保身の意味とは?自己保身に走る人の心理も紹介

保身の意味とは何か?自己保身に走る人の心理を紹介します。貴方の周りには保身に走る人はいますか?自分を守る事を真っ先に考える人は、信用できません。とはいえ、そういう人と付き合わざる負えない事もあるでしょう。自己保身に走る人の心理を知り対策を立てましょう。

保身の意味とは?自己保身に走る人の心理も紹介のイメージ

目次

  1. 1保身的な人ってどんな人?
  2. 2そもそも「保身」の意味とは?
  3. 3「保身」の類語を紹介
  4. 4自己保身に走る人の心理
  5. 5自己保身に走ることのデメリット
  6. 6自己保身の改善方法
  7. 7厳しすぎる親の躾が自己保身の強い子を作る?
  8. 8自己保身が強い上司との付き合い方
  9. 9自己保身が強い人は自信がない人

保身的な人ってどんな人?

貴方の周りには保身に走る人はいますか?何か問題が起きた時に、一人だけいい子ぶって周りに罪をなすりつけるような人です。保身的な人とは自分を守る事を真っ先に考える人ですが、潔くないですし、人として信用できません。

保身的な人を見ると「みっともない」「私はああはなりたくない」と思うでしょう。保身に走る人は何処にでもいます。そういう人と付き合わざる負えない事もあります。

今回は、保身の意味とは何か?自己保身に走る人の心理を紹介します。自己保身に走る人の心理を知り対策を立てましょう。

そもそも「保身」の意味とは?

まず初めに保身の意味とは何なのか?確認していきましょう。保身とは、その言葉通り「自分の身を守ること」です。具体的には自分の地位、名誉、安全を守る事になります。

地位や名誉がある人ほど、守りたいものが増えるので、保身に走りやすくなるとも言えます。もちろん地位や名誉があっても、自らの過ちを認めて責任を取れるような立派な人もいます。

何か問題が起きた時に、保身に走るか、部下のせいにせず潔い行動が出来るかどうか、で、人としての器の大きさが分かるでしょう。

「保身」の類語を紹介

次に「保身」の類語を紹介します。保身と言う言葉からは、他人よりも自分大事な心の狭い印象を受けますが、類語を見ると、それだけではないイメージも持つと思います。

例えば、保身の類語には下記のような3つがあります。それぞれについて、意味を紹介していきます。
 

・護身
・自衛
・自己防御

護身

護身術という言葉は聞いた事があるでしょう。護身とは「危険から身を守ること」です。例えば、夜道を歩いていて、襲われそうになった時に護身術を身に付けていれば大事に至らず済むかもしれません。

満員電車の中で痴漢に合った時に、痴漢撃退法をあらかじめ身に付けておけば被害を防げるでしょう。護身は保身の類語ではありますが、自分の身体を守るという意味合いが強くなります。

自衛

自衛とは、「自分の力で自分を守ること」です。自衛隊は、何処かの国から襲われたりしたときに、日本を守ってくれる隊です。

他にも、自分のパソコンをウイルスの攻撃から守るために、ウイルスソフトを入れる、インフルエンザに罹らないよう、予防接種をする、手洗いうがいをする、なども自衛している事になります。

保身が相手を犠牲にしてまで自分を守る、といった意味なのに比べ、自衛は自分や自分の使っている物を危機から守るための、必要不可欠な手段と言う意味合いになります。これもあまり悪い意味としては使われないです。

自己防御

自己防御とは「自己」を守るという意味になります。「自己」とは、自分の心そのものであり、他者からの批判から自分を守るという意味になるので、自己防御は、保身と一番意味が近い類語になるでしょう。

保身というと、他者を陥れてでも自分の立場を死守するという、どこか卑怯な印象があります。一方、自己防御という言葉からは、自分が傷つくのを恐れてひたすら防御する、という印象を受けます。自己防御の強い人は小心者と言うことになるのでしょう。

自己保身に走る人の心理

ではここで、自己保身に走る人の心理を見て参りましょう。先ほど説明したとおり、一言で保身と言っても、自分を守るには仕方のない保身も含まれています。どういった時に自己保身が強くなってしまうのでしょうか。

人に批判されるのを恐れている

自己保身に走る人には「人に批判されるのを恐れている」という心理が働いています。恐らく自己保身に走る人の中では、この理由が一番大きいと思われます。

人は誰でも批判をされるのは好みません。後ろ指を指される様な事態になったら、ひどく落ち込みますし、なるべくそのような事になるのを避けたいと思います。

最初から、人に批判されるような事をしなければいいのですが、仕事で想定外の事が起これば、批判の矢面に立たされるような事もあるでしょう。自己保身に走りやすい人は、人から怒られるのを極端に嫌う人ともいえるでしょう。

