あぶく銭の意味や使い方とは？泡銭の使い道もしっかり説明

皆さんは、ギャンブルなどで得たあぶく銭をどう使いますか？あぶく銭は労をせずに得たお金なのだから、パッと使った方がいいと言う人がいますが本当なのでしょうか？

例え、あぶく銭でもお金はお金です。むやみに使うのも人に全額寄付するのも勿体ない気がしてしまう人は多いのではないでしょうか。

今回は、あぶく銭の意味とは何なのか、あぶく銭という言葉を使った例文と共に確認します。また、あぶく銭には、どんな使い道があるのかをご紹介します。

早速、あぶく銭の意味を確認します。あぶく銭とは「苦労せずに得たお金」の事です。不正に得たお金と言う意味もあるため、悪銭身につかずという諺もあります。

自分が汗水たらして得たお金であれば、慎重に使い道を考えるのですが、楽に或いは不当にお金を得ると後先考えずに使ってしまうでしょう。

あぶく銭という言葉は、人の心の弱さ、安きに流れされやすい性質を揶揄し、それを戒める意味も含まれています。

ではここで、一般的に「あぶく銭」とされるものの種類を見て参ります。あぶく銭は不当に得たお金をいう意味もありますが、ここでは「労せずに得たお金」という意味合いで紹介します。

また、「パチンコや競輪競馬でお金を得るのは、あぶく銭ではない」と主張する方もいます。いずれにしても「あぶく銭」とは、思いもよらないお金、ラッキーな臨時収入といった捉え方をしておけばいいでしょう。

まず初めは、ギャンブルです。ギャンブルとは日本語で言うと「賭博」「博打」「勝負事」と言った意味になります。金銭をかけて勝負を争う遊戯の事で、公営競技（競輪、競馬、競艇など）、宝くじ、海外ではカジノなどが有名です。

ギャンブルは公営のものに限っては違法性はないので、誰でも（未成年は除く）参加する事が出来ます。しかし、ギャンブルは人の射幸心を煽り生活のためのお金を使ってしまう恐れもあります。

ギャンブルでは、勝ち続ける事が難しく収支を計算すると、大して儲かっていない方が多いようです。従って、ギャンブルで得たあぶく銭は今までの損失を補っているだけ、の可能性もあります。

遺産相続は、立場の違いによっては、あぶく銭にはなりません。例えば、夫が先に亡くなって妻が相続した場合、相続財産は夫だけのお金というよりも夫婦が共同で蓄えた財産と言えるからです。

子供が遺産相続をした場合はどちらかと言えば「あぶく銭」になるかもしれません。子供自身が稼いだのではないからです。ちなみに遺産相続問題は、お金持ちに起こるものだと思う人が多いようですが、お金が無い家の方が相続問題が発生しやすいのだそうです。

お金がない家ほど、「少しでも多くのお金が欲しい」と思うからだと言われています。お金は執着を生むので厄介です。ちなみに労せずに手にしたお金でも、親が築いた財産を大切に扱おうとするならば、お金を得た価値は引き出せると思います。

仮想通貨で得たお金は、まさにあぶく銭と言えるでしょう。もちろん仮想通貨も事前の勉強が必要であり、銘柄選びからチャートの見方まで研究する人も多いので、そういう人に言わせれば、あぶく銭ではなく「苦労して手に入れたお金」と思うでしょう。

仮想通貨は一時期バブル期を迎え、仮想通貨長者が続出しました。何気なく譲り受けたビットコインが何年かしたらびっくりするような価格になっており、億万長者になったのです。これこそ「あぶく銭」の代表かもしれません。

しかし、現在の仮想通貨はバブル期を終えて、低迷しています。今後復活する可能性もあるので底値の内に買っておくと将来あぶく銭が発生するかもしれません。

「あぶく銭」とされるものの種類を見てきました。あぶく銭は「苦労せずに得たお金」なので、自分のために使ってはいけないのでは？と思う人もいるようです。しかし、あぶく銭でも、普通に働いて得たお金でも、お金の価値には変わりはありません。

