同族嫌悪の意味とは?同族嫌悪する人の心理も紹介

自分と似ている人に対して、嫌悪感を抱いてしまう同族嫌悪は、大きな問題になりやすいものです。しかし、同族嫌悪の意味がよく分かっていない人は、意外と多いでしょう。そこで、今回は同族嫌悪の意味や同族嫌悪に陥る人の心理について、詳しく見ていきたいと思います。

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目次

  1. 1同族嫌悪の意味や心理状態を知りたい!
  2. 2同族嫌悪の意味とは?
  3. 3同族嫌悪の同義語と対義語とは
  4. 4同族嫌悪してしまう理由
  5. 5同族嫌悪する人の心理
  6. 6同族嫌悪しやすいのはこんな人
  7. 7同族嫌悪しなくて済む方法
  8. 8同族嫌悪度診断で今すぐチェック
  9. 9同族嫌悪を防いで人間関係を円滑にしよう

同族嫌悪の意味や心理状態を知りたい!

自分と似ている人が近くにいると、その人に嫌悪感を抱いてしまうということは誰でもあるものです。自分と似ている人に嫌悪感を抱いてしまう状態は、同族嫌悪と呼ばれています。

同族嫌悪を経験したことが無い人は、共通点がたくさんある相手には、親近感を抱くのではと思いがちです。しかし、時に人は共通点が多い人に拒絶感を抱いてしまいます。親近感と嫌悪感を両方抱く人もいるので、同族嫌悪は悩ましい問題になりやすいのです。

そこで、今回は謎が多い同族嫌悪の詳しい意味や心理状態について、詳しく取り上げていきましょう。同族嫌悪の意味がよく分からない人は、ぜひこの機会に意味を確認してみてください。

同族嫌悪の意味とは?

同族嫌悪とは、自分と似ている部分が多い人に、嫌悪感を強く抱いてしまう状態のことを指します。自分と似ている人が身近にいると、自分の欠点を他人の視点から目の当たりにするために、嫌悪感を抱くようになってしまうとされています。

同族嫌悪は家族や恋人の間でも起こり得るため、身近な人とのトラブルの原因になりやすいのです。本人も同族嫌悪で悩み、追い詰められてしまうということもよくあります。

同族嫌悪の同義語と対義語とは

「同族嫌悪」には、いくつかの同義語や対義語があります。同義語の1つには、「近親憎悪」が挙げられるでしょう。性格が似ている人や、遺伝によって内面が似る血縁者に対して、激しい嫌悪感を抱く状態を意味するのです。

特に、気を許せる家族に対しては、遠慮がない分嫌悪感が激しくなる傾向があります。その嫌悪感が、家族全体の問題に発展してしまうこともあるでしょう。

また、「同気相求」(どうきそうきゅう)という4文字熟語は、「同族嫌悪」の対義語です。同じ志のある人や同じ物が好きな人同士は、無意識にお互いを呼び合い集まることを意味しています。

ことわざでは「類は友を呼ぶ」も、「同気相求」と同じ意味の対義語として挙げられるでしょう。

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同族嫌悪してしまう理由

自分と似ている人を嫌う同族嫌悪は、自分を卑下することにもつながるため、苦しい状態と言えるでしょう。そんな同族嫌悪に陥りやすい人もいれば、全く同族嫌悪に陥らない人もいます。

同族嫌悪に陥ってしまう原因とは、一体どのようなことなのでしょうか?以下では、同族嫌悪に陥る原因について、解説していきたいと思います。

劣等感が強い

同族嫌悪に陥る原因の1つには、強い劣等感が挙げらえます。自分自身の欠点を嫌悪して受け入れられないと、自分と似ている人にも同じような欠点を見つけて、強い拒否感を覚えてしまうのです。

その拒否感から、強い嫌悪感も抱くようになり、その人との人間関係がギクシャクしてしまいやすいでしょう。自分の欠点を受け入れないと、同族嫌悪も根本的に解決できないので、劣等感が根深ければ根深いほど解決が難しくなっていきます。

強烈な嫉妬心

同族嫌悪は同じものや人のファン同士でも起こりやすいものです。ファン同士の同族嫌悪の原因には、強烈な嫉妬心が挙げられます。好きなものを取られるかもしれないという焦りと嫉妬心から、ファン同士で同族嫌悪が起きてしまうのです。

そのため、独占欲が強い人は、特にこのような理由から同族嫌悪に陥りやすいと言えるでしょう。

好きな物へのこだわりが強すぎる

同族嫌悪はお互いに好きな物へのこだわりが強いことで、生じることもあります。一般的に、好きなものが同じ相手とは、親近感がわいて話が弾みやすいでしょう。

しかし、好きなものへのこだわりがお互いに強すぎると、相手の好きな物への姿勢が理解できず、お互いに否定的になってしまいやすいのです。

良い仲間になれるかもしれないという期待が大きいと、余計に少しの違いが気になって否定的になり、関係が悪化して嫌悪感を抱くようになってしまいます。自分と他人の線引きがしっかりできていないと、このような理由で同族嫌悪に陥りがちです。

