エーデルワイスの花言葉は?ウスユキソウの由来も紹介

エーデルワイスの花言葉やウスユキソウの由来を紹介します。エーデルワイスという花の名前は聞いた事があっても見た事のある人は少ないのではないでしょうか?それもそのはずエーデルワイスは高山植物だからです。純白の花、エーデルワイスにはどんな花言葉があるのでしょうか。

エーデルワイスの花言葉は?ウスユキソウの由来も紹介のイメージ

目次

  1. 1エーデルワイスとはどんな花なの?
  2. 2高山植物とは?
  3. 3エーデルワイスの花言葉と意味
  4. 4エーデルワイスの花言葉の由来
  5. 5エーデルワイスの花言葉の英語表現
  6. 6エーデルワイスの種類
  7. 7エーデルワイスを見るならここ!おすすめスポット2選
  8. 8高貴な花エーデルワイスは山で見てみよう!

エーデルワイスとはどんな花なの?

エーデルワイスという花の名前は聞いた事はあるでしょう?学校の音楽の授業で聴いた「エーデルワイス」は馴染みのある曲です。でも、エーデルワイスを実際に見た事のある人は少ないのではないでしょうか?

それもそのはずエーデルワイスはスイスなどのヨーロッパの山を中心に生息する高山植物だからです。ただし似た品種は日本でも見る事が出来ます。難易度は高いですがロックガーデンなどで自宅で育てる事も出来るようです。

エーデルワイスは薬草としても使用され主に消化器系や呼吸器系の病気に効くと言われています。今回は、純白の花、エーデルワイスの花言葉の意味と、日本で「エーデルワイス」と称される「ウスユキソウ」の由来や種類についてご紹介します。

エーデルワイスの花の名前の由来

エーデルワイスの花の名前の由来は、ドイツ語が元になっています。エーデルはドイツ語で「高貴な、気高い」ワイスは「白」を意味します。

高山に咲く白い花、エーデルワイスは純潔なイメージがあるため、ルーマニアでも「女王」という名前が付けられています。

白い色は、純粋、ピュア、高貴といった印象があります。野生のエーデルワイスには、厳しい環境にも耐え凛とした花を咲かせるといったイメージと相まって、このような花の名前が付いたのでしょう。

エーデルワイスの特徴

ヨーロッパでエーデルワイスと呼んでいるのは、西洋ウスユキソウ又はハナウスユキソウで、キク科ウスユキソウに属する高山植物です。スイスの国花としても知られています。

日本には同品種はなくキク科ウスユキソウに属する花は全て「エーデルワイス」と呼んでいるそうです。本家本元、ヨーロッパのエーデルワイスに一番近いのが「ハヤチネウスユキソウ」とされています。

実はエーデルワイスの花の部分は星のような形をした白い部分ではありません。白の部分は葉に当たります。花は中心部分に5~6本ある薄黄色の筒状のものとなります。綿毛のような物が付いているのは、高山植物の特徴で寒さ乾燥紫外線を防ぐためです。

高山植物とは?

ここで、高山植物について触れたいと思います。高山植物とは森林限界以上の標高に生息する植物の総称です。森林限界とは、高木が生息できない地帯であると言う事です。

北海道の利尻島などでは森林限界地帯が多いので、海岸沿いでも高山植物が生息しているところがあります。高山植物は、一日の寒暖差や積雪、貧弱な養分、強い風などに耐えうるための独特な特徴があります。

例えば、地下に根や茎が伸びており、地上に伸びる背丈は低い、寒さや紫外線に耐えるために毛で覆われているなどです。エーデルワイスも高山植物に特徴的な姿形をしています。登山の際は植物にも目を向けるとより一層楽しめそうです。

エーデルワイスの花言葉と意味

では、エーデルワイスの花言葉と意味を見て参りましょう。高山に咲く野生の花は、それだけで凛としたイメージがあります。エーデルワイスにもそういった印象を与える花言葉が付いています。

ちなみに2月13日の誕生花(たんじょうか)はエーデルワイスとなっています。誕生花とは生まれた月日にちなんだお花なのだそうで、その起源は不明なのだそうです。

エーデルワイスの花の見頃は5月~7月ごろですが、花(正確には葉の部分)の周りに付いたモコモコした白い毛は、どこか雪を思わせます。冬の花ではありませんが、寒い季節、寒い地域を想像させるお花であるからでしょう。

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大切な思い出

エーデルワイスには「大切な思い出」という花言葉の意味があります。野生のエーデルワイスは高山地帯でしか見る事の出来ない貴重な花であり、一生懸命に登った登山の思い出と何処か高貴で純白のエーデルワイスが頭の中でリンクするのでしょう。

