余裕のよっちゃんの意味や由来とは?余裕のよっちゃんイカなどの使い方

かつて流行った「余裕のよっちゃん」という言葉をご存知でしょうか。今ではほとんど聞きませんが「余裕のよっちゃん」の意味や由来また使い方についても詳しくご紹介します。また「余裕のよっちゃんイカ」の使い方、さらに「余裕のよっちゃん」以外の昔の流行語もお教えします。

余裕のよっちゃんの意味や由来とは?余裕のよっちゃんイカなどの使い方のイメージ

目次

  1. 1「余裕のよっちゃん」とは?よっちゃんって誰なの?
  2. 2「余裕のよっちゃん」の意味とは?
  3. 3「余裕のよっちゃん」の使い方
  4. 4「余裕のよっちゃん」を使った例文
  5. 5「余裕のよっちゃん」はいつの流行語なの?
  6. 6「余裕のよっちゃん」は大事な言葉
  7. 7「余裕のよっちゃん」以外の昔の流行語
  8. 8「余裕のよっちゃん」でハッピーな毎日を

「余裕のよっちゃん」とは?よっちゃんって誰なの?

かつて「余裕のよっちゃん」という流行語がありました。その浸透度はかなりのもので全国区の大流行語の部類に入ると言っても過言ではありません。その証拠に一部の世代の人はいまだに何かの拍子に「余裕のよっちゃん!」という言葉を口にします。

それに呼応して「懐かしい」と言って喜ぶ人世代と「何、よっちゃんって?」と不可解な顔をする世代にはっきり分かれる傾向があります。

果たして「余裕のよっちゃん」」とはどの様な意味があり、「よっちゃん」とは誰のことなのか、その由来や使い方、流行した時代などについて詳しく見ていきましょう。

「余裕のよっちゃん」の意味とは?

「余裕のよっちゃん」とは具体的にどの様な意味があるのか説明していきましょう。また興味深い由来についても掘り下げていきましょう。

「余裕のよっちゃん」の由来

「余裕のよっちゃん」とは、「余裕でできる」、「問題なし」、「簡単だ」、「心配いらない大丈夫」などの意味で使われる言葉です。しかも「よっちゃん」自体に特に意味はなく特定の誰かを指すわけでもありません。

「余裕」の「よ」につなげた語呂合わせとして「よっちゃん」が使われたに過ぎないのです。つまり「余裕のよしお君」でも良かったわけですが、なぜか「余裕のよっちゃん」として広がり定着しました。

後述しますが、昭和50年代にどこからともなく流行りだした言葉で誰が言い出したかも良く分かっていません。日本人は昔から「ダジャレ」や「語呂合わせ」が大好きで、和歌や川柳さらには屋号や会社の名前など多方面に使用してきました。

それが「粋」であり「ユーモア」でもあったわけです。「余裕のよっちゃん」に似た昔の言葉で「平気の平左」があります。これも「へい」が語呂合わせになっていて、日本人の耳と心にしっくりとハマりやすい響きのパターンなのです。

「余裕のよっちゃん」の使い方

「余裕のよっちゃん」は基本的に日常会話で使われます。前述したように「余裕でできる」「問題なし」「簡単だ」「心配いらない大丈夫」という意味のことを伝えたいときにそのまま「余裕のよっちゃん」と当てはめれば良いのです。

「余裕のよっちゃん」を使った例文

それでは具体的な例を見ていきましょう。

例文①そんなの余裕のよっちゃん

「こんな問題本当に解けるの?」と聞かれて「余裕のよっちゃんだよ」と答えます。これは「簡単だよ」という意味です。

「昨夜まで熱があったのに学校行って大丈夫?」と心配されたら「余裕のよっちゃん」と答えます。この場合は「心配いらない大丈夫」といういう意味合いで使います。

「そんなことしたらお父さんに怒られるわよ!」と言われても「余裕のよっちゃん」と強がって言います。この場合は「問題なし、ノープロブレム」の意味になります。

例文②余裕のよっちゃんイカ

「余裕のよっちゃん」は時に「余裕のよっちゃんイカ」となぜか「イカ」を語尾につけて使われることもありました。

これは「余裕のよっちゃん」が流行った時期と時を同じくして山梨県に本社がある「よっちゃん食品工業」が発売した「よっちゃんイカ」という酢漬けイカの駄菓子が大ヒットしたことと関係していると考えられます。

むしろどこからともなく登場した「余裕のよっちゃん」はこの「よっちゃんイカ」の人気の後押しを受けて知名度をグンと高めたと言えるかもしれません。

その証拠に「余裕のよっちゃん」を使う人の多くは「よっちゃんイカ」を懐かしみ、幼いころに親しんだあの酢漬けの味を思い出しながら「余裕のよっちゃん」という響きを聞いている節があるのです。

そしてこの「余裕のよっちゃんイカ」も「余裕のよっちゃん」と全く同じ使い方で構いません。例えば、「今どき「余裕のよっちゃん」なんて言ってたらダサくない?」と聞かれたら胸を張って「余裕のよっちゃんイカ」と答えます。

「余裕のよっちゃん」はいつの流行語なの?