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同族嫌悪する人の心理

同族嫌悪に陥ったことが無い人は、特に同族嫌悪に陥ってしまいがちな人の心理が気になるでしょう。以下では、同族嫌悪に陥りがちな人の心理についても、詳しく取り上げていきたいと思います。

同族嫌悪で悩みがちな人は、ぜひ自分の心理と重なるかどうか確認してみてください。

自分を相手に投影してしまう

同族嫌悪に陥りがちな人の多くは、自分自身を相手に投影してしまっています。相手が自分と似ているからこそ、相手に自分自身を投影してしまいやすく、結果的に直視したくない自分の欠点も見えてしまい、嫌悪感を抱いてしまうのです。

このような心理から同族嫌悪に陥りやすい人は、大きなコンプレックスを抱えている可能性が高いでしょう。相手を見るだけでコンプレックスを刺激されるため、相手を激しく嫌うようになってしまうのです。

相手を敵視する

相手を敵視してしまう心理も、同族嫌悪に陥りがちな人の心理と言えるでしょう。能力値や好きな物などが似ている相手は、時に自分のよいライバルになる存在でもあります。

しかし、特に劣等感が強い人は、自分と似ている人に過剰にライバル心を燃やし、敵視するまでエスカレートしてしまいやすいのです。

相手に依存して価値観の違いを過剰に気にする

少しの価値観の違いを過剰に気にするという心理も、同族嫌悪に陥りやすい人の心理と言えます。特に、精神的に自立できていない人は、自分と似ている人に精神的に依存してしまいがちです。

そのため、その相手に自分と違う部分を見つけると、それがどんなに小さなことでも裏切られた気持ちになって、嫌悪感を抱いてしまいます。

相手の自分より秀でた部分を妬む

相手を強烈に妬んでしまうという心理も、同族嫌悪に陥りやすい人の心理の1つとして挙げられます。自分と同じレベルの人と思い込んでいた人に、自分より少し秀でた部分があることを知ると、強烈に妬んでその人を嫌悪するようになってしまうのです。

この心理の根底には、強烈な劣等感があるとされています。

こだわりの違いを受け入れられずに敵意を向ける

自分の好きな物へのこだわりを受け入れてくれない人に、敵意を向けるという心理も、同族嫌悪に陥りがちな人の心理です。自分の好きな物へのこだわりを否定されると、だれでも気分が悪いものでしょう。

しかし、同族嫌悪に陥りがちな人は、自分の好きな物へのこだわりを理解してくれない人に、敵意を向けてしまいます。好きな物への思い入れが強い人ほど、このような心理に陥りやすいでしょう。

同じ物が好きな人には、特に期待が大きくなるために、このような心理が同族嫌悪につながりがちです。

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同族嫌悪しやすいのはこんな人

同族嫌悪に陥りやすい人とは、どのような人と言えるのでしょうか?以下では、同族嫌悪に陥りやすい人を紹介していきたいと思います。以下で取り上げる人に該当する人は、同族嫌悪に陥らないように注意していきましょう。

オタクやマニアなどの特定にものに情熱を注ぐ人

所謂マニアやオタクと言われる人は、同族嫌悪に陥りやすい人と言えるでしょう。自分が得意なものをとことん追求するマニアと、日本の大衆文化を愛するオタクには、微妙な違いがありますが、両者共に仲間同士で同族嫌悪に陥りやすいとされています。

好きな物へ注ぐ並々ならぬ情熱から、こだわりも強くなりがちです。そのため、同じ物を愛する仲間だからこそ、好きな物への態度の違いが認められず、同族嫌悪に陥ってしまうのです。

また、無意識に好きな物への熱量を競い合ってしまい、仲間に同族嫌悪を抱いてしまうこともあるでしょう。

見栄っ張りな人

見栄っ張りな人も、同族嫌悪に陥りやすい人とされています。見栄っ張りな人は、自意識が強くプライドが高いために、つい本来の姿よりも自分を大きく見せてしまうのです。

見栄っ張りな人は、同じ見栄っ張りな人を見ると、自分の自意識の強さやプライドの高さを目の当たりにされるような気持ちになりやすいでしょう。

あまり見たくない自分の弱点や欠点を見せられるために、見栄っ張りな人は同じ見栄っ張りな人を、嫌悪する傾向が強いのです。また、見栄の張り合いでお互いを敵視してしまうこともあります。

大きなコンプレックスを抱いている人

大きなコンプレックスを抱えている人も、同族嫌悪に陥りやすい人でしょう。大きなコンプレックスを抱えていると、自分と他人を比べて自分のコンプレックスを意識し、落ち込む癖がついてしまいやすいのです。

