芋焼酎のカロリーは?水割りやお湯割りもダイエット中は太る?
一般的に飲酒は厳禁とされるダイエット中に、芋焼酎を飲みたい衝動に襲われる人もいると思います。そこで、今回は芋焼酎のカロリーやダイエット時におすすめの飲み方などを紹介していきましょう。芋焼酎のカロリーが気になる人は、ぜひ注目してみてください。
目次
ダイエット中は芋焼酎を飲んじゃダメ?
ダイエット中にお酒が飲みたくなると、お酒のカロリーが気になってしまうでしょう。一般的にお酒には、太る原因となる糖質が豊富に含まれているイメージが強いので、お酒好きな人はダイエット中に禁酒するという人は多いと思います。
しかし、特にお酒好きな人にとってストレスが溜まりやすいダイエット中の禁酒は、ストレスが増幅する原因になってしまいます。そこで、今回はダイエット中でもカロリーを心配せずに飲めると噂されている芋焼酎について、詳しく解説していきましょう。
特にダイエット中の芋焼酎ファンの人は、注目してみてください。
そもそも「焼酎」とは?
焼酎は飲み方のバリエーションが多いので、様々な飲み方をして楽しんでいる人が多いでしょう。そんな焼酎とは、蒸留酒の一種とされています。焼酎はお米や芋などを酵母で発酵させて製造する醸造酒を、熱して蒸留して製造されるのです。
蒸留という工程を経ることで、太る主な原因となる糖質が大幅に減少します。そのため、焼酎はダイエット中でもカロリーを心配せずに楽しめるお酒として、注目を浴びているのです。
さらに、焼酎は蒸留方法の違いによって、「甲類焼酎」と「乙類焼酎」に大別されます。甲類焼酎とは、連続式蒸留器で醸造酒を複数回蒸留し、純度の高いエタノールを作った後水分を加えて製造した焼酎です。
蒸留回数が多いので、滑らかな喉越しでアルコール度数が乙類焼酎より低めという特徴があります。
一方で、「乙類焼酎」とは単式蒸留器を使って蒸留した焼酎です。甲類焼酎よりも蒸留する回数が少ないため、アルコール度数が少し高めになっています。
芋焼酎の特徴
芋焼酎は「乙類焼酎」に分類される焼酎です。米と芋を原料にして製造した醸造酒を、単式蒸留器で蒸留し仕上げられた焼酎とされています。
芋特有の柔らかな甘みと、独特のコクがありますが、太る原因となる糖質は含まれていないので、ダイエット中でも安心して飲めるでしょう。
カロリーはありますが、そのカロリーは尿になって体外に簡単に排出されるエンプティ・カロリーと呼ばれるものです。そのため、芋焼酎は芋の甘さを堪能しつつも、糖質だけでなくカロリーも気にせず飲めるお酒と言えるでしょう。
乙類焼酎と甲類焼酎のカロリーを比較
乙類焼酎と甲類焼酎では、どちらがカロリーや糖質が低いのか知りたい人もいるでしょう。そこで、乙類焼酎と甲類焼酎のカロリーの違いも紹介していきたいと思います。
まず、100ml当たりの乙類焼酎のカロリーは約146kcalで、同じ100ml当たりの甲類焼酎は約206kcalとされているのです。
乙類焼酎は甲類焼酎よりも蒸留回数が少ない分、低カロリーかつ芋や蕎麦などのお酒の原材料の風味を強く感じることができます。ダイエット中の焼酎選びでは、カロリーが低い乙類焼酎を選ぶとよいでしょう。
乙類焼酎(100ml当たり) | 146kcal |
甲類焼酎(100ml当たり) | 206kcal |
乙類焼酎と甲類焼酎の糖質は?
