塩をまく意味や効果とは?玄関や家の周りなどでの塩の撒き方

皆さんは「塩をまく」という行為をしたことがあるでしょうか。「塩をまく」という行為は日本で古来より行われてきましたが、日本ではなぜ、「塩をまく」のでしょうか。土俵入りや葬式帰りなど、「塩をまく」シーンとともにご紹介していきます。

塩をまく意味や効果とは?玄関や家の周りなどでの塩の撒き方のイメージ

目次

  1. 1塩をまくことにはどんな効果があるの?
  2. 2塩をまく意味とは?
  3. 3【場面別】塩をまく意味
  4. 4塩のまき方
  5. 5お葬式後の清めの塩のまき方
  6. 6塩をまいたあと
  7. 7塩をふむ
  8. 8塩のスピリチュアル的な効果
  9. 9盛り塩の作り方と交換時期
  10. 10盛り塩の捨て方
  11. 11海外におけるスピリチュアルとしての塩の意味
  12. 12環境や気持ちを整えたいときには塩を使おう

塩をまくことにはどんな効果があるの?

皆さんは「塩をまく」という行為をしたことがあるでしょうか。「塩」というと調味料として欠かせないものであり、ほとんどの方が食しているものですが、「塩をまく」という行為も日本では古来より行われてきました。

「敵に塩を送る」「傷口に塩をぬる」など、ことわざや慣用句でもたびたび登場する「塩」には、スピリチュアルな要素も含んでいます。日本ではなぜ、「塩をまく」のでしょうか。土俵入りや葬式帰りなど、「塩をまく」シーンとともにご紹介していきます。

塩をまく意味とは?

日本では古来より「塩をまく」というシーンを身近に感じますが、なぜ、塩をまくのでしょうか。それは塩に「邪気を祓う」効果があるためと言われています。そのため、「魔除け」として用いられることが多いようです。

また、塩をまいた部分を「清める」、「浄化させる」という効果もあります。さらには実用性も兼ね備えており、実は塩には「冬季の庭の凍結防止」や「雑草対策」にも効果的なのです。

塩をまく由来

そもそも「塩」はなぜ、お清めに用いられるようになったのでしょうか。それは、四方を海に囲まれている日本だからこそかもしれません。海からとれる塩は、古くから「自然」ないしは「神」からの贈り物を意味していたと考えられます。

また、貴重な魚や野菜などの食品も、塩漬けすることで腐敗を防ぐことができるなど、その「塩」の力は神秘そのものであったのかもしれません。これらのことから、塩は「神聖なもの」という認識がなされ、「邪気を祓う」ことにも有効であるとされたのでしょう。

【場面別】塩をまく意味

塩は食するだけでなく、行為として「まかれる」といいうことが多々あります。人々はどんな意味があって、「塩をまく」のでしょうか。

嫌な客が来たとき、土俵入りするとき、お葬式、引っ越しなど、塩をまくその意味について、シーンごとに調べてみました。

嫌な客が来たとき

ドラマや映画で、嫌なお客が返ったあとに「塩まいておけ!」「塩もってこい!」などというセリフを家の主が発していることをご覧になったことはないでしょうか。「嫌なお客=邪気をまとっている」という考え方から、塩をまくのです。

嫌なお客がもってきた邪気を祓い、さらにはその嫌なお客自体がもう訪れることがないよう、玄関を清めることを目的としています。また、塩をまくことで、その嫌なお客が残していった家人の怒りや悲しみなどの「負の感情」を切り替えるスイッチにもなります。

土俵

「塩をまく」という言葉で「相撲」を想起する方は多いのではないでしょうか。相撲では、力士が土俵入りをする際、塩をまきます。そもそも、相撲とは、奈良・平安時代に神社の祭りの中、五穀豊穣を占うために行われたのが始まりとされています。

そのため、それが行われる「土俵」が神聖な場所とされ、その土俵の邪気を祓い・清め・鎮めるために塩がまかれるようになったとされています。そして相撲が競技となった現代では、「土俵で力士が怪我をしないよう神に祈る」ために塩がまかれているそうです。

お葬式

「邪気=死者」というわけではありません。しかし、「邪気」そして「魔」とされるものは「死」に寄ってくるとされています。その「死」を弔う葬式には、そういったものが集まりやすくなるため、時に参列した方がそれらを持ち帰ってしまうこともあるのです。

そのため、葬式から帰ると自宅に「邪気」や「魔」を持ち込まないように、家に入る前に体に塩をまくことで、ついてきてしまった「邪気」そして「魔」を祓うのです。ただし、宗教によって塩をまく・まかないなど様々な見解がありますので、ご注意ください。

