七大天使とは?七大天使の名前や役割などを一覧で解説

七大天使を聞いたことはあるでしょうか?天使自体は一般的に有名で知らない人はいないでしょう。しかし天使にも色々な役割や名前などがありその中でも七大天使は重要な役割を担っているとされています。今回は七大天使の詳細と名前や役割などを解説します。

七大天使とは?七大天使の名前や役割などを一覧で解説のイメージ

目次

  1. 1七大天使の名前を知っていますか?
  2. 2そもそも「七大天使」とは?
  3. 3七大天使は信仰により違いがある
  4. 4キリスト教での七大天使を一覧で紹介
  5. 5天使の種類別の役割【上級天使】
  6. 6天使の種類別の役割【中級天使】
  7. 7天使の種類別の役割【下級天使】
  8. 8堕天使の存在
  9. 9天使はとても身近な存在

七大天使の名前を知っていますか?

漫画やアニメなど、あらゆる物語に登場する天使は日本人にとってもなじみのある存在ではないでしょうか。天使は神の使いをする役割を持っていて、時には神の代わりに私達人間にメッセージをくれたり寄り添ってくれる存在でもあります。

しかし、これから解説する七大天使という存在や役割、そしてそれぞれの名前を知っている人は数少ないでしょう。そもそも初めて聞いたという人もいるのではないでしょうか。今回は、七大天使の名前や役割を解説していきます。興味がある人や何かに役立てたいという人がいれば、よければ最後までご覧ください。

そもそも「七大天使」とは?

七大天使は天使の中でも有能な天使だとされていてキリスト教やユダヤ教で認められ、たくさんの人々に信じられてきました。七大天使の主な役割としては、人々を正しい道にたどり着くよう特別な力で助けてくれるといったことをしてくれます。

七大天使は信仰により違いがある

七大天使は信仰や宗教によって違いがあります。主な七大天使の構成としては、四大天使とされている「ミカエル」「ラファエル」「ガブリエル」「ウリエル」に三体の大天使が加わるのですが、東方正教会だと「セラフィエル」「バラキエル」「イエグディエル」が加わるとされています。

エノク書では「レミエル」「ゼラキエル」「ラグエル」が加わるとされており、この他の聖典などで四体の大天使は変わってしまい、中には全く別の天使が加わっていることもあるようです。

また、東方正教会では七大天使は曜日に当てられたり太陽系の惑星にも当てられる場合もあるそうで、宗教にとってなじみある天使だということが分かります。

キリスト教での七大天使を一覧で紹介

ユダヤ教でも七大天使は認められていますが、今回はキリスト教での七大天使の詳しい情報を一覧にしてご紹介します。聞いたことがある有名な天使の名前や特徴から、あまりなじみが無いような天使の名前と特徴を書いてあるので、よければご覧ください。

1.大天使ミカエル

一般的にとても有名な天使としてあげられるのが、大天使ミカエルではないでしょうか。具体的な役割を知らなくても名前だけは聞いたことがあるという人も多いのでは。日本ではミハイルと表記されることもあります。

ミカエルは「知性」や「正義」そして「炎」を司る天使です。あらゆる宗教において偉大な天使だとされていて、名前も「神に似たもの」という意味に。神が最初に創造した天使で神と同等の力があるとされおり、天使の中でも一番偉い存在であるとされています。堕天してしまったルシファーよりも強力な能力を持っているともされています。

キリスト教ではミカエルは死も司るとされていて秤に人の魂を掛けるのですが、最終的な役割としては「死者の魂がどこに行くべきか」を決めるというものです。つまり、最後の審判をミカエルは任せられているのです。また、天使をまとめる立場でもあるため、ミカエルは剣と秤を持った姿で描かれます。

2.大天使ラファエル

大天使ラファエルも天使の中では有名で聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。ラファエルという名前には「癒す」といった意味があり、あらゆる苦痛やトラウマ、痛みや不安などを取り除いてくれる役割を担っています。また、「癒し」と「安らぎ」を司っています。

また、カウンセラーという役割もあり、傷を癒すだけではなく人間に寄り添って不安やストレス、トラウマなどを消してくれます。ラファエルは自らが傷を癒したり助ける意外にも、治療する人に手助けをするということやあらゆる依存や中毒からも待ってくれます。

ラファエルは旅人を見守っていたり空の上から人々を見ているとも考えられています。そして、スピリチュアルが好きな人にとって、ラファエルは大事な存在であり頼れる天使でもあります。

3.大天使ガブリエル

大天使ガブリエルは、ミカエルとラファエルと共に三大天使とされており有名な天使です。そして、聖母マリアに受胎告知をした大天使でもあります。絵画が好きな人であればガブリエルがマリアに告知した姿を描いたものを見たことがあるのではないでしょうか。

ガブリエルの名前の意味は「神の人」という意味がありやはり特別な力をもっており、役割は「神からの言葉を人に伝える」ことです。ヨハネの誕生を告げたのも、マリアにイエスの存在を告げたのもこの役割を担っていたからでしょう。

