ホッピーの飲み方とは?美味しい作り方も紹介
あなたはホッピーを知っているでしょうか。関東地方の人には馴染みがある飲み物ですが、関西の人は知らないという人もいるかもしれません。今回はホッピー飲み方について紹介します。ホッピーとは何なのか、美味しいホッピー飲み方にはどんなものがあるのかみていきましょう。
目次
ホッピーを美味しく飲もう!
好きなお酒の種類があるという人もいますが、あなたはホッピーという飲み物を知っているでしょうか。ホッピーというのは関東ローカルなお酒になるので、中部地方の人や関西の人にはなじみがないかもしれません。
名前だけは聞いたことがあるけれど、どんな味のお酒なのか実際には飲んだことがないという人もいるでしょう。インターネットが普及して、ネット通販でも取り寄せることができるようになっています。
ホッピーに興味があるという場合はぜひ美味しい飲み方も試してみてください。今回はホッピーについて、種類や飲み方を紹介させていただきます。
そもそも「ホッピー」とは?
まずはそもそもホッピーとは何なのかをみていきましょう。見た目的にはとてもビールに似ていますが、ビールではありません。ホッピーのことを知らないで最初に飲んだ人が感じるのが、ビールとは違う飲み物だという違和感です。
ホッピーが作られたのはビールの代用品です。昔はビールが高かったので本物のビールを手に入れることができなかった時にホッピーを飲んでいたのです。
しかしホッピー自体にはアルコールがほとんどありません。アルコール度数は0.8%です。ノンアルコールビールの度数が0.5%なので、ノンアルコールビールよりはちょっと高めになります。それでもアルコール度数は1%未満となることから、「清涼飲料」に分類されます。
清涼飲料になるホッピーをお酒として楽しむにはどうしたらいいのかと考えるかもしれません。一般的にホッピーは焼酎と一緒に飲むものになっています。
ホッピーと焼酎を割って飲むので、味としては焼酎に寄っています。そのためビールだと思って飲んだ人は味が違うことに違和感を感じてしまうという結果になるのです。
ビールによく似ているけれど、味は焼酎に近いというのがホッピーの味になります。
ホッピーの種類
ちょっと面白そうだからホッピーを飲んでみようと思った人もいるのではないでしょうか。ホッピーにはビールと同じように種類があります。ホッピーには、白ホッピー、黒ホッピー、赤ホッピーがあります。それぞれどんな特徴があるのかをみていきましょう。
ホッピー(白)
白ホッピーと書きましたが、基本的には黒ホッピーや赤ホッピーと書かれていなければ白ホッピーになります。メニューに「ホッピー」としかない場合には、白ホッピーなのだろうということです。白ホッピーがホッピーのオリジナルになります。
風味がビールに似ていて、後味もすっきりとしています。どんな料理とも相性がいいので、シンプルに料理とお酒を楽しみたいと考えている人にはおすすめのホッピーです。
黒ホッピー
黒ホッピーというのはビールで言えば黒ビールのタイプということになります。香ばしさとかコクを感じることができるホッピーになっています。
4種類の麦芽がブレンドされているので、甘さと苦みのバランスが最高です。黒ビールと同じように黒ホッピーファンが多いというのも特徴です。
また揚げ物との相性が抜群であるという特徴もあります。程よい苦みが脂っこさを和らげてくれるので、ハムカツなどとの相性は絶品です。
赤ホッピー
赤ホッピーというのは、ホッピーの発売55周年を記念して作られたちょっと豪華なホッピーになります。
麦芽使用率100%な上に、海洋深層水を一部使用していて、通常よりも長い時間をかけて醸造されているホッピーです。
麦芽100%なのでコクがとてもあります。色味は赤いわけではなく、白ホッピーと変わりません。コクがあるホッピーを楽しみたいという人にはぴったりの美味しいホッピーの種類になります。
ホッピーの魅力
ホッピーはビールよりも安いお酒になります。ホッピーの魅力は安いというだけではありません。安くて美味しいという以外でホッピーの魅力とはどんなところにあるのでしょうか。ホッピーの魅力をまとめていきます。
低カロリーで低糖質
ホッピーの魅力の1つは、低カロリーで低糖質、その上プリン体がゼロであるというところです。ホッピーを割る焼酎のカロリーなどにもよりますが、ホッピーだけであればカロリーはビールのおよそ1/4になります。糖質は100mlでおよそ1.7gとお酒とは思えない低糖質です。
