2019年01月17日公開
2019年01月17日更新
ポテンシャルの意味とは?ポテンシャルが高い人って?
ポテンシャルの意味、ポテンシャルが高い人とはどんな人なのか、について解説します。ポテンシャルという言葉の意味は曖昧でよく分からないという方は多いのではないでしょうか。ポテンシャルが高い人の特徴やポテンシャル診断、ポテンシャルを引き出す方法もご紹介します。
目次
ポテンシャルの意味や高い人の特徴を知ろう
ポテンシャルという言葉を聞いた事がありますか?よく使われるる言葉だけど意味は曖昧でよく分からないという方は多いのではないでしょうか。また、ポテンシャルが高い人とはどんな人の事を言うのでしょうか。
今回は、ポテンシャルの意味や例文、ポテンシャルが高い人とはどんな人なのか、について解説します。最後にポテンシャル診断もあるので、ご自分のポテンシャルが気になる人はやってみてください。
また、ポテンシャルを高めたいと思っている方に向けて、ポテンシャルを引き出す方法もご紹介します。
「ポテンシャル」の意味とは?
まず、ポテンシャルの意味から説明します。ポテンシャルとは「その人が持つ潜在能力」を意味します。よく企業の上司や、スポーツ選手の監督が「この新人(選手)は伸び代がある」という言い方をします。
この言葉どおり「ポテンシャル」とは、今すでに発揮されている能力というよりも、その人が潜在的に持っている能力のことを指して使われます。
それ以外にも物理として使われるポテンシャルや、電位という意味でも使われるポテンシャルがあるそうです。
「ポテンシャル」の類語
では、ポテンシャルの類語を見て参りましょう。ポテンシャルの類語には「潜在能力」「素質」「伸び代」「可能性」「将来性」などがあります。
新人ではなくても、ポテンシャルが高い人はいます。既卒は即戦力が求められますが、ポテンシャルが高い人であれは、今までとは違った環境に身を置くことで目覚めていなかった才能が開花する事もあるはずです。
「ポテンシャル」の使い方
ではここで、「ポテンシャル」を使い方や例文をみて参りましょう。今回説明するポテンシャルは、人の潜在能力を表わす意味で使います。
従って、ポテンシャルが高いという言葉を使う時は、今現在の能力をほめるというよりも「まだ伸びる可能性がある」「期待できる」といった未来予測としての使い方をします。
「ポテンシャル」を使った例文
それでは、「ポテンシャル」を使った例文を見て参ります。ポテンシャルとは、能力開花を期待する言葉なので、主に新人を育てる職場での会話や、子供の教育、選手の育成などで使われます。
例文①高山君は営業マンとしてのポテンシャルが高い
「ポテンシャルが高い」とは、これから発揮されるであろう力を持っているということです。高山君は新人で、ある部署に配属されました。緊張しているためか、成績は出ていませんが、元来は明るく素朴な人柄から、お客さんからは可愛がられているようです。
高山君のような人は、すぐに営業成績が上がらなくても、将来的には顧客の信頼を得て良い営業マンになるでしょう。このように社内で潜在能力を見つけ出してくれる先輩や上司がいれば、ポテンシャルの高い新人の才能も開花しやすいでしょう。
例文②子供のポテンシャルを引き出す教育
潜在能力=ポテンシャルは誰もが持っています。特に子供は親も気づいていないような、素晴らしいポテンシャルを持っています。
ポテンシャルは「高い」と言う使い方以外に「ポテンシャルを引き出す」という使い方もします。ポテンシャルは、自分一人の力だけでなく周りの環境によって引き出されるものなのです。
例文③彼女にはコーチとしてのポテンシャルはなさそうだ
ポテンシャルとは、画一的な能力ではなく、適正があるかないか、といった事でも使用されます。例えば、スケートが好きな少女がいたとします。スケート選手としての才能はあっても、人に教える才能とは別物の場合があります。
優秀な選手=優秀なコーチとは限らないのです。逆を言えば、選手としては活躍できなかったけれど、コーチとしてのポテンシャルがあれば、選手の育成には十分に関われます。
ポテンシャルが高い人の特徴
ポテンシャルについての意味の確認と使い方、例文を見てきました。次はポテンシャルが高い人の特徴を挙げます。最初に申し添えておくと、ポテンシャルは、誰でも必ず秘めているものです。
どんな時にポテンシャルが発揮されるかと言えば、適正な環境に身を置いた時に発揮されやすくなるのです。今から説明する「ポテンシャルが高い人の特徴」とは、本来持っている自分の力を発揮できる能力のある人、と言うことになります。
多少の事ではめげない
