わだかまり(蟠り)の意味や類語とは?わだかまりが解けるなどの使い方

わだかまり(蟠り)の意味とは?わだかまりという言葉にはどんな意味があるのでしょうか。そもそもの意味もお伝えしつつ、より深く理解できるように例文や類語なども交えながらご紹介します。他にもわだかまりを解消する方法やその際のNG行動なども取り上げています。

わだかまり(蟠り)の意味や類語とは?わだかまりが解けるなどの使い方のイメージ

目次

  1. 1「わだかまり」の正しい意味や使い方をマスターしよう!
  2. 2「わだかまり」の意味とは?
  3. 3「わだかまり」の使い方
  4. 4「わだかまり」の類語
  5. 5わだかまりを解消する方法とは?
  6. 6わだかまりを解く際のNG行動
  7. 7「わだかまり」の英語表現
  8. 8わだかまりの漢字「蟠り」について
  9. 9わだかまりがあるならすっきりさせよう

「わだかまり」の正しい意味や使い方をマスターしよう!

「わだかまり」の正しい意味はどのようなものでしょうか。またその意味を踏まえての正しい使い方をマスターしましょう。

正しい意味や使い方をよりよく知るために例文を交えた使い方の例もご紹介しています。また、わだかまりの類語を挙げての例文もご紹介していますので、別のアプローチからの理解もしやすいでしょう。

「わだかまり」は日常会話の中に頻繁に出てくる言葉ではありませんが、かといってそれほど珍しい言葉でもありません。正しい意味や使い方をマスターして社会人常識を1つ身につけておきましょう。

「わだかまり」の意味とは?

まずはじめに「わだかまり」の意味とはどのようなものかを確認していきましょう。この言葉は人の心の内を表す言葉で、解消されずに残ってしまっている疑念や不満、不信感などの意味になります。

また、それらの感情を抱えていることによって、「もやもや」したようなすっきりしない気持ち・感情を表す言葉となります。

他には、同じように「心の内に秘めている思い」として、心の中に悪い考えがあること、悪意があることなどを表す言葉としても使われることがあります。

何か悪いことを心の中で企んでいたり、疑念からくる裏切りの心などそういった意味を表す言葉としても「わだかまり」という言葉は使われます。

「わだかまり」の使い方

わだかまりの意味とは?というそもそもの意味を確認しましたので、続いてはわだかまりの「使い方」を見ていきましょう。わだかまりという言葉はどのような使い方をするのでしょうか。

以下に例文を交えた使い方をご紹介していますが、基本的には「わだかまりが解ける」や、「わだかまりが生じる」など「わだかまり」という1つの感情が発生したり無くなったりすることを表す表現で使います。

心の中に悪い考えがあるとか、悪意があるという意味での使い方は、「何かわだかまりを持っていないだろうな?」などのように使います。

「わだかまり」を使った例文

ここでは実際に「わだかまり」を使った例文をご紹介します。実際に言葉として使っているシーンと、その解説を見ることでよりわだかまりの意味も使い方も理解しやすくなるでしょう。

「わだかまり」を使った例文はたくさん挙げることができますが、ここで全てをご紹介することはできませんので、代表として3つの例文を取り上げています。

「わだかまりが解ける」、「わだかまりが生じる」、「わだかまっている気持ち」という3つになります。それぞれに続く文をつけてご紹介しますのでチェックしてみてください。

例文①わだかまりが解ける

「彼の丁寧な説明によって胸に抱えていたわだかまりが解ける」

「わだかまりが解ける」とは、心の中にあった疑念や不満、不信などが解消されることを意味しています。ですから、この例文の場合はあまり詳細が分からないうちは不信感を持っていたけれど、丁寧に説明してくれたことで疑念がなくなったという意味です。

また、彼の丁寧な説明「をしている姿」を見て、その真摯な対応に彼自身を信じるようになります。そのことによってわだかまりが解けるというケースもあり、そういった場面でもわだかまりが解けるという言葉を使うことができます。

例文②わだかまりが生じる

「相手の一方的な言い草によって、心にわだかまりが生じることとなった」

「わだかまりが生じる」とは、何かの条件や出来事によって心に不満や疑念、不信感を抱くことになった状態を表す言葉です。この例文の場合には、話し相手の一方的な発言によって不満を感じている様子が表れています。

