かまをかけるの意味とは?かまをかける人の心理やかまのかけ方を紹介
かまをかける人はどういった心理から、かまをかけるのでしょうか。誰しも1度は相手に対しかまをかけたり、逆にかまをかけられたりした経験があるのではないでしょうか。かまをかけるの意味や、かまのかけ方、かまをかける人の心理をご紹介いたします。
目次
かまをかけたことってある?
人は、相手に対し疑いの念が微塵もない状態で、かまをかけるようなことはしません。相手の行動や仕草、表情などから不信感を抱いたり、相手の発言の矛盾点に気が付くと、かまをかけたくなるのではないでしょうか。
人を信じることは大切ですが、信じたくても信じられない状況に陥った経験は誰しも1度はあると思います。疑いたくないけど、疑わずにはいられない相手の言動に不安を覚え、相手に対しかまをかけたことがある人は多いのではないでしょうか。
かまをかけることは正直、相手を疑っていることでもあるのであまり良い場面で使われるコミュニケーションの手段ではありません。かまをかけることで真実を知りたいという不安定な心が、かまをかけることに対し背中を押すのです。
そもそも「かまをかける」の意味とは?
かまをかけるとは、相手に対しつい口を滑らせてしまうよう仕向けることです。そうすることで、自分の知りたい情報を相手に悟られることなく、引き出すことができるのです。相手にしてみれば、不意打ちの質問を受けることになります。
油断した隙を狙って、思わぬ質問をすることで、相手の本音を聞き出そうと試みることです。相手に対し思いもよらぬ直球の質問を突然して、つい口を滑らせるよう巧みに誘い出す話術でもあります。
また、いきなり直球の核心を突いた質問をするパターンだけでなく、何気ない世間話と見せかけてさりげなく核心を探る方法もあります。かまをかける方も、緊張しますが、かまをかけられた方は平常心ではいられない状況になることもあります。
「かまをかける」の語源
かまをかけるの語源はさまざまあり、どれが正しい語源なのかはまだわかっていません。主にかまをかけるの語源と言われているものが3つあります。
1つは、騒々しいという意味で使われていた「かまし」と「ひっかける」という言葉が合わさり変化し、煩く喋らせて本音を聞き出そうと試みることを「かまをかける」と言うようになったそうです。
もう1つは、大きな蒸し器や桶を作る際に欠かせない道具である、「かま」が語源という説があります。かまとは、サイズを測る道具です。かまでサイズを測り、どのくらいのサイズか確認することを「かまをかける」と言われていたそうです。
そのことから、自分の狙い通りに導くことを「かまをかける」というようになったと言われています。
もう1つは、農具の鎌をひっかけて自分の手元に手繰り寄せる仕草を、相手の本音を手繰り寄せるという意味に捉え「かまをかける」と言われるようになったそうです。
「かまをかける」の類語
かまをかけるの類語は、引っかける、誘導尋問、一石を投じる、間接的に問いかける、巧妙に質問する、本心を誘い寄せる、けしかけるなどがあります。どれも、相手の本音を引き出そうと試みる手法です。
かまをかける人の心理《男性編》
かまをかける男性は、どのような心理状態にあるのでしょうか。男性が、かまをかける心理をご紹介いたします。
優位な立場にいたい
自分ができるだけ優位な立場にいたいという心理から、かまをかける男性が多いようです。かまをかけるには、ある程度の演技が必要です。
たとえ、自分が核心を知らないまま、相手の本音を聞き出さないといけないという状況でも、かまをかけることにより、できるだけ優位な立場にいることで不安定な状況を乗り越えたいと考えているのです。
かまをかける際、かまをかける人が堂々としており、かまをかけられる側が焦るという光景を目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
かまをかける側にいることで、たとえ動揺する場面に陥ったとしても「やっぱりね」と平静を装うことができる心の準備ができるからです。
心の準備をしたい
何も考えず、いきなりかまをかけるようなことは、あまりしないと思います。ある程度の考えを練って、こう質問したらきっと相手はこう答えてくるだろうなど試行錯誤してから、かまをかけるのではないでしょうか。
かまをかけるということは、相手の答えを予測することでもあります。かまをかける男性は、答えを事前に予測することにより、心のダメージを少しでも軽減したいと考えているのです。
