自転車のブレーキの音鳴りの直し方や音がうるさい原因も解説

自転車のブレーキ音がうるさいと思いながらも、何となく面倒になって放置してしまったり、乗らなくなってしまった経験はないでしょうか。自転車のブレーキ音は何故うるさくなるのか、その原因と自分でもできる対処法について解説します。

自転車のブレーキの音鳴りの直し方や音がうるさい原因も解説のイメージ

目次

  1. 1自転車のブレーキ音がうるさい!
  2. 2自転車のブレーキ音がうるさい原因
  3. 3自転車のブレーキ音の直し方【ブレーキ編】
  4. 4自転車のブレーキ音の直し方【チェーン編】
  5. 5自転車に注油(油をさす)する際の注意点
  6. 6ブレーキ音を自転車屋で修理する場合の費用相場
  7. 7自転車購入の際に検討したいブレーキの種類
  8. 8自転車の保管方法も大きなポイント
  9. 9毎日使う人こそきちんとメンテナンスを

自転車のブレーキ音がうるさい!

自転車を購入した当時はブレーキ音がうるさいと感じなかったのに、乗っていてしばらくすると、ブレーキ音が耳障りになってきた経験はありませんか。街中では突然「ギィー!」という自転車のブレーキ音が響いて驚かされるケースに度々遭遇します。

何となく面倒でそのまま自転車に乗っている方や、ブレーキ音がうるさいために乗るのをやめてしまった方もいるのではないでしょうか。

今回は、自転車のブレーキ音がなぜうるさくなってしまうのかその原因を明らかにしていきます。また、自宅でもできる簡単な対処法や、お店に依頼する際の価格相場まで紹介します。

自転車のブレーキ音がうるさい原因

自転車のブレーキ音がうるさい原因としては、自転車のブレーキによるもの、自転車のチェーンによるもの、に大きく分かれます。それぞれの原因によって発生する音も異なるので、どちらが原因で自転車から異音がするのかを判別しておく必要があります。

こちらでは、ブレーキとチェーンそれぞれの不具合による異音の特徴について紹介します。今まさに自分が持っている自転車に異変がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.ブレーキによるもの

自転車に乗っている間は音に異常はなく、止まったときに「ギー!」といった軋み音がする場合は、ブレーキに原因がある可能性が高いです。特にブレーキの劣化による異音である場合がほとんどです。

ブレーキは前輪にも後輪にもあるものなので、どちらのタイヤのブレーキに異常があるのかを把握する必要があります。それによって必要になるメンテンスも異なってきます。

また前輪と後輪どちらかだけのブレーキに異常が見られる場合と、両方のブレーキに異常が見られる場合が考えられます。ブレーキが原因で自転車から異音がする場合は、早めのメンテナンスを心がけましょう。

2.チェーンによるもの

自転車の音がうるさい原因のもうひとつに、チェーンが原因である場合が挙げられます。雨の日に自転車に乗った場合や、ライトをつけて走行している場合に「シャー!」という掠れ音がした場合は、チェーンが原因である可能性が高いです。

チェーンに汚れがたまっていたり、長年使用していてチェーン自体が劣化してしまっていると、掠れるような音がすることがあります。定期的にチェーンのメンテナンスを行うことが大切です。

自転車のブレーキ音の直し方【ブレーキ編】

ここからは、自転車のブレーキ音の直し方について紹介します。前に紹介した通り、自転車のブレーキは前輪と後輪の両方についています。そのため、ブレーキ音を直す前にどちらのブレーキが不調であるかを確認する必要があります。

一般的な自転車のブレーキは右が前輪、左が後輪と言われています。しかしながら、スポーツバイクは逆である場合があったり、またメーカーによっても逆である可能性があります。必ず、ご自身の自転車で確かめるようにしてください。

片方ずつブレーキをかけてみて、どちらのブレーキから異音がするのかを確認してから、実際の処置に移ります。どちらのブレーキが原因であるかによって、行う処置も違ってきます。それぞれのブレーキに合わせた対処をしましょう。

前輪のブレーキ音の場合

前輪のブレーキ音に異常がある場合、まずはブレーキが汚れていないか確認してください。汚れている場合は台所用洗剤などで磨くと綺麗になります。その際、油分が含まれている洗剤は、ブレーキが滑りやすくなってしまうので使用を避けてください。

