スノードロップの花言葉は?意味や由来を解説!

スノードロップには、さまざまな言い伝えが残されています。スノードロップの花言葉には、どのような意味が含まれているのでしょうか。スノードロップの花言葉の意味や由来、その他にも、スノードロップにまつわる伝承などを紹介していきます。

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目次

  1. 1スノードロップとはどんな花?
  2. 2スノードロップの花言葉と意味
  3. 3スノードロップには怖い花言葉もある
  4. 4スノードロップの言い伝え
  5. 5スノードロップに関する言い伝えはたくさんある
  6. 6スノードロップの種類
  7. 7スノードロップとスノーフレークの違い
  8. 8スノードロップを楽しめるスポット2選
  9. 9春を告げるスノードロップを見にいこう!

スノードロップとはどんな花?

小さな白い滴型の花を咲かせるスノードロップの印象から、スノードロップには可愛らしいイメージを持っている人もいることでしょう。また、冬の終わりから春先にかけて見かけることが多いため、春を告げる花とも知られています。

スノードロップという花の名前には、どのような意味が込められているのでしょうか。また、どのような特徴があるのかも、ご紹介いたします。

スノードロップの名前の由来

スノードロップは、ヒガンバナ科ガランサス属の総称です。学名では「ガランサス」と呼ばれています。ガランサスとは、ギリシャ語の「ミルクの花」といった意味を持っています。

和名では「待雪草(マツユキソウ)」と呼ばれており、待雪草はガランサス属の一種、「ガランサス・ニヴァリス」の和名でもあります。

「スノードロップ」と呼ばれるようになったのは、16世紀から17世紀にかけて、当時ドイツで人気だった、涙滴型のイヤリング「スノードロップ」の形が、ガランサスの花の形によく似ていたため、同じように「スノードロップ」と呼ぶようになりました。

スノードロップの特徴

スノードロップは、種から育てられますが、とても時間がかかって困難なため、球根から花に育てるのが主流です。花は白色で、3枚の長い外花被と、短い内花被を持つ六弁花となっています。種子によっては、内花被に緑色の斑点がついているものもあります。

冬の終わりから春先にかけて花を咲かせているため、スノードロップは「春を告げる花」として広く知られています。また、スノードロップは昼間に吸収した暖かい空気を保管するために、夜になると開いていた花をそっと閉じるのが特徴的です。

スノードロップの花言葉と意味

スノードロップは、その可憐で美しい見た目から、花言葉にも明るく暖かい気持ちになるような、ポジティブな意味を含むものが多く存在しています。厳しい冬を越えて、春先に花を開くことからも、人々にとって癒しや励ましの意味を持つ花言葉もあります。

それでは、スノードロップにはどのような花言葉と意味があるのでしょうか。日本での花言葉と、海外での花言葉で分類してご紹介いたしましょう。

スノードロップの日本での花言葉

スノードロップの日本での花言葉と意味は、海外での花言葉からそれぞれ派生して、日本独自の花言葉と意味を持つものになっているものもあります。下向きに咲く見た目から、「恋の最初のまなざし」といった意味の花言葉も、日本独自につけられた花言葉です。

スノードロップのいくつかの花言葉の中で、今回は「逆境の時の希望」「もしもの時の友」「慰み」の三つの意味を持つ、花言葉の紹介をいたします。

逆境の時の希望

海外の花言葉では単なる「希望」となっていますが、日本に伝わる際にはより具体的になって、「逆境の時の希望」といった意味を持つ花言葉になりました。

スノードロップを相手に贈ることで、相手に対して「つらいときこそ、大きな希望やチャンスがやってくるよ!」といった意味の励ましのメッセージを、贈ることができます。

もしもの時の友

「逆境の時の希望」と似たようなかんじで、スノードロップの日本の花言葉には、「もしもの時の友」といった意味の花言葉も存在しています。仕事や家庭が何もかもうまくいかない、まさに八方塞がりのときに、救いの手を差し伸べてくれる役割を持つのが、スノードロップなのです。

慰め

相手を励ましたり、希望を与えたりとポジティブな意味の花言葉が多くあるように、スノードロップは相手を労わるのに最適な花となっています。「慰め」といった花言葉も存在しており、どのような言葉をかければいいかわからないときに、そっとスノードロップを贈ることもよいでしょう。

スノードロップの海外での花言葉

さて、スノードロップの海外での花言葉が日本に伝わることで、日本独自の具体的な花言葉になりましたが、元々の海外での花言葉にはどのような花言葉が存在しているのでしょうか。

