タペストリーの飾り方!部屋を傷つけない壁や天井への掛け方
日本に西洋文化が入ってきて結構な時間が経過していますが、部屋の装飾ではまだ悩むことも多いです。例えばタペストリーは、どんな風に飾るべきか、綺麗な飾り方は?と悩む人はたくさんいます。ここではタペストリーの飾り方について紹介していきましょう。
目次
壁や天井を傷つけないでタペストリーを飾りたい
日本に西洋文化が入ってきて時間が経ち、住宅も大変な変化を遂げました。中でも室内装飾は、かなり西洋的になってきています。
しかし何となく格好がつかない、もっと雑誌で紹介される部屋のようにおしゃれにしたい、という悩みを持っている方も多いでしょう。
そこで、登場するのがタペストリーです。タペストリーは壁に飾る布を指す言葉ですが、この掛け方1つで今の部屋もぐんとおしゃれになるのです。しかし壁や天井を傷つけるのはいやだし、と思っている方に、上手な飾り方を紹介します。
そもそも「タペストリー」とは?
ではまず、タペストリーとは何か?についてです。タペストリーは壁掛けなどに使われる室内装飾用の織物の一瞬で、英語のタペストリーは仏語の「タピスリ」に由来しています。
部屋の中に飾る布全体をタペストリーというのです。その歴史は古く、エジプト王朝第18王朝のトトメス3世の墓からも鮮やかな麻の織物が出土しています。また、紀元前3世紀から紀元前2世紀に作られたものも発見されています。
一般的な飾り方は壁に穴をあけて釘などをさし、それに掛けるようにして飾ります。アニメキャラの布ポスターなど、天井につるすようには元々出来ていませんので、どうしても天井に飾りたいときには工夫しなければなりません。
タペストリーの壁を傷つけない掛け方《突っ張り棒編》
持ち家で自分の自由に出来る、という方なら壁に穴をあけようが天井からつるそうが関係ないかもしれませんが、賃貸マンションやアパートに住んでいる人はそういうわけにもいかないでしょう。
日本の賃貸条件には、現状復帰があります。壁や天井を傷つけないようにしないと退去時にお金がかかってくる場合があるのです。持ち家であっても新しい天井や壁を傷つけないようにしたい、という考えの人は多いでしょう。
その悩みは突っ張り棒を使いこなすことである程度解決できます。ではここで、突っ張り棒を使った、壁を傷つけないタペストリーの飾り方を紹介します。
紐のあるタペストリーの飾り方
タペストリーに紐がある場合、S時フックを突っ張り棒にひっかけることで簡単に飾ることが出来ます。突っ張り棒はその名の通り突っ張っているだけですので、これで壁は傷めません。
まずは突っ張り棒を壁の間に通し、そこにS字フックをひっかけてタペストリーを掛けます。掛けるときに紐の長さを調節すれば、自分の希望通りの高さでタペストリーを飾ることが出来るのです。
紐のないタペストリーの飾り方
紐がないタペストリーを突っ張り棒を使って飾る場合、S字フックまたはカードリングにダブルクリップを組み合わせたものを突っ張り棒に掛ける方法があります。
またはリングタイプのカーテンクリップを突っ張り棒に通し、クリップでタペストリーを挟むという手もあります。どちらの方法もタペストリーの重さがクリップを使うことで分散されますので、商品が傷むリスクが減ります。
ダブルクリップは最近では色々なデザインのものが販売されています。インテリアや自分の趣味にこだわったものを選ぶことが出来ますので、おすすめです。
タペストリーの壁を傷つけない掛け方《コマンドフック編》
では続いて、タペストリーの飾り方で壁を傷つけない方法、コマンドフック編にいきます。コマンドフックとは、100均などでよくみる、裏側に粘着テープがついているフックです。
裏のシールをはがして壁にぺたりとはれば、そこにフックが出来て色んなものを掛けることが出来るようになる商品です。粘着力の強い弱いがありますが、両面テープはがしという商品もありますので、剥がすときも簡単です。
コマンドフックは100均の他にはホームセンターやニトリ、東急ハンズなどにもお洒落なものがうっていますので、自分好みのものを探してください。
コマンドフックを使用した飾り方
コマンドフックを家の柱や天井の木枠など、自分が考えるベストな場所に貼り付けます。紐があるタペストリーであれば、それに紐を掛ければ終わりです。