磨いても直らない場合は、ブレーキシューを確認します。汚れがあれば取り除きます。ブレーキシューは、自転車を長く使うことで、表面が平らになります。これが異音の原因になりますので、ヤスリなどで表面を削ってザラザラにする必要があります。

それでも直らない場合、ブレーキシューの角度に問題がある可能性があります。取り付け部分のステーをペンチ等でよじり、ハの字の角度に調整します。その際、力を加えすぎると逆にブレーキの効きが悪くなるので注意が必要です。

後輪のブレーキ音の場合

多くの自転車の後輪にあるブレーキは、前輪のものとは全く異なる形をしています。後輪のブレーキはバンドブレーキと呼ばれており、円盤のような形をしています。前輪のブレーキは自宅でも比較的簡単にメンテナンスをすることが可能です。

しかし、後輪のブレーキのメンテナンスは容易ではありません。バンドブレーキに汚れやサビがある場合は取り除き、それでも自転車の異音が直らない場合は自転車専門店に持っていくことをおすすめします。

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自転車のブレーキ音の直し方【チェーン編】

続いてはチェーンの不具合による、自転車のブレーキ音の直し方について紹介します。チェーンが原因である場合、「チェーンの汚れ」あるいは「チェーンのたるみ」によるものが大半です。比較的簡単にメンテナンスができるので試してみてください。

チェーンが原因の異音は、定期的なメンテナンスによって防ぐことが可能ですので、出来るだけこまめにチェーンの状態を確認するように心がけてください。

チェーンの汚れを取る

自転車のブレーキ音の原因がチェーンの汚れである場合は、汚れを取り除くことで解決できます。チェーンの汚れを取るうえで、まず気をつけて欲しいのは、必ず軍手を着用して作業に取り掛かるという点です。

チェーンの汚れを取り除く場合、手が汚れてしまう可能性があるだけでなく、手を怪我してしまう可能性もあります。安全のためにも、作業をする際は必ず軍手を着用するようにしてください。

最近は、チェーンを掃除する用の掃除グッズが多数販売されています。チェーン専用の掃除グッズなので、初めての方でも手軽に掃除ができます。ぜひ購入して試してみてください。

チェーンのたるみを調節する

チェーンのたるみが原因でブレーキ音がする場合は、チェーンのたるみを調整することで解決できます。チェーンのたるみは、スパナ等の専用の工具があれば自宅で調節することが可能です。まずは後輪を留めているナット、ブレーキネジの両方を緩めます。

次にチェーン調節ナットを、チェーンがちょうどいい張り具合になるまで締めます。上下1センチくらいの緩み具合が目安とされています。張り具合が調整できれば、最初に緩めたナットとブレーキネジを再度締め直して調整完了です。

チェーンは強く張りすぎても、緩くしすぎてもダメなので、初心者ではなかなか上手に調整できない場合があります。うまくできる自信がない方や、調整してもなかなか上手くいかない場合は、専門店に任せることをおすすめします。

自転車に注油(油をさす)する際の注意点

チェーンの油膜が切れてしまって軋む音がし始めた場合、チェーンオイルを注油することによってチエーンの動きを滑らかにすることができます。油膜が切れると、チェーンが錆びてしまったりペダルが重くなったりするので、定期的な注油が必要です。

しかし、自転車に注油する場合には注意点があります。それは、タイヤ等のゴム製の部分に油を付着させないことです。誤ってタイヤ等に油が付着してしまうと、滑りやすくなる危険性があります。注油する際は、注油箇所をきちんと確認しましょう。

もし自分で注油するのが不安な方は、専門店にお願いすることをおすすめします。注油は簡単な作業のように見えますが、専門店でもきちんと対応していただけますので安心してください。
 

ブレーキ音を自転車屋で修理する場合の費用相場

実際に専門店で修理してもらう際の費用相場について紹介します。チェーンの調整だけであれば、1000円以内で実施してくれるところが一般的です。チェーンの交換となると、工賃で1200円~2200円と幅広く、それにチェーン代がプラスされる形になります。

チェーン自体はピンからキリまで種類があるので、安く済ませたい方は、自分の予算に見合ったチェーンを選ぶ方が良いでしょう。ブレーキの調整費用は前輪調整も後輪調整も500円以内で実施してくれるところが多いです。

前輪よりも後輪の方が若干高いところが多いですが、中には前輪と後輪セットの調整で800円以内のところがあります。あくまで一般的な相場の話なので、行く予定のお店がある場合は予め電話等で費用を確認しておくことをおすすめします。

