「なので」の言い換えや使い方とは?「ですので」などの接続詞の類語も紹介

「なので」の正しい言い換えとは?「なので」の言い換えである「だから」「という事で」という類語を紹介していきます。また「ですので」「ですから」などの敬語の類語も例文をもとに説明しています。正しい言葉を覚えて履歴書で使える書き言葉など使えるようになりましょう。

「なので」の言い換えや使い方とは?「ですので」などの接続詞の類語も紹介のイメージ

目次

  1. 1「なので」の使い方をマスターしよう
  2. 2「なので」の意味とは?
  3. 3「なので」の類語
  4. 4「なので」を使う際の注意点
  5. 5「なので」の敬語としての使い方
  6. 6書き言葉としての「なので」の使い方
  7. 7「なので」を使い分けれるようになる

「なので」の使い方をマスターしよう

面接、履歴書、レポート作成などの場面で「なので」を使おうとしたことはありませんか?「なので」とは日常会話でもよく使う言葉ですので、いつ使っていいのか敬語なのか迷いがちです。面接や履歴書などの作成、社会に出るにあたって「なので」の使い方や言い換えを知っておきましょう。

「なので」の意味とは?

「なので」とは、断定助動詞"だ"の活用形"な"という意味と、接続詞"ので"という言葉から成り立っています。使い方として、後ろの文章を切らずに繋げたい時に使いましょう。

<例>

「今回のテーマは自分にとって大切なことなので、慎重に考えていきたいと思います。」

「昨日は帰りが遅かったので、今日は定時で帰ります。」

このように「なので」ではなく「ので」という言葉で言い換えると、「なので」という意味になるのでこれも覚えておきましょう。

「なので」の類語

長くなった文章には「なので」を何度も使ってしまうと違和感のある文章になってしまいます。「なので」の言い換えを覚えてバリエーションを増やしていきましょう。類語はこちらです。
 

・だから
・という事で

「だから」「という事で」の使い方とは?例文とともに見ていきましょう。

「だから」の使い方

「だから」とは断定助動詞"だ"の活用形という意味と助動詞"から"という言葉から成り立っています。「だから」という言葉は、前に言った文章が後ろに言った文章の原因を表したり、後ろに言った文章を強調したい時に使います。

<例>

「明日は台風だから、家から出ててはいけません。」

「今日の文の宿題をしたから、この後はテレビを見よう。」

このように「なので」の時同様に「だから」ではなく「から」と言い換えても「だから」という意味になります。こちらも覚えましょう。

「なので」を使う際の注意点

「なので」は日常的に使っても問題はありません。しかし、使う場面や使い方を間違えてしまうと相手に不快な思いや、違和感を与えてしまいます。「なので」とは、どこで使っていいのか、どこで使ってはいけないのか、使うにはルールというものが存在します。ここで注意点をしっかり押さえていきましょう。

目上の人には使えない

「なので」とは話し言葉であり、友達や後輩に使うのには問題はありません。しかし、「なので」という言葉は砕けた印象を与えてしまい、使う相手や場面を間違えると不快感をあたえてしまう言葉です。

相手や場面とは、仕事場の上司や目上の人、面接や履歴書の文章作成などきちんとした場所、かしこまる場所の事を言います。このような場面になった時は「なので」という言葉は使わないようにし、下記で「なので」を書き換えた敬語をご紹介します。そちらを見ておきましょう。

「なので」を相手を選んで使い分けるのも良いとは思いますが、普段から目上の人と話す機会が多い方は習慣づけるように普段から使うように心がけましょう。

文頭に使うのは間違い

<例>

「今日は雨だと思いました。なので傘を持ってきました。」

「私はぱんだが好きです。なのでよく動物園に行きます。」

これに違和感を覚えない方も少なくはないでしょう。しかし、「なので」とは単体で使える接続詞ではないため文頭で使うのは間違いなのです。そのため「なので」を正しく使うと今回の場合は下記のような文章になります。

<例>

「今日は雨だと思ったので、傘を持ってきました。」

「私はぱんだが好きなので、よく動物園に行きます。」

このように「ので」に言い換えたり、「なので」を接続詞として使うのが正しいと言えます。

「だから」は文頭で使える

「なので」の類語は「だから」だと言って文頭に使えないわけではありません。

<例>

「だから今日は雨だと言ったのに。」

「昨日沢山動いた。だから、今日は動きたくない。」

このように「だから」は「なので」とは違い、独立した接続詞です。「だから」は文頭に使えるので間違えないように覚えましょう。

「なので」の敬語としての使い方

さて、ここまでは「なので」の使い方や類語などを見てきました。「なので」の類語も同様に使えるのは、友人や後輩になりますのでこちらも覚えておきましょう。ここからは「なので」の敬語としての使い方とは?類語の接続詞も紹介します。

