違いは?

さて、ここで感性と感受性の違いが気になった方もいるかもしれません。実は辞書の中では「感性と感受性は一緒」のような書き方がしてあります。従って、感性も感受性も同じ意味で使われている事が多いようです。

しかし、感性を磨く、養う場合は、感性と感受性は分けて考えた方が良いと思います。それは、感性は能動的に得るのに対して感受性は受動的なものだからです。感性は、何かの対象物があって、そこから何かを感じ取ろうとすること。

一方、感受性は、感じ取ろうとしなくても「感じてしまうもの」と言えるでしょう。中には「感受性が高すぎる人」もいます。感受性が高すぎるのは生まれつきと言われています。このようなケースでは、あえて心の窓を閉じた方がいい場合もあります。

感性が磨かれた人の特徴

次に「感性が磨かれた人の特徴」を説明します。感性が磨かれ人とは、どんな人の事を言うのでしょうか?「芸術家」「小説家」「建築家」などモノづくりを仕事にしている人は感性が高いように思えます。

しかし、必ずしも創造性が必要な仕事をしていなくても、感性が磨かれた人はいます。その人達の特徴を5つご紹介します。

表現力が豊かである

感性が磨かれた人は、表現力が豊かです。一つの事柄に対して、一つの感想を言うだけでなく、ありとあらゆる表現を使って相手に伝えようとします。例えば、小説家や作詞家は直接的な感情表現はあまりしません。

例を挙げると、ドラマの主題歌として人気になった米津玄師の「Lemon」。歌詞の最後に「切り分けた果実の片方のように今でもあなたはわたしの光」というフレーズがありますが、ただ「会えなくて寂しい」と表現をするよりも伝わりませんか?

本質を見ようとする

感性が磨かれた人は、本質を見ようとします。普通の人は物事の一面だけを知ったら、それで全てが分かったような気になってしまいます。つまり浅い理解で終わってしまい次に進んでしまうのです。しかし、感性が磨かれた人は、それだけでは満足できません。

感性が高い人は、何かを見る時に浅い理解だけで終わらす事が出来ないので、簡単にさらっと流せないのです。しかし、感性の高い人にとってはそれが習慣になっているので苦労は感じないようです。

常識に捉われない

感性が磨かれた人は、常識に捉われないという特徴があります。100人の内、99人が黒だと言っていても、感性が高い人は、それに振り回されることがあまりありません。自分の中で感じるちょっとした違和感の方を大事にするのです。

常識に縛られていると、自由な考えが浮かび難くなってしまいます。感性が磨かれた人は、その事を知っているのであえて常識的な考えから離れようとするようです。

相手の目線に立てる

感性が磨かれた人は、相手の目線に立てる人が多いようです。感性があるというのは、五感をフルに使って物事や人を理解することです。

人を理解するには、自分の立ち位置から眺めるだけでなく相手の目線にも立ってみる必要があります。そのため、感性が磨かれた人ほど、偏見の目ではなくフラットな目で他人を見ることが出来るのです。

想像力がある

感性が磨かれた人は、一つの文章から様々な想像を巡らせることが非常に得意です。読書家の人も多いです。読書は、字面を追いながら自分の頭の中でその情景を想像していく必要があります。昔から読書が好きだった人は想像力が豊かになります。

また、想像力が豊かなので人の心の痛みも想像する事が出来てしまいます。感受性の高い人も同じ傾向があるので悲しいニュースなどを見てしまうと、それで具合が悪くなるような人が多いようです。

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感性を磨く方法《直観編》

感性が磨かれた人の特徴を見てきました。では、感性を磨く感性を養う方法はあるのでしょうか。感性は感受性と違い能動的に得る物です。従って、感性を磨く事、養う事はできます。まずは、感性を磨く方法「直観編」です。

ところで「直感」と「直観」では、漢字が違っていますが、意味も変わるのでしょうか?「直感」とは「瞬間的に感じ取るもの」という意味で使われます。「直観」は「本質を見抜く」という哲学的な意味で使われます。

直感は「ひらめき」「動物的な勘」という意味合いが強く、直観は「ある物をじっと観察して得る本質」と言うことになります。しかし、感性を磨くと「直観」だけでなく「直感」も鋭くなります。養う方法があれば、試したいときっと思うはずです。

本物の芸術に触れる

感性を磨くには、本物の芸術に触れるようにしましょう。展覧会に足を運べば本物の名作を見る事ができます。バレーでも、交響楽団でもなるべく一流の物を見に行くようにします。そうした物に触れるほど感性を磨く、養う事が出来るようになります。

なぜ本物がいいかと言えば、本物を創作した人自身が感性が高い人だからです。感性が磨かれた人は作品を思い付きやひらめきだけで造っているわけではありません。本物は一つの物に丁寧に向き合い感覚をフルに使いながら本質を極めた末に出来る物です。