では紐がない、例えば布ポスターなどの場合はどうすれば良いでしょうか。布ポスターや紐なしタペストリーであれば、まずはコマンドフックを壁の丁度良い箇所に複数個貼り付けます。
そしてタペストリーそのものの端にクリップをつけます。この時タペストリーにクリップの跡が残ることを避けるのであれば、クリップとの間に当て布をしましょう。クリップや布を同じ色で統一すればお洒落に見えます。
そして両側のクリップをコマンドフックにひっかければ終了です。大きなタペストリーや布ポスターの場合には、布がぴしっと真っ直ぐになるように複数個のフックとクリップが必要です。
クリップの色がタペストリーから浮くのが嫌であれば、ポスターやタペストリーの色に近いクリップを探しましょう。色んな種類がありますので、根気良く探せば見つかります。
なお、コマンドフックを上手に利用すれば、天井からタペストリーをつるすことも可能です。
タペストリーの壁を傷つけない掛け方《S字フック編》
S字フックを使えば、壁を傷つけずにタペストリーを飾ることが出来ます。100均などで必ず1度は見たことがあるS字フックですが、部屋の中の装飾にも便利に使えますので、是非利用しましょう。
では、具体的なS字フックを使ったタペストリーの飾り方を紹介します。
S字フックを使用した飾り方
壁に飾るように作られているタペストリーの中には、一番上に棒が通してあり、そこから紐が出ているパターンが多いです。紐を使っての飾り方ではデメリットがあり、それが触れるとすぐ揺れること、そしてずれやすくなるということです。
それを阻止するには紐を使わずに飾ることです。そこで、紐があるタイプでも紐は使わずに切り取るか無視して後ろへ垂らしておきましょう。
タペストリーの上部に入っている棒の端っこにあるキャップは大体外れますので、キャップは外してください。そしてそこに長い棒をさし入れます。そしてS字フックをキャビネットなどにひっかけ、そこに棒の端をひっかけます。
タペストリーの壁を傷つけない掛け方《画鋲編》
タペストリーは基本的に壁に画鋲のようなものを打ち込んでひっかけるのが一般的な飾り方ですが、その画鋲を工夫して選べば壁やタペストリー本体を傷つけずに済む場合もあります。
最近は様々な商品が出ていますので、是非利用しましょう。ではここで、画鋲を使うにも関わらず壁を傷めずにすむタペストリーの飾り方を紹介します。
画鋲の選び方
まずは、どんな画鋲があるのか、画鋲の選び方を紹介しましょう。一言で画鋲といっても、現代では様々な商品が販売されています。
例えば見た目は普通の画鋲ですが、ピンの針の構造で壁の穴を目立たなくする商品があります。ピン自体に返しがついており、ピンを抜くときにその返しの部分が作用し、内側に食い込んだ部分を押し上げてくれます。
それによって穴が目立たなくなるのです。また他にも、針先が極細の画鋲があります。壁に穴はあきますが、ピンを抜いた後に指先で壁を撫でていくと壁紙で埋まって穴はわからない程度になります。
おすすめの画鋲
先に紹介した画鋲は、「マジカルピンフック」と「ニンジャピン」です。いずれも大きくて思いタペストリーでは重さに耐え切れずに落ちてしまうことがありますので、まずは耐荷重を確認してから使うようにしましょう。
インターネットで検索すれば通信販売でも購入できるようになっています。お気に入りの便利な画鋲を見つけましょう。
壁に穴があいてしまっても画鋲そのものがインテリアになるならOKという方は、色々探してみてください。北欧風のもの、木で出来たナチュラルテイストのもの、お菓子のようなものなどたくさんの画鋲が販売されています。
その他タペストリーの壁を傷つけない飾り方
では他にもある、タペストリーや壁を傷つけない飾り方です。なるほどなあ、と思わず唸ってしまう方法ですので、気に入ればトライしてみてください。
自宅にあるものを使って出来ますので、思い立ったその日に実行できます。やってみていい感じと思えば、それ用の買い物をしに行くのもいいでしょう。きっとぐっとお部屋の印象が変わり、居心地がよくなります。
1.額に入れて飾る
タペストリーは額に入れて飾ることも出来ます。この方法をとればタペストリーに穴を開けることはなくなりますし、額縁も壁に取り付けるのではなく、箪笥の上に置くなどすれば壁も傷みません。
額縁に入れることで高級感や限定感を簡単に出すことも出来ますので、一番お気に入りのタペストリーは額縁に入れる、とするのもおすすめです。
