引きこもり原因や理由とは?引きこもりになりやすい人の性格や特徴
引きこもりが社会問題になっているといわれています。引きこもり原因はどんな理由があるのでしょう。今回は引きこもり原因や理由をまとめていきます。また引きこもりになりやすい人の性格や特徴についても紹介します。大人の引きこもりにならない子供の育て方なども解説します。
目次
社会問題にもなっている大人の引きこもり
大人の引きこもりが社会問題になったのは、平成という時代に入ってからなのだそうです。平成になる前から大人の引きこもりはあったものの、大人の引きこもりよりも子供の引きこもりがクローズアップされることが多かったようです。
それでは平成の時代になって、大人の引きこもりが社会問題になったのはどんな理由からなのでしょうか。今回は引きこもりの原因や理由と、引きこもりになりやすい人の性格や特徴を紹介していきます。
大人になって引きこもりにならないために、引きこもりにならない子供の育て方もまとめていきます。
そもそも「引きこもり」とは?
そもそも引きこもりとはどういう状態なのでしょうか。引きこもりというのは、ずっと家に引きこもっている人のことをいいます。ずっと家にこもって、家族以外の人とは交流がない状態を6ヶ月以上続いた場合、引きこもりであると定義されるようです。
誰にも会わなくなってから6ヶ月経っている人は注意が必要です。家族以外の人と交流がないことで、世間と関わらない、仕事をしないというようなことがあります。仕事をしないことで、家族に養ってもらっている人が多いということが問題になっているようです。
さらに大人の引きこもりは、孤独死の問題とも関係しています。社会との関係がないことで、若い人の孤独死も増えているようです。
引きこもりの原因や理由【男性編】
引きこもりになりやすい人は色々といますが、引きこもっている人のおよそ7割が男性だと言われています。大人の男性が引きこもってしまう原因にはどんな理由があるのでしょうか。大人の男性が引きこもりになる原因や理由をみていきましょう。
人間関係がうまくいかない
大人の男性が引きこもりになる原因や理由には、人間関係がうまくいかないことで引きこもりになるということがあります。学生が引きこもりになる原因にも、人間関係が原因になるということは多いようです。
人間関係がうまくいかないことで、自分が職場などで浮いてしまっていると強く感じることがあります。1人きりでいる時の孤独よりも、人が大勢いるところでの孤独の方が辛いと言われるように、誰ともわかり合えないと感じてしまうことで辛い気持ちになります。
辛い気持ちが強くなってしまうと、家から出ることができなくなってしまって、大人の引きこもりになってしまう理由や原因となってしまうようです。
他人と比較してしまう
誰かと同じように生きていけるわけはないものですが、ついつい誰かと比較してしまうということがあります。その人と同じように行動しているのに、なぜか上手に立ち回ることができなかったり、同じような仕事をしているのに自分だけ評価されていないと感じることがあります。
誰かと比べて自分の方が悪い待遇を受けていると感じたり、同じように努力しているのに成功しないことがあることで、誰かと比べてしまう自分自身が嫌になってしまって大人の引きこもりになってしまう原因になることがあります。
他人と比較してしまうことを、周りの人には悟られないようにしたいと感じることも引きこもりの原因です。誰かと比べることを恥ずかしいと感じている気持ちが引きこもりになる理由であることもあります。
親からの過度な期待
「跡取り息子だから」という理由で、親からの過度な期待をかけられてしまうことで、大人の引きこもりになってしまうことがあります。
家で何かの商売をしていて、その跡を継ぐために学ばなければいけないことがあったり取らなくてはいけない資格があるという時に、本人の意思とは関係なく「当然、跡を継ぐべきだ」と思われていることで、過度の期待を感じて反発するという意味で引きこもりになってしまうのです。
親が跡を継いで欲しいと言ったわけではなくても、子供が親の気持ちを感じて、跡を取らなくてはいけないとプレッシャーに感じてしまい、その期待に応えられないことが辛くなって大人の引きこもりになる場合もあるようです。
就職活動の失敗
行きたいと思っていた会社に行くことができなかったという、就職活動の失敗が大人の引きこもりに理由や原因になっていることもあります。
