自分を客観視する方法とは?客観視できない人って?

自分を客観視する方法について説明します。客観視とは、主観的な物の見方ではなく、自分も含めて全体を枠の外から観察する事を言います。客観視ができるようになると様々なメリットがあります。最後に客観視できるタイプかどうかの自己診断もありますので、参考にしてください。

自分を客観視する方法とは?客観視できない人って?のイメージ

目次

  1. 1自分自身を客観視できるようになりたい!
  2. 2客観視の意味とは?
  3. 3自分を客観視できない人の特徴
  4. 4自分を客観視できる人の特徴
  5. 5自分を客観視することのメリット
  6. 6あえて客観視しないことも大切
  7. 7自分を客観視するためのトレーニング方法
  8. 8自分を客観視できているか今すぐ診断
  9. 9客観視する習慣で自分を磨こう

自分自身を客観視できるようになりたい!

人は、自分本位で物事を捉える傾向があります。客観視より主観でものを見るのが、本来の人の姿とも言えるでしょう。なぜかといえば、人には、自分を守ろうとする本能があるからです。

でも、主観的なものの見方ばかりしていると、自分を守れない事態に陥ります。全体を見て行動した方が、自分に、良い結果をもたらすことも多いから、です。

また、人は社会の中で生きるので、人間関係も大切になります。他人と良い人間関係を築くためにも、客観視することは大事なのです。今回は客観視できる人とできない人の特徴や、客観視する事のメリット、客観視するためのトレーニング方法を紹介します。

客観視の意味とは?

客観視とは、主観とは反対の意味になります。主観とは「自分の目線で物事を見る」事です。何かの出来事に遭遇した時に、自分の過去の経験に基づく判断を行って、行動をすることです。

客観視とは、自分も含めて全体を「枠の外から」見るような気持ちで、物事を観察することです。自分の過去の経験や感情は一旦置いておき、全体を見渡す事ができるため、主観的な見方では見えなかった様々な解決策が浮かんでくる場合があります。

あとで詳しく説明しますが、客観視することは、自分にとっても、相手にとっても、チームにとっても、社会全体にとっても必要で、メリットがとても多いのです。

自分を客観視できない人の特徴

人は客観視よりも主観で見る方が得意です。例えば、幼児は主観でしか物事を見れません。周りの状況を見ずに、好きな物や興味のあるものに向かって突進します。幼児は交通事故などの事故に合いやすい特徴があるため、大人が見てあげなければいけません。

でも、子供は成長するに連れて、周りのことも見えるようになります。友達との人間関係を学んで、主観だけでなく、客観視するようになっていきます。

大人でも「客観視できない人」は、大勢います。客観視することは、難しいからです。ここでは、自分を客観視できない人の特徴を紹介しますが、きっと誰にでも思い当たる事があるのではないでしょうか。

思い込みが強い

自分を客観視できない人は「思い込みが強い」です。思い込みとは「〇〇なはずだ」と信じて疑わないことです。周りの人が、最善と思われるアドバイスや提案をしても、思い込みが強い人は、聞き入れようとしません。

殻を抜け出せない

自分を客観視できない人は「自分の殻を抜け出せない」傾向があります。人は過去の成功体験があると「次回も同じようにすれば、うまく行くはず」と考えます。

成功体験を積み重ねるのは、素晴らしいことです。自分の自信にもつながるので良いことですが、同じことを繰り返しているいると、新しい発想が浮かんでこなくなる事があるのです。

客観視する習慣があれば、過去の経験に囚われず、新しい考え方をどんどん取り入れる事ができます。それによって、今までの自分の殻から抜け出す事も、できるようになるでしょう。

被害者意識が強い

自分を客観視できない人は「被害者意識が強い」傾向もあります。例えば、会社で「〇〇だけ仕事が少ない、ずるい!」と文句をいう人がいます。でも、一月を通して見ると、自分とほぼ変わらない仕事量だった、という場合です。

また、本当に仕事量の差があったとしても、物事を全体的に見るようにすれば、何か別の理由が見えて来る事もあります。自分だけが損している、と思ってしまう人は全体を見る事、つまり客観視する習慣がつけば、気持も楽になるはずです。

相手の立場に立てない

自分を客観視できない人は、相手の立場に立つのが苦手です。相手が今どう思っているのか、何をしてほしいのか、を理解できないので、的外れな受け応えをしたり、不快な言葉を平気で言う事もあります。

相手の立場に立てない人は、上手に人間関係を作る事ができないので、集団の中で浮いてしまいます。少しでも相手の立場に立てるようにする事が、大切です。

自分を客観視できる人の特徴

では、自分を客観視できる人とは、どんな人なのでしょうか。客観視する人、できる人は、人間関係を上手に作っていけるので、営業成績が上がるなど仕事にも良い影響をもたらすようです。

