楓(カエデ)の花言葉の意味!紅葉(モミジ)との違いも紹介

楓は日本の紅葉の景色を支えている有名な植物でしょう。しかし、楓の花言葉の意味やモミジと楓の見分け方をしっかり把握している人は少ないと思います。そこで、今回は楓の花言葉だけでなく、モミジと楓の見分け方や楓の種類についても詳しく取り上げていきましょう。

楓(カエデ)の花言葉の意味!紅葉(モミジ)との違いも紹介のイメージ

目次

  1. 1怖いという噂の楓(カエデ)の花言葉を紹介
  2. 2楓(カエデ)とはどんな花
  3. 3楓(カエデ)の花言葉と意味
  4. 4楓(カエデ)の花言葉はなぜ怖いと言われてるの?
  5. 5楓(カエデ)と紅葉(モミジ)の違い
  6. 6楓(カエデ)の種類
  7. 7楓が女の子の名前によく使われる理由とは
  8. 8楓(カエデ)を楽しもう!楓(カエデ)・紅葉(モミジ)の名所3選
  9. 9秋には紅葉を楽しみながら奥が深い楓について考えてみよう

怖いという噂の楓(カエデ)の花言葉を紹介

モミジと間違われやすい楓は、花言葉の意味が怖い植物とされています。しかし、どのような花言葉なのか詳しくは知らないという人がほとんどでしょう。そこで、今回は意外とよく知らない植物の楓の花言葉やその意味を、詳しく紹介していきたいと思います。

特に花言葉に興味がある人は、ぜひ楓の花言葉をしっかり確認してみてください。

楓(カエデ)とはどんな花

そもそも楓とは、どのような花を咲かせる植物なのか分からないという人も多いでしょう。楓は春から夏にかけて花を咲かせますが、小さく地味な色なので、あまり注目されないのです。

このように、よく見かけるけれど知らないことが多い楓について、以下ではさらに詳しく見ていきましょう。

楓(カエデ)の名前の由来

楓の葉は人の手のようと称されることが多いので、何となく名前の由来は人の手に似ている葉なのではと思っている人がほとんどでしょう。しかし、楓の名前の由来は意外にもカエルなのです。

モミジよりも葉の切れ込みが少ないことから、昔は楓の葉はカエルの手に似ているとよく称されていたようです。そのため、元々楓は「かえるで」と呼ばれていました。その後時代が経ると共に「かえるで」が微妙に変化していき、現在の「楓」になったのです。

楓(カエデ)の特徴

楓は世界三大広葉樹に数えられるほど、世界的にポピュラーな植物です。主にヨーロッパや北アメリカ、北アフリカなどに分布している楓は、カナダでは国旗のモチーフになっています。

そんな楓はカエデ科カエデ属に分類される植物を意味し、日本では10~12月に鮮やかに紅葉します。3つほどの切れ込みがある特徴的な形の葉は、モミジの葉と似通っていることでも有名です。

さらに、あまり知られていませんが、4~5月には楓は小さく赤い花を咲かせます。花はあまり目立たないので、花をメインに鑑賞されることは少ないようです。

楓(カエデ)の花言葉と意味

楓の花言葉には怖いというイメージが強いですが、その意味を詳しく知っているという人は少ないとも思います。そこで、以下では楓の花言葉の意味について詳しく解説していきましょう。

楓の花言葉の意味をしっかり確認して、怖いだけではない楓の花言葉に隠された深い意味を読み取ってみてください。

楓(カエデ)の日本での花言葉と意味

日本では楓に複数の花言葉が付けられています。それぞれの花言葉に深い意味があるのです。以下では、日本の楓の花言葉とその意味について、詳しく取り上げていきましょう。

美しい変化

日本では楓には、「美しい変化」という花言葉が付けられています。楓は秋に青々とした葉を、一気に赤と黄色に変化させます。その変化が美しいということで、この花言葉がつけられたと考えられているのです。

楓の紅葉は日本の四季を象徴する美しい光景でしょう。楓の紅葉をじっくり眺めたことが無い人は、ぜひ「美しい変化」という花言葉を思い出しながら、楓の紅葉を眺めてみてください。

遠慮

日本の楓には、「遠慮」という花言葉も付けられています。楓は紅葉のシーズン以外ではあまり目立つことがありません。

春から初夏にかけて花を咲かせますが、その花も小さく地味な色合いなので、あまり目立たないのです。その様子がいつも控え目な人の様子と重なることから、「遠慮」という花言葉が付いたとされています。

