青いバラの花言葉の意味！ブルーローズの花言葉の由来も紹介

花を愛でることは老若男女好きな人が多いですが、中でも薔薇はゴージャスかつ繊細な花として、好きな人が多いでしょう。美しい形に良い香りで、多くの人をひきつけて止みません。では皆さんは、青いバラを見たことがあるでしょうか。

毎年薔薇の季節になると日本だけでなく世界中で薔薇が咲き乱れますが、その中に青い花びらを持つ薔薇はありますか？答えは、あったかな？、という曖昧なものが多いでしょう。なぜなら、青いバラは自然には出来ないものだからです。

しかし現代は発達したバイオテクノロジーによって青いバラを作り出すことに成功しています。ですから薔薇園では見たことがなくても、存在は知っているという人は多いはずです。

実は、自然界には青いバラは存在しません。ですから花畑やバラ園などでも青いバラの群生を見たことがある、という人はいないはずです。

花の色はアントシアニジンという物質の種類に大きく影響され、シアニジン、ぺラルゴニジン、デルフィニジンという主要な3つの種類があります。この内、デルフィニジンが青や紫色の花に多く含まれていますが、このデルフィニジンをバラは蓄積できません。

蓄積出来ないから青にはならない、つまりバラは元々青い色素を持っていないのですが、昔から人間はなんとかして青いバラを存在させようと研究を繰り返してきた歴史があるのです。

1980年代には世界中でバイオテクノロジーが急速に進歩し、青いバラを作る研究も本格的に始まりました。日本の企業であるサントリーも、オーストラリアの企業と共同でその開発に乗り出したのです。

サントリーでは一番最初に、ペチュニアから青色遺伝子を取り出しました。しかしそれで作ったバラは青くはならず、次にリンドウやチョウマメなどを試したのです。

そして何度も実験を重ね、1996年にやっとパンジーの青色遺伝子を入れることでバラの中に青色色素を作ることに成功しました。遺伝子操作にて、人間が青いバラを作り出すことに成功した瞬間です。

サントリーが青色の色素が100パーセント近くなった青いバラを咲かせることに成功したのは、2002年になっていました。世界中で一番早かったので全世界で衝撃が起こり。2009年には一般への販売が開始、世の中に広まりだします。

サントリーはこの青いバラの名前を「SUNTORY blue rose Applause（サントリー　ブルーローズ　アプローズ）」と決定、花言葉を「夢かなう」にしました。

名前にも入っている「アプローズ」は英語で「喝采」という意味です。

昔から青いバラの開発はされてきたのですが、自然界に存在しないだけでなく使うことが出来る青い色素もない、というのが定説でした。バラには元々青い色素が存在しないため、自然に出来ることはありえないことだったのです。

ですから、「青いバラ」は存在しない、作り出すことも出来ないということで、青いバラの花言葉は「不可能」とか「存在しないもの」でした。歌などに「blue rose」と使われていれば、多くは否定的な意味の歌詞なのはそういうところからも来ているのです。

花言葉は全ての花についており、それを利用して好きな人へ気持ちを伝えるなどが昔からされてきました。

青いバラにも勿論花言葉はありますが、サントリーが最初の青いバラを作り出すことに成功して以来、花言葉はそれ以前のものと違うものが出来ました。ではここで具体的な花言葉とその由来をみていきましょう。

サントリーは日本の企業ですから、2002年の新聞に大きくのったときやニュースで放送されたことを覚えている人もいらっしゃるでしょう。では、開発後に日本ではどんな花言葉がついたのか、見ていきましょう。

青いバラは元々完成することはないだろうと言われ、過去800年の品種改良の歴史の中でたくさんの専門家がトライして出来なかったものです。

それが長年の研究が実を結んで完成したのです。不可能が可能になった、そのことから奇跡を起こした、と喜ばれ、「奇跡」という花言葉が加わりました。

「永遠」も日本でつけられた花言葉です。この言葉は不可能であるからこそ崇高なイメージであり、永遠に完成しない、などと言われていたことが由来のようです。

神秘的な青い色であること、そして永年の夢として憧れてきた青いバラだからこそ、ついた花言葉と言えるでしょう。

不可能なことを成し遂げた功績をたたえ、また古来より青いバラを作ろうと努力をしてきた人たちへの敬愛を込めて、喝采という意味の名前をつけたサントリーですが、これはそのまま花言葉にもなりました。