相手の言い草に納得がいかないことで不満が溜まってしまったり、説明が不十分で疑念を持ったり、こちらの言い分を述べるタイミングさえ与えないような一方的な態度に不信感を持ったりする状況を表した例文です。

例文③わだかまっている気持ち

「すごくわだかまっている気持ちがあって誰かに相談したい」

「わだかまっている気持ち」とは、ニュアンス的な分かりやすい表現をすると「モヤモヤした気持ち」という意味になります。何かしらの出来事があって、納得できないような、スッキリしないような、心に引っかかるものがある、という気持ちです。

例文のような状況もまさにそれで、何とも言えないモヤモヤとした気持ちがあり、ずっと心に引っかかっているけれど、その気持を言葉にするのが難しく相談できなかったという状況です。でも誰かに相談してスッキリしたいと思っている気持ちです。

「わだかまり」の類語

懸念
気がかり
しこり

わだかまりの類語にはたくさんのものが存在しています。ここまでに「わだかまりとは?」という内容の説明にも頻繁に登場した「疑念」や「不満」、「不信感」なども類語として挙げることができます。

それらのものを除いた中で3つ、「懸念」、「気がかり」、「しこり」というものをここではご紹介します。それぞれ例文も用いて意味をお伝えしますので、詳細を確認してみてください。

懸念

わだかまりの類語には、「懸念」という言葉があります。これは「けねん」と読み、心の中にある心配事や不安などを意味しています。

「政治や経済のニュースを見るたびに、日本の将来に懸念を抱く」というような使い方ができます。間違った政治が進められていると個人的に感じたり、経済の悪化などの悪いニュースを見て、日本の将来に不安を感じる、というような意味です。

類語表現としては、「今日ニュースで見た政治感の発言にわだかまりを感じる」というような使い方ができます。懸念とわだかまりを同じような意味として使えるので、類語表現と言えるでしょう。

気がかり

わだかまりの類語表現には、「気がかり」という言葉も挙げられます。これは、物事の結果や途中経過などの成り行きが気になってしまう、気になって不安になってしまう、というような意味の言葉です。

気がかりというのは、「子どもの成長がきがかり」というように、「心配」に近いような意味でも使われる言葉です。わだかまりにはあまりそのような意味はないので、そういった意味では類語から少し離れることになります。

ただ、心の中で不安に思っている、気になっている、心に引っかかっているという意味ではわだかまりと同じような意味合いになりますので、こちらもまた類語表現と言えるでしょう。

しこり

わだかまりの類語表現には、「しこり」というものもあります。この「しこり」というのは、筋肉などが固まってできたかたまりのことも指しますが、何かしらの出来事のあとに心に残ってしまったモヤモヤや嫌な気分のことも指します。

「あの事件のあとに、我々の心の中にはしこりが残ってしまった」などの使い方ができます。たとえ事件そのものが解決に至ったとしても、その事件に関わった人の心には嫌な気持ちや、納得しきれない気持ちが残ったというような意味です。

類語表現としては、「我々の心の中にはわだかまりが残ってしまった」というそのままの表現が使えますので、「しこり」という言葉もわだかまりの類語表現と言えるでしょう。

わだかまりを解消する方法とは?

わだかまりの意味や使い方を例文や類語表現も交えてご紹介してきました。その「わだかまり」が生じてしまった状況や心を解消する方法にはどのようなものがあるでしょうか。

これはつまり、何かの出来事によって不安や不満、不信感や懸念、気がかりやしこりが残ってしまった際に、それを「解消する方法とは?」ということになります。

「わだかまり」という言葉自体の意味や使い方、類語などが分かっていると「わだかまりを解消する方法とは?」が何を求めているのかも分かりやすくなりますし、解消する方法も理解しやすいので、しっかりとチェックしてください。

自分の気持ちを素直に伝える

わだかまりを解消するには、「自分の気持ちを素直に伝える」という方法があります。わだかまりとは「心の内に抱えている気持ち」なので、本来は表に出ていない気持ちであることが多いです。

表に出していないからこそ「モヤモヤ」とする心に何かが引っかかったような思いになるのです。それを表に出して相手や周りに自分の気持ちを素直に伝えることだけでも、少しの解消をはかることができるでしょう。

そして、素直に伝えた結果、しっかり話し合って、相手や周りの意見も聞いてわだかまりの原因となっていた問題を解消することができれば、わだかまっていた気持ちもすっきり解消することができるでしょう。