希望

日本では「逆境の時の希望」と、よりピンポイントな状況でしか贈りにくい花言葉ですが、海外では広く全般的に「希望」といった意味を持つ花言葉となっています。

日本と違って、どのような状況でも贈ることができるので、「あなたにこれから先、希望があるように」と小さな願いを込めて、スノードロップの花を贈ることがあるようです。

楽しいお告げ

スノードロップは2月頃から3月頃にかけて花を開きます。厳しい冬の寒さを耐えて花を開くそのスノードロップの姿から、海外ではスノードロップを「春を告げる花」とも呼んでいます。

この先に待っている楽しい春を印象づけるスノードロップは、海外では「楽しいお告げ」といった意味の花言葉をつけられるようにもなりました。

スノードロップには怖い花言葉もある

スノードロップの名前を知っている人の中には、スノードロップには怖い花言葉があるといった噂を、耳にしたことがあるのではないのでしょうか。可憐な見た目とは裏腹に、怖い意味を持つ花言葉があるために、なかなか手を出しにくいところもあるかもしれません。

スノードロップには、どういった怖い花言葉が隠されているのでしょうか。その噂の真偽と、なぜそのような花言葉がついてしまったのか。それらの由来を解明していきましょう。

花言葉「死」

「希望」「慰め」「楽しいお告げ」などといったポジティブな花言葉がある反面で、スノードロップには「死」といった花言葉が含まれている、といった噂があります。

しかし、これは誤った情報であり、本来のスノードロップの花言葉に「死」といった意味は含まれていません。

とある悲しい物語に、スノードロップの花が深く関係してしまったために、スノードロップの花言葉には「死」という花言葉があると、間違った暗いイメージが広がってしまったのです。

花言葉「死」の由来

それでは、なぜスノードロップの花言葉に「死」といった意味を持つ花言葉がついてしまったのでしょうか。それは、イギリスの一部地域で語り継がれている、とある切ない物語がきっかけとなっています。

ケルマという女性が恋人を亡くしてしまい、深く悲しんだ彼女は、恋人の傷口の上に、そっとスノードロップを置きました。すると、スノードロップを置いた瞬間、恋人の体は雪の欠片となって消えてしまった、といった、なんとも悲しい物語があるのです。

この物語のためか、イギリスではスノードロップは「死」を象徴する不吉な花となっています。それらの物語から、スノードロップには「死」という怖い花言葉があると、誤った情報が広がってしまっているのです。

スノードロップの言い伝え

イギリスでの「恋人が雪のかけらになった」物語のように、その他にも、各地域でスノードロップの言い伝えは多く残されています。春先に咲く可憐な花が特徴的なのもあって、あらゆる伝承にスノードロップの名前が残されているのです。

「死」の花言葉のように、各地域の言い伝えから、スノードロップの花言葉がついたものも多くあります。それでは、スノードロップにはどのような言い伝えが残されているのでしょうか。いくつかご紹介していきましょう。

雪に色をつけた花

一つは、ドイツでの言い伝えです。あるとき、自分に色がないことに気付いた雪は、あらゆる花たちに、自分にもなにか色を分けてくれるよう頼みました。しかし、どの花も雪の頼みを応じようとはしません。

断られていく中で、唯一、雪の頼みを応じたのは、スノードロップでした。そのため、スノードロップの白い花の色のように、雪は真っ白な色をしているのだと、ドイツでは言い伝えられています。

慰めの花

キリスト教に登場する「アダムとイヴ」の物語にも、スノードロップについて語られています。禁断の果実を食べてしまい、エデンの園から追放されてしまったアダムとイヴは、悲しみ嘆いていました。エデンの園の外は寒く、厳しい冬だったためです。

二人をあわれんだ天使は、降り注いでいる雪をスノードロップの花に変えて、二人に向かって「もうじき春がくるから、決して絶望してはいけませんよ」と、慰めの言葉を言ったといいます。

スノードロップに関する言い伝えはたくさんある

スノードロップにまつわる言い伝えは、これらの他にも、まだまだ数えきれないほどたくさんあります。イギリスの伝承、ドイツの伝承、アダムとイヴの伝承の他にも、「お正月前に見つけると、翌年は幸運に恵まれる」といった、スコットランドの伝承などもあります。

また、儚げな小さな花を咲かせるその様子から、スノードロップは清らかな花とも呼ばれています。カトリック教会では、2月2日の聖燭祭(せいしょくさい)で、祭壇にスノードロップを飾るのが習わしとなっています。