大切な思い出

日本の楓には「大切な思い出」という優しい花言葉も付いています。古くから鮮やかな紅葉を多くの人に愛されてきた楓は、人々の大切な思い出のワンシーンになってきました。

このことから、「大切な思い出」という花言葉が付いたと考えられているのです。大切な人と見た楓の見事な紅葉は、誰にとっても大切な思い出になるでしょう。

楓(カエデ)の海外での花言葉と意味

海外でもメジャーな広葉樹とされている楓には、海外の花言葉も存在しています。そこで、以下では楓の海外での花言葉の意味も、詳しく見ていきましょう。ぜひ楓の海外の花言葉と日本の花言葉を見比べて、楽しんでみてください。

蓄えや遠慮を意味する”reserve”

楓の葉が国旗のモチーフになるほど、楓が多く分布しているカナダでは、楓に「reserve」という花言葉が付いています。

「reserve」は蓄えや遠慮といった意味を持つ英語です。日本と同じく紅葉の季節以外には控えめな楓の印象から、このような花言葉が付いたと考えられています。

ちなみに、楓の幼名は「Maple」(メープル)です。カナダに多く分布しているサトウカエデという品種の楓の木から採れる甘い樹液をメープルシロップと名付けたことから、この名前になったとされています。

保存を意味す”preserve”

海外では楓に保存を意味する「preserve」という花言葉も付いています。古くからサトウカエデの甘い樹液から作るシロップは、保存食として海外で活用され続けているのです。そのことから、楓に「preserve」という花言葉が付いたと考えられます。

ちなみに、毎年大量の雪が降るカナダでは、冬に出来立てのメープルシロップを雪に垂らし、飴のように固めて食べることがよくあるそうです。

楓(カエデ)の花言葉はなぜ怖いと言われてるの?

日本では楓の花言葉に怖いというイメージを抱いている人が多いでしょう。なぜ楓の花言葉に恐ろしいイメージがついてしまったのでしょうか?以下では、楓の花言葉に恐ろしいイメージがついてしまった理由を、確認していきたいと思います。

噂の発端はスピッツの「楓」

楓の花言葉に恐ろしいというイメージが付いてしまった理由は、有名バンドであるスピッツの名曲「楓」の歌詞とされています。スピッツの名曲「楓」は恋人との別れをテーマにした曲ですが、鬱々としている雰囲気の歌詞が怖いと有名になったのです。

その結果、植物の楓の花言葉にも怖いというイメージが付いてしまいました。実際には楓に怖いイメージの花言葉は無いので、注意しましょう。

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楓(カエデ)と紅葉(モミジ)の違い

楓とモミジの葉の形はかなり似ていますし、両方秋になると見事に色が赤や黄色に変わるので、モミジと楓の見分けが付いていない人が多いと思います。そこで、以下ではモミジと楓の見分け方を詳しく取り上げていきましょう。

楓(カエデ)と紅葉(モミジ)の見分け方

モミジと楓に大きな違いはなく、分類上ではモミジと楓は同じ植物とされています。しかし、園芸や盆栽の世界では、葉の切れ込みの多さでモミジと楓を区別しており、切れ込みが5つ以上の場合はモミジ、3つほどである場合は楓としているのです。

一般的にも葉が人の手のように綺麗に5つに別れている場合はモミジ、それ以外の場合は楓と判断されます。

楓(カエデ)の種類

楓には様々な種類があるのですが、その種類を詳しく知っているという人はほとんどいないでしょう。そこで、以下では様々な種類の楓について細かく見ていきたいと思います。楓を見るときは、ぜひどんな種類の楓なのか考えてみてください。

サトウカエデ

サトウカエデは、主に北アメリカに分布している楓で、成長すると木の高さは約30~40mとなり、他の楓よりもかなり大きいという特徴があります。

サトウカエデの樹液は煮詰めるとメープルシロップになるだけでなく、サトウカエデの堅い幹も資材としてよく活用されるのです。そのため、主にアメリカやカナダではサトウカエデは古くから大切にされており、カナダでは国旗や硬貨のモチーフになっています。

また、アメリカのウィスコンシン州やニューヨーク州では州を象徴する木として認定されているのです。日本には明治期にサトウカエデが外国から輸入されましたが、街路樹や資材としてだけ活用され続けています。

ちなみに、日本では一般的に楓の資材はカエデ材と呼びますが、サトウカエデの資材はメープル材と呼ぶことが多いのです。楓の資材を見るときは、ぜひ確認してみてください。

イタヤカエデ

イタヤカエデは、北海道や秋田に自生している楓です。イタヤカエデは成長すると高さが20mほどになります。サトウカエデと同じように甘い樹液が採れるので、東北地方では戦後直後の時期にイタヤカエデの樹液から砂糖を製造したこともあるそうです。

イタヤカエデには独特の柔らかい風合いがあり堅いので、建築材だけでなく楽器材としてもよく使われます。ちなみに、かつて蝦夷地域と呼ばれていた北海道産のイタヤカエデは、エゾカエデと呼ばれることがあるのです。

