結束バンドの外し方や切り方!インシュロックの取り方を紹介
DIYで人気が爆発し、業務ではなく家庭でも様々な用途に使われるようになった結束バンドですが、外し方はご存知でしょうか?ハサミで切る必要はなく、自力で外すことが出来るのです。ここでは結束バンドの外し方や使う道具などについて紹介します。
目次
結束バンドって外すことできるの?
結束バンドとは何か、知っていますか?ケーブルなどを簡単そして確実に縛ることが出来るものですが、最近ではドラマや映画などでこれを使って人の手首を縛って逃げられないようにしたり、というシーンなどでも使われています。
この硬くて頑丈、1度縛ると中々外すことが出来なさそうな結束バンドですが、実は外すことが出来ます。
護身術の1つとして結束バンドを自力での外し方などもありますので、今回は結束バンドの外し方やその種類など、様々なことを紹介していきます。
そもそも「結束バンド」とは?
見たことはあるけれど、それも映画やドラマの中だけだし、実は何をするものなのかは知らない、という方もいるでしょう。まずは結束バンドについて紹介します。
結束バンドはケーブルなどを簡単に縛ることができ、中々外せない配線材料です。ケーブルなどを束にして縛っておくなど、便利に使える耐久性の高い道具です。
昔は電気工事関係者や外構工事関係者の間で使われたものですが、最近はDIYの台頭によって100均などにも登場し、あらゆることに使える便利なアイテムとして人気が爆発しました。
結束バンドの構造
結束バンドはバンドに刻まれているギザギザの部分と、爪の部分に刻まれているギザギザがかみ合ってロックする、という構造になっています。
ヘッド部分の中に爪があり、バンド部分にはセレーションと呼ばれるギザギザがついているのを確認しましょう。
つまり、この爪とバンドの間に隙間が出来ることで、するするとバンドを緩めることが出来ます。それを外し方に応用するのですが、無理やり力をこめて引っ張るなどでは破れませんし、取ることは出来ないようになっています。
結束バンドの材質
結束バンドは元々様々な過酷な環境下でも何年も壊れないように出来るように、企業努力された商品です。
太陽光に含まれている紫外線に強いもの、水に強いもの、高温や低温でも大丈夫なもの、燃えにくいものや放射線に強いものもあり、環境にあわせて66ナイロンや46ナイロン、ポリプロピレン、フッ素樹脂など材質はたくさんあります。
商品によって色が違うのは、使われている材質が異なるからなのです。使われる場所に応じて適した材質のものを選びましょう。今は簡単にインターネットを使って材質を調べることも可能です。
インシュロックとタイラップの違いは?
結束バンドの名称についてインターネットで炎上事件があったことを知っている人も多いかもしれません。名前はインシュロックかタイラップか、という話なのですが、この違いは簡単です。
この2つの違いは作っている企業が違う、ということなのです。つまりそれぞれの企業が商品につけたブランド名が違っているだけで、結束バンドであることは変わりありません。
ちなみに世界で初めて結束バンドを作ったのがトーマス・アンド・ベッツ社で、その商品名は「タイラップ」です。そして世界で一番売れているのがヘラマンタイトン社が作っている「インシュロック」になります。
ケーブルの結束バンドの外し方
では、具体的な結束バンドの外し方の話にいきましょう。
結束バンドを利用したけれど、外したい、となったとき、皆さんはハサミなどでぶちっと切り落としていませんか?いくら安いものであるとは言っても、何かに使うたびに切っていたのでは勿体無いでしょう。
そこで、ケーブルの結束バンドの外し方を紹介していきます。切らずにすむようになれば、その分買いなおすお金も浮きますので、チェックしてください。
マイナスドライバーでの外し方
まずは自分の手首に結束バンドを取り付けてみてください。そして引っ張って、ロックをかけます。
それから手で引っ張っても外せないことを確認したら、伸びたケーブルを反対方向へと引っ張り上げ、四角いロック部分にマイナスドライバーを差し込んでください。ここに隙間が出来ることでロックが外れます。
爪とギザギザの間にマイナスドライバーで隙間をあけたら、ゆっくりとバンドを引っ張りましょう。するすると外れます。
安全ピンでの外し方
基本的にはマイナスドライバーでの外し方と同じです。ドライバーと同じ場所に安全ピンを差し込んで、ロックを解除しましょう。バンドを取るときには安全ピンは差し込んだままで引っ張ると簡単に外れます。
力はほとんど必要としませんが、針を指に刺すなどがないように十分気をつけてください。