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謝罪する

わだかまりを解消するには、「謝罪する」という方法もあります。これは、わだかまりを抱えている原因が相手にあり、それが納得できないことでわだかまりを感じている場合は使いづらい方法となります。

ただ、自分にも原因がある場合には、たとえ相手にも同じように原因があったとしても、自分から謝罪することで心の中にある「濃いモヤモヤ」は晴れていくことでしょう。

そして、「素直に伝える」のと同じように、謝罪から始まる話し合いや相手の意見を聞くことによって、わだかまりの原因となっていたものを解決できれば、わだかまっていた気持ちも解消されることでしょう。

笑顔で話しかけてみる

わだかまりを解消するには、「笑顔で話しかけてみる」という方法もあります。何かの出来事をきっかけにギスギスした関係になってしまったり、気まずい雰囲気になっているときに使える方法です。

その出来事や問題自体はさほど大きなことではないのに、一度気まずい雰囲気になるとそれがなかなか解消できないものです。そして、その「気まずい」という雰囲気こそがわだかまりの原因になっているケースも多いです。

そういった場合には、気まずい雰囲気を振り切って笑顔で話しかけてみるという方法が非常に有効です。相手もその空気感にわだかまりを感じているケースが多いですから、それだけで解消できる可能性は高くなります。

わだかまりを解く際のNG行動

わだかまりを解消する方法をご紹介しましたが、それを行なう際に「つい」やってしまいがちなNG行動というものがあります。せっかく解消しようと動いたのに失敗してしまうのはこれが原因です。

もちろんNG行動にも色々なものがありますし、時と場所、相手によってもNG行動となるものは変わってきます。ただ、「よくあるNG行動」はありますのでそれをここでは取り上げていきます。

感情的になってしまう

わだかまりを解く際のNG行動には、「感情的になってしまう」というものが挙げられます。そもそも「わだかまり」というもの自体が感情を表しているものなので、それの解消には感情がつきものです。

ですので、まったく感情を込めないのは無理な話ですし、感情の問題を解消しようとしているのに、あまりにも無感情な事務的な態度も逆効果になります。

感情の問題を解消するのは感情は必要不可欠ですが、「感情的になる」というのはまた話が違います。わだかまりを抱えている場合はちょっとした行き違いなどのケースも多いです。

そのちょっとした行き違いなどを正すためには「冷静な話し合い」など、落ち着いて意見をしっかりと聞く姿勢がお互いに必要になります。

そういった場面で、激しい感情をあらわにしてしまっては、落ち着いた冷静な話し合いなどできません。そしてちょっとした行き違いが、感情的になったせいで大きな行き違いになってしまうこともあります。ですから、感情的になるのはNGです。

相手に失礼な態度を取ってしまう

わだかまりを解く際のNG行動には、「相手に失礼な態度を取ってしまう」というものです。失礼な態度というのは色々ありますが、どのような失礼な態度でもNG行動です。

たとえば、「上から目線」や「相手のせいにする」、「バカにする」などがよくある失礼な態度でしょう。本来の原因を解消するための話し合いをしていて、それについては解決に至ったとしても、そのような態度をしていれば、また新たなわだかまりを生みます。

「わだかまり」の英語表現

「わだかまり」の英語表現はたくさんあります。わだかまりを日本語で説明する言葉自体もたくさんあるように、その状況に応じて色々な言葉を使い分けることができるでしょう。

心に妬みなどの悪い感情があるときには、「grudge」という英語表現を使います。モヤモヤしてすっきりしないときや何か納得できないような気持ちがあるときには「uncomfortable」を使うと良いでしょう。

わだかまりの漢字「蟠り」について

わだかまりは漢字で書くと「蟠り」と書きます。「虫」と「番」を合わせた漢字です。「蟠る」というのは元は蛇がとぐろを巻いている状態を表したものです。

その様子から、「物事や出来事、心の内がぐるぐると渦を巻いて曲がりくねった状況」を表す「わだかまり」になったと言われています。

わだかまりがあるならすっきりさせよう

わだかまりの意味や使い方をご紹介しましたが、わだかまりはあまり良い意味の言葉として使われることはありません。そして、それはもちろん良い感情ではないからです。

わだかまりを抱えたまま過ごすことは自分にとっても周りにとっても良くない状況です。ここでご紹介したわだかまりの解消方法などを参考に、早めに気持ちをすっきりさせるようにしましょう。

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