エーデルワイスを実際に花束として贈る事はあまりなさそうです。(園芸品種はあるようですが)絵葉書などでエーデルワイスの写真を贈れば「あなたと過ごした日々は大切な思い出です」というメッセージが伝わるかもしれません。

大切な思い出という花言葉が付いた背景には、実はロマンチックな物語があります。それについては後述します。

崇高(すうこう)

エーデルワイスには「崇高(すうこう)」という花言葉があります。崇高は感覚的なもの(概念)を表す言葉です。人の手には及ばない広大な自然や、何物とも比べられない気高さといった意味として捉える事が出来ます。

確かに、これだけ科学が発達した現在でも、簡単に人の手に入れられない物は自然界にも沢山存在しています。エーデルワイスの花言葉には「自然に対する畏敬の念」という意味もあるのでしょうか。

大胆不敵

エーデルワイスには「大胆不敵」「高潔な勇気」という花言葉の意味もあります。エーデルワイスは山に咲く花と言うこともあり、花言葉にも山に関連したものが多いようです。

大胆不敵とは、その漢字が表すように、「胆が据わっている」「敵がいないかのように」という意味です。高潔な勇気も、ただの勇気とは違う清く気高い魂から来る勇気という意味になるでしょう。

エーデルワイスの花言葉の由来

エーデルワイスの花言葉と意味を見てきましたが、今度は花言葉の由来を説明していきましょう。花言葉は植物を様々な視点で観察しその姿形と関連付けたものです。

古くから様々な地帯で花が持つ特別な意味が考えられてきましたが、花言葉の決められ方は一定しておらず、文化によって違いがあるようです。また日本独自の花言葉と言うのも存在しています。

エーデルワイスの花言葉には、前述の3つがありますが、それぞれ、どんな由来で付けられたのでしょうか。

登山家の叶わぬ恋

エーデルワイスの花言葉「大切な思い出」は登山家と天使の恋物語から来ていると言われています。ある日、登山家が地球上に舞い降りてきた天使に恋をしました。

でも、登山家は天使との恋は叶わない事を知りました。登山家は天に向かって、この恋の苦しみや切なさから救ってほしいと願ったのだそうです。その際に天使が自分の代わりに地上に残していったのが、エーデルワイスだと言われています。

エーデルワイスは天使の代わりのお花だったとは、何ともロマンチックな話です。うっすらとついた白い綿毛や、独特の姿形をしたエーデルワイス。その姿から天使を想像するのは納得のいく話だったのかもしれません。

高貴な白というドイツ語から

エーデルワイスの花の由来は「高貴な白」というドイツ語から来ています。花言葉もそれにちなんで、付いたもののようです。

エーデルワイスは厳しい自然の中で気高く咲いている花といったイメージから、花言葉として崇高(すうこう)が生まれたという説もあるのでしょうか。

登山や山にちなんで

エーデルワイスのような高山の花には、山に関連する花言葉が付くことが多いようです。「大胆不敵」や「高潔な勇気」などの花言葉からは、厳しい自然に挑む登山家を想像させます。

また、山や自然に対する恐れの気持ちなども、エーデルワイスの花言葉には含まれているもかもしれません。エーデルワイスは可愛らしい花、可憐な花というよりも、純潔、高貴、勇気、挑戦、大胆さといった印象が強いのかもしれません。

険しい山道を乗り越えながら、見る純白のエーデルワイスは登山する人にとっては格別なお花に見えるのでしょう。

エーデルワイスの花言葉の英語表現

次は「エーデルワイスの花言葉の英語表現です。エーデルワイスの花言葉に「大切な思い出」がありますが、英語表現では、思い出に関連するものは見当たりません。

まず、高潔な勇気という英語表現による花言葉は「noble courage」となります。もう一つの大胆不敵は「daring」と表現されます。

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エーデルワイスの種類

エーデルワイスの原産はヨーロッパです。ヨーロッパのエーデルワイス=西洋ウスユキソウですが、キク科ウスユキソウに属する高山植物は他にもあり、エーデルワイスに似た品種が存在します。

前述したとおり、日本ではキク科ウスユキソウに属する物は、全てエーデルワイスと呼んでいます。ここでは、日本でエーデルワイスと呼ばれる種類について説明します。

インスタグラムをお借りして様々な種類のエーデルワイスを紹介しますが、あまりにも似通っているので、違いがあまり分からないかもしれなせん。

ハヤチネウスユキソウ

ハヤチネウスユキソウは、日本原産のお花です。ヨーロッパのエーデルワイスと最も姿かたちが似ていると言われています。ウスユキソウ属の中では大型で茎は10~30㎝程度に育ちます。岩手県の早池峰(はやちね)山の山頂部の岩地に生えています。