問題を受け止める心の余裕がない

自己保身に走る人は「問題を受け止める心の余裕がない」人とも言えます。問題が起きても自分で責任を持って対策を立てられる人は、保身に走りません。

しかし、問題が起こった時に「自分には何も対応できない」という心理状態になっていると、自己保身をして自分を守るだけで精一杯になってしまうのです。

自分を正当化し優位に立ちたい

自分を正当化し優位に立ちたいと言う人も、自己保身が強い人の特徴です。特に上司など上の立場の人に、このような人が多く見られます。

上司の失敗により、社内で問題が起こった時、部下の手前、自分の失態を晒せないという上司は多いでしょう。何とか自分を正当化して、上司としての面目を保たなければいけません。

そういう心理状態の時には自己保身が強くなり、部下に責任をなすりつけたり、必要な対策を速やかに行わずに傷を広げる結果になるのです。

自分さえよければいいと思っている

自分さえよければいいと思っている人も、自己保身に走る人の特徴です。心に余裕がない時にも、このような心理状態になって自己保身に走ってしまう人がいます。

そのような場合は、後で自分のした事を反省し恥ずかしく思うものです。しかし、他人の事を慮る気持ちがこれっぽっちもなく、平気で人のせいに出来てしまう人もいます。自分さえよければいいと思っている自己中心的な人は平然と自己保身に走るのです。

自己保身に走ることのデメリット

自己保身に走る人の心理を見てきました。自己保身に走る人は、自分を守る事に必死で、その目的さえ達せられればいいと思っているようです。しかし、自己保身に走ってしまうと、人間関係に亀裂が入りとんでもない不利益を被ります。

自己保身に走ってしまう人は、よくよく気を付けた方がいいでしょう。自己保身に走る事のデメリットを説明します。

人として信用されなくなる

自己保身に走ることのデメリットの一つ目は「人として信用されなくなる」事です。チームで行っていた仕事で問題が起こった時、上司の前で同僚が一方的にミスをなすりつけてきたとしたら、もう貴方はその同僚を信じる事が出来なくなるでしょう。

誰でも上司に認められたい気持ちはあります。一度ミスをすると信頼を得られるよう挽回するのに時間がかかります。だから、自分にも非があると分かっていても認めたくないという心理になるのも分かります。

でも、人として信用される方が、保身に走って人間性を疑われるよりずっといいのです。自己保身に走りがちな人は、良く考えて行動するべきでしょう。

Thumb信用できない人間の特徴!信頼できない・信用されない人って?
何だか胡散臭くて信用できない人は周りにいませんか?そんな人は信用しないのが一番ですが、関わら...

器の小さい奴と思われる

自己保身に走ることのデメリットの二つ目は「器の小さい奴と思われる」事です。逆に、チームで起こしてしまった問題事を自分の問題と捉えて、進んで対応する人は周りから「器の大きい人」として尊敬されるでしょう。

人は、他人の行動を気にして見ていないように思えますが、意外に深いところで観察しているものです。卑怯な事をする人、器の小さい行動をする人は、表立って言わずとも軽蔑しているのです。

仲間が出来ず孤独になる

自己保身に走ることのデメリットの三つ目は「仲間が出来ず孤独になる」事です。一度や二度ならいざ知らず、自己保身ばかりに走ると「あいつは自分の方が可愛いんだ」「保身のためには周りを平気で裏切るんだ」と評価されてしまいます。

そうすると、誰にも信用されず、危険人物として相手にされなくなってしまいます。表面的には普通に接しているように思えても、誰も貴方を心から信頼しないので、孤独になるでしょう。

自己保身の改善方法

自己保身に走る事のデメリットを説明しました。誰でも自分はかわいいものです。つい自己保身に走りたくなる気持ちも分かります。でも、人間は他者との協力関係で生きています。お互いを思いやれる人間関係を作っていきたいものです。

では、自己保身に走ってしまう人は、どうしたらそれを改善し、保身に走らないようになれるのでしょうか。自己保身の改善方法を4つ挙げました。

批判を恐れず堂々とする

自己保身の改善方法の一つ目は「批判を恐れず堂々とする」ことです。「それが出来れば苦労しないよ」という声が聞こえてきそうですが、これは保身しない自分になるうえで、とても大事な事です。

