末広がりの意味とは?縁起がいいのは数字の8が関係している!

末広がりの意味をご存知ですか?末広がりは縁起が良い為、お祝い事にも用いられることが多いようです。末広がりが縁起が良いものと言われている理由のひとつに、数字の8が関係していると言われています。末広がりの意味や、末広がりと数字の8との関係性などをご紹介いたします。

末広がりの意味とは?縁起がいいのは数字の8が関係している!のイメージ

目次

  1. 1縁起の良い言葉「末広がり」
  2. 2「末広がり」の意味とは?
  3. 3「末広がり」が縁起がいい理由とは?
  4. 4「末広がり」な縁起物
  5. 5美容用語での「末広がり」
  6. 6末広がりな縁起物はポジティブな気持ちになれる

縁起の良い言葉「末広がり」

末広がりとは、非常に縁起の良い言葉です。その為、結婚披露宴や祝賀会、入学式などのお祝いの席に用いられることが多いようです。

「末広がり」の意味とは?

末広がりとは、一体どのような意味を持つのでしょうか。末広がりとは、読んで字のごとく徐々に末の方に向かうにつれ広がっていく様子を意味します。

その為、末広がりはさまざまな方向へ行き渡るような縁起の良いイメージがあるとされ、お祝い事に用いられることが多いようです。

「末広がり」が縁起がいい理由とは?

徐々に末の方に向かうにつれ広がっていく様子を意味する末広がりですが、なぜ末広がりは縁起が良いとされるのでしょうか。その理由のひとつに、数字の8が関係していると言われています。数字の8と末広がりの関係性についてご紹介いたします。

数字の8

世界各国、宗教や文化などを背景にそれぞれ聖数字というものがあります。聖数字とは、聖なる数字でもあり、無限や最大などというニュアンスを含む良い数字だと言われています。

日本の伝統的な民俗信仰の一つである神道では、さまざまなものに神様が宿っていると考えられています。そして、多くの神様の事を「八百万の神」と言うのです。

その他にも日本には、「八百屋」「口八丁手八丁」「八重桜」など八を使う言葉が数多くあり、八はさまざまな方向へ行き渡るような縁起の良い数字であると考えられています。

日本古来から聖数字と言われている数字は、8だそうです。8は、昔から無限や最大などというニュアンスを含む良い数字だと言われており日本人にとって8という数字はとても縁起の良い数字として古くから親しまれています。

8を漢字で書くと八となります。八は、末に向かい徐々に広がっていく形です。その為、数字の8は末広がりのシンボル的な縁起の良い数字として考えられるようになりました。

「末広がり」な縁起物

末広がりな縁起物とは、一体どのようなものでしょうか。徐々に末に広がる良いイメージを彷彿とさせるものは、縁起が良いとされ昔から縁起物として親しまれています。

お祝い事に末広がりをイメージできるようなものを贈ることで、相手に対しより祝福する気持ちを伝えることができるかもしれません。末広がりな縁起物をご紹介いたします。

富士山

富士山は、2013年の6月にユネスコの世界文化遺産に登録された日本が誇る美しい山です。ユネスコの世界文化遺産に登録された富士山の正式名称は、「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」です。

信仰の対象と評されるほど、富士山は昔からとても縁起の良い山とされてきました。富士山の徐々に末に広がる美しい形は、末広がりの象徴のような存在でもあります。縁起物の富士山ですが、さらに縁起が良いと言われているのが、赤富士です。

富士山が朝日に照らされ、美しく赤色に染まるような現象を赤富士といいます。太陽には神秘的な力があると言われています。その太陽の力が、一番高まると言われているのは日の出の時だそうです。

赤富士は、日の出のパワーと富士山の末広がりの縁起の良さが合わさるとても良い縁起物だと言われています。

扇子を広げると、末広がりの形になっています。扇子を広げた時の、徐々に末に広がる形から扇子は昔から縁起物とされているようです。その歴史はとても古く、平安時代から扇子を贈るという習慣があったそうです。

縁起が良いとされる扇子を贈ることで、敬意や応援の気持ちを表すことができるのではないでしょうか。日本独自のおもてなしの心や、相手の幸せを願う優しい気持ちを託し、扇子を贈るという習慣はさまざまな業界で今現在でも続いているそうです。

