加工師とは?Twitterなどでの批判殺到!絵師も迷惑している!

「加工師」と呼ばれる人々の存在をご存知でしょうか。彼らの行動がしばしばTwitter上で話題となり、炎上することもあります。加工師とはどのような活動をし、彼らの行動はなぜ炎上してしまうのでしょうか。ここでは加工師の行動や炎上する原因について考えてみます。

加工師とは?Twitterなどでの批判殺到!絵師も迷惑している!のイメージ

目次

  1. 1加工師がTwitterで炎上中!?
  2. 2加工師・絵師とは?
  3. 3加工師はなぜ加工しているの?
  4. 4加工師の問題とは?
  5. 5問題となった加工師と絵師のやり取り
  6. 6それでも加工師は増えている?その理由
  7. 7ルールを守ってSNSを楽しもう!

加工師がTwitterで炎上中!?

「加工師」という言葉を耳にされたことはあるでしょうか。この「加工師」と呼ばれる人々が、Twitter上で度々話題になっています。しかも、繰り返し炎上しています。

ここでは、「加工師」と呼ばれる人々はどのようなことを行っている人なのか、なぜ炎上しているのか、などについて、ネットリテラシーとあわせて考えていきます。

加工師・絵師とは?

まず、「加工師」と呼ばれる人々がどのようなことを行っているのか説明します。「加工師」と呼ばれる人々は、自分以外の誰かが描いたイラストを、色を変えたりフィルターをかけたるなどの「加工」をして、見た目を編集して、SNS上にアップします。

それに対し、「絵師」と呼ばれる人々は、オリジナルのイラストを描く人のことをさします。オリジナルのイラストといっても、多くはファンアートと呼ばれるもので、既存のアニメやゲームなどの登場人物を自分なりに描き、こちらも、SNS上にアップしています。

「加工師」が加工する元になるイラストは、公式イラストだけでなく、「絵師」が作成し、SNS上にアップした作品であることも多いようです。「加工師」は「絵師」の作品なしに活動することはできないともいえるでしょう。

加工師と加工厨との違い

「加工師」と似た言葉で、「加工厨」と呼ばれる人々もいます。「加工師」はイラストを加工するのに対し、「加工厨」は写真を加工するという違いがあります。「加工厨」は、写真にメイクをするような加工をします。

「#能面チャレンジ」というハッシュタグがTwitterで話題になったこともありました。これは、「加工厨」と呼ばれる人々が、能面の写真を美女に見えるよう加工をし、その作品をアップするという流行でした。

このように、「加工師」と「加工厨」の違いは、加工する元の画像が、イラストか写真か、にあります。

加工師はなぜ加工しているの?

「加工師」と呼ばれる人々は、なぜ加工しているのでしょうか。

一つ考えられることは、自分では満足のいくイラストが描けないけれど、加工という作業はそれなりにできるので、ネットで見つけた素敵な作品に自分で手を加えることで、少しでも「自分で作った!」という気持ちになりたいのかもしれません。

そして自分で「加工師」と名乗り、アイデンティティを得た気分になります。そのような行為は、個人で楽しむだけの範囲であれば問題ないのですが、それをSNS上で発信するなどはもちろん許されない行為です。

加工のやり方

「加工師」と呼ばれる人々は、主にスマートフォンやタブレットを用いて、アプリを利用して画像を加工しています。Twitterなどオンラインで見つけた画像を自分の端末に保存し、それを自分の好きなように加工した後、SNS上にアップするという流れです。

元の画像があり、加工するだけならスマートフォンだけで完了させることができる人もいるようです。

加工師の問題とは?