また、ガブリエルはラッパを持つ姿で描かれることがあり、そのラッパで死者を蘇らせることができる役割も担っています。そして、妊娠、出産、子育てに関して優しく手助けをしてくれることもあるようです。

4.大天使ウリエル

大天使ウリエルは、ユダヤ教などではとても重要な存在なのですがカトリックでは認められていません。しかし、位の高い大天使だともされています。ウリエルの名前は「神の炎」や「神の光」という意味があり、地と知性、そして予言と自然現象を司る大天使です。そのため、本や太陽などを手にしている姿が描かれます。

大洪水を予言してノアに箱舟を作るように告げたのは、予言と自然現象を司るウリエルでもあります。ウリエルは天使の中でもとても聡明な大天使とされていて、人々が困ったときや助言が欲しいときに手を差し伸べる役割があります。

また、神を侮辱したり冒涜する愚かなものには罰を与えたり、罪人を苦しめる役割も担っていることもあります。これを見るとこわい天使にも思えてしまいますが、正しい心の人間には寄り添い手助けをしてくれる天使であることは間違いないようです。

5.大天使シャムエル

四大天使とされている大天使以降からは、聖典などで変わってしまったり同一されている天使がいるので少し複雑になってしまいますが、七大天使に加わる大天使シャムエルは「神の強き太陽」という意味の名で、エデンの園の番人の役割を担っています。

また、奴隷扱いをされていた人を助けだす命令を神から聞いたモーゼという人物が天国旅行をした際に、シャムエルが案内を務めていたり、大天使ウリエルの副官も詰めています。

しかし、「エノク書」などではシャムエルは人間に太陽の軌道についてを教えてしまったために、堕天してしまい、堕天使集団の長を務めているという記述もあるようです。

6.大天使ジョフィール

大天使ジョフィールは、ジョフィエルと呼ばれることが多い大天使です。名前の意味は「神の美しさ」となり、美しいものに関して司っています。例えば、芸術のサポートや守護、地球の自然環境を保つなどの役割を任されています。また、スピリチュアルでは風水の天使とも言われています。

智天使のリーダーでもあるジョフィールは、6枚の羽根を持っており移動はとても速いよう。アダムとイブが楽園の木に実ったリンゴを口にして追放された話がありますが、二人を楽園の外に出して木を守ったのがジョフィールだとされています。美しい楽園をジョフィールが守っていたようです。

ジョフィールの象徴は美しい薔薇。ジョフィールが誰かのそばにいる場合は、つい惹かれてしまうほど美しい薔薇を見つけたり香りがするようです。

7.大天使ザドキエル

大天使ザドキエルは、博愛と慈悲を伝える聖なる大天使です。名前の意味は「神の高潔」や「神の正義」といった意味になります。審判という役割があり公平に判断したり、平等に皆を愛するということを許してくれる存在です。また、錬金術の天使でも有名です。

また、アブラハムが神への忠誠を示そうと息子に剣をおろした際に止めたのが大天使ザドキエルであったとされています。法律にも関わっているので、公正さを司っています。

ザドキエルは、炎症をやわらげてくれたりケガや脳を癒してくれます。心を安定させるように努めてくれたり、人間に寄り添ってくれる大天使でもあります。

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天使の種類別の役割【上級天使】

七大天使の名前や役割などの詳しい解説をしたところで、次に天使の種類別の役割をご紹介します。まずは、天使の中でも最上級の位に存在するとされる「上級天使」から詳しく解説していきます。

熾天使(セラフィム)

上級天使には、三つの種類があります。その一つとして熾天使(セラフィム)があります。熾天使は、天使の中だけでなく、上級天使の中でも最高位の存在です。失楽園では、四大天使とされている「ミカエル」「ラファエル」「ガブリエル」「ラファエル」はこの熾天使であるといわれています。

天使の中でも最高位なのでその力や存在は神と似たもの、もしくは、同等のものを持っているともされています。中級天使たちに神からの言葉を伝える役割もあります。また、堕天使であるルシファーも元々はこの熾天使であったとされています。

絵画などでは、一般的に想像する天使の姿ではなく動物で描かれていることがほとんどのようです。熾天使は、三対六枚の翼を持っており二つの翼で頭、もう二つの翼で体を覆い隠して残りの翼で羽ばたくとされています。熾天使という名前には燃えるという意味がありますが、それは神への愛が燃えていためだと言われています。

智天使(ケルビム)

智天使(ケルビム)は、上級天使の中で二位にあたる存在です。四つの翼と顔を持ち、翼の下には人の手と思われるものがあり、その顔は人、鷲、牛、獅子の顔であるとされています。また、四つの車輪が四方に向いていて、そこには無数の眼が存在します。