手首の結束バンドの外し方
滅多にないとは思いますが、ドラマや映画などで誘拐シーンに使われることが多い、手首を結束バンドで縛られてしまったときの脱出方法です。
護身術の1つとして教えている教室もありますので、万が一のことを想定して、自宅に結束バンドがある人は1度自分でやってみてください。
勿論、誰かの拘束に使ったりしてはいけません。しかし、自力での外し方を知っているだけで冷静になれますので、確認はしておきましょう。
体の前で結束された場合
自分の体の前で結束バンドを使って両手首を縛られてしまった場合、道具は使えませんので自力で外す必要があります。ですが、その方法は知ってさえいれば簡単です。
まず両手首を左右に引き離すように引っ張りながら、結束バンドの結合部分を自分のお腹にドンと当ててください。引っ張りながら、というのがポイントですが、これで結束バンドはちぎれます。
力があまりない子供や女性でもこの方法を使えば道具がいらずに外せますので、1度練習してみてください。
体の後ろで結束された場合
これも体の前で拘束されてしまったときと同じです。後手にまわした両手首を左右に引っ張りながら、今度は結束部分をお尻か腰にぶつけて外しましょう。簡単に外せますが、左右に引っ張っているために手首には跡が残ります。
万が一の時にはこのようにして外し、逃げてください。両手両足を拘束されてしまった場合は、まずは手を自由にして何か細いものを足の結束バンド結合部分に差し込んでバンドをゆるめましょう。
力はあまり必要ではありませんが、結束部分が自分の体を向いていることが必要ですのでここが注意点です。
その他道具を使った外し方
結束バンドも1度縛ってしまうと絶対外せない、という商品ではありません。色んな道具を使って外す方法がありますが、順番に紹介をしていきましょう。
ちょっと力が必要な外し方もありますが、自宅にあるものを使えますので焦らずにトライしてください。
ハサミ
どこの家庭でも必ずあるのがハサミです。多くの人はハサミを使って結束バンドを外していると思います。
ハサミは他の使い方をするのではなく、そのまま切ることに使います。しかしハサミで結束バンドを切るのはそれなりの力が必要となりますので、力の弱い子供や女性では難しいかもしれません。
力を入れて切るときにバンドがはねて目に当たったりすることがありますので、扱いには十分気をつけてください。
ニッパー
ニッパーを使えば、ハサミで無理やり切るよりも簡単に結束バンドを外すことができます。
ハサミで切るよりも力を入れずにバンドを切ることが出来ますし、ニッパーの先端は尖って小さくなっていますので、それを結束部分にいれることで爪とギザギザの間に隙間をつくることができます。
ニッパーを結合部分に突っ込んで、そのままバンドを引っ張ればするすると外れるでしょう。またニッパーは余ったバンド部分を切り取るにも使えます。
紐
ハサミやニッパーだけでなく、結束バンドを切ることが出来るものに、紐があります。紐を使ってバンド部分を切るのです。しかし手間がかかる上に力も必要ですので、他に方法がない、という時に使いましょう。
靴紐などを使って、ハンド部分に通した紐の端をそれぞれ掴み、こすりましょう。そうすることで摩擦が生じ、バンドを切ることが出来ます。
あまり細すぎる紐では切れてしまう恐れがありますので、やはりおすすめは強度がある靴紐などです。
ライター
結束バンドは燃え上がるわけではありませんが、溶ける性質ではありますので、ライターを持っていれば溶かして外すことも出来ます。
ただし、縛っているものも溶かしたり燃やすわけですから、自分の手などの火傷や周辺のものにうつってしまって火事にならないように、状況を見て使用するか判断しましょう。
再利用できる結束バンドの外し方
ハサミやニッパー、紐やライターを使えば外せることは判りましたが、これらの方法では再利用はできません。
いくら安い値段で大量に販売されているとはいってもやはり使い捨てばかりするのは勿体無いので、次も使えるように外し方も紹介します。
上手に外して同じものを何度も使えるようになれば、経済的です。
爪や針を使う外し方
ヘッド部分にあるツメを抑えることで、バンドを緩めることが出来ます。自分の爪や針を使ってヘッド部分のツメを抑え、ゆっくりと抜き取りましょう。
こうすることで次もその結束バンドは使えるようになります。ただし、安いものや材質によっては2度3度使ううちに耐久性がなくなってボロボロになってしまう商品もありますので、耐久性を必要とする場所に使う時は使い捨てにしましょう。
便利な外せる結束バンドを紹介!