イロハモミジ

東アジア地域で自生しているイロハモミジは、イロハカエデとも呼ばれており、日本で最もよく見られる種類の楓です。

葉には手のように細かく切れ込みが入るため、その切れ込みを「いろはにほへと」と数えたことから、「イロハモミジ」という名前になったと考えられています。日本ではイロハモミジは主に園芸で使われることが多いでしょう。

ハウチワカエデ

ハウチワカエデは日本の本州と北海道にのみ自生する楓です。木の高さは5~15mと他の楓と比べると低めで、葉には細かい切れ込みが入ります。

葉の切れ込みの先端が尖っており、その見た目が天狗の持っているうちわと似ているため、「ハウチワカエデ」と名付けられました。

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楓が女の子の名前によく使われる理由とは

「楓」は女の子の名前に使われることが多い漢字です。しかし、なぜ楓が女の子の名前として人気なのでしょうか?以下では、楓が女の子の名前によく使用される理由を確認していきたいと思います。

楓は「ふう」とも読めるから

楓は「ふう」とも読めることから、その響きの柔らかさと可愛さで、女の子の名前として使われることが多いのです。例えば「楓子」(ふうこ)や「楓花」(ふうか)というような名前として、使われることが多いでしょう。

また、カエデという中性的な響きの読み方を、そのまま子供の名前にすることも増えているそうです。さらに、楓は堅い木であることから、心身ともにたくましい人に育ってほしいという願いを込めて、男の子の名前に楓を使うこともよくあるでしょう。

幸せや優しさを連想させる花言葉が多いから

楓が女の子の名前として人気な理由には、幸せや優しさを連想させる花言葉も挙げらえます。「大切な思い出」や「美しい変化」などの花言葉がある楓を女の子の名前に使うことで、優しさや幸せに満ちた人生を送って欲しいという願いを込めることができます。

また、楓には「遠慮」や「調和」といった花言葉もあることから、慎みを忘れない美しい女性になってほしいという願いを込めて娘の名前に楓を使う人も多いのです。

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楓(カエデ)を楽しもう!楓(カエデ)・紅葉(モミジ)の名所3選

楓やモミジのことを詳しく知ると、楓やモミジの見事な紅葉を眺めたくなるでしょう。そこで、以下ではモミジや楓を楽しめる名所を3ヶ所紹介したいと思います。ぜひ秋には3つの名所を巡って、モミジや楓の紅葉に感動してみてください。

①氷川渓谷

楓やモミジが楽しめる名所には、まず奥多摩の氷川渓谷が挙げられます。東京ですが大自然が残っている奥多摩では、多くの場所で紅葉を見ることができるです。

中でも氷川渓谷は楓だけでなく、イチョウやケヤキなどの紅葉も一度に楽しむことができる名所なのです。

日原川と多摩川が合流する場所に架かっている氷川小橋では、両側にケヤキや楓があり、程よく光が当たるので、綺麗な紅葉の写真が撮れやすいでしょう。氷川渓谷に訪れたら、ぜひ氷川小橋で記念写真を撮ってみてください。

②高遠城址公園

高遠城址公園も、モミジや楓の紅葉を堪能できるスポットです。武田氏の城であった高遠城が明治期に廃藩置県によって取り壊され、その跡地が高遠城址公園となりました。

壊される高遠城を惜しんだ旧高遠藩士達は、数百本もの桜の木を公園内に移植したのです。その後も公園内の桜の木は増え続け、現在では1500本にもなりました。

公園内には250本もの楓も植えられており、春には桜、秋には紅葉を楽しめる名所として高遠城址公園は多くの人に愛され続けているのです。

③ガラスの森美術館

ガラスの森美術館も、箱根で紅葉を楽しめる穴場スポットです。ガラスの森美術館ではヴェネチアングラスをメインに展示しており、敷地内もヴェネチアをイメージして装飾されているのです。

特に屋外に飾られているクリスタルガラスで作ったあじさいやスズランなどは、その感動的な美しさで多くの人を魅了しています。秋には敷地内にあるたくさんの楓やモミジが、そんな美しいクリスタルガラスの景色をより華やかに演出するのです。

特に16万粒ものクリスタルガラスで作ったアーチと紅葉がコラボした景色は絶景でしょう。また、美術館の庭園の西側にある小さな通りでは、見事な紅葉や楓の紅葉を楽しみながら歩くことができます。秋にはぜひガラスの森美術館に足を運んでみてください。

秋には紅葉を楽しみながら奥が深い楓について考えてみよう

今回は楓の花言葉や楓とモミジの見分け方などについて、詳しく取り上げました。

楓の花言葉に怖いというイメージがついた理由が、スピッツの名曲「楓」の歌詞とは驚きでしょう。また、楓とモミジは植物学的には同じ種類の植物ということも意外だったと思います。

秋にはぜひ今回紹介した名所に訪れて、奥が深い楓について考えてみてください。

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