後程紹介しますが、ハヤチネウスユキソウのファンは多く、日本のエーデルワイスとも言われるこのお花を見るために、岩手県の早池峰山に登山に行く人もいるのだそうです。

ヒナウスユキソウ

ヒナウスユキソウ(雛薄雪草)は、別名をミヤマウスユキソウ(深山薄雪草)と言います。こちらも「キク科ウスユキソウ属」の一つで日本原産のお花です。茎の高さは6センチ~15センチにもなります。花の付くタイプと付かないタイプがあります。

ヒナウスユキソウは、月山(山形)焼石岳(岩手)鳥海山(山形と秋田)などに生えています。開花時期は7~8月ですが、他のウスユキソウに比べると開花している時間が短め(早く花が終わる)です。

ホソバヒナウスユキソウ

ホソバヒナウスユキソウは、ヒナウスユキソウ(ミヤマウスユキソウ)の変種です。ミヤマウスユキソウに比べ花のように見える白い部分(苞葉)が細くスリムなのが特徴です。ホソバウスユキソウは、尾瀬の至仏山と谷川岳(群馬と新潟)に生えています。

関東にお住いの方は、尾瀬や谷川岳であれば、比較的行きやすいかもしれません。野生のホソバウスユキソウを見にお出かけになるのはいかがでしょうか。

チシマウスユキソウ

チシマウスユキソウ(千島薄雪草)は、南千島産と言われる小型のウスユキソウです。北方領土問題で揺れている北海道本島東側に連なる千島列島の中の、択捉島より南側を南千島と呼んでいます。

チシマウスユキソウは、他と比べて丈夫なのが特徴です。大変美しいので人気があるお花です。比較的大輪のお花で、花のような部分(正確には葉の部分)はやはり綿毛で白く覆われています。

インスタグラムの画像で3番目に登場するのが(チシマウスユキソウ)ですが、写真からは大輪の花というイメージは感じられないかもしれません。

エーデルワイスを見るならここ!おすすめスポット2選

エーデルワイスは、サカタのタネで販売されており、育てる事は可能です。しかし、暑さに弱いので難易度が高いと言われています。ただ、人気のお花なのでご自宅で育てている人も多くいます。ガーデニングが好きな人はチャレンジするといいと思います。

ご自宅で鑑賞はできなさそう、でもエーデルワイスは一度でいいから見てみたい!と思ったら、何処に行けば見られるのでしょうか?

エーデルワイスは、フラワーパークなとの公園に咲く物と、登山などで見る事の出来る野生のエーデルワイスがあるので、各々の、おすすめスポットを二つご紹介します。

1.箱根湿性花園

箱根湿性花園は、沼や湖など湿地に咲く植物を見る事が出来る花園です。冬季はお休みですが、3月の中旬からは開園しており、開園中はお休みはないそうです。写真のような素敵なカフェもあるのでお友達や彼氏と来ても楽しめるところでしょう。

箱根湿性花園では、5月中旬頃よりエーデルワイスも見る事が出来るそうです。また同時期には、ブルーポピー(青いケシの花)なども満開になっているため、いろいろな花を楽しめるでしょう。箱根に行った際には箱根湿性花園にも足を運んでみて下さい。
 

場所 箱根宮ノ下からバス「仙石案内所前」下車徒歩8分
営業時間 12月1日~3月19日は休園 9時~17時
料金 700円
見頃 5月~6月

2.早池峰山(岩手県)

野生のハヤチネウスユキソウを是非見てみたい!と言う方は、思い切って早池峰山登山に挑戦するのはいかがでしょうか?初心者でも約3時間で登頂できるそうです(下山も含めると5~6時間)

ハヤチネウスユキソウは早池峰山の特産ともいえる植物で、これを目当てに登山する人もいるぐらい、人気のお花です。いくら初心者向けとはいえ、1917mも標高のある岩道で本格的な登山となりますので、装備はしっかりとして行きましょう!

早池峰山は北上山地の最高峰で日本百名山にもなっている山です。特に高山植物の種類が非常に多いのが特徴で、高山植物が好きな人にとっては「憧れの山」なのだそうです。ハヤチネウスユキソウ以外にも珍しい植物に出会えるのできっと満足するでしょう。
 

場所 JR盛岡駅より登山口への直行バスあり
営業時間 毎年6月第二日曜日が山開き
登山時間 約5~6時間
見頃 6月初旬~8月初旬

高貴な花エーデルワイスは山で見てみよう!

エーデルワイスの花言葉、ウスユキソウの由来を紹介しました。高貴な花エーデルワイスは、野生のお花を見ると、素敵な思い出と共に心に刻まれるに違いありません。今年はエーデルワイスを見に山に登ってみてはいかがでしょうか?

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