そのため、自分と似ている人と出会うと、客観的に自分のコンプレックスを強く意識してしまいます。大きなストレスを感じるので、その人に嫌悪感や拒否感を抱いてしまうのです。

同族嫌悪しなくて済む方法

同族嫌悪に陥りやすくなると、話が合いそうな人と良好な関係を築くことが難しくなってしまいがちです。友達や仲間を作って人生をより楽しくするために、同族嫌悪に陥らないようにしたい人もいるでしょう。

そこで、以下では同族嫌悪に陥らないようにする方法を、具体的に取り上げていきたいと思います。

相手の長所を探して意識する

同族嫌悪に陥らない方法には、相手の長所を探して意識するということが挙げられます。相手を通して自分の欠点を見ることで、同族嫌悪に陥りつつある人には、特に有効な方法と言えるでしょう。

意識して相手の長所に目を向けることで、自分の長所も発見することができます。そのため、相手に対して好意的になりやすく、結果的に自分にも自信が生まれるのです。

さらに、相手に長所を褒める言葉を素直に伝えることで、より相手との距離が縮まりやすくなります。

自分のコンプレックスと向き合ってみる

自分のコンプレックスを見つめてみるということも、同族嫌悪に陥らないための方法の1つです。同族嫌悪の根本的な原因になりやすい劣等感は、大きなコンプレックスから生まれます。

そのため、自分の心の奥底に隠してきたコンプレックスと立ち向かうことで、同族嫌悪の癖を直せるだけでなく、健全な自己肯定感を育むことができるのです。

コンプレックスが根深く、1人ではどうしても立ち向かう勇気が出ない場合は、心理カウンセラーや身近な人に協力してもらいましょう。

自分と価値観が違う人と交流する

自分とは異なる価値観の人と積極的に交流してみるということも、同族嫌悪に陥らないようにする方法と言えます。自分と同じものが好きな人が近くにいると、こだわり方の違いから同族嫌悪に陥ってしまいやすい人には、特に有効な方法です。

自分と異なる価値観の人達と積極的に関わることで、自分の視野が広がり、受け売れられる価値観の幅も広がるでしょう。価値観の違いを自然に受け入れられるようになるため、こだわり方の違いが原因の同族嫌悪に陥りにくくなります。

自分とは価値観が異なる人と関わろうとすると、最初は抵抗を感じるかもしれませんが、誠実に接すればお互いに新鮮味のある楽しい交流になるでしょう。

このような交流は、見識を広げたり感性を磨いたりするよい機会になるので、同族嫌悪に悩んでいない人もぜひ積極的に試してみてください。

同族嫌悪度診断で今すぐチェック

同族嫌悪とはどのようなことかしっかり把握すると、自分は同族嫌悪に陥りやすいのかもしれないと不安になる人もいるでしょう。しかし、同族嫌悪に陥りやすいかどうか、自分で正しく判断することは難しいと思います。

そこで、以下では同族嫌悪度を診断できるチェックを紹介していきましょう。診断結果をしっかり確認して、同族嫌悪に陥りやすいかどうか判断してみてください。

同族嫌悪度診断

□好きな物へのこだわりが強い

□大きなコンプレックスを抱えている

□何でもつい人と自分を比べてしまう

□恋愛をすると相手に依存してしまう

□被害妄想が強い

□人の目を気にしてしまう

□自分より優れている人を見ると妬ましい気持ちが強くなる

□人に対して過剰な期待をしがちである

□傷つきやすい

□独占欲が強い

診断結果

【0~3チェック 同族嫌悪に陥っていません】
同族嫌悪に陥っていないようです。自分と似ている人とも自然によい関係が築けるでしょう。

【4~6チェック 少し同族嫌悪に陥りやすいです】
少し同族嫌悪に陥りがちなようです。視野を広げたり自己肯定感を高めたりして、同族嫌悪に陥らないようにしましょう。

【7~9チェック 同族嫌悪に陥りやすいでしょう】
同族嫌悪に陥りやすいようです。大きなコンプレックスを抱えている可能性も高いので、一度自分の内面を深く掘り下げて、コンプレックスの原因を探してみてください。

【10チェック かなり同族嫌悪に陥りやすいでしょう】
かなり同族嫌悪に陥りやすいようです。心身をしっかり休ませてから、協力者を集めて自分の内面と向き合ってみてください。

同族嫌悪を防いで人間関係を円滑にしよう

今回は同族嫌悪とはどのようなものか、同族嫌悪に陥りやすい人などに迫っていきました。同族嫌悪は親しくなれる可能性が高い人との交流を妨げるものになってしまうでしょう。

そのため、同族嫌悪に陥りがちな人には、ぜひ今回取り上げた同族嫌悪を防ぐ方法の実践をおすすめします。同族嫌悪を防いで、人間関係を充実させていきましょう。

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