従って、あぶく銭でも、使いたいことに使えばいいはずです。でも、親の価値観を受け継ぎ、お金に対して罪悪感を持っている人がたくさんいます。だから変にお金を恐れてしまうのです。あぶく銭でもお金はお金、それ以上でも以下でもありません。

もしあぶく銭を気持ちよく使いたいのなら、寄付や他人へのおすそ分けをすれば、罪悪感は少し減るはずです。また不当に得たお金ではない事や、神様からのプレゼントと思うのもお勧めです。せっかくいただいたお金は有効に使う、それでいいのです。

次に「あぶく銭」という言葉の使い方について説明します。あぶく銭とは、先ほど説明したとおり、労せずにいたお金、身に付かないお金と言った意味になるので、文章や会話でも「泡のようにすぐ消える」といった悪いイメージで使用されます。

では、「あぶく銭」を使った例文を見て参りましょう。あぶく銭＝あまり良くないお金、と置き換えると分かりやすいかもしれません。あぶく銭という言葉の例文には、さすがに良い意味で使用されるものはなさそうです。

あぶく銭の使い道については議論の多いところです。「あぶく銭は寄付をした方が良い」など、どんな風にお金を使おうか、使い道を考える時の例文です。

ちなみに宝くじが当選したことが知れてしまうと、各団体から寄付の依頼がたくさんくるのだそうです。

「あぶく銭でもいいからお金が欲しい」あぶく銭でもお金はお金です。あぶく銭なんていらないよ！と言う人ばかりなら、一攫千金を夢見て宝くじは買う人はいないでしょう。たとえ、あぶく銭であっても労せずお金は欲しいと思うものなのです。

「ギャンブルで得たお金は所詮あぶく銭だよ」という言葉は、あぶく銭の象徴的な使い方です。ギャンブルで普段の給与よりお金を貰ってしまったら働く気もしなくなりそうです。そういう意味では、あぶく銭は人をダメにする可能性もありそうです。

あぶく銭の類語やことわざにはどんな物があるのでしょうか。主な物を三つ挙げてみました。それぞれ例文と共に解説をします。
 

悪銭身につかずは、前述したとおり昔から使われる諺（ことわざ）です。例文としては「賭博で得た悪銭はみにつかず、と言うじゃないか」などの使い方をします。

悪銭とは「不正で得たお金」といった意味に近いです。暴力団が資金源としているようなお金は不正なお金の代表でしょう。ちなみに賭博はお金を賭ける人と、胴元という「親」がいますが、不正が行われる事は日常茶飯事なのだそうです。

もちろん、公営の賭博では不正は行われませんが、闇組織は今でも存在するのでしょう。振り込め詐欺や不正で得たお金で得る物とは一体何なのでしょうか。きっとロクな使い方をせず無くなってしまうのでしょう。

泡銭は「あぶく銭」の漢字版の言葉です。「泡」「あぶく」のように実態がつかみにくくふわふわしている、すぐに消えるといった様子から付けられました。

例文としては「泡銭だけ手元に残っていても不安だ、ちゃんと職探しをしよう」などの使い方をします。泡銭だけで生活している人は少ないと思いますが、中にはパチンコや競馬競輪だけで、生計を立てたいと考える人もいるようです。

ただ、ギャンブラーで一人前の生活をする道は険しそうなので、仕事を持ちながら、出来る範囲のお金を使ってギャンブルを楽しんだ方がいいのではないでしょうか。

ぼろ儲けとは「ぼろい」「儲け」のことです。ぼろいとは「ボッタクリ」と「はなはだしい」と言う二つの意味があります。つまりボッタクリのような「はなはだしい儲け」と、いうことになります。

例文としては「彼は、原価ゼロ円の水を水素水として200円で売る、ぼろ儲けの商売をしている」という使い方をします。

余談ですがお坊さんは、仏事で多額のお布施を貰います。やっている事はお経を唱えること、説法をすることです。それらの事から「坊主丸儲け」と言われる事があります。尚、宗教団体は無税と勘違いする人がいますが、実際は所得税は支払っているのだそうです。