先ほども述べましたが「余裕のよっちゃん」が大々的に流行り出したのは昭和50年代にさかのぼります。先ほど触れた「よっちゃんイカ」が発売されたのが昭和52年(1977年)のことです。

ちなみにこの名は「よっちゃん食品工業」創業者の金井芳雄氏の幼少の頃のあだ名が「よっちゃん」だったことから命名されました。

その後1980年代に突入すると世は空前の「お笑いブーム」となり多くの人気芸人たちがテレビなどのメディアを通じて「余裕のよっちゃん」を口にしました。

これにより「余裕のよっちゃん」はさらに世の中に浸透して、流行語の域を超え日常的な言葉として定着したのです。

その結果、この時代に子供時代を過ごした人たちは大人になっても思わず「余裕のよっちゃん」と口走ってしまったり、この言葉を聞くと懐かしさとともについ反応してしまうのです。

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「余裕のよっちゃん」は大事な言葉

「余裕のよっちゃん」は単なる語呂合わせの良さだけで世の中に大々的に広まったのかと言えばそうではありません。言葉である以上、やはり生活の中である程度必要性がなければすぐに使われなくなり、短期間で消えてゆく運命にあったはずです。

「余裕のよっちゃん」が長く人に愛されたのは、それだけ価値のある大事な言葉だったからにほかなりません。

「余裕」を持つことは成功の秘訣

人生の大事な局面では「余裕」がとても大切です。試験でもスポーツの試合でも仕事でも心に余裕があってこそ本来の実力が出せるです。余裕がなく脂汗をかいて、息が上がり、動揺した状態では本領を発揮することは絶対に不可能と言って良いでしょう。

だからこそ大事なことが迫っている人にその周りの人は「余裕を持って」とか「平常心で」などと声を掛けます。そして大きく深呼吸をして、少しでも余裕をもって本番に臨むわけです。

「余裕のよっちゃん」の呪文効果

大事なテストや面接、プレゼンを目の前にすると誰でもひるむ心が出るものです。恐れおののき緊張して、動揺がピークに達すれば頭の中は真っ白になってしまうかもしれません。

しかしそんな時に「ダメだ」とか「もう無理」などと言っていれば本当に上手く行かなくなってしまいます。気持ちで負けてしまえば良い結果が伴うわけがないことを多くの人たちは体験から自覚しています。

そこでたとえ相当な困難が予想されても「余裕のよっちゃん」と口にするのです。そして「余裕のよっちゃんだよ!」と言って家族など周囲の支援者たちもその本人を勇気づけ、鼓舞したのです。

「余裕のよっちゃん、余裕のよっちゃん…」心の中でこの言葉をまるで呪文のように唱えて数々の困難を乗り切った人がたくさんいると思われます。

真剣勝負であったり、時に逃げたいほど怖い局面だからこそ「よっちゃん」という温かみと親しみのある独特の響きが心を朗らかにしてくれたのです。その意味で「余裕のよっちゃん」はユニークな流行り言葉であり、救いの言葉でもあったのです。

「余裕のよっちゃん」以外の昔の流行語

最後に「余裕のよっちゃん」以外の昔の流行語をご紹介しましょう。どれも昭和を感じさせる気恥ずかしくもほろ苦いユニークはフレーズと言えます。どの言葉も現代に使用すると、いわゆる「おやじギャグ」として一笑に付されるものばかりです。

当たり前だのクラッカー

「当たり前だのクラッカー」の意味はそのまま「当たり前の事だ」を意味する言葉です。この言葉が流行し始めたのは1960年代です。当時TBS系列で放映されていた「てなもんや三度笠」に主演していた名優・藤田まことのキメ台詞でした。

番組のスポンサーをしていたのが大阪府堺市に本社を置く「前田製菓株式会社」で主力商品の「ランチクラッカー」というお菓子でした。その宣伝もかねて藤田まことが胸からお菓子を出しながら「当たり前だの…」と言ったのがウケてブームを呼んだのです。

「当たり前」の「前」に「前田」を掛けた語呂合わせです。日常会話でも「当たり前…」という言葉が出るときに、すかさず「…田のクラッカー」と誰もが続けて言ったものなのです。

よっこいしょういち

「よっこいしょういち」は日常生活で「よっこいしょ」と言う場面で、そのあとに「しょういち」と続けて言うギャグの様な流行語です。これも昭和50年代に流行りました。

今では死語ですが、なぜか明石家さんまだけはいまだにことあるごとにこのフレーズを使い続けています。それがかえって新鮮に響き、綾瀬はるかや長澤まさみ、広瀬すずなどの人気若手女優も影響を受けて使用する場面が見受けられます。

「よっこいしょういち」の由来は旧日本兵の「横井庄一」で、太平洋戦争が終結したことを知らずに28年間もの間グアム島に隠れていた大変有名な人物です。

日本に帰国した時には大ニュースになり、その高い知名度故に「よっこいしょういち」も国民的なギャグとして定着したのです。

そんなバナナ

「そんなバナナ」は「言うまでもなく「そんなバカな」をもじったギャグです。これも昭和を代表する知名度の高い言葉です。どんな人でも無理なく使用できて、誰にでも通じる愛嬌に溢れた表現と言えるでしょう。

2014年4月からフジテレビ系列で放送され始めた「そんなバカなマン」というお笑いコンビ・バナナマンが司会の番組がありました。

これは「そんなバナナ」とギャグを言うところをあえて「バカな」という本来の言い方に変えることでかえって新鮮さを出す効果を狙ったものと考えられます。

「余裕のよっちゃん」でハッピーな毎日を

もし「余裕のよっちゃん」という言葉が自分の口から出るとすればそれは決して悪いことではないでしょう。本当に簡単で容易(たやす)くて「余裕のよっちゃん」と言うこともあれば、カラ元気で「余裕のよっちゃん」ということもあるかもしれません。

しかし心が前向きであってこそこの言葉が出るのです。今はほとんど死語になってしまっていますが「余裕のよっちゃん」精神はいつまでも大切にして生きていきたいものです。

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