「なので」言い換えの敬語とは?「ですので」という言葉になります。「ですので」の類語の接続詞は「ですから」「従いまして」などの言い換えがあります。こちらを使えるようになるために、例文を使い、説明していきます。

「なので」を使った敬語表現の例文

例文①
「この後会議ですので、準備をお願いします。」

例文②
「明日は大事な会議ですから、遅れないようにしましょう。」

例文③
「従いまして、今回の会議はこれでまとめさせていただきます。」

例文①ですので

「なので」を言い換えると「ですので」になり、同様に文頭では使うことができない接続詞です。しかし、「ですので」は「なので」とは違い、敬語表現になります。目上の方や面接時などに使うことができる言葉ですので、文章を繋げて話すときは「ですので」と言い換えましょう。

例文②ですから

「なので」を言い換えると「ですから」になり、同様に文章を繋ぐ接続詞として使えます。さらに、「ですから」は「だから」の敬語であるため、文頭で使うことが可能です。

<例>

「私は無事です。ですから安心してください。」

また、「ですので」より強調して使いたい時にも「ですから」と言い換えて使います。

例文③従いまして

「従いまして」とは「従って」の敬語になります。「従いまして」は会議などの場で結論を特に強調するために使います。類語として「就きましては」という言葉があります。これを使う場合は「従いまして」ほど堅いニュアンスにしたくないときに使われますが会議などの場では「従いまして」が良く使われます。参考程度に覚えておきましょう。

他の類語として「ついては」「この事から」「以上の事から」などがあります。こちらも文章作成や履歴書などに使えますので「従いまして」を何度も使いそうなときはこちらの言葉を使いましょう。

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書き言葉としての「なので」の使い方

「なので」とは"書き言葉"と"話し言葉"によって使い方が変わります。"書き言葉"とは、手紙、履歴書、作文、レポートなどで使う言葉であり、"話し言葉"とは、日常で会話をする時に使われるものの事をいいます。物を書く時には使わない言葉ですあり例で言うと"い"抜き言葉が有名です。

"書き言葉"と"話し言葉"ではこちらも使い方や場所で相手に不快感を与えてる言葉です。例文をもとに説明していきます。

<例>

書き言葉「明日は雨が降ると言っていた。」

話し言葉「明日は雨が降ると言ってた。」

これらが"書き言葉"と"話し言葉"です。どちらが正しい、間違っているという事はありませんが、"話し言葉"とは人と会話をする時に使用する言葉ですが、上司や目上の方には"話し言葉"は違和感を与え不快にさせてしまいます。

そういった場面では"書き言葉"を覚えておきましょう。では早速、"書き言葉"としての「なので」について説明していきます。

そのため

「なので」の類語である「そのため」とは、前の文章を客観的に強調して言うことができると言葉です。

<例>

「今月はランニングを多くした。そのため、体重が先月よりも減っていた。」

「今日は体重測定だ。朝ごはんを抜いたのはそのためだ。」

「そのため」も「なので」とは違い、独立した接続詞のため文頭に持ってきても問題ありません。

ゆえに

「なので」の類語である「ゆえに」とは古典の文章などでよく用いられる表現です。こちらも「なので」と同じような使い方もでき、文頭に置くこともできる言葉です。

<例>
「美しいゆえに、儚い。」
「ゆえに、間違っている。」

このように使い、文章を繋げる役割と後の文章を強調するときに使います。しかし、使うときは古典的な文語を使っているときがふさわしいです。注意して使うようにしましょう。

「なので」を使い分けれるようになる

いかがでしょうか?「なので」とは敬語ではないことが分かり、履歴書や面接の場っでは使えないことが分かりました。その代わり、「なので」の言い換えの敬語「ですので」「ですから」を覚えることによって、上司や目上の方などと話す時に使うことができるようになります。

「なので」自体が使ってはいけない言葉というわけではありません。
日本語としては、正しいので友人や後輩、知人への手紙などに使いましょう。

また、「なので」には"書き言葉"と"話し言葉"があります。"話し言葉"を"書き言葉"として使ってしまうと"話し言葉的接続詞"と言われてしまい、こちらも失礼にあたるので使うことができません。「なので」とは言い換えや使い方によって様々です。正しい使い方を身に付け、社会人として常識のある人になっていきましょう。

現代では「なので」が敬語かわからなくなるくらい「なので」という言葉が使われています。まだ知らない方たちにも「なので」とはどういう意味なのか?教えれるように参考にしてください。

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