さて、いよいよ今度は「あぶく銭の使い道について」です。あぶく銭は苦労せずに手にしたお金ですが、だからと言って捨てる訳にもいかず、使い道を考えなければいけません。

宝くじなどで当たった大金は、すぐに使ってしまう人が多く、あっという間に手元のお金はなくなるのだそうです。まさにあぶく銭です。もしこれが、お金持ちだったらどうでしょうか。

お金持ちはお金の使い方を知っています。恐らくあぶく銭でも有用な使い方をするでしょう。あぶく銭の賢い使い道を4つご紹介します。

あぶく銭の賢い使い道の一つ目は「他人のために使う」です。これは昔から言われる事ですが、なぜあぶく銭は他人のために使うといいのでしょうか。これは二つの説があります。一つ目は「他人へ幸福のおすそ分けをする」二つ目は「厄払い」です。

厄払いとは「ゴルフでホールインワンを出す、高額の宝くじが当選するなど滅多にない事があった時は不幸に見舞われやすいので、事前に皆に振舞う事で幸運の量を減らしておこうという考えです。身内よりも他人に奢ってあげるのが良いそうです。

あぶく銭が入ったら、友人をたくさん呼んでディナーをご馳走してあげたりプレゼントを買ってあげるといいかもしれません。

あぶく銭の賢い使い道の二つ目は「貯金すること」です。高額の宝くじの当選者には「当選者の心得」のような冊子を渡されます。冊子には、他人に宝くじが当たった事は言わないように等の注意点が書かれているのだそうです。

冊子には、お金の管理の仕方も書かれており当然「使う分と貯金する分はキッチリ分けましょう」といった内容も書いてあるそうです。あぶく銭は「どうせ楽に手に入ったものだから」と気が大きくなり散財しやすいです。手堅く貯金をしておきましょう。

尚、貯金をする場合は普通貯金では利子がほとんど付きません。ハイリスクハイリターンの貯蓄や投資の方がお勧めです。あぶく銭が入った時こそ、リスクのある商品にチャレンジする機会です。高い利益が得られる物を探してお金を増やせるようにしてみましょう。

あぶく銭の賢い使い道の三つ目は「自分の将来に投資すること」です。例えば、資格の為の学校に通う、健康管理のために人間ドックに行く、外国語の勉強を始める、お店を構えるための土地を買う、などです。

特にスキルアップや事業を起こす時などは、先行投資が必要になります。しかし、まだ稼げていない時に、投資をするのは中々厳しいものがあります。

そのような時に、あぶく銭とはいえお金を手にする機会を得たとしたら、それは神様が「将来の自分のために使いなさい」と言ってくれているに違いありません。有効な使い方をしましょう。

あぶく銭の賢い使い道の四つ目は「時間を買うこと」です。時間を買うとは、時間を節約することと、体験を買うといった二つの意味合いがあります。

分かりやすい例では、出張で移動をするのに電車ではなく最短で行ける飛行機を使えば、時間の節約になります。お金が勿体ないから、と高速バスを利用する人も多いですが、バスでは疲れますし、飛行機や電車に比べ時間が何倍もかかります。

時間はお金と同じである、と思っている人は移動にケチケチしないようです。また、有意義な体験、癒しなどの時間を買えれば、リフレッシュができるので、仕事もはかどり、ますます稼げるようになるでしょう。

「あぶく銭」の英語表現はどうなるのでしょうか。あぶく銭は英語で「easy money]と表現されます。直訳すると「簡単なお金、たやすいお金」と言った内容です。

また英語での別表現としては「make a Fast buck」も使用されるそうです。手っ取り早く稼ぐと言う意味になります。ファストとは、早いと言う意味で、buckは米ドルを意味するのだそうです。ファストの代わりに「quick　buck」も使われます。

あぶく銭の意味とは何なのか、あぶく銭という言葉を使った例文と共に確認しました。また、あぶく銭には、どんな使い道があるのかをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

あぶく銭と言えども、お金である事に変わりはありません。使い道を誤らなければあぶく銭は武器になるはずです。これを読んでくださっている皆さんは「あぶく銭でも欲しいな～」と思っている方も多いはずです。

お金なんていらない、と言い切れる人は少ないです。あぶく銭であろうと、お金を得ようとするのは悪い事ではありません。自己実現のために、お金が集まる生活をしていきましょう。