牡丹の花言葉の由来!ボタンの種類や白や赤などの色別の意味も紹介

艶やかで美しい花、牡丹は私達の目を楽しませてくれる花です。この牡丹には白や赤など種類があること、そしてそれぞれの花言葉などはご存知でしょうか。色が違えば意味も変わってきますので、花言葉と共に牡丹について色々と紹介していきます。

牡丹の花言葉の由来!ボタンの種類や白や赤などの色別の意味も紹介のイメージ

目次

  1. 1牡丹とはどんな花
  2. 2牡丹の花言葉と意味
  3. 3牡丹の花言葉に怖い意味はあるの?
  4. 4牡丹の花言葉と意味【色別】
  5. 5牡丹の種類
  6. 6牡丹と芍薬の違いとは?
  7. 7牡丹を楽しもう!おすすめスポット2選
  8. 8家紋にも使われた牡丹
  9. 9牡丹を自宅で育てるときに必要なものとは
  10. 10たくさんの魅力に溢れる花「牡丹」

牡丹とはどんな花

大きくて艶やかな花をつけ、根は古くから漢方に使われていたことが有名な牡丹ですが、その名前の由来や特徴をご存知でしょうか。

4月から6月にかけて開花し、4月の下旬には見ごろを迎える華やかで美しい大輪の花を咲かせる牡丹について、その名前の由来や花言葉の意味など色々紹介していきましょう。

牡丹名前の由来

牡丹はその名前から日本が原産であると思っている人も多いのですが、それは違います。牡丹と書いて「ぼたん」と日本では読みますが、これは元々中国名の「牡丹」を音読みにしたものを採用しています。

中国の漢音では「牡」を「ボウ」と発音しますので、日本に入ってきた時には「ぼうたん」と呼んでいました。現在でも短歌や俳句などを読むときには「牡丹」は「ぼうたん」と使います。

原産国は中国であり、花の豪華さと気品から唐の時代には「花王」とか「花神」という別称もつけられており、皇帝など時の権力者達に愛されました。

牡丹の特徴

牡丹はボタン科の落葉小低木で、花形は一重、八重、千重、万重、獅子咲きなど種類が豊富にあります。春咲きが一般的ですが、初冬に咲く寒牡丹もあり、春と秋の2回咲くものもあります。

時期になると新芽が芽吹いて先端に花径15センチから40センチの大きな花をつけます。花びらはシルクのようで薄いと思いがちですが、触ってみると厚みがあります。

日本でも古くから「花の王様」と呼んでおり、ゴージャスで気品あふれる花の様子から美人を形容する花ともされてきました。有名な美人をあらわす言葉に「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花」というものがあります。

牡丹の花言葉と意味

多くの花には花びらの色事に違った花言葉を与えるのですが、牡丹だけは花の色が変わっても花言葉は同じです。色によるイメージの変化には支配されていない、ということもまた、花の「王者」に相応しいでしょう。

では、そんな「花の王様」とも呼ばれる大きくて繊細、そして豪華な花をつける牡丹の花言葉や意味はどんなものがあるでしょうか。

たくさんある花言葉を具体的に、そしてその意味を紹介していきます。

牡丹の日本での花言葉

美しい花々はそれぞれに複数の花言葉を持っているのが一般的です。しかし、花言葉は国によって違うことが多々あります。ここではまず、日本での牡丹の花言葉やその意味を紹介します。

「風格あるふるまい」

牡丹のシルクを思わせるような滑らかな花びらが幾重に重なって、鞠状にまるまった姿が王者のような花姿に見えることから「風格あるふるまい」もしくはただ「風格」という花言葉が出来ました。

豪華で大きな花は、そこにあるだけで存在感を主張しています。そんな佇まいこそが「風格ある」と称されるのでしょう。

「富貴」

牡丹は美しさと人気を兼ね備えており、古来から根が生薬としても重宝されたこと、宮廷の庭師たちが丹精込めて世話をしたことなどにより、金持ちややんごとない身分の人々が楽しむ花でした。

そこから考えられ、「富貴」という花言葉がついたとされています。

「壮麗」

これも古代中国で妃姫たちの飾りになったり愛された花であることが、花言葉の由来になっています。優雅でふくよかな姿が時の皇帝たちに愛され、また同じように愛された妃たちの姿にかけているのです。

牡丹の海外での花言葉

では次に、海外でも愛されている牡丹の花言葉を見てみましょう。花は同じですが日本とは少し違ったイメージが花言葉からわかるでしょう。

「恥じらい」

ゴージャスな大輪の花を咲かせる牡丹の花言葉が「恥じらい」であることに驚く方もいますが、存在感を主張するのにいつまでも飽きられないのは、その繊細な絹のような花の重なりに人は奥ゆかしさ、恥じらいを感じるからです。

ギャップを感じる花言葉、ですがそれこそがしっくり来る、と多くの人を納得させているのが「恥じらい」です。

「思いやり」

西洋で牡丹の花言葉が「思いやり」であるのは、ギリシャ神話からの流れであるようです。説は2つあり、ペオンと美しい妖精のパエオニアが主人公です。

医薬を司る神のペオンが尊師である医神にやっかまれて殺されそうになったとき、大神ゼウスによって美しい花に姿を変えて助けてもらった、という説です。パエオニアは美しさに嫉妬した美の女神アフロディテに花に変えられます。

どちらの説も殺されて葬られるのではなく、美しい花に変えられたことから「思いやり」になったと言われています。

牡丹の花言葉に怖い意味はあるの?