引っ越し

お葬式の際などに比較すると、あまり知られていないかもしれませんが、「引っ越し」のときにも塩をまくことが効果的だといわれています。新築物件・中古物件にかかわらず「新居」に入る際はぜひ、塩でお清めを行なってから入居してはいかがでしょうか。

入居する前に邪気を払い、家を清めることで、すっきりとした気持ちで入居することができます。特に中古物件の場合には、前の住人の邪気や思念などが残っている場合もありますから、お清めとともに新たなスタートを切る儀式として塩をまくことをお勧めします。

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塩のまき方

塩に邪気を払ったり、お清めの効果があるからといって、すべてに塩をまけばいいというものでもありません。特に気を付けなければならないのが「トイレ」「お風呂」などです。これらは逆に塩をまくというイメージが強いかもしれませんが、実はNGです。

水回りの場所には神様が住むといわれており、その場所に塩をまくというのは「神様を祓う」ということになってしまいかねません。そのため、塩をまくことは決してしないでください。ただし「盛り塩」を置くことは風水的にOKのようです。

①家の周り

塩には、邪気などを「祓う」だけではなく、「防ぐ」効果もあります。例えば、家の周りなどに塩をまくことで「結界」を張ることができ、家を守るという効果が期待できます。塩によって、邪気や悪運、さらには「嫌なお客」の侵入まで防ぐことができるのです。

尚、家の周りに塩をまくときは、必ず玄関から「時計まわり」で行います。また、家のなかに邪気がある状態では逆に「家の中に邪気を閉じ込める」ということになりますので、家の中の邪気をとりのぞいてから、家の周りに塩をまくことが大切です。

②玄関

玄関も同様、塩をまくことで、「邪気を家の中に入れない」という効果があります。特に玄関は「人の出入りのある場所」ですので、邪気が入り込みやすい場所でもあります。嫌なお客が来たときに塩をまくのが玄関であるように、邪気の出入り口ともされています。

また、併せて玄関は「運気が入りやすい場所」でもあります。邪気などの悪い気が家の中に入らないように塩で防ぐことで、よい運気が入りやすく、運気が上昇する効果も期待できます。

お葬式後の清めの塩のまき方

お通夜やお葬式に参列した際、挨拶状とともに小さな袋にはいった塩を受け取ったことはないでしょうか。その塩は「お清め塩」と呼ばれ、近年配られるようになったものです。かつてより、日本では「死」は「穢れ(けがれ)」とされていました。

参列者はその穢れに際するため、身を清めなければ日常生活に戻れないとされており、その穢れを落とすため、手に塩を付けて洗ったとされています。その名残もあり、現在では、自宅に入る前に穢れを落としてもらおうと、お清め塩が配られるようになりました。

塩をまくタイミング

葬式帰りに塩をまくのは、「家に入る前」であることが重要です。「邪気」や「魔」を家に持ち込まないためにも、家に入る前に塩をまきましょう。また、塩をまくのはあくまで葬儀の参列者であって、遺族に関しては塩をまく必要はありません。

また、仏教のなかでも浄土真宗をはじめ、塩で清めるという行為を行わない・反対している宗派もあるそうです。お葬式の終わりに塩をまくというのはあくまで神道の考え方であり、仏教の考え方とは異なるためです。そのため、塩をまくかは個人の判断となります。

塩をまく順番

家の周りに塩をまく際、時計回りでまくように、葬式帰りに自分に塩をまく場合にも順番があります。その順番とは「胸」、「背中」、「足元」の順とされています。量は特に関係がなく、ごく少量でも問題ありません。

塩の量よりも、その3か所に塩をまくということに意味があるので、ぜひ意識してみてください。特に背中はなかなか塩をまくのが難しいと思いますので、その際はご家族などに協力してもらいましょう。そして最後は足元に落ちた塩を踏んで家の中に入ります。

塩をまいたあと

塩をまいた後に、気を付けなければならないことが1つあります。それは「塩をまいた手をしっかりと洗う」ということです。手を洗う際には、水道水などの綺麗な流水で洗うことが大切で、桶などの貯めた水で洗っては意味がありません。

流水で手についた塩を洗い流すことで、自分自身についた邪気をきれいさっぱり洗い流すことができ、そのことが大切であるとされています。そのため、玄関や家の周り、自分にまいた際には、まく際に触れた個所をしっかりと洗い、清めることが大切です。

