リュックサックの洗濯・洗い方!バックパックやナイロン・布カバンの手入れ方法
リュックサックの洗濯方法や洗い方を、素材別に詳しく知っているという人は少ないでしょう。そこで、今回はリュックサックの洗い方や洗濯方法を見ていきたいと思います。リュックサックの洗濯で戸惑っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
リュックサック(バックパック)のお手入れどうしてますか?
リュックサックはあまり頻繁にお手入れするものではないので、いざお手入れをしようと思うと、どのように手入したらよいのか分からなくなることもあるでしょう。実は、リュックサックのお手入れ方法は、リュックサックの素材や汚れによって変わるのです。
そこで、今回はそんなリュックサックのお手入れ方法やお手入れに置ける注意点などを、具体的に取り上げていきましょう。リュックサックのお手入れ方法がいまいち分からない人は、ぜひ今回の内容を覚えてみてください。
リュックサックの素材
リュックサックの洗い方は、ナイロンやポリエステルなどの素材によって変化します。以下では、リュックサックに使われる素材それぞれについて、詳しく取り上げていきましょう。
リュックサックの洗い方は素材によって異なるので、洗濯したいリュックサックがある人は、まず以下の素材の中から、リュックの素材を調べてみてください。
ナイロン
化学繊維から作られるナイロンは、速乾性と耐久力が特に優れています。そのため、キャンプや登山用のリュックサックには、ナイロンが使われていることが多いのです。
ナイロンは軽く頑丈ですが、日光に弱く、長時間日光を浴びていると変色してしまうことがあります。そのため、使用時には日光の当たらない場所に置くよに心がけ、洗濯時には日陰で干すようにしましょう。
ポリエステル
ポリエステルはナイロンと同じく化学繊維で作られている素材で、ナイロンよりも柔らかい質感があります。耐久力と吸水性に優れており、シワが付きにくいという特徴がある素材なので、アウトドア用の上着にもよく使われているのです。
洗濯で失敗しにくいカジュアルな素材なので、ポリエステル製のリュックサックは初心者でも上手くお手入れしやすいリュックと言えるでしょう。
布
布製のリュックサックは、温かい風合いで老若男女に人気があります。布にも帆布や不織布などの様々な種類がありますが、布全般には頑丈という特徴があるのです。
特に船のマストに使われる帆布は、特に頑丈な上に耐水性もあるので、帆布のリュックはアウトドア用のリュックにぴったりでしょう。リュックに使われる布素材は、リュックのカジュアルな用途を考慮して、耐久力を強化していることが多いようです。
革・合皮
リュックの素材には、独特の渋い風合いがある革や合成皮革なども挙げられます。革や合成皮革には、汚れが付きにくいという特徴があるのです。合成皮革は化学繊維の布を樹脂で覆った素材で、ビニールのようなツルツルした質感があります。
本革のリュックサックは特に傷みやすく、特に水に濡れた状態だと傷みやすくなるので、水を使ったお手入れは避けるようにしてください。
リュックサックの部分汚れの落とし方①
リュックサックの一部に、どうしても取れない汚れが付いてしまうと、気になってしまうでしょう。以下では、リュックサックの部分汚れを落とす方法を紹介していきたいと思います。今現在使っているリュックを確認して、部分汚れがないか確認してみてください。
消しゴムでこする
リュックサックに付いた部分汚れは、洗濯お手入れをする前に消しゴムで擦ってみましょう。特に軽いボールペン汚れであれば、消しゴムだけでも簡単に落ちやすいのです。
ただし、本革や合成皮革のリュックは、消しゴムで強く擦ると傷みやすいので、軽く擦るようにしてください。
リュックサックの部分汚れの落とし方②
リュックサック全体の汚れを落としたい場合は、洗濯で洗うお手入れを行いましょう。以下では、リュックの洗い方を始めから詳しく紹介していきたいと思います。リュックの洗い方が分からない人は、ぜひ以下の洗い方を参考にしてみてください。
洗剤液の作り方
まず、リュックサックの部品を全て取り外し、大きなゴミを取り除いたら、洗濯に使う潜在液を作ります。水を溜めた浴槽や大きなたらいに、中性洗剤を溶かし入れましょう。中性洗剤の表示を見ながら、何倍に薄めるべきか確認してください。