自分を客観視できる人の特徴を3つあげます。現時点で「私は客観視できていない」と思っている人でも、あとで紹介するトレーニング法を行えば、客観視ができるようになるので安心してください。

柔軟な考え方をする

自分を客観視できる人は、柔軟なものの見方や考え方をします。過去の経験にとらわれず、自分の視点以外の様々な分野に目が向けられるからです。

主観だけで考えると、視野が狭くなりがちですが、他の人の目線で見る事や、全体を見る事で視野が広がり、新たな発想が生まれます。それによって、凝り固まった考えではない考え方が、できるようになるのです。

全体像を瞬時に把握

自分を客観視できる人は、全体像も瞬時に把握できます。何かをするときには、深掘りする事、一つの事に集中する事、はとても大切です。それと同時に全体像を把握するのも大切です。

一点に集中しながら、時々全体も見渡せるようなバランス感覚がある人は、客観視ができる人と言えます。

相手目線に立てる

自分を客観視できる人は、相手目線に立てる人でもあります。自分の立場だけで物事を考えず、相手がどう思っているのか、何をしてほしいのか、が自然に分かってしまいます。そのため、自分を客観視できる人は周りから好かれるでしょう。

相手目線に立てる営業マンは、商売上手です。お客さんが望んでいる事を知り、それに添うような提案ができるので、成果が上がるのです。

仕事とは、誰かの役に立つ事で、対価としてお金を貰う物です。相手の目線に立てる人は、相手のニーズが分かるため、欲しいと思うものを提供できます。そのため収入も得られますし、信頼もされるようです。

自分を客観視することのメリット

学校の道徳で「相手の立場に立って、自分が嫌だと思うことは相手にもしないこと」と習いませんでしたか?或いは「自分の事だけでなくお友達の事も気遣いましょう」と教えられた人もいるかもしれません。

日本は和を大切にする文化です。自分の言いたい事をグッとこらえて、他人のため、組織のために尽くしましょう、との教えが今も根強く残っています。今はその反動からなのか「ありのままの自分で」「自分を大切に」と思う人が増えてきました。

だから「客観視することが大事。相手目線に立って」と言うと「自分をないがしろにしている」と感じる人もいるようです。でも、客観視することは、自分をないがしろにする事ではなく、自分を大切にする事になります。

多角的に物事を考えられる

客観視するメリットの一つ目は「多角的に物事を考えられる」事です。主観的な見方は、たった一つ「自分から見た景色」だけしか見えません。

客観視すると、自分が見る景色の他に、相手目線からの景色と、自分を含む土俵の外側から見る景色と、もっと大きく空から見おろす景色、の全てを見る事が出来るのです。

この視点が手に入るのは、自分にとって大きなアドバンテージです。色々な角度から物事が見えるので、新たな発見がありワクワクする事もあるでしょう。

自分の良さや悪さが分かる

客観視するメリットの二つ目は「自分の良さや悪さが分かる」事です。皆さんは「自分のことは自分が一番よく知っている」と思っているでしょう。でも意外に、わかっていないこともあるのです。

例えば、自分が「欠点」だと思っていた事が、他人からは「チャーミングポイント」と思われていた、その逆に自信を持っていた事が、実は他人からあまり評価されていなかった、という経験はありませんか?

自分でも見えていなかった才能が、誰かの力で開花するような事は、よくあります。自分で自分を客観視すれば、「他人から見た自分」を見ることができるのです。

人間関係が良好になる

客観視するメリットの三つ目は「人間関係が良好になる」事です。会話をしていて、自分の話ばかりする人よりは、他人の話にも耳を傾けながら話をする人の方が好感が持てるでしょう。

自分の話ばかりする人は、相手のことなどお構い無しで、自分の言いたい事を吐き出せばいい、と考えています。当然相手目線には立っていません。また、自分の事しか頭にない人は、人の気持ちに土足で踏み込むようなことも平気です。

客観視する人は、自分だけでなく相手の目線にも立てるので、いい距離感で人間関係を保てます。そのため、人間関係が良好になるのです。

あえて客観視しないことも大切

自分を客観視することのメリットをお話しましたが、客観視にはデメリットもあります。したがって、「あえて客観視しない」ことも時には必要です。

客観視に偏ると、自分の心の声や、体が発している注意信号を見逃してしまうからです。例えば、頭痛や腹痛などの痛みは、本人しか感じることができません。発熱や嘔吐など分かりやすい症状があれば別ですが、周りの人は察するしかできません。

他人には分からない、自分だけの感覚も結構大切です。客観視だけでなく、主観も大事にした方がいいタイミングは明確に「これです」と言える物がないのですが、「ちょっと疲れたな」と感じた時には、客観視をお休みするといいようです。

自分を客観視するためのトレーニング方法

ここからは、自分を客観視するための方法を、具体的に紹介していきましょう。どの方法もかなり効果がありますが、これをやってすぐに明日から客観視できる自分になる、とはいきません。

今まで主観メインで生きてきた人、客観視が苦手な人は、焦らずに、気長にトレーニングを続けましょう。常に、客観視する事に意識を向けながら生活していると、知らない間に客観視できるようになっているはずです。

自分の動画を撮影

客観視するトレーニング方法で、意外に効果があるのが、自分の動画を撮影する事です。鏡の前の自分と写真に映っている自分が、かなり違っていた、という経験はありませんか?