中学・高校・大学と、希望の学校を卒業することができて挫折を知らなかった人が、就職活動で失敗してしまい、これまで何のために努力をしてきたのかわからなくなって、家に引きこもってしまうということもあるようです。
子供の頃に挫折を経験したことがなくて、挫折からどう立ち直ればいいのかわからないことで、大人になってから引きこもりになってしまうという原因になるようです。
不規則な生活
大人になってから何かの挫折などで急に引きこもりになる人もいますが、学生の頃から徐々に引きこもりの生活になっていってしまうという人もいます。
引きこもりになってしまう理由には、不規則な生活をしているということも原因になります。最初は学生の頃に夜寝る時間が遅くなっていた程度だったけれど、それが度を超してしまって、朝と夜が完全に逆転した生活になってしまったというような場合です。
不規則な生活をしていることで、上手に社会に馴染むことができないというようなことがあるようです。
引きこもりの原因や理由【女性編】
男性よりは少ないと言われる女性の引きこもりですが、大人の女性が引きこもりになる原因や理由にはどんな原因があるのでしょうか。ここからは大人の女性の引きこもりについて紹介していきます。
ストレスから
大人の女性が引きこもりになる原因や理由には、ストレスをためてしまうことで引きこもりになってしまうことがあります。
ストレスがたまることで、体が重たくなってしまうことがあります。ストレスがたまることでの睡眠不足などから、なかなか布団からでることができなくなり、会社を休むことが多くなることもあります。1日休んでしまうことで、次の日に行きにくくなります。
1日休んでしまうと、体が辛くて休んだのにずる休みをしてしまったような気分になってしまい、そのまま会社に行けなくなり、引きこもりになってしまうということがあるようです。
失恋から立ち直れない
失恋から立ち直ることができないというのも、大人の女性が引きこもりになる原因や理由になります。辛い恋愛をして、精神的に傷ついてしまったことでも、とても強いストレスを感じることがあります。
相手の裏切りなどで失恋してしまったり、婚約までして振られてしまったというような場合は、人のことを信じることができなくなって、家に引きこもりになってしまうという女性もいるようです。
失恋から立ち直れないことで、仕事をするような気持ちになることができずに仕事もしなくなってしまうということはあるようです。
学校や職場でのいじめ
学校や職場でのいじめが原因で、大人の引きこもりになってしまうということもあるようです。学校や職場で、仲間はずれにされたり、精神的な苦痛を受けることで、家から出るのが怖いと感じてしまうこともあるようです。
最初は学校や会社に行くことが怖いから行かないという人も、学校や会社に行かないことを周りの人に責められているような気持ちになって、外に行くことができなくなり、家からも出ることができなくなるということが多いようです。
学校や職場でのいじめで、精神的に弱ってしまうことで自分で敵を多く作ってしまうことも大人の引きこもりの原因のようです。
自分のことが嫌い
自分のことが嫌いだということで、大人の引きこもりになってしまうことがあります。自分のことが嫌いな人は、周りの人からも嫌われていると思い込んでいることがあります。
周りの人からも嫌われているような自分のことを、さらに嫌いになってしまい、自分のことを鏡で見るのが嫌になるということもあります。鏡を見ることがいやなので、外見を気にすることがなくなっていったりします。
外見を気にしなくなることで、さらに外に出て行くことができなくなってしまうという悪循環になってしまうようです。
ゲームなどへの依存
増えていると言われているのが、ゲームやネットなどへの依存です。家に引きこもっていても、オンラインゲームなどで誰かと繋がることができていることで、大人の引きこもりになってしまうこともあります。
自分が嫌いだという人は、ゲームの中に別の自分をつくってしまい、そのキャラクターに依存してしまうということもあるようです。
ある意味匿名での出会いなので、自分の言いたいことを言ったり、やりたいことができるというのも、ゲームなどに依存して家から出ない原因になるようです。
引きこもりやすい人の性格的特徴
引きこもりやすい人には、性格にも特徴があるよです。引きこもりやすい人の性格とはどんな性格なのでしょうか。男性にも女性にもみられる、引きこもりやすい人の性格の特徴をみていきましょう。
真面目すぎる
