ダブルレインボーの言い伝えとは？二重虹の意味は吉兆なの？

空に架かる美しい橋、それが「虹」です。虹の麓を探しに、どこまでも歩いた記憶がある人は少なくないでしょう。「虹」は、世界各国で見ることができますが、英語では「Rainbow（レインボー）」、「雨の弓」という意味です。

フランス語では「arc-en-ciel（アルカンシエル）」で「空に架かる橋」という意味です。人気ロックバンド「L’Arc～en～Ciel（ラルクアンシエル）」で、馴染みがある人も多いでしょう。

漢字では「虹」と書きますが、これは、大蛇が空を貫き龍になるという、中国の思想から生まれた文字です。虹は聖書や神話にも登場し、神や橋、道、弓など、いろいろなものに例えられてきました。虹を吉兆とみる国もあれば、不吉な前触れとみる国もあります。

では、一度に2本の虹があらわれるダブルレインボーには、どのような意味があるのでしょうか？美しい上に珍しいダブルレインボー。もし見られたら、何だか良いことがありそうな気がしませんか？

ダブルレインボーは、日本では二重虹と呼ばれます。ダブルレインボー（二重虹）は、複雑な条件が重なったときだけ、見ることができる、大変珍しい現象です。逆に言えば、条件が合いさえすれば、見ることができるということです。

めったに重ならない偶然が、ぴたりと合わさったときにだけ見られる、神秘的な自然現象がダブルレインボー（二重虹）です。どんな条件が重なれば見ることができるのか、ダブルレインボーが生まれる仕組みを考えてみましょう。

太陽光が空気中の水滴で分解されると虹ができるという仕組みは、よく知られています。太陽光はいくつもの波長の違う光が集まっていますが、それぞれの色は、屈折率が違います。

太陽の光は、空気中の水滴に入るときに屈折し、水滴の中で反射して、再び屈折しながら出ていきます。波長の短い紫色の光は、屈折率が大きく、波長が長い赤い色の光は、屈折率が小さいので、虹の内側には、紫色が、虹の外側には赤い色があらわれます。

これが主虹（しゅにじ）と呼ばれる、下（内側）にできる虹の仕組みです。普段見られる、1本の虹は、この主虹があらわれています。

ダブルレインボー（二重虹）は、主虹の上に、副虹（ふくにじ）と呼ばれる、もう1本の虹が架かる現象です。副虹ができる基本的な仕組みは、主虹ができるときと同じですが、水滴の中での反射が2回なので、光の並びが、主虹とは逆になります。

つまり、副虹は、外側が紫色で、内側が赤い色になり、主虹とは鏡合わせのようになっています。副虹は、光が2回反射するので、主虹よりぼんやりと暗くなります。

また、主虹と副虹の間は、空の他の部分より暗くなります。これはアレキサンダーの帯とも呼ばれ、ダブルレインボー（二重虹）の特徴の一つです。

虹は、太陽光が水滴に反射して見られるので、太陽と反対側にできます。そして、太陽と、水滴と、見る人との角度が約40℃になったとき、虹が見られるということがわかっています。そのため、太陽が高く上がる真夏の昼間は、虹が地平線の下にできるため、見ることができません。

冬は日中でも太陽の位置が低いので、昼間でも虹が見られる場合があります。虹は、朝や夕方の太陽が低い位置にあるときに比較的よく見られます。朝は西の空に、夕方は東の空にあらわれます。

副虹は、太陽と水滴と見る人の角度が、約50℃のときに見られることがわかっています。つまり、主虹ができるとき、副虹もできてはいるのですが、あまりに儚く、薄暗いため、人間の目に見えないだけです。

主虹は見えないのに、副虹だけがみえるという、二十虹よりずっと珍しい現象も起こります。主虹と副虹が同時に見られる条件が揃ったとき、ダブルレインボー（二重虹）が見られます。

シングルの虹を見つけただけでも、何だか嬉しい気持ちになりませんか？それが、とても珍しいダブルレインボーだったら、歓声を上げたくなったしまいます。

そんなダブルレインボーには、いろいろな言い仕えがありますが、良い言い伝えなのか、悪い言い伝えなのか、どんな言い伝えがあるのか、気になります。ダブルレインボーの言い伝えをご紹介します。