最近では低糖質ダイエットが流行しているので、乙類焼酎と甲類焼酎それぞれの糖質が気になる人も多いと思います。実は、乙類焼酎と甲類焼酎には太る原因となる糖質は全く入っていません。
しかし、甲類焼酎は無味無臭なので、美味しく飲むには何か別の飲み物で割る必要があります。乙類焼酎には原料の風味が残っているため、そのままでも美味しく飲むことができます。
そのため、ダイエット中には何かで割る必要がない乙類焼酎が向いていると言えるのです。
【割り方別】芋焼酎のカロリー
芋焼酎はそのままでも美味しく飲める焼酎ですが、何かで割って飲むという人も多いと思います。そこで、以下では割り方別に、芋焼酎のカロリーを紹介していきましょう。
それぞれの飲み方の特徴にも触れるので、芋焼酎を新しい飲み方で楽しみたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
割り方 | カロリー(100ml当たり) |
ストレート | 146kcal |
ロック | 146kcal |
水割り | 146kcal |
お湯割り | 146kcal |
炭酸割り | 146kcal |
ウーロン茶割り | 146kcal |
お茶割り | 148kcal |
コーラ割り | 192kcal |
ストレート
ストレートは芋焼酎だけを常温で楽しむ飲み方です。芋焼酎そのものを最大限楽しむことができるので、芋焼酎の銘柄それぞれの特徴を最も感じることができる飲み方と言えるでしょう。
カロリーも必然的に低いので、芋焼酎好きの人のダイエット中には、特におすすめする飲み方です。
ロック
ロックは大きな氷を、口が広めのグラスに入れて、その上からお酒を注いで飲む方法です。冷えてキレの良くなった芋焼酎そのものを楽しめる上に、氷が溶けだすと水割りの芋焼酎も楽しむことができます。
芋焼酎自体のカロリーしかないので、ダイエット中も気にせず楽しめるでしょう。最初にグラスを冷やしておき、大きい氷を使用することが、美味しくロックで芋焼酎を飲むポイントになります。
水割り
砕いた氷と水を入れたグラスに、芋焼酎を入れる飲み方が水割りです。芋焼酎独特の風味を軽やかに楽しむことができます。
水と芋焼酎の比率によって、口当たりが微妙に変わるので、自分好みの比率を探すのも楽しいでしょう。水しか混ぜないので、カロリーも心配する必要がありません。低カロリーで爽やかな風味のレモンや梅干しなどとも合う飲み方でしょう。
お湯割り
耐熱グラスに約70℃のお湯を適量入れ、さらに芋焼酎を注げば芋焼酎のお湯割りの完成です。湯気と共に芋焼酎の香りが立ち上るので、芋焼酎の香りを堪能しながら飲むことができます。
梅干しを入れると、一味違った芋焼酎の味を楽しむこともできるでしょう。お湯しか使わないので、カロリーも低いのです。
炭酸割り
グラスに氷を芋焼酎を先に入れ、その後炭酸を入れて1~2回かき混ぜると炭酸割りが完成します。炭酸が抜けてしまうと芋焼酎の風味も逃げてしまうので、あまりかき混ぜないようにしましょう。炭酸の刺激的な喉越しで、芋焼酎を爽快に味わうことができます。
ライムやレモンなどの香りとよくマッチするので、味を変えたい時にはぜひライムやレモンを足してみてください。さらに、プレーンの炭酸はカロリーが無い上に、お腹を膨らまして空腹感を和らげるので、ダイエット中には炭酸割り芋焼酎が特におすすめです。
ウーロン茶割り
冷やしたウーロン茶に氷と芋焼酎を注げば、芋焼酎のウーロン茶割りの完成です。ウーロン茶独特の苦みと香ばしさが、芋焼酎の甘さや柔らかい香りを引き立てます。
芋焼酎の種類によっても風味が変わるので、ぜひ様々な種類の芋焼酎でウーロン茶割りを試してみてください。
また、カロリーが低いウーロン茶には、食事で摂取した脂質を分解しやすくする効果あるとされています。そのため、ウーロン茶割りはダイエット中にぴったりの芋焼酎の飲み方と言えるでしょう。
お茶割り
焼酎をグラスに注いだ後に、お茶を加えて混ぜればお茶割りの完成です。お茶の爽やかな風味と芋焼酎のコクが混ざり合い、独特の旨味を感じることができます。
暖かいお茶でも作ることができるので、冬にホットの芋焼酎のお茶割りを飲めば、身体を効率的に温めることができるでしょう。
お茶はカロリーが少ない上にリラックス効果があるので、お茶割りはダイエット中にイライラしがちな人に特に適している飲み方と言えます。ちなみに、温かいお茶を使用する場合は、芋焼酎の風味が薄まらないように、お茶を注いだ後に芋焼酎を入れましょう。
コーラ割り
グラスに入れたコーラに、芋焼酎を好きな量だけ入れて軽く混ぜたらコーラ割りの完成です。コーラの甘味とほろ苦さが芋焼酎の癖を消すので、芋焼酎独特の癖が苦手という人でも、芋焼酎を美味しく味わうことができます。
コーラには少々カロリーがあるので、ダイエット中に芋焼酎のコーラ割りを飲みすぎることは避けるようにしましょう。また、コーラのカロリーが気になる場合は、0カロリーのコーラを使用することをおすすめします。
芋焼酎がダイエット中でもおすすめの理由
基本的にダイエットでは、糖質が多く太る可能性が高いお酒は避けるべきと考えられています。しかし、芋焼酎はダイエット中でも、太る心配をせずに飲めるお酒として人気を集め続けているのです。
そこで、以下では芋焼酎がダイエット中でも太る心配をせずの飲める理由について、詳しく取り上げていきましょう。
糖質を含んでいない
芋焼酎がダイエット中でも太る心配をせずに飲める理由には、糖質を含んでいないということが挙げられます。蒸留酒である芋焼酎は、蒸留する過程で糖質がなくなるのです。糖質を含んでいませんが、原料である芋独特の甘みを感じることができます。
糖質は取り過ぎると、太る原因になるとされています。ダイエット中のお酒には芋焼酎を選ぶことで、糖質量を抑えることができるのです。
血液循環が促進され代謝が上がる
芋焼酎が太る心配をせずに飲める理由には、血液循環が良くなり、基礎代謝量が上がるということも挙げられます。乙類焼酎に分類される芋焼酎は、少し度数が高めです。
そのため、少量飲んだだけでも効率的に体を温め、血液循環を良くすることができます。血液循環が良くなると、体の生命活動で消費されるエネルギーである基礎代謝量が上がり、痩せやすくなるのです。
血糖値の上昇を防ぎ脂肪を増やさない
血糖値の上昇を防止し、脂肪を増えにくくするという効果も、芋焼酎がダイエット中におすすめの理由です。糖質が無い芋焼酎は、血糖値を上げにくいお酒とされています。血糖値が上昇すると血糖値を下降させるインスリンというホルモンが出るのです。
このインスリンには脂肪を蓄える働きがあるので、インスリンが多く出れば出るほど脂肪が増えやすくなってしまいます。芋焼酎はあまり血糖値を上げないので、インスリンの脂肪の溜め込み作用を気にせず飲むことができるのです。
太る飲み方には注意!
