アザミの花言葉は?薊の意味や由来も紹介
アザミの花言葉とは?アザミという花にはどのような花言葉があるでしょうか。これはアザミに限らず花言葉には複数の意味を持つものがありますので、アザミについても同様に複数のものをご紹介します。またアザミの花言葉の由来やおすすめスポットもお伝えします。
目次
アザミとはどんな花なの?
アザミというのはどのような花なのでしょうか。アザミという花の名前の由来や花言葉をご紹介します。またアザミという花がどんな花なのか、その特徴についてもお伝えしています。
他にも、色によって花言葉が変わるので色別にその意味、アザミの種類によっても花言葉が変わるので種類別にその意味をご紹介ます。また、アザミの花言葉の由来がどのようなところにあるのかもお伝えします。
さらに、「アザミを見るならここ!」というおすすめスポットもお伝えしますので、アザミの特徴や花言葉、意味を知りたい場合はここでご紹介している内容をチェックしてみてください。
アザミの花の名前の由来
アザミの花の名前にはどのような由来があるのでしょうか。これには諸説あるのですが、花を折ろうとするとトゲが刺さって驚き、興ざめすることから、その「驚く」や「興ざめする」という意味の古語「あざむ」から来たという説があります。
他の説では、沖縄地方ではトゲのことを「アザ」といい、トゲの多い木のことを「アザギ」と言います。この「アザギ」が少しずつ形を変えて「アザミ」と呼ばれるようになったという説もあります。
どちらも説ではありますが、「トゲ」に関する部分は共通しているので、アザミは「トゲ」から名前の由来が始まったということは言えるでしょう。
アザミの特徴
アザミにはどのような特徴があるでしょうか。これはアザミの花の名前の由来でもお伝えしているように「トゲ」があるのが特徴で、少し刺々しいような、恐ろしいような見た目をしているのが特徴になります。
また、アザミはスコットランドの「国花」として知られています。これは1263年、ノルウェー軍がスコットランドに侵攻してきたときに、トゲのあるアザミが国土を守ったとされているところから国花となりました。
また、アザミは他の種類のアザミと交雑することが多く、雑種も多く存在しているのも特徴で、その特徴ゆえに細かく分類するのも難しい植物としても知られています。
アザミの花言葉と意味
アザミの花言葉とその意味にはどのようなものがあるのでしょうか。多くの花には花言葉がありますが、実はほとんどの場合、花言葉が1つということはなく複数の花言葉があります。
アザミについても同様で、いくつかの花言葉があるのでここではそれをご紹介します。そして、その花言葉の意味についてもお伝えしますので、アザミにどのような花言葉と意味があるのかチェックしてみてください。
独立
アザミの花言葉には「独立」というものがあります。この花言葉がつけられたのは、アザミの特徴でもお伝えしたとおりアザミには「トゲ」があることから来ています。
そのトゲによって外部からの接触を避けたり、何者も近づけさせないというようなところから「独立」という意味がつけられたと言われています。
報復
アザミの花言葉には「報復」というものもあります。この「報復」という花言葉がつけられた理由についても、「独立」という花言葉と同じようにアザミに「トゲ」があることから来ていると言われています。
花を摘もうとしたり、折ろうとしたりすれば「トゲ」による報復があるので、そのことから花言葉についても「報復」というものが当てられています。
触れないで
アザミの花言葉には、「触れないで」というものもあります。この「触れないで」という花言葉はアザミの花言葉の中でも有名なもので、花言葉に興味がある人ならこの「触れないで」という花言葉をアザミの花言葉として理解している人も多いです。
この「触れないで」という花言葉についても、「独立」や「報復」と同じようにやはり「トゲ」によるところが強く、トゲがあること自体がそもそも「触れてほしくない」という意味に捉えることができます。
また、触ろうとした人をトゲがあることによって拒むことから「触れないで」という意味に取ることもでき、そのような意味からも「触れないで」という花言葉がきています。
アザミの色別の花言葉と意味
アザミの花言葉には、先にお伝えしたとおり「独立」や「報復」、「触れないで」などがありますが、その「色」によっても別の意味の花言葉が当てられるケースがあります。