ポテンシャルが高い人は、「多少の事ではめげない」という特徴があります。2010年に渡辺淳一さんが書いた「鈍感力」という本が話題になりました。優秀な新人外科医が二人いて、一方は先輩医師からの叱責に過敏に反応してしまいます。
もう一方の新人は、同じく先輩医師に叱責を受けるのですが「ハイハイ」と聞き流して一向にめげる様子がありません。さて、どちらが外科医として出世したでしょうか、というお話です。もちろん出世したのは「聞き流していた新人」でした。
この本は「先輩の注意は無視してよい」と言っているわけではありません。注意を受けても、自分の全てを否定された、と過剰反応せず「スキルアップのために受けた叱責に過ぎない」と割り切ってしまえる鈍感力が必要だと言う事です。
どこでも眠れる
ポテンシャルが高い人は「どこでも眠れる」という特徴もあります。ポテンシャルを発揮するには、図太さが大事です。例えば、オリンピックに出るような選手は「自宅のベッドじゃないと眠れない」というのでは、本来の力を発揮できないでしょう。
もちろん、選手の中にも神経が繊細で眠りが浅くなる人もいるかもしれませんが、飛行機の中でも、バスの中でも、ぐっすり眠れてしまうという神経の持ち主の方が潜在能力を発揮しやすいといえるでしょう。
素直である
ポテンシャルが高い人は「素直である」という特徴もあります。素直じゃない人は、先輩や監督の言うことも自分流に勝手に解釈してしまうので、伸びません。
自分ではうまく出来ているつもり、でも周りから見ると?マークがつくケースは意外に多いのです。人から受けたアドバイスを素直に受け入れられる人はポテンシャルが高いと言えます。
人と接するのが好き
ポテンシャルが高い人は「人と接するのが好き」という特徴もあります。ポテンシャルというのは、人に引き出してもらうという側面が強いです。
何故なら自分一人で自分の潜在能力を発見するのは難しいからです。ポテンシャルが高い人は、人と接するのが好きで気軽に人と付き合えます。上司や偉い人にも憶することがないので、可愛がって貰えます。そのため自分の力も発揮しやすいのです。
楽観視ができる
ポテンシャルが高い人は「楽観視ができる」という特徴もあります。自身の潜在能力を発揮するには、過度な緊張や、暗い気持ちは障壁になります。
もちろん、問題が起きたら楽観視ばかりはしていられませんが、暗くなってしまいそうな状況においても、何とかなるよ、と気持ちを明るく保てる傾向があるようです。
チャレンジ精神が旺盛
ポテンシャルが高い人は「チャレンジ精神が旺盛」という特徴もあります。自身の潜在能力は、隠れている事があるので、今までと同じことを繰り返しているだけでは能力が引き出せない事があります。
チャレンジ精神が旺盛な人は、失敗を恐れず様々なことに挑戦するので、それだけポテンシャルの高さを生かせることになります。
ポテンシャルが低い人の特徴とは?
次に、ポテンシャルが低い人の特徴を挙げます。前述のとおり、人は誰でも「潜在能力」=「ポテンシャル」を持っています。しかし、それを思う存分発揮できる人と、出来ない人がいるようです。
ここでは、潜在能力を思うように発揮できず、自ら低くしてしている人を「ポテンシャルが低い人」と定義させていただきます。
心をオープンにできない
自分の心をオープンにできない人は、ポテンシャルが低い人が多いです。このような人は往々にして他者からの評価を気にし過ぎるあまり、自分の弱さをさらけ出せないようです。
ポテンシャルを発揮するには、自分の弱さも素直に認めて、他の人の胸を借りる気持ちが大切です。それによって他人に自分の良さを引き出してもらえることが多いからです。
普段から、なるべく周囲の人に心を開いて、率直に意見を言い合える環境を作っておくといいでしょう。
人や環境のせいにする
何か問題が起こった時に他人や環境のせいにしてしまう人は、ポテンシャルが低いと言わざる終えません。人や環境が悪い、と思った時点で自身は解決のための思案をしなくなってしまうからです。
ポテンシャルはうまくいっている時だけでなく、うまくいかない時にも発揮されます。どんなことであっても「自分事」として捉えて行動できることが大切なのです。
なかなか行動を起こさない
「石橋を叩いて渡る」という言葉があります。石で出来ている頑丈な橋にも関わらず、叩きながら渡るような「慎重すぎる人」を指す言葉です。
世の中には、石橋を叩いても渡らないような人がいます。「なかなか行動を起こさない」人はポテンシャルが低い人の特徴です。行動を起こさないのは「失敗したら損をする、傷つく」からです。でも、それでは自己のポテンシャルを高める事が出来ません。
ポテンシャルは高める事が出来るの?
