邪淫の意味とは?邪淫について、お話ししますの元ネタも紹介
「邪淫」という言葉を聞いたことがありますか?ここ数年インターネットで話題になった言葉ですので、知っている方もいるでしょう。今回は元は仏教言葉である「邪淫」について、説明と紹介をしていきます。インターネットで話題になったのは、一体何が原因だったのでしょうか。
目次
ネットで話題になった「邪淫」
一時期インターネットで「邪淫」について、ご存じでしょうか?それは動画で某宗教団体が子供に自慰行為をさせないようにと使用していたそうですが、話題になった音声つき動画です。
では、ネットで話題になった「邪淫」について紹介していきましょう。
そもそも「邪淫」の意味とは?
「邪淫」とは、もともとは仏教用語です。意味は夫婦間以外での性行為、してはならない性行為を指す言葉です。
同じ邪淫と呼ばれていても、物事には強い弱いがあるように、邪淫にもレベルがあります。最も悪いのが「人間以外とのセックス」や「同性愛」「近親相姦」などが来ます。
悪い、には「不倫」、それもダブル不倫がきて、その上に既婚者の不倫が来ます。つまり、人の道に外れた性行為を邪淫と呼ぶのでしょう。
「邪淫」が知られるようになった元ネタ
日本で「邪淫」という仏教用語が広く知られるようになったのは、インターネット上にあげられた動画がもとでした。
では、その元ネタを紹介していきましょう。
動画にアップされた「邪淫について、お話しします」
最初にインターネットにそれがアップされたのは、2007年でした。アップされた先はニコニコ動画です。
ニコニコ動画では画面の上を視聴者が書き込んだコメントが流れることで有名ですが、このセリフの独特のテンポと見やすい字幕、そしてコメントの突っ込みがいきいきとし、面白いと話題になったのです。
「邪淫について、お話しします」原文
邪淫について お話しします。みんな、邪淫って知ってるかな?
邪淫というのはね、例えば、おしっこするところを触ると、「気持ちがいい」とか、あるいは、おしっこするところをこすりつけると、「気持ちがいい」といったことを邪淫というんだ。
良い子のみんなの心は、心臓にあるんだよ。そして、心臓とおしっこするところは、どちらが上かな?
もちろん心臓の方が頭に近いから上だよね。
体の下の部分に、心が集中するとね、その子は下の世界に生まれ変わるんだって。嫌だねえ。
そして、おしっこするところは、餓鬼の世界とつながってるんだって!今、邪淫を行なっていない子は、これから邪淫をしないようにしようね。
今、邪淫を行なっている良い子はやめようね!
そして、お父さん、お母さんを含めた、みんなを大好きになって、みんなのために生きようね!
「邪淫」を更に広めた変態糞親父による「邪淫」について
ニコニコ動画のその動画が話題になっていたのを、さらに一部の人の中でメジャーに押し上げたきっかけは、2011年の「変態親父による「邪淫について」」でした。
では、この「変態親父による邪淫について」がどういうものだったかを紹介しましょう。
200万回再生を達成
「変態親父」でよく投稿しているのはamny兄貴という投稿ネームの男性で、動画のBGMは剛龍馬のテーマ・音量注意として知られるMakeUpCityを使っています。
彼のダンディな声と下ネタを受け入れるニコニコ動画のユーザーたちとの突っ込みで面白さが倍増し、再生数は200万回にも及びました。
つまりはカバーがよくできていたので元までさらに売れた、という状態になったのです。
種類が増えている「邪淫」について
元ネタのカバーが人気になったので、「邪淫について」も様々な種類が出てきました。
歌にしてユーチューブに出したり、アニメボイスにしたものもあります。
歌になった「邪淫」について
「邪淫について」をうたっている人もいます。ユーチューブやニコニコ動画で聞くことができます。
アニメボイスでも読まれる
元々子供用の啓発文だったこともあって、アニメボイスでも読まれています。
仏教の五戒とは
「邪淫」は仏教用語である、と先に話しましたが、それは男女問わず、在家の信者が守るべきとされる基本的な5つの戒の中にあります。
生き物を故意に殺してはならないとする「不殺生戒」、他人のものを盗んではならないとする「不偸盗戒(ふちゅうとうかい)」、嘘をついてはいけないとする「不妄語戒」、酒などを飲んではいけないとする「不飲酒戒」があります。
これに邪淫を行わないこと、が加わって五戒ですが、これを破ると死後に地獄に落ちるとされています。そして五戒を守ることができたなら、また人間に生まれることができるのです。
啓蒙文だったのが面白さが強調された
「邪淫」はそもそも不道徳な性行為を指し、それをしないようにするために子供に教えるため、動画で分かりやすく説明をしたものでした。
しかし下ネタであったことや色々想像させるような内容であったため、のちにちょっと下品に内容が足されたり面白おかしくされたりして動画がたくさん作られたのです。
現在でも数々の動画が上がっていますので、興味があれば確認してみてください。