本物に数多く触れることで、その作品から伝わる何かを感じることが出来るようになるでしょう。

一つの物を観察し続ける

文芸評論家の小林秀雄は「美を求める心」というエッセイの中で「一輪の美しい花の咲いているのを見たとする。見ると、それは菫の花だとわかる。何だ、菫の花か、と思った瞬間に、諸君はもう花の形も色も見るのを止めるでしょう」と書いています。

私達が日常生活で何気なく見ている物でも、よく見ると思いもよらぬ美しさに気づく事があります。逆を言えば、普段の私達は、周りに存在する物のほとんどを表面でしか見ていないのです。

全ての物に対して「この椅子は・・」「この花は・・」と見続ける事は不可能かもしれませんが、画家が菫の花を描くときに、菫を何日も飽きずに見続けるかのごとく、一つの物をじっと観察する事は感性を磨く一つの方法になると思います。

理屈で考えず入りこむ

対象の物に丁寧に向き合う事は感性を磨く上ではとても大切です。その際に重要なのは「理屈をこねずに、ただ目の前の物に入りこむ」ことです。

例えば「これは、〇〇という名前の有名な作家が描いたもので、△△という技法が使われている」といった情報ばかりに目が行ってしまうと、作品から伝わる何かを見逃してしまう可能性があります。

もちろん絵が描かれた時代背景や技法などは、その絵を理解する事に役立ちますが、感性を養うためにはそれらの理屈を一旦外します。頭で考えるより作品そのものに入りこんだ方が作品の本当の良さが感じられるようになるのです。

安易な方に流されない

安易な方に流されずにあえて、難しい方を選ぶのも感性を磨くには必要です。例えば、今は、ネット動画、ゲーム、テレビなどで十分に暇を潰せるようになったため、読書をする人は減っています。

もちろんテレビや動画の視聴、ネットの情報だけで様々な世界を疑似体験する事が出来ますが、それはあくまでも「受け身」の情報。自ら文章を読んで頭の中で想像しながら理解するという読書に比べれば、機械一つでたやすく得られてしまうものです。

人間は安きに流されるもの。自動車が普及し便利な生活になれば、意識しないと運動しなくなっていきます。それと同じく自分の知覚を総動員させ物事を理解しようとしなければ、感性を磨くどころか退化する一方になってしまいます。

感性を磨く方法《感覚編》

次は、感性を磨く方法「感覚編」です。先にお伝えしたとおり、自分の知覚を総動員させ物事を理解しようとしなければ、感性は退化する一方になってしまいます。

感性を磨く、養う、仕事に生かしたいと思っている方は、ぜひ感性を磨くための様々な方法を試してみてください。毎日仕事で忙しいと言う方でも、ちょっとした時間で出来る感覚を磨く方法をお伝えします。

マインドフルネス瞑想

まずは、マインドフルネス瞑想です。これは「今この瞬間を感じきること」です。自分の呼吸や体感している事をただ感じきるそれだけの方法です。ストレス解消になり仕事の能率が上がるという目的で多くの企業に取り上げられ話題になっている瞑想です。

なぜ「今この瞬間を感じきる」マインドフルネス瞑想がお勧めかと言えば、自分の中の感覚器と仲良しになれるからです。例えば、人は何かに悩んでいる時や緊張している時は大抵の場合、浅い呼吸をしています。でも本人はそのことに気づきません。

でも、マインドフルネス瞑想で今の自分がどのような状態であるのかを感じきる練習をしていくことで、自分の中の感覚を研ぎ澄ましていくことが出来るようになるのです。

創作活動を行う

創作活動を行うことも、感性を養うには非常に有効な方法です。例えば、和紙と絵の具を買って、自分の心の中を絵で表現してみる、原稿用紙に向かって文章で表してみる、だけでもいいのです。

「何か、優秀な作品を作り上げなければ」と力むと嫌になってしまうので気楽な気持ちで始めてみるといいと思います。

創作活動のいいところは、ネットや動画を受け身で見る事とは違い、目や思考、手の動きなど感覚器を使わなければいけないところです。家にキーボードがある人は作曲すれば聴覚と美を感じる感覚も鍛える事が出来るでしょう。

いつもと違う道を選ぶ

毎日の仕事で疲れている人は、通勤の道を変えてみるだけでも、効果があります。人は毎日通いなれた道を通ったり、やり慣れた仕事をやっていると惰性で出来てしまうようになります。

惰性で行えるようになると、思わぬミスが増えますが、それ以外にも弊害が出ます。脳が受ける刺激も減ってしまい感覚機能を使おうとしなくなってしまうのです。

時々、いつもと違う道をあえて選んでみると、いつもとは違う景色が広がり脳もそれを認識します。そのような事を少し心がけるだけでも感覚は養われるでしょう。

利き手利き耳以外を使う

利き手利き耳以外を使うのも、感性を養うためには有効な方法です。人は音を両耳で聴いていると思っていますが、実は利き耳というのがあるそうです。だから利き耳でない方で聴くと聴こえづらいと感じてしまうのだとか。