牡丹自体には悪い花言葉や怖い花言葉はありませんが、他の植物や会談話からの影響で怖い意味やイメージがついていることがあります。

1つは「牡丹浮き草」という水に浮かんでいる草で、楕円形で花形の葉がたくさん集まっていることから牡丹に似ている、と名づけられました。その牡丹浮き草の花言葉が「恋の悲しみ」ですので、牡丹のイメージにも影響をしています。

もう1つは落語の怪談話で作られた「牡丹燈籠」を思い出してしまう、というものです。幽霊が恋人の男性を会いに行くときに持っているのが牡丹燈籠なのですが、最期は男が殺されてしまうことから怖いイメージがつきました。

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牡丹の花言葉と意味【色別】

多くの花は花びらの色別に花言葉がついていますが、牡丹は色別では違いません。しかし、牡丹の様々な色からイメージして当てはまる言葉がありますので紹介しましょう。

赤い牡丹

牡丹といえば「赤」を連想する人は多いでしょう。赤色の牡丹は王道をひた走るチャンピオンのようなイメージがあります。気高く美しい圧巻の赤は見るものをひれ伏しさせます。

赤い花の牡丹は「王者の風格」という花言葉がぴったりです。

紫の牡丹

紫は気品を表す色であり、昔は日本でも天皇しか使うことが許されない色でした。そんな紫の花をつけた牡丹は、知性を感じさせ、高貴な身分の人を連想させます。

花言葉にある「富貴」は紫の牡丹に丁度合います。

白い牡丹

清楚、純粋というイメージがある白い花びらが、幾重にも重なった牡丹は、やはりゴージャスながらに清楚な雰囲気があります。

その姿、色合いから「誠実」という花言葉を思い出させます。

牡丹の種類

牡丹は原種が8種類ほどありますが、現在では様々な園芸品種が生み出されている花でもあります。

一重、八重、千重咲きや万重咲きなどたくさんの呼び方に、白、赤、紫や黄色、黒などもある花色で、バリエーション豊かに楽しむことが出来ます。

欧米で改良された品種群にはフランスボタン、アメリカボタンがありますが、ここでは代表的な4種類を紹介しましょう。

金閣

黄橙色の花びらをしており、その先端にオレンジ色の縁取りが入っている花です。開発したのはフランスで、中輪千重咲き品種、切花や鉢植えなどにおすすめの種類です。

鎌田藤

千重咲きの品種で花びらが紫色をしています。開花直後は紫色ですが、満開になると徐々に赤くなっていくという変わった特徴を持ちます。

貴婦人

千重咲きの品種で花びらが乳白色をしています。名前通りの高貴な雰囲気を漂わせ、
美しい大輪を咲かせることで人気です。

花王

万重咲きで大輪の品種です。花びらは濃い赤色をしており、丈夫ですので鉢植えで育
てられますし、初心者にも向いています。

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牡丹と芍薬の違いとは?

よく比較されたり間違えられたりする花に、牡丹と芍薬があります。どちらも同じボタン属であり、花の色や咲き方も似ています。しかしやはり違いはありますので、ここで確認しておきましょう。

まず最初の違いは茎です。牡丹は木本性で太いことに対し、芍薬は草本性で細いです。そしてつぼみも牡丹は先が尖っているのに対し、芍薬は先が丸い、枝の数も牡丹は複数であるのに対し、芍薬は1本です。

目の前で咲く美しい花が、牡丹か芍薬かどちらか判らないな、と思うことがあれば、茎の太さや枝の数に注目してみましょう。慣れればすぐに見分けがつくようになります。

芍薬の花言葉

芍薬は花や咲き方が牡丹と似ていますが、花言葉やその意味も似たようなものになっています。

芍薬で最も一般的な花言葉は「恥じらい」「はにかみ」「内気」などであり、「恥じらい」や「はにかみ」は牡丹の花言葉としても認識されています。

英語では恥じらいやはにかむ仕草の慣用句が「芍薬のように顔を赤らめる」ですので、これが由来であると言われています。

牡丹を楽しもう!おすすめスポット2選

世界中で愛される牡丹ですが、日本には「牡丹園」と称されるような有名な場所がいくつかあります。牡丹の開花時期は爽やかな4月から5月ですから、天気の良いお休みの日には牡丹を愛でに出かけてみてはいかがでしょうか。