引きこもりやすい人の性格の特徴には、真面目すぎるという特徴があります。引きこもりやすい人は、真面目すぎることで周りの人の期待に応えようとしてしまう傾向があります。
必要以上に頑張ってしまうことでストレスをためやすい性格をしているというのも、引きこもりになってしまう原因になっているようです。
真面目すぎることで「これくらいで諦めてはいけない」とか「これくらいで愚痴を言ってはいけない」と思ってしまうことも真面目すぎる性格の人が引きこもりになる理由になるようです。
自分の意見が言えない
自分の意見を言うことができないという性格の人も、引きこもりやすい人の性格の特徴です。自分の意見を言うのが苦手だという人は、周りの人の意見に流されやすい人でもあります。周りの人に流されることで、自分のやりたいことができずにストレスをためることがあります。
自分がやりたいことができないだけではなく、自分がやりたくないことも押しつけられてしまうこともあります。自分の意見が言えない性格の人は、嫌だということもできない性格なので、嫌なことをやらなくてはいけないというストレスも引きこもりの原因になります。
自分の意見が言えない人は、ストレスなどをためやすく、誰かに何かを言うことができないので、自分の中に気持ちを押し込めてしまうことで外に出られなくなってしまうようです。
評価を気にしすぎる
引きこもりやすい人の性格には、他人の評価を気にしすぎる性格であるという特徴もあります。周りの人からの目や評価をきにしすぎるあまり、自分がやりたいことができないということがあるようです。
評価をきにしすぎてしまうことで「こんなことをしたら、周りの人からダメな人だと思われてしまうかもしれない」など、根拠もなく自分を追い詰めていってしまうことがあります。
周りの目が気になりすぎることで、家から外に出ることができなくなってしまって、引きこもりになってしまうようです。
引きこもりからの脱出方法
社会の中に溶け込むことができない引きこもりから脱出したいと考えている人もいるでしょう。引きこもりから脱出する方法にはどんな方法があるのでしょうか。社会に戻りたいと思ったときには試してみてください。
規則正しい生活をする
引きこもりからの脱出方法には、規則正しい生活をすることが大切です。不規則な生活をしていることが、引きこもりになりやすいと言われていますが、不規則な生活がいけないと言われているのは、自律神経にも関係しています。
不規則な生活をすることで自律神経が不安定になります。自律神経が不安定になると、不安になりやすくなったり、考え方がネガティブになりやすくなってしまいます。
ネガティブな考えをポジティブな考え方にしていくためにも、朝起きて夜には寝ること、規則正しい時間にご飯を食べるということも大切になります。
外に行かなくてはいけない状態にする
引きこもりになってから外に出るというのは勇気がいることです。それでも、1歩を踏み出さなくてはずっと家に引きこもってしまうことになります。
誰かと話したりする必要はないので、とりあえず外に出てみるということが大切です。引きこもりの人は、コンビニなど人とあまり接する必要がない場所には出かけることができます。
例えば公園を散歩するというのも、引きこもりから脱出する方法の第1歩になるでしょう。少しだけ身支度を調えて出かけてみましょう
誰かの力を借りる
引きこもりから脱出したいと本気で考えた時には、誰かの力を借りるという方法もおすすめです。家族に話しを聞いてもらうというのも一つの方法です。
また引きこもりの支援団体などがあるので、まずはネットや電話で相談をしてみるのもいいかもしれません。話を聞いてもらったり、アドバイスをもらうことで引きこもりから脱出することができるようになるかもしれません。
引きこもりな人への上手な対処法
引きこもりな人があなたの周りにいる時には、どんな対処法がいいのでしょうか。「外に行きなさい」ということはよくありません。引きこもりな人との付き合い方や、上手な対処法をまとめていきましょう。
そっとしておく
引きこもりな人への上手な対処法には、そっとしておくことがあります。引きこもりがまだ始まったばかりの時期は、引きこもりな人から何かを話してくるまでそっとしておくことが大切です。
引きこもりな人が引きこもっているのは、何かの原因で人と関わりたくないと感じているからです。どうして外に出ることができないのか、自分の中でも気持ちがごちゃごちゃになっているのかもしれません。