もちろんこの「色」によって花言葉に別のものがあるというのはアザミだけが特別なのではなく、他の花についても色別に花言葉があるケースが多いです。
色から連想させるようなものもあれば、全体像からなるものもありますが、アザミは色によってどのような花言葉があるのか、確認していきましょう。
白色のアザミ
色別のアザミの花言葉で、白色のアザミについては、「自立心」というものになります。「独立」という花言葉をより個人宛にしたような花言葉となっています。
白色のアザミにも花言葉はあるのですが、アザミは「白色」の花が咲くものがほとんど無いため、この「自立心」という花言葉を白色アザミで込めたいと思っても、白色のアザミにはなかなか出会う機会がないので、難しいでしょう。
黄色のアザミ
色別のアザミの花言葉で、黄色のアザミには「別れ」という花言葉があります。「独立」や「触れないで」というものが合わさったような花言葉の意味になっています。
黄色のアザミは「別れ」という花言葉なので、いくら色が好みだとか見かけて一目惚れしたという理由があっても、あまり人にプレゼントするには不向きな意味になるので、注意しましょう。
赤色のアザミ
色別のアザミの花言葉で、赤色のアザミについては「報復」という花言葉が当てられています。これは色別ではないアザミの花言葉にもあるので、特に変わった部分はありません。
この花言葉については黄色以上にプレゼントなどには不向きですが、何か映画のワンシーンのように「報復を誓って相手に渡す」などでは使える花言葉の意味にもなります。
紫色のアザミ
色別のアザミの花言葉で、紫色のアザミについては、「厳格」や「気品」や「高貴」という意味があります。このような花言葉の意味は実は紫色の花にはつきやすいものとなっています。
昔から紫色というのは、「王家」や「高貴」などの意味があるものとして考えられています。ですので、紫色の花の花言葉にもそれに因んだ花言葉が付けられることが多くなっています。
アザミの種類別の花言葉と意味
アザミは非常に種類が豊富な植物となっていて、その種類をすべて挙げるとしたら世界に250種類以上のものが存在していると言われています。
さきにもお伝えしたとおり、別のアザミと交雑することも多いので、雑種含め色々な種類のものが次々に生まれやすいという理由が挙げられます。
ですので、当然すべての種類のアザミの花言葉をご紹介することはできませんが、いくつか代表的なものに絞ってどのような花言葉があるのかをご紹介します。
朝鮮アザミ
アザミの種類別の花言葉と意味で、「朝鮮アザミ」については、「警告」という意味があります。これも「トゲ」に由来するもので、人を近づけさせないような様々な花言葉を持っています。
キツネアザミ
アザミの種類別の花言葉と意味で、「キツネアザミ」については、「嘘は嫌い」という意味がつけられています。実はキツネアザミというのはアザミに似ているもののアザミ属の植物ではありません。
その「似ている」というところから、「狐に化かされたよう」というのが「キツネアザミ」の名前の由来と言われています。そして、そのキツネという生き物には「嘘」や「だまし」などが連想されます。
ですので、そこからさらに連想されてキツネアザミの花言葉には「嘘は嫌い」というものが付けられたと考えられています。
ルリタマアザミ
アザミの種類別の花言葉と意味で、「ルリタマアザミ」については「鋭敏」や「傷つく心」というものが当てられています。
この花は丸まって玉のように花を咲かせることから「ルリタマ」を、そしてトゲのある花から「アザミ」を象徴し、「ルリタマアザミ」という名前が付けられたと言われています。
トゲの玉のような花の鋭さから「鋭敏」ということが連想され、そのトゲによって傷つけられる心を連想して「傷つく心」という花言葉が付けられています。
アザミの花言葉の由来
アザミの花言葉には「独立」や「報復」、「触れないで」などの花言葉がありますが、この花言葉はどのような由来から出てきたものでしょうか。
花言葉の意味をお伝えしているところでも「トゲ」に由来するようなものはお伝えしていますが、そのような部分だけではなく、「言い伝え」のような部分も含めて「由来」を確認していきましょう。
独立
アザミの花言葉に「独立」というものがありますが、この花言葉の由来はどのようなものでしょうか。これは、先にもお伝えしたスコットランドとノルウェーのお話が由来になっています。