一般に販売されるようになった青いバラですが、製造に成功して以来、海外でも青いバラの花言葉は変化しました。具体的にみてみましょう。

結果的に日本で成功した青いバラの製造ですが、ずっと世界中で開発が進んでいました。花言葉である「神の祝福」は奇跡を信じ、研究を続けた全ての人への言葉と考えられています。

自然界には存在しないバラの種類であり、目にすることが少ない青いバラを見かけると、瞬時に目を奪われてしまう、という意味で「一目ぼれ」という花言葉がつけられています。

青は昔からミステリアスな色、神秘的な色であるとされてきました。そのため、青いバラが成功した後には「神秘的」という花言葉も加わりました。

愛や美の象徴とされている花、薔薇ですが、花の色によって花言葉も変化するのはご存知でしょうか。一般的にバラと聞けば「赤」を連想する方が多いと思いますが、バラには他にも黄色や白、ピンクなどがあります。

ただ「愛」や「美」ではない、色々な花言葉をみていきましょう。

最もオーソドックスなバラと言えば、やはり赤色でしょう。花びらが赤い薔薇の花言葉は、「あなたを愛しています」や「愛情」「美」「情熱」「熱烈な愛」といったものがあります。

咲いているときは以上の花言葉ですが、赤い薔薇でもつぼみの状態であれば「純粋と愛らしさ」「純粋な愛に染まる」と、純粋さを強調する言葉にかわります。

透き通るような美しい白が映えるバラ、花びらが白い薔薇の花言葉は、「純潔」や「私はあなたにふさわしい」そして「深い尊敬」です。その色や花言葉から、結婚式などによく使われます。

赤と同じく白もつぼみの状態では花言葉は変化します。「恋をするには若すぎる」とか「少女時代」という言葉になります。

花びらが黄色い薔薇の花言葉は、「愛情の薄らぎ」や「嫉妬」「友情」です。意味から考えて、黄色が好きであっても恋人に贈るにはやめたほうがいいでしょう。好意を持つ相手であっても、友達なら喜ばれそうです。

柔らかく優しい色が多いピンクもバラでは大変な人気です。花びらがピンク色の薔薇の花言葉は、「しとやか」や「上品」「感銘」があります。

薔薇の花言葉は、その花びらの色別だけではなく、送る本数によっても変わってくるとご存知でしょうか。今回は、少しずつ変わる花言葉を紹介していきましょう。

彼女や妻に薔薇の花を贈りたい、と考えている人は、その本数にも意味を込めるとよりスマートな贈り物になります。自分の気持ちを花束に添えて、大切な人へ渡してみましょう。きっとより絆が深まります。

1本は「一目ぼれの恋」2本は「世界は二人だけのもの」3本は「あなたを愛しています」、4本は「死ぬまで変わらぬ愛」5本は「出会えたことへの喜び」という花言葉です。5本までは付き合いたてのラブラブ時期に贈ると嬉しい花言葉が多いです。

6本は「お互いの思いやり」7本は「密かな好意」8本は「あなたのお心遣いに感謝」9本は「いつも隣にいて欲しい」、そして10本は「あなたの完璧な美しさ」です。自分の気持ちを主張するのではなく、愛するが故の思いやりが現れた花言葉です。

11本は「敬愛」12本は「最愛の人」13本は「永遠の友情」14本は「あなたは私の誇り」15本は「申し訳ない」16本「ころころ変わる不安な愛」17本「付き合ってください」18本「誠実」19本「忍耐と期待」そして、20本「ひとひらの愛」です。