それと同じく、動画を撮影して映った、自分の立ち振る舞いや喋り方が、他者から見えている「本当の自分」です。動画を見て「自分が思っていたのとほぼ同じ」と感じた人は、客観視ができている人です。

「ええ〜、自分ってこんな喋り方していたの?嫌だな」と感じた人、逆に「思ったよりイケてるじゃん」と感じた人は、あまり客観視ができていなかった人になるでしょう。

研修会に参加する

自己研鑽のための研修会に参加することも、客観視の良いトレーニングになります。研修では、単に知識を得るだけではなく、人と積極的に関わって「自分が他人から、どう映っているのか」について、率直に教えてもらうようにします。

自分一人では、なかなか客観視はできにくいですが、他人に指摘してもらうと見えて来ることもあります。また、他の人の意見に耳を傾けるだけでも、様々な視点や物の考え方を知ることができ、刺激にもなるはずです。

エンプティチェアー

続いてのトレーニング法は「エンプティチェアー」です。エンプティチェアーとは、ゲシュタルト療法という、精神科で行われる心理療法の一つです。空の椅子の間を行き来する中で、自分の中の矛盾する気持ちを統合させる目的で行います。

やり方としては、自分の前に空の椅子を置きます。空の椅子に座ってほしい誰かを設定して、その人に向かって話しかけます。次に空の椅子に自分が座って相手になりきって言葉を返します。

相手は他人でも、過去の自分でもいいでしょう。座る椅子を変えるという動作一つで、自分目線から相手目線になることができやすくなり、客観視のトレーニングとしては、かなり効果的です。

自己分析法を行う

自己分析法は、習慣にして時々行うと客観視には効果があります。自己分析のやり方には、様々な物があります。大野裕医師が監修している「認知行動療法」のサイトでは、客観視のための、トレーニング法が掲載されています。

また、交流分析法という自己分析法でも、自分を客観視するのに役立ちます。どちらの方法も、実際に起きた事を客観的に捉える事から始まります。

その中で「なぜ自分は〇〇と感じたのか」「他の視点からは、どう見えるのか」「自分の中のどの部分が反応したのか(親の自分や子供の自分)」を分析して、心の偏りを防ぎます。慣れないと大変ですが、こだわりから解放されるので心は軽くなります。

相手目線で考える

「自分が相手の立場だったら、どう感じるか」をいつも念頭に置いていると、相手目線で物事を考えられるようになってきます。「これさえやれば」という明確な方法はないですが、とにかく意識するようにしましょう。

自分を客観視できているか今すぐ診断

最後に、自分を客観視できているか診断してみましょう。自己診断ではありますが、意外に当たっている、と感じるかもしれません。

あなたは客観視できる人?診断

下記の質問にyesかnoで答えてください。yesの数で客観視できる人かどうかを判断します。

□ オセロや将棋は強い方だ

□ 人間観察が好きである

□ 鏡の自分と写真の自分はほぼ同じ

□ 批判的な意見も喜んで受け入れる

□ 失敗を恐れない方だ

□ 好奇心が旺盛である

□ 人に頼られる方である

□ 嫌なこともすぐ忘れられる

客観視診断結果

【6~8個】 客観視が得意なタイプ

あなたの客観視度は星5つです。客観視がかなり得意なあなたは、自然に他人の目線に立って行動が出来る人です。他の人にも信頼されている人も多いはず。時には主観も忘れずに行きましょう。

【2~5個】 客観視は時々できるタイプ

あなたの客観視度は星3つです。客観視ができる時もありますが、主観に囚われることもあります。ただ、ほとんどの人はここに当てはまるので、落ち込む必要はありません。客観視トレーニングを試してみましょう。

【0~1個】 客観視はしない、できないタイプ

あなたの客観視度は星1つです。客観視が苦手で我が道を行くタイプです。我が道を行くのも悪くはないので、自信を持って行きましょう。ただ、時々は客観視もできると、より豊かな人生が送れるかもしれません。トレーニング方法を試してみてください。

客観視する習慣で自分を磨こう

客観視の意味や客観視をする方法を紹介しました。客観視ができるようになると、違った世界が見え楽しさが倍増します。今回紹介した客観視するための方法をぜひ試してみてください。この方法を習慣づければ、自分がより磨かれるでしょう。

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