プリン体に関しては、焼酎で割って飲んだとしてもゼロなのだそうです。健康を意識しているという人であれば、ホッピーは理想的なお酒になるでしょう。
カロリーや糖質を気にしているという人は、焼酎の量を減らすことで、お酒の風味を楽しみながらさらに低カロリー低糖質を実現することができます。
低アルコールである
低アルコールであるというのもホッピーの魅力になります。アルコールが苦手だけれど、飲み会に参加しなければいけないということもあるでしょう。そんな時にもホッピーは活躍します。
焼酎を少なくすれば、アルコールの度数はほとんどないので、飲み会の雰囲気を壊すことなくアルコールの摂取を自分でコントロールすることができるというメリットがあるのです。
健康に気を使っている人や、ダイエットをしているからあまりお酒を飲みたくないという人にもぴったりの飲み物です。
居酒屋でのホッピーの頼み方
ホッピーをインターネットなどで取り寄せて家で飲むという場合には関係ありませんが、東京に行った時、せっかくだからホッピー通りに行ってみようなんて話になることもあるでしょう。
居酒屋でホッピーを注文する時には「黒ホッピーを」なんてオーダーの仕方で構いません。気を付けたいのがホッピーをおかわりしたい時になります。
ホッピーのおかわりの仕方は「なか」と「そと」
「ホッピーおかわり」と居酒屋でオーダーをすると「なかですか?そとですか?それともセットにしますか?」と聞かれます。ホッピーを居酒屋でオーダーしたことがない人というのは、なんのことだかわからないかもしれません。
居酒屋で最初にオーダーをする時は、オーダーで言わなくても「セット」で注文されます。ホッピーはホッピーと焼酎を割って飲むので、「セット」と注文するとホッピーと焼酎とグラスやジョッキがセットになってでてきます。
じゃあなかとそととは何になるのでしょうか。「ホッピーのなか」は焼酎、「ホッピーのそと」がホッピーになります。焼酎だけ先に飲みきってしまった時には「ホッピーのなか、ちょうだい」とオーダーすることになります。
美味しいホッピーの飲み方《三冷》
居酒屋でのホッピーについてわかったところで、美味しいホッピーの飲み方についても確認しておきましょう。ホッピーの基本的な飲み方になるのが「三冷(さんれい)」になります。
ホッピーと焼酎、グラスの3つがキンキンに冷えているという状態から「三冷」という名前が付いているようです。
作り方
それでは三冷の作り方をみていきましょう。基本的な飲み方になるので、それほど難しく考える必要はありません。
ただとても冷えたグラスと焼酎、ホッピーを準備して、グラスに注げば完成です。ただしこのとき、マドラーなどでかき混ぜないのがポイントです。
ホッピーと焼酎の割合はその人の好きな割合でかまいません。1番美味しいと言われる黄金比は、焼酎1に対してホッピー5の割合なのだそうです。
美味しいホッピーの飲み方《ハーフ&ハーフ》
美味しいホッピーの飲み方にはハーフ&ハーフという飲み方もあります。これはホッピーと焼酎のハーフ&ハーフというわけではありません。ではハーフ&ハーフとは何のハーフでの飲み方なのでしょうか。
ハーフ&ハーフの作り方
ハーフ&ハーフで用意するのは、白ホッピーと黒ホッピーです。それぞれで飲んでも美味しい2つを混ぜ合わせます。
割合は白ホッピー1に対して黒ホッピー1です。焼酎をお好みでプラスして飲んでみてください。氷は入れないのがポイントです。
白ホッピーのキレのよさと、黒ホッピーのコクを楽しむことができるのがハーフ&ハーフになります。
美味しいホッピーの飲み方《シャリキンホッピー》
夏の暑い時に人気の飲み方が、シャリキンホッピーです。ちょっと手間はかかりますが、その分美味しいホッピーを楽しむことができる飲み方です。
シャリキンホッピーの作り方
作り方はとても簡単です。焼酎をペットボトルに入れて凍らせます。ホッピーが飲みたいと思う数時間前に冷蔵庫から出して、シャーベット状につぶします。
そこにホッピーを注げば完成です。
シャーベットにするのが面倒だという人は、焼酎を製氷機で氷にして楽しむのもおすすめです。かき氷機がある家であれば、焼酎かき氷にホッピーをプラスするのもいいでしょう。
美味しいホッピーの飲み方《ホッピーコーラ》