また、お祝い事である神前式や七五三などでも縁起物である扇子はよく使用されます。行事の最中だけでなく、記念写真を撮る時にもよく使われるのではないでしょうか。

八頭の煮物

おせち料理の煮物として有名なのが、八頭の煮物です。八頭とはお芋のことで、12月頃からスーパーの野菜売り場に並び始めるお正月を連想する野菜です。

親芋と子芋が別れることなく、くっついたまま塊状になり育っていく為、沢山の頭があるように見えることから八頭と呼ばれるようになったそうです。その様子から、子孫繁栄を願うおせち料理である八頭の煮物として古くから多くの人に親しまれています。

八頭の煮物は、八頭の生態と、八頭の八という文字から末広がりの縁起物とされているのです。また、八頭は里芋よりも栄養価が高い為、身体に非常に良いと言われています。

八頭の煮物という末広がりの縁起の良い料理を食すことで、ポジティブな気持ちになるだけでなく健康にも役立つ優れものではないでしょうか。

狂言でも「末広がり」が使われる

日本の伝統芸能である狂言でも、末広がりが使われています。狂言では、末広かりと書き表します。狂言の末広かりは、末広がりの意味を知らない家来が末広がりを買いに行くというストーリーとなっています。

ある裕福な人が、目上の人への贈り物として末広がりの物を街で買ってくるよう家来に命じます。初めて街へ出かけることになった家来は浮かれてしまいます。

そして、街へ出かけることができる嬉しさのあまり、末広がりとは何なのか、末広がりはどこで買えるのか聞くことを忘れたまま街についてしまいました。困った家来は、物売りの真似をして「末広がりを買おう!」と叫びながら歩きます。

すると、詐欺師がやってきて無知な家来に古傘を売りつけてしまうのです。詐欺師は、末広がりとは程遠い古傘を売りつけただけでなく、お金持ちのご主人の機嫌をとる為の歌や踊りなどを家来に教えます。帰宅した家来は当然ながらご主人に怒られてしまいます。

しかし、詐欺師から教えてもらった歌や踊りをご主人に披露し、機嫌を直すことに成功するっといったコメディのようなストーリーです。

美容用語での「末広がり」

縁起物として言われる末広がりという言葉は、美容用語でも使われることがあります。美容用語での末広がりとは、一体どのようなことを指すのでしょうか。美容用語での末広がりをご紹介いたします。

末広がり二重

蒙古ヒダ(もうこひだ)がある人は、末広がり二重である傾向が高いようです。蒙古ヒダとは、目頭を覆っている上瞼のヒダのことです。

末広がり二重は、蒙古ヒダがあることで二重のスタートラインが目頭から密着するような状態ではじまり、目尻に向かうにつれ少しずつ二重幅が広がっているのが特徴です。末広がり二重は、日本人に非常に多い二重の種類だと言われています。

奥二重も実は、末広がり二重の一種であるそうです。末広がり二重は、すっきりとしたナチュラルな印象の目元で、年を重ねても若々しく見られやすいと言われています。

末広がり二重におすすめのメイク

涼し気な目元が美しい末広がり二重ですが、欧米人のような目頭から目尻にかけてほぼ同じ二重幅のラインが続いている平行二重に憧れている人もいるのではないでしょうか。ハーフのような彫りの深い目元に憧れるという人もいると思います。

しかし、末広がり二重は、蒙古ヒダや末広がりな二重幅により、平行二重の欧米人やハーフと同じようなメイクをしても末広がり二重の魅力が半減してしまうことがあるので注意が必要です。

目を大きく見せようとアイラインを太く描きすぎてしまうと、一重のような目元になってしまいます。アイラインは、黒目の上と目尻側を意識するようにして全体を太く描かないように気をつけましょう。

末広がり二重は、オレンジやピンクなどの暖色系のアイシャドウを使うと目が腫れぼったく見えてしまうことがあります。その為、ラメやパール感のある暖色系のアイシャドウを使うようにすると、ツヤ感がアクセントとなり美しい目元に仕上がります。

また、暖色系のアイシャドウのみを使用するのではなくブラウンやグレーなど落ち着いた色味を添えることで末広がり二重の美しさがより引き立ちます。

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末広がりな縁起物はポジティブな気持ちになれる

末広がりはとても縁起が良いとされ、昔から多くの人に親しまれています。人間はロボットではないので、さまざまな感情を持っています。辛い時や悲しい時、憤りを感じる時など、ネガティブな気持ちを抱えながら日常を過ごす時もあると思います。

いつも楽しく嬉しい気持ちを抱えていたいものですが、そうもいかないのが人生だと思います。末広がりな縁起物は、そんなネガティブな気持ちをポジティブな気持ちに導き心に活力を与えてくれるような素敵なものだと思います。

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