嫌な予感が的中しないことを願いつつ、最悪の事態も想定してかまをかけるのだと思います。
不信感を拭いたい
白黒はっきりさせたいというタイプの男性は、不信感を綺麗さっぱり拭いたいという心理から、かまをかけるようです。男性は女性に比べ、1つのことに熱中することで力を発揮することができるようです。
その為、2つのことを同時にこなすのが苦手という男性も多くいます。モヤモヤした気持ちを抱えたままでは、仕事や勉強がはかどらず良いパフォーマンスを発揮できないので、かまをかけることで不信感を拭い、さっぱりした気持ちで過ごしたいと考えています。
かまをかける人の心理《女性編》
昔から、女性の勘は鋭いと言われています。女性がかまをかけようと決心したということは、ある程度の予測が立っている可能性があります。かまをかける女性の心理をご紹介いたします。
不安な状態に耐えられない
かまをかける時というのは、相手に対し疑いの気持ちを持っている状態です。人は、一度疑いの念を持ってしまうと、些細なことまでネガティブに捉えてしまう傾向があります。
そのような状態が続くと、相手への不信感が募ることで、メンタルがひどく弱ってしまうことがあります。ポジティブな感情が心を満たしている時は、些細なことでも跳ね除けてしまうのではないでしょうか。
しかし、不安な気持ちが心を満たした状態が長い期間続くことで、不安定な精神状態に陥る可能性があります。そんなネガティブな状態に耐えられず、かまをかけることで状況が好転することを願っているのかもしれません。
騙されたくない
騙されて惨めな思いをしたくないという心理から、かまをかける女性がいるようです。過去に辛い経験をしたことで、もうそんな思いはしたくないという心理により、かまをかけることもあるようです。保守的な心理状態から、かまをかける女性もいます。
本当のことを知りたい
正義感が強い女性は、本当のことを知りたいという心理から、かまをかけることがあります。本当のことを知って、自分がどのような心境になるかを知りたいという好奇心から、かまをかけることもあるようです。
疑念を抱えたまま、相手と向き合うのではなく、本当のことを知った上で相手とどう関わっていくかを模索しようとしているのかもしれません。
恋愛でかまをかける方法
かまをかけるというシュチュエーションは、さまざまあると思います。その中でも、一番かまをかけることが多いのは、男女の駆け引きでもある、恋愛についてではないでしょうか。恋愛でかまをかける方法をご紹介いたします。
脈ありかどうか確かめたい場合
自分は相手に対し異性として魅力を感じており、恋愛対象として見ていても、相手にその気がなければ関係性が発展することは難しいようです。関係性の発展を願い、脈があるのか確かめたいという時に、かまをかける場合があるのではないでしょうか。
相手は、自分のことをただの友達としか見ていないのかもしれないという不安感や、他に好きな人がいるのではないかという疑念を持ったままでは、ナチュラルな笑顔が減りますます関係性の発展が難しくなるかもしれません。
かまをかけることにより、脈ありか脈なしかを知ることができ、気持ちがすっきりすることで状況が好転することもあります。
恋人がいるかもわからない状態なのであれば、「彼女とどれくらい付き合ってるの?」「彼氏と付き合ってどれくらい経つの?」と恋人がいる前提で聞いてみましょう。そうすることで恋人の有無を知ることができます。
もし、恋人がいないのであれば、「かっこよくて優しいから、彼女絶対いるかと思ったよ。良かった」と嬉しそうにしましょう。そうすることで、こちらの好意を伝えることができます。
もし、相手がフリーの状態であることを知っているのであれば、「私が彼女だったらどうする?」ともしもの話をしてみましょう。
相手の反応が悪ければ、「な~んてね!冗談だよ」と自分の心を守りましょう。良い手ごたえを感じたら、「〇〇君が彼氏だと最高だろうな~」と背中を押してみましょう。
浮気してるか確かめたい場合
恋愛中のかまかけの中で、最も多いのが浮気を確かめる時なのではないでしょうか。浮気を確かめたいということは、浮気しているのではないかと疑っている状態です。
恋人の怪しい言動から、浮気の可能性を感じ白か黒かはっきりさせたい時にかまをかけるのだと思います。しかし、このパターンは他のかまかけに比べ少し難易度が高いといえます。