艶やかな大輪を咲かせる牡丹を見て、心も喜ばせましょう。

1.福島県「須賀川牡丹園」

約250年の歴史がある場所で、元は漢方薬として根を利用するために牡丹を栽培し始めましたが、現在では290種、約7000株の牡丹が広大な土地で栽培されています。その広さは東京ドーム3つ分です。

ゴールデンウィークを中心にして様々なイベントが行われています。ウルトラマンが来園することもあり、植樹祭などを楽しめます。

また、毎年11月の第3土曜日の夕方には「牡丹焚火」が行われています。牡丹の枯れ木で焚火をし、その焚火を囲んで俳句を読むイベントです。風雅な晩秋の催しを是非楽しみましょう。

2.岩手県「ぼたん園」

平成7年に岩手県でオープンしたのが「ぼたん園」です。ここでは牡丹の花が306種、約5000株あり、東北で最大級の規模を誇っています。牡丹以外でも芍薬やアイリス、萩などがあり、年中花を愛でることが出来る場所です。

3月から11月までは無休ですが、12月から2月は休園となりますので注意しましょう。見ごろは春牡丹が咲く5月から6月の上旬です。

家紋にも使われた牡丹

牡丹の花は日本の家紋にも使われています。古くは平安時代に関白の近衛家実が車紋
、そして家紋にしたことが判っています。

近衛家が牡丹紋を用いたことで他の家は遠慮して使用を控えましたが、九条・鷹司・難波家は近衛家と同属ですので用いることが出来ました。

また、婚姻や交換、下賜などで、島津・伊達・津軽・上野矢田の松平・鍋島の大大名5氏は家紋として牡丹を使っていますし、寺院では興福寺、東本願寺、平等院なども牡丹を使用しています。
 

江戸時代には「菊」「桐」「葵」紋の次に権威がある紋として使用が制限されていました。

牡丹、大割牡丹、向こう牡丹、落ち牡丹など様々な種類の家紋がありますが、花だけのものと枝葉が花についているものとがあります。基本的には花を中心として枝葉で丸く囲んだものになるでしょう。

牡丹紋を使っていた主な有名人は、1535年から1586の荒木村重が「大割牡丹紋」、そして1844年から1897年の陸奥宗光が「仙台牡丹紋」です。

牡丹を自宅で育てるときに必要なものとは

牡丹は丈夫で鉢植えでも育てることが出来ますが、まずは準備をしっかりしましょう。「牡丹の苗木」「8号以上の駄温深鉢」「鉢底ネット」「土(ごろ土、赤玉土、腐葉土)」「剪定はさみ」「木酢」「肥料」「わらや落ち葉」を用意します。

牡丹は植え替えを嫌う植物ですので、最初から大きめの鉢を用意するのがポイントです。剪定ばさみと木酢は植え付けをする前の苗木の処理や、日ごろのお手入れに使いましょう。

夏場に株が弱ってしまったら、よしずなどを使って直射日光をさえぎってください。幹がのびてしまうと風で倒れることもありますから、根の勢いが十分でないうちは支柱や囲いで保護する必要があります。最初から支柱と囲いも用意しておけば安心です。

牡丹を育てるコツ

牡丹は2年生の苗、つまり接木して育ててから2年目の苗を選びましょう。根元が包まれていてよく判らないという場合には、大きな葉がたくさんついたものほど良いとします。地上部分が電気であるということは、根も元気で太いだろうという予想がつくからです。

植え付けの時期は9月の中旬から10月の下旬が適しています。まずは苗木の切り戻しをして木酢を20倍液で作り、30分ほど浸します。鉢の底にネットを敷いたら土を3センチほど式、苗木の位置を決め用土を盛っていきましょう。用土が湿る程度に水やりをします。

牡丹は鉢植えも地植えも乾きすぎない程度に軽く水遣りをするだけで大丈夫です。3月から5月ころには水を必要としますので、水切れしないように気をつけてください。真夏には日没後から朝方にかけて少量の水をいきわたらせるように与えます。

たくさんの魅力に溢れる花「牡丹」

牡丹には色々な種類や花の色があるように、花言葉もたくさんあって様々な意味、そして解釈が出来る、奥深い花です。

ゴージャスで壮健、りりしく見えるのですが、花びらの重なりを見ていると繊細さや奥ゆかしさが見える、何度でもじっくりと味わえる花なのです。ガーデニングが趣味の人だけでなく、自宅で鉢植えも可能ですので是非挑戦してみてください。

気高く美しく、世界中から愛される牡丹の花のように、自分自身をケアして魅力を高めてみましょう。牡丹の花言葉のような人物になれたその人は、きっと素晴らしい人生になりますよ。

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