攻められたスコットランドと攻めてきたノルウェーがあり、その攻められた状況からのスコットランドの独立というものを連想させる花言葉となります。
報復
アザミの花言葉には「報復」というものもありますが、これもスコットランドのお話が由来になっていると言われています。ノルウェーは夜襲を仕掛けるために裸足になってスコットランドの城に忍び足で近付こうとしました。
ただ、そこにはアザミが茂っていて、それを踏んでしまったノルウェー兵士はあまりの痛さに叫び声をあげて、その叫び声によってスコットランド兵士が気づきノルウェー兵を国外へ追いやったとされています。
攻めようとして静かに忍び寄ろうとした兵士への「報復」というものが連想されるので、アザミという花の花言葉に「報復」があるのは、このような由来があるということです。
触れないで
アザミの花言葉には「触れないで」というものもあります。こちらについても「由来」と言えばスコットランドの逸話が当てはまります。
「独立」、「報復」という2つの花言葉の由来にてご紹介したとおりの逸話があるので、これによって「こちらの国に干渉するな=触れるな」というような連想ができるものとなっています。
アザミの花言葉の英語表現
アザミの花言葉には英語によるものもあります。「花言葉」というのは英語で「Language of flowers」と言いますが、これに当てはまるものはどのようなものでしょうか。
英語表現によるアザミの花言葉には、「independence(独立)」というものや、「austerity(厳格)」というものがあります。また、「触れないで」に近いような、「misanthropy(人間嫌い)」というものもあります。
これは、さきにお伝えしたようなアザミの花言葉の言い伝えや由来の部分が影響していて、日本語でも英語でも似たような花言葉がついているのはそれによるものと言われています。
アザミを見るならここ!おすすめスポット2選
アザミを見たいなら「ここ!」と言えるようなスポットを2つほどご紹介します。アザミの「花畑」のようなものはあまりなく、基本的には里山や荒れ地などに自生しているものを見ることが多いです。
また、自生しているものでも群生している場所もあり、自然の花畑になっているようなところもあるので、1つ1つを見ると少し刺々しい花ですが、見ごたえのある花となります。
1.小田代原のアザミ群落
アザミを見ることができるスポットとして挙げられる1つ目は、「小田代原のアザミ群落」になります。このアザミ群落は栃木県日光市奥日光にあります。
7月から8月頃が見頃の季節となっていて、一面満開のアザミが咲いているときになると一面に紫色のじゅうたんを敷いたようなキレイな景色を楽しむことができます。
2.ヨコスト湿原
アザミを見ることができるスポットとして挙げられる、もう1つのスポットとしては「ヨコスト湿原」が挙げられます。ここは、北海道白老郡白老町日の出町になります。
こちらの湿原はアザミ以外にも様々な花や植物を見ることができて、「原生の花園」と言われるくらいに自然の植物と触れ合うことができます。
アザミは食べられる花
アザミはその刺々しい見た目とは裏腹に食用として食べられています。青森県や他の東北地方、長野県の一部ではアザミの若芽がスーパーマーケットに並ぶほどです。
また、新芽や根は天ぷらにするなどして山菜として食べられています。この「根」の部分は、アザミとしてだけではなく、「「山ごぼう」や「菊ごぼう」と呼ばれることもあり、ごぼうのように根まで食べられる植物です。
「あざみ汁」や「あざみの味噌漬け」として食べられるように加工されたものが、一部の地域では販売され、この販売されているものの多くは、「モリアザミ」の根が「山ごぼう」として売られています。
少し恐い印象の花言葉が多いアザミだけど
アザミは花そのものもトゲがあり、見た目の印象も恐いようなもので、花言葉にも「報復」や「別れ」、「警告」などのようなものがあり、少し恐い印象があります。
ですが、もともとの由来の部分をたどってみると「侵攻からの独立」など「国を守るためのトゲ」から来ているので、アザミという花自体に恐い意味はないものとも考えることができます。
ただ、花言葉自体がプレゼントなどに向かないものがあるのは確かなので、由来を詳しく知っていても、プレゼントの意味は相手の捉え方次第なので、その点は注意しましょう。