自転車購入の際に検討したいブレーキの種類

ブレーキの嫌な音に悩まされたくない!という方も多くいらっしゃるかと思うので、自転車に使用されている主なブレーキの種類についてこちらで紹介したいと思います。あくまで主な種類なので、この他にも種類があることはご了承ください。

今回紹介するのは、バンドブレーキ、サーボブレーキ、ローラーブレーキです。それぞれメリットやデメリットがあるので、それを把握したうえで検討してみてはいかがでしょうか。不明な点は臆せずに店員さんに聞いてみてもいいかもしれません。

①バンドブレーキ

まずはバンドブレーキについて紹介します。こちらはママチャリなど比較的安価な自転車によく採用されているブレーキの種類になります。バンドブレーキは金属の輪を外側からバンドで締めており、摩擦によってブレーキが効くという仕組みです。

バンドブレーキは、雨が入ってきやすい構造になっています。そのため長時間雨ざらしにしていたり、頻繁に雨の日に使用していると、どのうちサビてくるようになります。そのサビが原因で、ブレーキの異音に繋がってしまいます。

できるだけ雨の日に乗るのを避けたり、雨が降っている日は自転車カバーをつけるなどして雨が入ってくるのを防ぐことをおすすめします。また、定期的にメンテナンスをすることで、ブレーキのサビを防ぐこともできます。

②サーボブレーキ

バインドブレーキが採用されている自転車よりも少し値段が張りますが、そのような自転車にはサーボブレーキが採用されていることがあります。こちらのサーボブレーキは、ハンドブレーキと比べてブレーキ音がなりづらいブレーキとして知られています。

サーボブレーキは自動車で使われているブレーキと同じ方式のものだそうです。動いている金属の輪を、内側から摩擦材を押し当てて止める方式です。そのためハンドブレーキのより雨が入りにくく、天候に左右されづらいというメリットがあります。

バンドブレーキとサーボブレーキは互換性があるそうです。ですから、バンドブレーキでブレーキ音が気になっているという方は、サーボブレーキへの変更を検討してみてもいいかもしれません。

③ローラーブレーキ

最後に紹介するのはローラーブレーキです。こちらは先程のサーボブレーキ採用の自転車よりさらに値段が張る自転車に採用されていることが多いです。ブレーキ音がまったく鳴らないという点で、かなり高い評価を得ているようです。

仕組みとしてはサーボブレーキと似ています。ローラーブレーキでは、押し当てる摩擦材自身も動いていることから、音が鳴りづらいのだと考えられます。雨の日でも気兼ねなく使えますし、比較的長期的に使用が可能です。

ローラーブレーキの場合は専用のグリスが充填されていますが、こちらのグリスが切れてしまうと、金属が擦れるような音がするそうです。ローラーブレーキの自転車から異音がするようであれば、早めに専門店で見てもらうようにしましょう。

自転車の保管方法も大きなポイント

先に紹介したように、自転車のブレーキやチェーンのサビは、ブレーキ音の原因にひとつに挙げられます。雨の日に自転車を使用したり屋外保管で自転車が雨ざらしになっていると、サビが出来やすくなるので、自転車の保管方法もブレーキ音を防ぐポイントです。

最も良いのは屋内保管です。屋根のある駐輪スペースあるいは、玄関等が良いでしょう。雨を防げることはもちろん、直射日光をも防げる場所が良いです。最近は縦置きスタンドや壁掛けスタンドが販売されているので、省スペースで自転車の保管が可能です。

やむをえず自転車を屋外保管する場合は、しっかりとカバーをつけるようにしましょう。最近では撥水加工のものやUV加工のものがあるので、非常に心強いです。また付け外しが簡単なタイプもあるので女性でも手軽に付け外しができます。

毎日使う人こそきちんとメンテナンスを

ここまで、自転車のブレーキ音が鳴る原因やその対処法、専門店での費用相場、ブレーキの種類を紹介してきました。自転車は誰もが手軽に利用できるので、ほとんどの人が1台は持っているのではないでしょうか。

中には毎日自転車で移動しているという人もいるかもしれませんが、だからこそ定期的なメンテンスを心がけてほしいと思います。自転車も物ですので、メンテナンスを怠ると経年劣化し、自転車の故障に繋がる可能性があります。

危険な自転車での走行は大きな事故に発展しかねません。最近では自転車による事故がかなり増えてきたように思えます。そのような状況を防ぐためにも、日々のメンテナンスを意識してみてはいかがでしょうか。

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