塩をふむ

最近では大規模なお葬式の場合、お清め塩を配るのではなく、葬儀場の出口付近に塩が敷き詰められ、塩を踏んでから葬儀場の外へ出られるようになっていることもあるそうです。

地域によっては、自分に塩をまくことなく、この塩ふみだけでよいとされるところもあるそうです。

塩のスピリチュアル的な効果

「塩をまく」というのはスピリチュアル的な要素が大変高いです。前述のように、塩には「邪気を祓う」効果があるといわれており、魔除けにも効果的であるといわれています。そのため、嫌なものを遠ざけ、それにより、快適に過ごすことができるとされています。

さらには、環境を変えたい、心機一転出直したいという方にも塩をまくことは効果的です。その場を清め、邪気を払い、新たな気持ちで物事やその環境に取り組むことができます。

人を呼び込む効果

嫌な客や邪気を追い払うために、塩をまいたりしますが、逆に塩によって「人を呼び込む」「運気を呼び込む」ことが可能です。それが、「盛り塩」です。盛り塩には岩塩や天日塩がよいとされており、お皿については特に制約はないそうです。

盛り塩は、店舗や事務所の、「入口」の「両端」に設置します。またメインエントランスにも対で設置するとよいでしょう。盛り塩をすることで運気を呼び込み、仕事の依頼や集客数が増加するとされています。盛り塩をきれいに盛るためのキットもあるそうです。

悪い気を入らせない効果

これまでにも記述してきたように、盛り塩などには邪気などの悪いものを「祓う」だけではなく「防ぐ」効果ももっています。運気を上げるためには、まず悪い気を持ち込まないことが大切です。そのため、家の中に悪いものが入らないように防ぐことが大切です。

その家に住む人物が清められていても、その家に邪気がこもっていては意味がありません。まずは家のなか、そして玄関、家の周りと順をおって清めていきます。清めたあとにやっと、外からの邪気を防ぐことができるのです。

盛り塩の置き方

盛り塩を置くのに最適な場所は「玄関」だといわれています。玄関は人、そして邪気や運気の出入り口でもあります。盛り塩を置くのであれば、まず玄関においてみましょう。そして置き方にも意味があるので注意しましょう。

玄関に盛り塩を置く場合には、玄関の「内側」に置くこと、そしてさらには「左右対称」に2か所置くことが大切です。2点に置かれた盛り塩が「結界」を意味し、家の中に邪気が入らないように防いでくれるとされています。

盛り塩の作り方と交換時期

盛り塩は紙で簡単に型を作ることができます。まずは盛り塩用の皿を紙の上にのせ、鉛筆などで皿のふちを使い円を書きます。それを切り取り、さらにその円を半分に切り、半円にします。その紙を円錐状にし、テープなどでとめれば型ができあがります。

また、盛り塩キットなるものも販売されており、なんとダイソーでも購入が可能だそうです。そして、気になる交換の時期については、実は決まっていません。理想としては毎日の交換が望ましいですが、1週間に1度を目安にしてはいかがでしょうか。

盛り塩の捨て方

邪気を祓ったり、運気を呼び込むために使用した「盛り塩」。なんだか処分も難しそうな気がしますが、実はそのまま普通に捨てて問題ありません。もちろん、そのほかのごみと一緒に捨てても大丈夫なのです。

ごみとともに捨てることに抵抗がある方は、紙に包んでから捨てる、トイレに流すという方法をとる方もいるそうです。中には花壇などの土に埋めるという方もいるそうですが、土の塩分濃度が高いと土や花に悪い影響を及ぼすので、よくありません。

海外におけるスピリチュアルとしての塩の意味

これまで、日本における「塩をまく」意味をまとめてきましたが、海外において塩はどのような意味をもつのでしょうか。調べてみると、特に中世のヨーロッパでも、魔除けとして塩が用いられていたことがわかりました。

中性のヨーロッパにおいて塩とは「悪を分解し、自然に戻す」ことができるとされており、また「霊や邪気を吸い、それらを閉じ込める」とも言われていました。そのため、除霊に多く用いられていたようです。

環境や気持ちを整えたいときには塩を使おう

今回の記事では塩をまくことについて、その意味や方法などをまとめましたがいかがでしたでしょうか。これから転居をお考えの方や、「最近ついていないな…」などと思われた方は、ぜひ塩の力を信じて、塩をまいたり盛り塩をしてみてはいかがでしょうか。

邪気を祓うことで運気を呼び込まれることが期待できますし、それでなくとも、自身のスイッチの切り替えにはなるはずです。それぞれのシーンに合わせて、塩の力をうまく借りていきましょう。

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