汚れの程度が酷い場合は、ぬるま湯を使って汚れ落ちを良くすることをおすすめします。
汚れの落とし方
洗剤液を作ったら、その中にリュックを沈め、10~20回ほど押し洗いします。どうしても落ちない汚れは、洗剤の原液を付けてブラシで擦って落としましょう。細かい部分の汚れは、古くなった歯ブラシで擦ると落ちやすいのです。
汚れの程度が酷い場合は、2~3回水を変えながら、洗剤液で洗う工程を繰り返します。完全に汚れが取れたら2~3回水で注ぎましょう。この時しっかり洗剤をすすがないと、乾かした時に白い粉になって表面に出てきてしまうこともあります。
そのため、すすぎも念入りに行ってください。
干し方
リュックサックのすすぎが終わったら、型崩れしないように注意しながら、優しく全体を押すようにして水を切ります。水を切ったら風通しのよい日陰の場所で、逆さに吊るして干すようにしましょう。
逆さに吊るすことで、リュックの内部にも風が通り、乾きが早くなります。また、直射日光が当たる場所で干してしまうと、リュックが痛むことがあるので、なるべく日陰で干すようにしてください。
リュックサックの洗濯方法《手洗い編》
リュックサックの洗濯方法は、大きく洗濯機を使った洗い方と手で洗う洗い方の2つに分かれます。以下では、手洗いでの洗い方を紹介していきましょう。手洗いで綺麗にしたいリュックサックがある人は、ぜひ以下の内容を確認してから実際に洗ってみてください。
洗濯前の準備
洗濯前の準備として、まずリュックサックの部品を全て外しましょう。そして、リュックサックの中に大きなゴミが入っていないか確認します。細かいポケットの中に忘れていた物やゴミが入っていることが多いので、特にポケットは念入りに確認してください。
洗い方
リュックサックが十分浸かる大きさの容器を準備したら、その容器に水か40度以下のお湯を溜めます。その水かお湯に中性洗剤を適量混ぜたら、リュックサックを静かに沈めましょう。20回ほど押し洗いしたら水を変えて、すすぎ洗いを念入りに行います。
お湯であればより汚れが落ちやすくなりますが、熱すぎるお湯はリュックの生地を傷めることもあるので注意してください。
干し方
手洗いしたリュックサックは、日陰で逆さに吊るして干します。型崩れが気になる場合は、平置きにして乾かした方がよいでしょう。特にナイロン素材のリュックサックは、日光による変色が起きやすいので、必ず日陰に干しましょう。
ちなみに、乾いたら撥水水プレーを全体に薄くかけておくと、水汚れを効果的に防止できます。
リュックサックの洗濯方法《洗濯機編》
リュックのお手入れに手間と時間をかけられない人には、洗濯機を使ったお手軽な洗い方をおすすめします。以下では、リュックサックの洗濯機での洗い方を詳しく見ていきましょう。
洗濯機でのリュックサックのお手入れに興味がある人は、ぜひ注目してみてください。
洗濯前の準備
洗濯前の準備として、まずリュックサックの金具や部品などを外します。外れる金具などが付いたまま洗濯機で洗濯してしまうと、その金具が洗濯機の細かい場所に入り込み、洗濯機が故障してしまうこともあるので、しっかり取れる金具類は取りましょう。
また、手洗いと同じ時のように、細かいポケットやリュック内部に物や大きなゴミが入っていないか、確認することも忘れないようにしてください。
洗い方
リュックサックを傷つけないために、洗濯ネットにリュックを入れたら、いよいよ洗濯機に入れて洗いましょう。洗濯機でも中性洗剤を使用し、ドライコースあるいは手洗いコースに設定してください。また、型崩れ防止のために、脱水は行わないようにしましょう。
すすぎまでしっかり行ったら、取り出して大きなタオルで全体の水分を取ります。
干し方
干し方は、手洗いの時とほぼ同じで、逆さに吊るして日陰で干します。風通しがよいところでないと乾きが遅くなるので、なるべく風が通る場所で干してください。
型崩れが気になる場合は、平置きにして乾かします。平置きの状態ですぐに乾かしたい場合は、丸めた新聞紙をリュックの中に入れておくと良いでしょう。乾いたら撥水スプレーをかけて、ドライヤーで乾かしておくと汚れが付きにくくなります。
革・合皮のリュックサックの洗濯方法
革や合成皮革のリュックサックは、水洗いすると傷みやすいため、水を使わない独特のお手入れを行います。以下では、革や合成皮革のリュックサックのお手入れ方法を詳しく取り上げていきましょう。