シングルの虹は、中国では凶兆と言われますが、ダブルレインボーは吉兆だと言われています。なかなか見ることができないダブルレインボーを見られただけでも十分ラッキーですが、これから良いことが起こる知らせだなんて、とても素敵です。

ダブルレインボーには、「卒業」と「祝福」という意味があります。「卒業」は、「達成」や「完成」をあらわすこともありますし、「旅立ち」を意味することもあります。努力が実を結び、何かに迷ったり、苦しんでいたとしても、それが終わることを意味しています。

ダブルレインボーは「変化のとき」をあらわすと同時に、「祝福」、喜びのときでもあります。

つまり、ダブルレインボーは、成長し、明るい未来に踏み出すあなたを、温かく見守り、送り出すメッセージです。巣立ちの季節に、運よくダブルレインボーが見られたら最高です。

ハワイやグアムでは、ダブルレインボーは「幸せの予兆」という言い伝えもあります。「幸せの予兆」は、「吉兆」と同じ意味です。神秘的なダブルレインボーは、世界の多くの国々で、幸せを運んでくれると信じられています。

ダブルレインボーは、天使からのメッセージ「エンジェルサイン」だとの言い伝えもあります。天使は、「夢が叶う」「幸運が訪れる」と告げています。これもまた「吉兆」に違いありません。

ダブルレインボーは、世界中で「幸せの前兆」と言い伝えられていますが、ダブルレインボーのスピリチュアルな意味とは、何でしょうか？

ダブルレインボーは、主虹と副虹が対称になっており、主虹は物質的な現実社会を、副虹は、精神世界をあらわします。ダブルレインボーを見たら、それは、あなたがスピリチュアルな目覚めを迎えようとしているというサインです。

ダブルレインボーは、あなたに神秘的な力が働き、素晴らしい未来への扉が開こうとしていることを示しています。自信を持って、積極的に夢に向かって進んでください、というメッセージです。

めったに見られないダブルレインボーを見ることができたら、ぜひその幸運を繫ぎ止めてください。虹の命はそれほど長くはありません。ぼんやり見とれていると、ふっと消えてしまいます。

せっかく出会えたダブルレインボーが消えてしまう前に、急いで次のことをしてください。ダブルレインボーの幸運を、しっかりとつかまえましょう。

流れ星に3回願いを唱えると、願いが叶うと昔から言い伝えられていますが、ダブルレインボーを見つけたときも、願い事を唱えましょう。声に出す必要はありません。心の中で、願い事が叶った未来をイメージしながら、強く願いましょう。

願い事を唱えるのは、1回で大丈夫です。虹はもともと、願いを空に届ける架け橋とも言われています。幸運の訪れを知らせるダブルレインボーには、願いを叶えるパワーも秘められているのでしょうか。

少なくとも、流れ星に願いを叶えるよりは、落ち着いて願う時間はありそうです。

持ち主に幸せを運ぶ、「幸運の待ち受け」があるのは有名です。ダブルレインボーも、そんな「幸運の待ち受け」の一つです。ダブルレインボーに遭遇したら、写真に残す人は多いでしょうが、ぜひ、スマホや携帯、パソコンの待ち受けに設定しましょう。

インターネットと日常生活が切り離せない現代、スマホや携帯、パソコンの待ち受けは、一日に何十回と目にします。頻繁に目にするほど、ダブルレインボーの影響力は強くなります。

せっかく手に入れたラッキーシンボルのダブルレインボー。幸せのパワーを与えてもらいましょう。

ダブルレインボーは、ハワイやグアムなどでは比較的よく見られると言いますが、それでもラッキーシンボルと呼ばれるくらいですから、どれだけ珍しいかがよくわかります。

ダブルレインボーの言い伝えや意味を知らなくても、ダブルレインボーが見られたら、幸せな気分になりませんか？その直感は正解です。ダブルレインボーは幸運のしるしです。ダブルレインボーを見つけたら、自分の未来に自信を持ちましょう。