芋焼酎はダイエット中におすすめのお酒ですが、飲み方によってはカロリーや糖質の取り過ぎの原因になってしまうこともあります。
芋焼酎には唐揚げや焼き鳥、ポテトサラダなどの高カロリーのおつまみが良く合うのです。そのため、カロリーが高いおつまみを食べすぎて太ってしまうこともあります。
また、甘い飲み物で割ると芋焼酎は飲みやすくなるので、つい甘い飲み物で割った芋焼酎を飲みすぎてしまうこともあるでしょう。
しかし、甘い飲み物にはたくさんの糖質が含まれているので、ダイエット中に甘い飲み物で割った芋焼酎を飲みすぎると、ダイエットの成功率が下がってしまいます。
ダイエット中に芋焼酎を飲む時には、水やお湯などのカロリーの無い飲み物で割ったり、カロリーが低いおつまみを選んだりするようにしましょう。
ダイエット中におすすめな低カロリーおつまみ
ダイエット中に芋焼酎を楽しむ時には、枝豆やタコの刺身、春雨サラダなどの低カロリーおつまみがおすすめです。おつまみの定番である枝豆には、肝臓のダメージを和らげる栄養素が含まれています。
また、タコはダイエットに欠かせないタンパク質が豊富で、噛み応えがあるので満腹感を増幅させてくれるでしょう。さらに、春雨サラダは満腹感が出やすいのです。
これらのおつまみはカロリーが低いので、ダイエット中に芋焼酎とおつまみを楽しむ時には、ぜひ選んでみてください。
おすすめの人気芋焼酎3選
芋焼酎の種類は豊富であるため、芋焼酎選びで迷ってしまう人は多いでしょう。そこで、以下では特に人気の高い芋焼酎を3つ紹介していきたいと思います。芋焼酎選びで迷っている人は、ぜひ以下で紹介する芋焼酎を試しに飲んでみてください。
①黒霧島
「黒霧島」は焼酎の老舗メーカー霧島酒造の人気商品です。黒麹という酵母を使って作る醸造酒を丁寧に蒸留して作っているため、見た目は黒く重厚感があります。甘味と苦味のバランスがよく、凛とした味わいも楽しめます。
甘い香りもしっかりしているので、芋焼酎初心者から愛好家まで楽しめる芋焼酎と言えるでしょう。
②赤霧島
霧島酒造のもう1つの商品である「赤霧島」も、人気の高い芋焼酎です。赤霧島の原料は、芋焼酎作りにぴったりとされている「ムラサキマサリ」という紫芋です。その芋に含まれる成分が麹のクエン酸と化学反応を起こすので、赤色になっています。
キレのある香りと軽やかな甘味があり、芋焼酎独特の癖が少ないので、芋焼酎の癖が苦手な人でも楽しめるでしょう。
③魔王
鹿児島の白玉酒造で作られる「魔王」は、芋焼酎の臭いというイメージを変えた画期的な芋焼酎です。黄麹で芋と米を発酵させ、減圧蒸留という方法で製造しているため、爽快感があり癖の無い芋焼酎に仕上がっています。
さらに、熟成させる工程によって口当たりが柔らかくなっているので、芋焼酎初心者でも軽やかに飲み進めることができます。
その他のお酒のカロリーも見てみよう
お酒には実に様々な種類があるので、ダイエット中には芋焼酎以外のお酒も飲みたくなる時もあると思います。そこで、以下では芋焼酎以外のカロリーも表で紹介していきましょう。
ダイエット中は以下の表で飲むお酒のカロリーを確認してから、お酒を飲むようにしましょう。
お酒の種類 | カロリー(100ml当たり) |
ビール | 44kcal |
日本酒 | 103kcal |
泡盛 | 210kcal |
ウィスキー | 237kcal |
赤ワイン | 77kcal |
白ワイン | 73kcal |
ダイエット中には飲み方に注意しながら芋焼酎を味わおう
今回は芋焼酎のカロリーや飲み方について、詳しく解説しました。芋焼酎はカロリー低く糖質フリーなので、ダイエット中には向いているお酒でしょう。
しかし、飲み方に注意しないと糖質やカロリーが増えることもあるので、ダイエット中は飲み方に注意しながら芋焼酎を楽しんでみてください。