右利きの人が左手で何かをしようとすると、途端にペースが落ちるのは経験があると思います。感覚器や脳に刺激を与えて活性化するのも、感性を磨くのに一役買う事になるでしょう。

感性磨かれた大人になるために子供の感性を養う方法

続いては、感性磨かれた大人になるために子供の感性を養う方法です。お子さんの感性を養いたいと思う親御さんは多いはずです。

方法をお伝えする前に、覚えておいてほしいのは「子供の感性は親の生き方に影響を受ける」ということです。また、親御さんが「優秀な学歴で良い仕事に就かせたい」という目的で必死に感性を磨く方法を試しても失敗する可能性は高いです。

子供は一人一人独自の個性を持っています。親の押し付けは通用しない事も多々あります。まずは、ご自分のお子さんを良くみてあげて、受け入れることから始めてみましょう。

本物の芸術に触れる機会を作る

本物の芸術に触れる機会を作るのは、子供の感性を養うにはうってつけの方法です。しかし、これが中々難しいのです。何故かと言えば、本物に触れる機会をたくさん作るには、それだけ時間とお金をかける必要があるからです。

芸術家の子供の感性が磨かれるのは、そして同じように子供が芸術家を目指すようになるのは、子供自身に才能があるから、だけではありません。親の仕事が美に関わる仕事であるため、普段から美的な物や本物に触れているからです。

一般家庭の人は、他の仕事があるため中々それはできないでしょう。実践するにはストレスになる、子供が他の事に夢中で、興味を示さない場合は無理しない方がいいかもしれません。でも親子共々楽しめる作品を見つけて見に行く意識だけは持ちましょう。

なるべくたくさんの回り道をさせる

子供には、なるべくたくさんの回り道をさせるのも、感性を磨くにはとっても大切です。効率を追求する社会では、とにかく早く正確に仕事をこなす事が求められます。もちろん大人になればそれは重要なスキルです。

しかし、小学生までは効率より、回り道重視です。前述の菫の花の話のように、目的に早く到達する事ばかりを考えていれば、道端に咲く花に見向きもせず、見たとしても「何だ、菫の花か」で終わりその花を深く見ようとはしないでしょう。

子供時代は、回り道をたくさんしながら、いろいろな物に注意を向け、楽しんで、毎日を味わえるような生活が何よりも大事なのです。

ゲームより五感をフルに使う遊びを

ゲームより五感をフルに使う遊びをするのも、子供時代は大事なことです。テレビゲームでは使用する感覚器が限られてしまいます。

家の中でバーチャルスキーをしていても、転んだ時の痛さや寒さ、スキー場まで行く過程などは味わえません。家の中で遊ぶならゲーム機ではなく「お絵描き」の方が感性は養われます。

また、自然の中で遊べば脳と運動器官と知覚機能が連携するので、より感性が磨かれやすくなるでしょう。

感性豊かな人が更に感性を磨くことができる仕事3選

最後に、感性豊かな人が更に感性を磨くことができる仕事を3つご紹介します。仕事として行うには、苦労も伴なう事が多々あるかも知れませんが、最初は趣味や副業から始めてみてもいいかもしれません。

1.ハンドメイドでネット開業

手先が器用な人で、物を造るのが好きな人はご自分で作ったハンドメイド作品をネットなどを通して売る仕事がおすすめです。

ハンドメイドは機械生産と違い手作りの味わいがあるので、人気が高くなっています。ハンドメイドするような方は感性が豊かな人も多いはずです。人の手に取ってもらえるように、更に感性を磨いて作品を作ろうと思うのではないでしょうか。

2.小説家や漫画家

最近は、電子書籍でどなたでも気軽に本や漫画の出版が出来るようになりました。一流の作家を目指すには年月が必要かもしれませんが、感性を磨きながら「書く」事はいくらでもできます。自由な発想で書いてみてもいいのではないでしょうか。

3.接客や営業

感性が豊かな人は、相手目線で物を考えられる繊細な人が多いです。そのため、接客業や営業職は感性を磨くこともできますし、感性が高い人に向いている職場です。

感性はどこでも磨くことができる!

感性を磨く方法や感性を養う方法を紹介しました。感性が磨かれる仕事も紹介しましたが、実は小説家や画家にならなくても感性は磨けます。

普段、気にも留めていなかったような周囲の景色を見る、ただ見つめているだけでも、詳細に観察するのでも構いません。忙しい毎日で「感性を養うどころじゃないよ」と思っていても数分意識をするだけで感性は磨く事が出来るのです。

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