なぜなら、もし浮気をしていたら相手はやましさから質問の答えを準備している可能性があるからです。ですので、浮気をしているか確かめる為にかまをかける場合は、できるだけ不意打ちを狙いましょう。決して、話し合いの途中にかまをかけないでください。
相手が身構えている状態では、本音を探ることが難しいのです。「この間一緒にいた子だれ?」と相手がリラックスしている時や、一緒にいて和気あいあいの雰囲気の中、唐突にかまをかけましょう。
たとえ浮気現場を見ていなくても、「あの子だれ?」と聞くことで相手の様子を見ることができます。本当のことを言わなくても、浮気をしていたら唐突なかまかけに動揺し表情や態度に表れるはずです。
もし、浮気をしていないようであれば、「あれ?見間違いだったのかな?」ととぼけたフリをしましょう。
なかなか告白してくれない場合
なかなか告白してくれない相手に対し、かまをかける場合、まず自分は相手に対して好意を持っているということを、やんわりと伝えることが大切です。
「〇〇君といるとすごく楽しいよ」と言葉で伝えてみるのも良いですし、言葉だけでなく楽しそうな笑顔を見せるだけで好意が伝わるものです。
なかなか告白してくれないという状況にあるということは、相手が告白をする勇気がないのか、あなたの好意を疑っているのかもしれません。ですので、好意を伝えてからかまをかけることで勝算が高まるのです。
「なんでいつもデートに誘ってくれるの?」と聞いてみましょう。相手が答えに困っていたら「私、いつもデートに誘ってもらって凄く嬉しいんだ」とすかさず好意を伝えるようにしましょう。好意があるからデートをしているという答えに導いてあげるのです。
相手が自分の意志を認識し、好意があることを改めて自ら口にすることで告白する気持ちを高めることができるのではないでしょうか。
かまかけ+注意して見たい反応
かまかけをすることで、相手が本心をポロッと話すかもしれませんが、驚きと動揺のせいでなかなか言葉を発しない場合もあります。そんな時には、かまかけをしたことで相手がどんな反応をしたかを注意深く観察する必要があります。
かまをかける時に、注意して見たい相手の反応をご紹介いたします。ぜひ、参考にしてみてください。
①嘘をついてる時の癖
人は、口で嘘をついても、嘘をついてしまったというストレスから無意識に表情や行動にひずみが生じることがあります。目が泳いだり、かまをかけてきた相手と目を合わすことができなかったりと人それぞれですが、落ち着きのない様子になる傾向が高いようです。
貧乏ゆすりを始めたり、煙草を吸いだしたり、かまをかけてきた相手と物理的な距離を置こうとソファから立ったり、警戒態勢が強まることもあります。
また、嘘をつく時に鼻先を触る癖のある人もいます。口をキュッと閉じ、下唇を噛みしめて追い詰められている状況をなんとか打破しようと考える人もいるようです。
嘘をついている時は、嘘がバレないよう必死になるものです。冷静に相手を観察し、嘘をついていないか見極めてください。
②目の動き
全てに当てはまるわけではありませんが、人は嘘をつくと、無意識に利き手と逆の方に視線がいくことが多いそうです。また、いつもよりまばたきの回数が増える傾向があるようです。
目は口程に物を言うと昔から言われますが、人の心は目を見ることでわかることもあります。かまをかける時は、相手の目の動きをしっかり観察し、視線の強さや目つきをよく観察するようにしましょう。
かまをかけることで関係性が進展するかも
かまをかけるということは、相手に疑いの念を持っている状態なので、一見するとネガティブなことに捉えやすいかもしれません。しかし、かまをかけるほど親密な間柄になっている証拠でもあります。
同じ人でも、見かたや捉え方により良い人に感じたり、悪い人に感じるものです。相手の意外な一面を知り、不安な気持ちになることでかまをかけたくなる時もあるかもしれません。関係性が発展する時というのは、さまざまなトラブルが起きることがあります。
かまをかけることで、一歩踏み込んだコミュニケーションを取ることにより、今まで以上に仲良くなれる可能性もあるのです。本当に縁のある人とは、かまをかけても繋がりが切れることはありません。
もし、かまをかけたことで関係性が良好にならないようであれば、もしかするとその相手とは縁がないかもしれません。縁があるかどうか、見定める為にも時には、かまをかけることは必要なのかもしれません。