家族や大切な友人へ贈るものとしてぴったりなプレゼントになるでしょう。

21本は「真実の愛を誓う」22本は「あなたの幸運を祈る」24本は「常に忘れることのない愛」25本は「あなたの幸せを祈る」30本は「信じれば縁がある」36本は「ドラマティック」40本は「真実の愛を誓う」44本は「出会い」そして50本は「出会いは偶然」です。

本数が多くなるにつれて、愛の言葉もどんどんドラマティックになっていきます。

99本は「ずっと好きだった」100本は「100パーセントの愛」101本は「これ以上ないほど愛してる」108本は「結婚してください」365本は「あなたが毎日恋しい」そして999本になると「何度生まれ変わってもあなたを愛する」です。

これだけ大量の薔薇になるとかなりの迫力になりますが、真摯な愛を表現するにはもってこいかもしれません。また、相手の年齢と同じ数の薔薇を贈ることで年齢を重ねることのお祝いの意味を持たせる人もいます。

珍しい青いバラを手にいれたら、その美しさを長く保つために保存する方法が必要になるでしょう。次はその保存方法を紹介します。いずれも慎重さは必要ですが、興味があればトライしてください。

茎を少しだけ残し、花を切り取ったら花の中心からワイヤーを通して茎に貫通させましょう。

次に容器に乾燥したシリカゲルを敷きつけ、その上に青いバラをのせます。この時茎をシリカゲルに差込むようにして立てると綺麗に仕上がります。花びらの間にも十分にシリカゲルが入り込むようにするのですが、立体の場合は粉状のものを使うと便利です。

蓋をしたら2，3日から1週間ほど置いておき、十分乾燥したことを確認してからシリカゲルから取り出します。完成したものを好きなところに飾りましょう。

レジンとは樹脂のことで、この中に花を閉じ込めることで美しいまま長時間保つことが出来ます。レジンの中に閉じ込めても生花であれば必ず色あせは起こりますので、まずは押し花にしたりドライフラワーにしたりすることが大切です。

密閉できる容器にシリカゲルをいれ、その中にドライフラワーを入れて様子をみつつレンジに1分ほどかけ、型に入るようにカットしましょう。型の表面を覆うようにレジンを薄く流し込み、UVライトで30秒ほど照射します。

反対側が表になるように注意をして、ドライフラワーをピンセットで好きなところに配置します。またレジンを流し込み、UVライトを当てて固めます。型から取り外したら仕上げをしましょう。

青いバラの魅力や歴史、花言葉を見てきました。では青いバラは実際にはどこで購入することが出来るのでしょうか。現在、花屋さんで買うことが出来る切花の「青いバラ」は、2種類だけです。

1つはサントリーの「アプローズ」、そしてもう１つは「染めた青いバラ」のどちらかです。

花屋さんの店頭で販売されていることはほとんどありませんが、注文すれば買うことは出来ます。その際には「サントリーのアプローズが欲しい」とはっきり注文しましょう。入荷などには時間がかかると思っておくのが安全です。

これはブランド花で特注品になりますので、値段は高いです。しかし染めた薔薇ではなく、本物の青いバラですから、価値も当然高くなります。大切な人への特別な贈り物としては、ぴったりです。

サントリーの「アプローズ」に比べれば、簡単に手に入るのが染めの青いバラです。値段も昔に比べるとかなり手ごろになってきましたし、色合いが様々なものがありますので好みで選ぶことが出来ます。

青といっても紫のようなものからスカイブルーまでたくさんの青がありますので、注文する最には自分が希望するのがどの青なのか、写真などを予め見せて注文すると、希望の色の薔薇が手に入りやすいですので覚えておいてください。

約800年にわたる品種改良の努力が実り、日本の企業サントリーが青いバラを作ることに成功したのは、本当に喜ばしいことです。

全ての研究者への敬愛を込めて、大切な人へのプレゼントには神秘的な青が映える薔薇はいかがでしょうか。プレゼントする本数によっても意味が変わってきますので、ここぞという時にはハッとするような青いバラで愛を伝えましょう。

花言葉の「一目ぼれ」にもあるように、すれ違う人が思わず皆振り返る、そんな魅力を持った青いバラで、ここ一番の勝負してください。