これらのことから、修道院の庭にはスノードロップがよく育てられていると言われています。そして、これらの印象から、修道院の幽霊が出る古い屋敷の庭には、このスノードロップの花が咲いているという言い伝えも残されています。

このように、スノードロップに関する伝承は数多く残されています。それぞれの地域によって、語り継がれるものが明るかったり、暗く悲しいものであったりと、さまざまな伝承が残されているので、一度探してみるのも楽しいものとなります。

スノードロップの種類

2月頃から3月にかけて開花し、6月頃に枯れてしまうスノードロップ。そのスノードロップの品種は多く、約20種類存在しているといわれています。その中でも特に、親しみのある品種の「ガランサス・エルウェシー」と「ガランサス・ニヴァリス」をご紹介します。

ガランサス・エルウェシー

ガランサス・エルウェシーは、スノードロップの中でも最もよく流通している種で、品種の中でも育てやすい品種となっています。球根も他の品種と比較して大きく、乾燥にも強いです。内側の花びらには、基部と先端に緑色の斑が入っているのが特徴的です。

また、日本で一般的にスノードロップと呼ばれて親しまれている品種は、この「ガランサス・エルウェシー」となっています。

ガランサス・ニヴァリス

ヨーロッパ地域で代表的な存在として扱われているスノードロップは、この「ガランサス・ニヴァリス」となっています。落葉性、耐寒性が強いため、ガーデンや庭に栽培している場所も、ヨーロッパでは多く存在しています。

スノードロップとスノーフレークの違い

その見た目や名前などから、スノードロップとスノーフレークを間違って覚えてしまう人は多く存在しています。どちらも下向きに咲く白い花で、開花の時期も近い時期に開花しているので、一見すると見分けがつかないことでしょう。

スノードロップとスノーフレークの見分け方は、よく見てみると花びらの形に特徴があります。スノードロップは長い外花被と短い内花被を持つ六弁花ですが、スノーフレークは釣鐘型の花を咲かせます。花びらの先は6枚に別れ、緑の斑点が入っているのが特徴的です。

また、草丈の長さも異なり、スノードロップは10cmから20cmと低めで、地面近くに花を咲かせています。対して、スノーフレークの草丈は30cmから40cmと背が高めです。

スノードロップを楽しめるスポット2選

スノードロップは耐寒性が強いため、春先に見れる貴重な花でもあります。しかし、土壌を選ぶところがあるため、栽培は難しく、日本国内で観光地として広がっている場所は少ないようです。

日本国内でスノードロップを見るためには、どこに行けば見ることができるのでしょうか。二つのスポットをご紹介いたします。

1.蓼科高原 バラクライングリッシュガーデン

長野県茅野市北山栗平に、この「蓼科高原 バラクラ イングリッシュ ガーデン」が存在しています。9時30分から17時まで開園しており、火曜日と水曜日が定休日となっています。季節によって入園料が異なり、高校生以上は大人料金となります。

駐車場は基本無料な上、およそ200台分の駐車可能スペースを完備しているので、団体で観光することも可能です。また、ペットを連れての入園も、ペット専用鞄やケージに入れてであれば可能となっています。

スノードロップの開花時期である、2月から3月が見頃となっており、また、冬季期間は入園料も無料となっているので、スノードロップを見るにはオススメの観光スポットとなっています。

2.武蔵丘陵森林公園

「武蔵丘陵森林公園」は、埼玉県比企郡滑川町山田に位置する森林公園となっています。閉園時間は季節によって異なりますが、開園はどの季節も9時30分に統一されています。休園日は年末年始と、1月の第3、第4日曜日のみとなっています。

入園料は一般では450円ですが、65歳以上であれば210円、中学生以下であれば入園料無料となっています。また、駐車料金も別途必要となっており、一般車であれば620円、二輪車であれば260円です。スノードロップの見頃の時期は、2月頃から3月末までとなっています。

バリアフリーの施設が充実しているため、身体障がい者や足が不自由な人には、入園料や駐車料金が割引されたり、介助犬や補助犬の同伴も可能とされています。

春を告げるスノードロップを見にいこう!

厳しい冬の寒さに耐えたあとには、春の訪れが待っています。スノードロップは「春を告げる花」と呼ばれるほどに、現地の人々にとっては希望の花であり、優しさをもたらす温かい存在です。スノードロップを見つけることで、一足早く、春を感じてみてはいかがでしょうか。

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