まだ自分の中でどうして外に出ることができないのか分かっていない時に、色々と聞き出そうとするとさらに引きこもってしまうことがあります。1週間程度はそっとしておいたほうがいいでしょう。
会話をする
引きこもりな人と話せるようになった時には、できるかぎり会話をするようにしていきましょう。「どうして外に行かないのか」というような話も、少しずつしていけるといいかもしれません。
もしかしたら話をすることで、引きこもりな人が怒ってしまうこともあるかもしれませんが、会話をすることを諦めないようにしましょう。会話をすることを諦めてしまうと、引きこもりな人との関係も切れてしまいます。
どうしても会話をすることができない場合は、まずは挨拶から始めていきましょう。引きこもりな人が孤独ではないことを伝えることも大切です。
プレッシャーをかけない
引きこもりな人への上手な対処法には、プレッシャーをかけないようにすることも大切です。外に出ない理由を聞くということは大切ですが、外に出て欲しいと伝えたり、このままでは社会から孤立してしまうというようなプレッシャーをかけるのはよくありません。
引きこもりな人が引きこもっている理由があるのであれば、まずはその気持ちに寄り添ってあげることが大切です。なぜ引きこもりになったのか、理由や原因を聞き出せるようにしましょう。
引きこもりの人の言葉を聞くようにすることも大切です。「きっとこういう原因で引きこもっているに違いない」というような決めつけもよくありません。
子供を引きこもりにさせないための育て方
大人の引きこもりが社会問題になっていますが、大人の引きこもりは子供の頃の育てられ方も原因になっているといわれています。子供を引きこもりにさせないためにはどんなことに気をつけるといいのでしょうか。
頑張ったことは褒める
子供を引きこもりにさせないためには、子供の頃から頑張ったことは褒めるということが大切です。例えばとても頑張って勉強をしても、テストの点数は10点だったというようなことがあるかもしれません。
なぜ10点しかとれなかったのかと怒るのではなく、10点とるために勉強を頑張ったことを褒めてあげるというのも1つです。努力は全て報われるわけではないということを、子供の頃から教えていくということも大切になります。
一生懸命運動したけれど、他の子供よりも足が遅いとか、運動神経が悪いという時でも、頑張って練習をしていたら褒めてあげるようにしましょう。
いくつもの選択肢があることを教える
大人の引きこもりになってしまう原因には、挫折になっていることがあります。順調に大人になっていって突然挫折してしまうことで、大人の引きこもりになってしまいます。挫折してしまうというのは、なりたいものになれなかったということが理由になります。
子供の頃からいくつもの選択肢があることで、挫折を感じる気持ちが和らぐということがあります。例えば電車の運転手になりたいと思っていたけれど、なることができずに挫折をしてしまうということがあるかもしれません。
しかし電車が好きだから運転手になりたいと思っていたのであれば、運転手にはなれなくても電車に関係する仕事はたくさんあるということを教えてあげることも選択肢を広げることになりそうです。
引きこもりは悪いことばかり?メリットやデメリット
大人の引きこもりは社会から取り残されてしまう、悪いイメージがあることですが、悪いことばかりなのでしょうか。引きこもりのメリットやデメリットを考えてみましょう。
引きこもりになることのデメリットは、社会の動きがわからなくなってしまうということが大きいようです。引きこもりの人は仕事をしていない人が多いので、収入を得ることができないというデメリットもあります。
しかし引きこもりの人は、ずっと家にいるので服を買ったりするお金を使わなくてすむというメリットはあるようです。外に出る時は徒歩圏内のコンビニであることも多いので、交通事故にもあいにくいというメリットもあります。
少しずつ社会の中に戻れるようにしていこう!
今回は引きこもり原因や理由と、引きこもりになりやすい人の性格や特徴を紹介させていただきました。引きこもりの大きな原因となるのが挫折のようです。子供の頃の挫折よりも、大人になってからの挫折のほうが、精神的なダメージが大きいことで引きこもりになるようです。
引きこもりはデメリットばかりではないとはいうものの、収入がないという場合は将来的にも不安が大きいデメリットになります。
すぐに社会に戻るというのは難しいかもしれませんが、時には人の力も借りながら少しずつ社会に戻っていけるようにしましょう。