一般的には1度しめたら外せないのが結束バンド、と思っている方もいるようですが、最近では人気が出たため色んな種類の結束バンドが販売されており、その中に「リピートタイプ」と呼ばれる「外せる結束バンド」があります。
自分で外して何度も使うのではなく、元々外して何度も使えるようにしている商品ですので、耐久性は高くなります。では、そのリピートタイプの中からおすすめを3つ紹介します。
①ELPA 結束バンド リピートタイプ
ELPAが販売しているリピートタイプの結束バンドで、15本と少量で入っています。リピートタイプでは幅が広いものが多く、こちらも7.6ミリメートルです。
ヘッド部分にレバーがついており、締めてもこれを押せば取り外しが可能です。カラーやサイズは色々と選べますので、自分の用途にあったものを買ってください。
②ヘラマンタイトン リピートタイ
品質が良いので安心して使えると評判の高い、ヘラマンタイトンが出しているリピートタイプです。
黒色で室内向け、やはりこちらも品質の良さでは定評があります。サイズも細いものからかなり幅広いものまでありますので、自分の用途にあったものを選んでください。
③オーム電機 リピートタイ200
オーム電機は家電などを販売している会社ですが、こちらからも結束バンドは販売されています。
リピートタイプは簡単に外せることからかなり幅広のものも多いですが、オーム電機では7.6ミリメートルの商品もありますので、耐久性も十分に期待できます。
結束バンド活用術
100均などでも色々な種類が販売されている結束バンドですが、元々は建築業界や電気業界の工事現場で使われるものでした。現在ではたくさんの人がDIYに応用しています。
では、DIYでどのような使い方をしているのでしょうか。ここで少し紹介します。いいなと思ったアイディアがあれば、是非取り入れて真似をしてみましょう。
収納棚を作る
100均の商品でDIYといえば材料でよく出てくるのがすのこでしょう。このすのこと結束バンドを使えば、素敵なインテリアを手作りすることが出来ます。
すのこを釘などを使って止める必要がないので、怪我をする可能性が減ります。また色がたくさんありますので、すのこにあわせたカラーでまとめることも出来ます。
やり方はとても簡単で、すのこを4枚もしくは5枚組み合わせ、それを結束バンドでとめるだけです。すのこを何色にするかでバンドの色も選びましょう。
花や植物を部屋に飾るなら
部屋に植物や花を飾るのであれば、ここでも結束バンドを使えます。まずはラティスと鉢植えを用意し、ラティスを壁に固定します。そのあと、ラティスと鉢植えを結束バンドで固定しましょう。
鉢植えに好きな花や植物を飾れば、季節にあせて部屋の中に花を簡単に飾れるようになります。
生花でなく100均で販売している造花でも、綺麗に飾ることが出来ますのでやってみてください。
自転車などにテールランプをつける
ロードバイクなどスピードが出る自転車で、夜間に危なくないようにテールランプを装着する人がいますが、そこにも結束バンドは使えます。
子供の自転車などに反射板を取り付けるなどにも使えますので、色々工夫してみましょう。
結束バンドは外して再利用しよう
見えない場所で蛸足配線になっているケーブルなどをしっかりとまとめておくのに便利な結束バンドですが、切り落とすほかにも外し方は色々とあります。
頑丈が取り得の結束バンドですから、出来たらスマートに外してまた利用するのがおすすめです。そして万が一両手を固定されてしまったときなどでも、自力で外して逃げられるように出来るやり方もあると知っておきましょう。
DIYに人気の結束バンドを使って、部屋をおしゃれに変身させてください。便利に使っていた結束バンドの外し方がわかれば、更に便利さがアップすること間違いなしです。