ホッピーをカクテルのように楽しみたいという人には、ホッピーコーラもおすすめです。ビールをコーラで割ったディーゼルに似ている風味になります。
ホッピーコーラの作り方
作り方はとても簡単です。ホッピーとコーラに焼酎をプラスするだけです。ホッピー1にコーラ1、焼酎はお好みでプラスします。
炭酸の爽やかな感じを楽しむことができるので、氷を入れて飲むのも美味しいでしょう。
美味しいホッピーの飲み方《ホッピースプリッツァー》
ホッピーを使ったカクテルには、ワインを使ったものもあります。ビア・スプリッツァーのような風味を楽しむことができるカクテルになります。
ホッピースプリッツァーの作り方
ホッピースプリッツァーは、ホッピー1に対して白ワイン1を混ぜ合わせるだけです。
焼酎の変わりに白ワインを入れて楽しむという飲み方になります。白ワインを甘口にするのか辛口にするのかによっても味わいを変えることができる美味しいカクテルになります。
ホッピーに合うおつまみは
それではホッピーに合うおつまみとはどんなものがあるのでしょうか。基本的にはビールと同じ風味なので、ビールに合うものであればなんでも合います。
家でホッピーを楽しむ時に簡単につくることができるおつまみを何品か紹介させていただきます。家呑みのお供にもおすすめです。
砂肝ポン酢
ホッピーによく合うおつまみと言えば砂肝です。砂肝をちょっとアレンジすることで、ホッピーにぴったりのおつまみにすることができます。
〈材料〉
砂肝 8個
ポン酢 適量
薄力粉 大さじ2杯
片栗粉 大さじ2杯
水 50cc
豆板醤・塩コショウ お好みで
〈作り方〉
①砂肝を食べやすい大きさに切り、小麦粉と片栗粉と水を混ぜた衣を付けます。
②160度の油であげていきます。だいたい2分くらいして衣がキツネ色になったら油からあげます。
③お皿にピンズを入れて、揚げたての砂肝をのせれば完成です。お好みで豆板醤や塩コショウをプラスします。
ホルモン焼き
ホッピーといえばホルモン焼きという人もいるでしょう。お酒に合うようにちょっとだけ味付けを濃くするのもポイントです。
〈材料〉
牛モツ 150g
玉ねぎ 1/2個
コチュジャン 大さじ1杯
砂糖 小さじ1杯
オイスターソース 小さじ1杯
ゴマ油 大さじ1杯
水50cc
お好みでニンニク、塩コショウ 適量
〈作り方〉
①生のモツを使う場合は、水で軽く洗って水を切っておきます。
②玉ねぎを1cm幅に切り、ニンニクを使う場合はすりおろします。
③フライパンにごま油を入れて、牛モツを炒めます。
④コチュジャンに玉ねぎ、砂糖、オイスターソース、ニンニクを加えて炒めます。
⑤水を加えてさらに炒めて、軽く塩コショウをして完成です。
タコとキムチコチュジャン和え
もっとさっとおつまみを作りたい時におすすめのおつまみです。
〈材料〉
タコ 適量
キムチ 適量
ごま油 適量
コチュジャン 適量
ごま お好みで
〈作り方〉
材料を全部合わせて混ぜれば完成です。
関西ではホッピーを見かけない?
ちょっとだけホッピーのトリビアをみておきましょう。最初にホッピーは関東ローカルの飲み物と書きましたが、関西ではほとんどホッピーはみかけません。中部地方の人のホッピーを居酒屋で見たことがあるという人は少ないでしょう。
昔に比べるとホッピーを扱うお店は増えてきていると言われていますが、東京都内にホッピーを扱っているお店が2,300件ほどあるのに対して、関西では2府4県を合わせても120件程度と10分の1もないことがわかります。
東京にあるホッピー通りにはホッピーを扱っているお店が125店舗ほどですが、串カツが有名な大阪市内には40店舗ほどしかないのだそうです。
ホッピーが関東ローカルな飲み物になってしまったのはどうしてなのかについては諸説あるようですが、ホッピーの製造会社が関東ローカルであったことが1番の理由のようです。
ホッピーの製造特許を持っていたのが1社だけであったことで、多くの会社に製造方法が伝わらず、研究もされなかったことで全国に広がることがなかったのかもしれません。
ホッピーの美味しい飲み方を試そう!
今回はホッピーについて紹介させていただきました。関東ローカルの飲み物ですが、関東の人には懐かしさも感じることができる飲み物です。
大正時代から愛されてきたホッピーは、これからも働く人を元気にしてくれる飲み物になってくれるでしょう。まだホッピーを飲んだことがないという人は、ぜひ1度美味しいホッピーの飲み方でホッピーを試してみてください。