智天使は、四つの翼で高速移動することが可能で、神を運ぶ役割があるともいわれています。旧約聖書では神が楽園のアダムとイブを追放したのちに、命の木を守護するための番人として智天使を置いたとされています。

座天使(スローンズ)

座天使(スローンズ)は、天使の階級で三位にあたる存在です。三位という階級ではありますが、物質の肉体を持つ天使の中では最高位ともいわれています。その姿は燃える車輪で描かれることが多いのですが、その理由として神の戦車を運ぶ、または、玉座を運ぶ役割があるためだと言われており名前の由来もそこから来ているそうです。

意思の支配者という異名を持ち、指揮官にはラファエルかザフキエルという天使が務めているとされています。

天使の種類別の役割【中級天使】

天使の種類には、中級天使が存在します。上級天使が父で中級天使は子と表現されることもあるようです。中級天使ではありますが、その役割や力は重要のよう。詳しい中級天使の解説をしていきます。

主天使(ドミニオン)

主天使(ドミニオン)は、天使の階級で四位にあたる存在です。主天使は重要な役割を持っているとされていて、神の威光を教えたり神の主権を広めようと様々な働きをします。そのため、主天使という名前に。

そして、「支配」や「統治」という意味が名前にはあり、神の万物の統治を望んでいます。ヨハネ黙示録では、裁きが下された人間を滅ぼすという役割があるとされています。

力天使(ヴァーチュース)

力天使(ヴァーチュース)は天使の階級で五位にあたる存在です。力天使は奇跡を司っており、地上の人々に勇気と力を与える天使で、困難な局面にある人間に神の力を授け英雄に奇跡を起こさせる役割があります。そのため名前も力天使というようです。名前は「美徳」を意味します。

キリストの昇天の際には力天使が付き添っていたり、人類で最初の出産の際に産婆をしたと言われています。

能天使(エクスシア)

能天使(エクスシア)は、天使の階級で六位にあたる存在です。人類よりも四段階高次の意識があり、全ての人々を導いたり宇宙の均衡などを保つ役割を担っています。天地創造する際に関わったのが能天使あるとされていて、最初に生み出された天使でもあります。

能天使は悪魔との戦いの際に常に最前線に立って滅する役割がありますが、悪魔に誘われやすい立場でもあるため、能天使の中からたくさんの堕天使が生まれたともいわれています。

天使の種類別の役割【下級天使】

それでは最後に、下級天使を解説します。上級天使は父、中級天使は子、そして、下級天使は聖霊と言われることもあります。下級天使も重要な役割などを担っていて人間にとって大切な存在でもあります。

権天使(アルケー)

権天使(アルケー)は天使の階級で七位にあたる存在です。この権天使から下に存在する天使は下位天使と言われます。権天使は地上に存在する国や街、それらを指導する者などを悪魔から守護する役割があります。

国々の支配と守護を行っており、権力を象徴するため名前も権天使のようです。悪魔が地上の国をむやみに滅ぼさないよう、守護しています。

大天使(アークエンジェル)

大天使(アークエンジェル)は、階級などがはっきりと位置付けられていません。神の御前に存在する天使も冒頭に書いた、七大天使であったり四大天使、三大天使と色々変わってきてしまうようです。しかし、神意を表す偉大さを表していたり、人類につかわせた天使の中でも偉大な存在のため、大天使という名前になったようです。

大天使と言われている天使は主に、冒頭で解説した「ミカエル」「ラファエル」「ガブリエル」「ウリエル」だとされています。大天使は、神と人類の間で連絡係という役割があります。元々、階級では一位であったのが下げられてしまったという話もあり、大天使の力や権力は熾天使と同じかその上だとされています。

一介天使(エンジェル)

一介天使(エンジェル)は、階級では最下位にあたる存在です。天界の住人や神の使者として描かれることが多く、一般的になじみがある存在です。神と人間に間で神意を伝達をする役割があったり、霊的存在で表されます。たくさんいる天使の中でも人間に近くなじみがある存在であるといえるでしょう。

堕天使の存在

天使の中でも悪魔の誘いや自分の中の欲望に負け、堕天使になってしまった天使が多く存在します。有名な堕天使では、「ルシファー」です。ルシファーは熾天使でしたが傲慢になり神に戦いを挑んで負け、悪魔の長「サタン」となりました。そのときに悪魔側として戦った堕天使は「アザゼル」「サマエル」などが有名です。

堕天使になってしまう理由はいくつかありますが、神が天使を作った際に自由な意思を持たせ、そこから主への愛を芽生えさせることを試みましたが、愛や忠誠する心は芽生えず神に反発し悪魔になってしまった天使も存在します。

天使はとても身近な存在

七大天使の名前や役割と、天使の種類を解説しました。天使は神に近い存在であり、高位な立場ではありますが人類により添い助けてくれる頼もしくもあります。こう見てみると天使は案外、身近な存在なのかもしれません。何かに迷っていたり困難な状況になったときは、天使に祈ってみてもいいかもしれません。

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