保身に走らない人、どこか潔い人は、人からの批判を恐れない強い心を持っています。批判されたとしても、自分の全てを否定されたとは思わないからです。

いつも他人からの評価を気にして、批判を恐れてビクビクしている人は、堂々とする事を心がけてみましょう。

自分の非があれば認めて謝る

自己保身の改善方法の二つ目は「自分の非があれば認めて謝る」ことです。先に、批判を恐れずに堂々とする、と説明しましたが、悪いところがあったら、やはり直すべきです。

自分に非があると思ったら、そこは素直に認めて謝りましょう。よほどの事でない限り誠意を持って謝ればきっと許してもらえるはずです。

悪い所があって直すべき所は直せば、後は必要以上に卑屈になることなく堂々としていればいいのです。

奪うより与える人になる

自己保身の改善方法の三つ目は「奪うより与える人になる」ことです。これも「そんな心の広い人間になれるもんなら、とっくにやっているよ」という声が聞こえてきそうです。

世の中には人に与えるより奪う事しか考えていない人が、とても多いです。でも「損をしたくない」という気持ちが強すぎると、相手も「私だって損したくないわ」と思ってお互いに譲れなくなってしまうものです。

「損をしたくない」という強い気持ちは、自己保身そのものです。逆に人に与えてナンボと思う気持ちは自己保身の反対になります。なかなか難しいかもしれませんが、電車の席を譲るとか、道を譲るなど小さなことからでいいので、やってみてはいかがでしょうか。

自己保身しなくても自分は大丈夫と思う

自己保身の改善方法の最後は「自己保身しなくても自分は大丈夫と思う」事です。自己保身とは、自分は弱いと認めている人がするものです。

「自分はチッポケで、ちょっとしたことで崩れ落ちる弱い心を持っている」と自分で思っている事になるのです。自己保身をしてしまう事で悩んでいる人は、「私は保身しなくても大丈夫」「誰に批判されても私は私、自信を失う事はない」と言い聞かせましょう。

厳しすぎる親の躾が自己保身の強い子を作る?

自己保身の強い人、弱い人は生育環境に影響を受けると言われています。果たして保身が強くなるのは、どんな育てられ方をした時でしょうか?それは「親の躾が厳しすぎた時」です。

少しの事も許してもらえず、重箱の隅をつつくような怒られ方をしてきた子供は、怒られるのが嫌になります。どんな子供でも親に怒られるのは嫌なのですが、必要以上に厳しく怒られてしまうと、悪い事を隠して人のせいにするようになるのです。

親の叱り方もポイントです。「正直に非を認めたら許して貰えた」など、叱る時の姿勢が一貫していれば、子供は自己保身する必要がなくなります。その結果、保身のない子供に育つことが多いようです。

自己保身が強い上司との付き合い方

最後になりますが、自己保身が強い上司と、どう付き合えばいいのかをご紹介します。優秀で慕われる上司なら「成功は部下の手柄」「失敗は自分(上司)の責任」になります。

しかし、自己保身の強い上司の場合は逆です。「成功したら上司の手柄」「失敗したら部下のせい」になるからです。これでは働く意欲がなくなってしまいます。

自己保身が少し強いけれど、上司自身が自分の事を恥と思っていて後で部下に謝るようなら、大目に見てあげてもいいでしょう。でも、平然と部下のせいにして、自分の地位と名誉を一番に考える上司には注意が必要です。

指示は文書にして残しておく

まずはじめに、上司に指示されたことは、出来る限り文書にしておく事です。これは、あとで問題が起こった時に上司の指示で行った事であると、証拠を残すためです。

受けた指示は曖昧にせず「〇〇と△△にするのですね?いつまでに行えばいいですか?取引先にどうやって説明しましょうか」となるべく細かくメモを取りながら確認します。「そんなの自分の裁量でやってよ」と言われたら、それもメモしておきます。

まるで指示待ち人間のようで、スッキリしませんが、保身の強い上司の元では、自分で自分を守るしかありません。頑張りましょう。

上司より立場が上の人とも連携しておく

次に、上司より立場が上の人とも連携をしておくようにしましょう。直属の上司ではなく、その上ともコンタクトが取れないかどうか、考えておくのです。それが難しそうなら、産業医や保健師に相談、或いは社内にあるパワハラ対策室に相談をしておきます。

何か問題が起きた時に、一方的に自分のせいにされて、減給処分にされるなど不利益を被らないように事前に根回しをすることも大事です。

自己保身が強い人は自信がない人

保身の意味とは何か?を確認し、自己保身に走る人の心理も紹介してきました。自己保身は、悪い事ばかりではなく、自分を守るために必要になる場合もあります。

根っからの自己中心人間で、罪を人になすりすけて、何の罪悪感も感じない人も中にはいます。でも、ほとんどの場合、「自己保身の強い人は自分に自信がない人」です。そんな人を見たら、自分を守る事で必死なんだなと大目に見てあげてもいいかもしれません。

ただ、あまりにも自分勝手で、自分に罪をなすりつけられそうになったら、断固として戦う事も必要です。

関連するまとめ

関連するキーワード

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