ポテンシャルが高い人、低い人の特徴を見てきました。では、ポテンシャルは高める事が出来るのでしょうか。ポテンシャルというのは、誰もが持っているものです。しかし、親から受け継いだ素質、資質が大きい面もあります。
例えば、運動神経が良い人は、その親も運動神経が良いことがほとんどです。才能は親から受け継ぐものなのです。しかし、適材適所という言葉がある通り、本来の能力が発揮できる環境にいると、その人のポテンシャルはどんどん引き出されていきます。
では、具体的に、どうしたら自分のポテンシャルを高めていくことが出来るのでしょうか。主な物を2つご紹介します。
自己分析をすること
ポテンシャルを高めるには、定期的に自己分析をする事が必要です。なぜ自己分析なのかといえば、どんなことに適性があるのか自身でも見極めるためです。
自己の分析では「自分がやりたくてやっている事」「得意な事」「やっていて気分が良いこと」「踏ん張りがきく事」「飽きない事」を探すようにしていきます。いずれかが欠けている場合は、適正があまりない可能性があります。
例えば、計算が得意だとしても、テンションが上がらなければ、今後はその分野ではあまり伸びない可能性があるかもしれません。ただし、計算に関わる他の仕事は自分に向いているかもしれません。自己分析は一度だけでなく何度もやり直しをするのがコツです。
人の成功に協力すること
自分の力を発揮できている時は、周りから助けられながらスムーズにいく事が多いはずです。そのような時は、適材適所の良い環境にいる時が多いようです。人はお互いに協力しあうことでポテンシャルが引き出されるようになっています。
例えば、チームで行うスポーツは一人だけが強くでも勝つことは出来ません。お互いがお互いを高め合い尊重し合うことで個々の力も出すことができるのです。
周りの人に助けて貰ったら自分も人を助けるようにしましょう。或いは、人に助けてもらう前に、自分から進んで人の成功に協力しましょう。それにより、チーム全体も個人もますますうまくいくようになるはずです。
ポテンシャル診断で今すぐチェック
では、最後にあなたのポテンシャルは高いのかどうか、チェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで診断が出来ます。
あなたのポテンシャル診断
下記の質問にyesかnoで答えてください。yesの数で診断をします。
□ 年上から可愛がられることが多い
□ 一人勝ちより協力して一緒に成功したいと思う
□ 我を忘れて取り組める何かがある
□ 人前であまり緊張しない方だ
□ 未経験の仕事でも引き受ける事がある
□ 異業種の友達が大勢いる
□ 海外旅行でも一人で行ける
□ 嫌な事があっても一晩寝れば忘れる
□ 暗い映画よりハッピーエンドの方が好き
□ 寒いところより温暖な気候が向いている
あなたのポテンシャル診断結果
【8個~10個】ポテンシャル度:赤ん坊
あなたのポテンシャル度は赤ん坊並みに高いです。今はまだ才能が開花していないかもしれませんが、秘めたる能力は計り知れない物があります。いい上司、いい同僚に恵まれれば一気に才能を発揮できるはずです。
【4個~7個】ポテンシャル度:大学生
あなたのポテンシャル度は大学生並みです。もうすぐ社会人になるところで、だいぶ自分の才能も分かってていると思います。今の素直な気持ちを忘れずに周りの意見を素直に聞きながら頑張っていきましょう。
【0個~3個】ポテンシャル度:大人
あなたのポテンシャル度は大人並みです。すでに才能を出し尽くして余力のない貴方。しかし、諦めるのはまだ早いです。人の意見を聞いて心を開く努力をしましょう。そうすれば内にあるポテンシャルを高める事が出来るでしょう。
お互いのポテンシャルを引き出そう
ポテンシャルの意味や例文、ポテンシャルが高い人とはどんな人なのか、について解説し、ポテンシャル診断、ポテンシャルを引き出す方法をご紹介しました。
ポテンシャル(潜在能力)は、人を出し抜いたり、競争に勝つことで発揮できるのではなく、お互いが協力しあうことで、最大限の力を引き出す事ができます。
弱いチームにいる優秀な人材より、チームワークが良い強いチームの一員の方が個々の力を引き出す事が出来ると言われています。人との関係性の中ではぐくむポテンシャルを大事にしてお互いの成長のために頑張っていけると良いと思います。