まずはハンカチなど、小さな布で好きなものを額縁に入れて飾ってみてください。額縁は100均でも買えますし、それを自分好みの色で塗り替えたりニスをぬって艶を出したりして使っている人もいます。
2.イーゼルを使用する
絵を描く人であれば、イーゼルを持っていることもあるでしょう。イーゼルは絵を飾るだけでなく、タペストリーなどを立てかけることも出来ます。
タペストリーをイーゼルに被せておくと非常に特別感が出ますし、壁を傷つけることはありません。
ただし、イーゼルを使うとそれなりに場所はとりますので、比較的広い部屋での使用がおすすめです。ガランとした玄関ホールなどは、お客様に雰囲気を印象付けることが出来て良いでしょう。
お気に入りの布などをタペストリーとして飾りたいときには
タペストリーとして販売されているものでなくても、非常に気に入っていて見るだけでテンションが上がるような大切な布を持っている方もいるでしょう。また、好きだった服をリサイクルしてタペストリーとして飾りたい、という声もあります。
では、そんな布を壁や天井に飾りたいときにはどうすればいいでしょうか。続いてはその方法も紹介します。
準備するもの
お気に入りの布など、紐や棒が元々ついていないものをタペストリーとして壁や天井に飾りたい場合には、まずホームセンターなどで細めの木の棒を買ってきましょう。
木はホームセンターでカットしてもらえるサービスがありますので、それを利用するときには布よりも長めにカットしてもらいます。
また、コマンドフックを同時に用意しましょう。コマンドフックもお洒落なものがありますのでチョイスしてみてください。
やり方
布を裏返して一番上の部分に、別の布を使って棒を通すところを作ります。別の布を細長く切り、それの上部と下部を布の裏側、一番上の両端に縫い付けるか、両面テープなどで貼り付けましょう。
そこにホームセンターで買ってきた木の棒を通します。この時、棒があまりに太すぎると、壁にかけたときにタペストリー上部に棒の丸みが出てしまいます。棒は太すぎないようにするのがポイントです。
棒の両端をコマンドフックにひっかけましょう。この方法を使えば、気に入っている布やポスターなども簡単に壁に飾ることが出来ます。
飾る場所や飾った後にも気をつけましょう
タペストリーは飾るだけで部屋の雰囲気をガラリと変えることが出来る手軽なインテリアアイテムです。そして飾り方1つで部屋のお洒落度がぐっと増します。
しかし、折角素敵に飾ってもそのままケアをせずに放置をしていれば、色があせてしまったり傷んでしまったりします。
ここではタペストリーを飾る前に考えておきたい注意事項や、飾った後の注意などを紹介していきます。
飾る場所に注意
大切な布やタペストリーを傷みが少ない状態で保とうと思うのであれば、どういった場所に飾るかは大変重要です。
まずは直射日光が当たる場所はやめましょう。太陽の光は強烈で力があり、すぐに色あせや色落ちしてしまいます。
また、タバコのヤニなどや料理の煙にも注意しましょう。黄ばみはヤニの発生を食い止めることで、長期間タペストリーが綺麗なままでいることができます。布なので、勿論火気も厳禁です。台所などはやめましょう。
飾った後には
天井や壁、イーゼルや額縁などに飾られたタペストリーには、それぞれ個性がありますし、並べ方や飾り方には主人の好みが反映されます。しかし基本的には常に飾り続けるものではありません。
季節にあわせたり気分にあわせてタペストリーを変えるようにしましょう。飽きがきませんし、タペストリーの持ちも長くなります。
収納するときには汚れや折れ、皺などがつきやすいものですから汚れは出来るだけ落とし、皺や折れがないように長いものに巻きつけるようにして収納してください。
部屋の入りや柄を気にして素敵な部屋へ
いくつかのタペストリーの飾り方を紹介してきました。これらの方法を駆使することで、天井や壁などを不要に傷つけることなくタペストリーを飾ることが出来ます。
タペストリーは柄や大きさ、形も様々なものがあります。飾りにつかうフックなどの道具も色々なデザインの商品が販売されていますので、自分の部屋の家具配置や柄に合わせた雰囲気作りを頑張って、是非素敵な部屋を作ってください。
居心地の良い部屋にいれば、おのずとストレスも発散できますし、気分よく過ごすことが出来るでしょう。