革や合成皮革のリュックサックのお手入れで戸惑ている人は、ぜひ参考にしてみてください。
革の場合
本革のリュックサックである場合は、水で洗うと色落ちやシミなどのトラブルになりやすいのです。そのため、汚れが気になる時には必ず革専用のクリームで汚れを拭きとり、革のコーティング用クリームを塗って磨くという方法でお手入れしましょう。
磨きが終わって綺麗になったら、最後に防水スプレーを全体にかけて水をよく弾くようにしておきます。
合皮の場合
合成皮革のリュックサックは本革のリュックサックより傷つきにくいので、水洗いも可能です。本革のお手入れのように手入れしてもよいですが、どうしても汚れが気になる場合は洗濯洗いや手洗いで汚れを落としましょう。
合成皮革のリュックは水を吸うと重くなるので、干す際には注意してください。
リュックの細かい箇所のメンテナンス方法
リュックにはファスナーや留め具と言った金具部分、持ち手となるストラップ部分などもあります。それらのパーツのお手入れ方法も知っておくと、より長く好きなリュックサックを使えるようになるでしょう。
以下では、リュックの細かい箇所のお手入れ方法を具体的に解説していきたいと思います。
ストラップ部分ほつれはライターであぶって対処する
ストラップの先から糸が出てしまい、気になることはよくあるでしょう。そのようなほつれは余分な糸を切り、切った場所をライターで軽くあぶると綺麗になります。ライターの炎であぶることで、化学繊維同士が固まり、ほつれにくくもなるのです。
ほつれを放置しておくと、どんどん糸が出てしまうので、気付いたら早めに対処するようにしましょう。
ファスナー部分には定期的にオイルを差す
リュックサックのファスナー部分がスムーズに動かないと、イライラしてしまうでしょう。リュックサックのファスナー部分は、定期的に適量のオイルを足すことで、スムーズな動きを維持できます。
ファスナー用の潤滑油をファスナーと金具の境に少しつけるだけなので、お手入れも簡単に済むのです。ただし、あまりオイルをつけすぎると、ファスナーが緩くなってしまいやすいので、オイルは適量を守って付けるようにしましょう。
リュックサックを洗濯する際の注意点
リュックサックの洗濯時には、リュックサックの色落ちや型崩れなどを防ぐために、いくつかの点を守る必要があります。以下では、その点を詳しく紹介していきましょう。
これから実際にリュックサックを洗う予定の人は、特にしっかり目を通してみてください。
①素材による色落ち
素材による色落ちを防ぐには、中性洗剤を必ず使うように注意しましょう。
強すぎる洗剤を使うと、汚れが良く落ちますがその分色も落ちやすくなってしまいます。特に薄い化学繊維の生地のリュックサックは強い洗剤で色落ちしやすいので、注意して洗いましょう。
②漂白はしない
全体の色がくすむような汚れが付いている場合は、漂白剤を使って全体を白くさせたくなるでしょう。
しかし、漂白剤はかなり強力なので、リュックサックの洗濯に使うと変色したり、全体の質感が悪くなってしまったりします。そのため、漂白剤は絶対に使わないように心がけましょう。
③熱湯で洗わない
熱湯で洗うと、リュックの汚れが良く落ちるのではと思う人もいるでしょう。しかし、熱湯で洗うと色落ちしたり、化学繊維が溶けたりして、様々なトラブルに発展します。そのため、40℃以上の熱湯は絶対に使わないように注意してください。
汚れが落ちない場合はクリーニングに!
ここまで、リュックサックの洗い方について取り上げてきましたが、どうしても手洗いや洗濯機では落ちない汚れもあるでしょう。そのような汚れがある場合は、早めにクリーニング店に相談してみてください。
汚れは年月が経てば経つほど、落としにくくなってしまいます。落としにくくなると、その分クリーニング代も高くなってしまうのです。そのため、リュックの落ちない汚れが気になる場合は、なるべく早くクリーニング店に持ち込みましょう。
お気に入りのリュックサックを綺麗なまま長く使おう
今回は意外と知らないリュックサックの洗濯方法について、素材別に解説しました。お気に入りのリュックサックはなるべく長く使いたいものでしょう。リュックサックを定期的に正しい方法でお手入れすることで、長く使い続けることができます。
お気に入りのリュックサックがある人は、ぜひ今回取り上げた素材別の洗い方をよく覚えて、長くお気に入りのリュックサックを使えるようにしてみてください。