ここまで、「加工師」と呼ばれるのはどのような人々なのか、見てきました。

冒頭で述べた通り、「加工師」はTwitter上で炎上することがしばしばです。ここから、「加工師」と呼ばれる人々の何が問題視されているのか、考えていきます。

絵師の許可なしに加工

「加工師」が問題視される原因の一つ目は、加工する素材であるイラストについて、実際にイラストを描いた「絵師」の許可を得ることなく加工し、それをSNS上にアップしているということです。

「絵師」と呼ばれる人々は、趣味でイラストを描いている方がほとんどですが、皆さん自分のイラストにこだわりをもって描かれています。そのこだわりの詰まった「作品」を、見知らぬ人によって勝手に色を変えられたり、文字を追加されたりするのは気分の良いものではありません。

加工したものを自分の作品として発表

「加工師」が問題視される原因の二つ目は、一つ目以上にたちの悪いことに、その加工したものを自分の作品として発表することです。

多少加工した程度で、自分以外の誰かが描いたイラストを使用しているのに、さも自分の作品かのように発表するのは完全なルール違反です。金銭が発生するしないに関わらず、著作権侵害の問題が発生します。

ネットリテラシーの低さ

「加工師」が問題視される原因の三つ目は、ネットリテラシーの低さです。ネットリテラシーとは、「情報ネットワークを正しく利用することができる能力」のことです。

自分以外の誰かが描いたイラストを無許可で加工し、さも自分の作品であるかのように発表する行為は、上記のように著作権侵害に当たりますが、それを理解せずに、悪気もなくそのような行為をしてしまっている人も多くいるようです。

これはまさに、情報ネットワークを正しく利用できていないことになり、ネットリテラシーの低さを露呈していることになります。なお、著作権の問題を理解したうえで同様の行為をしている人もおり、さらにたちが悪いといえます。

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問題となった加工師と絵師のやり取り

具体的に、Twitter上で問題となった「加工師」と「絵師」間のやりとりを紹介します。とある「絵師」の描いたイラストを「加工師」を名乗る人物が加工し、その画像をリプライに貼った上で、次のように発言しました。

「勝手ながら、加工させてもらいました!あまり技術があるわけではないので、この程度ですが、喜んでくれたら幸いですw」

このようなリプライに対し、イラストを描いた「絵師」との間で、次にようなやりとりが行われました。

このように、イラストを描いた「絵師」の許可なく加工し、さらにそれをSNS上にアップしたことを、当の「絵師」は快く思っていないことが分かります。

なお、加工前のイラストは次の通りで、Twitter上でたくさんの方に評価されるイラストであることが分かります。

加工師に対するネットの反応

このような行動を取る「加工師」に対し、ネット上では次のような反応があります。

勝手に加工されて、「絵師」がいい気分になるわけがない

一つ目は、自分の描いたイラストを勝手に加工され、「絵師」がいい気分になるわけがないじゃないか、という、「絵師」の気持ちを汲み、「加工師」の行為を批判したものです。

上記のやりとりでは、はっきりと「絵師」本人が「嬉しいとは言えない」と発言しているように、やはり「加工師」による無許可の加工を快く思わない「絵師」の方が多いようです。

「絵師」によっては、「かっこよく加工してくださってありがとうございます!」というリプライを返している方もいらっしゃいます。

著作権の侵害を警告

もうひとつは、無許可の加工という行為が、著作権を侵害する行為であると批判する反応です。あるいは、「そんなことも知らずにやっているのか」と、「加工師」のネットリテラシーの低さを批判する反応です。

このような反応を得た「加工師」も、それでルール違反を理解し、反省すれば良いのですが、なかなかそうはいかないのがSNSで良く見られる反応です。実際、加工の素材であるいわゆるファンアートと呼ばれる二次創作品もグレーな点はありますし、「絵師」に訴えられない限り「加工師」が損害を被ることもありません。

とは言え、「加工師」が「絵師」の著作権を侵害していることは事実ですので、「加工師」の行為は反省すべきことです。

ネットリテラシーや道徳性の低さを批判

そして、「加工師」の人間性にまで言及されています。「絵師」の心情を理解しようとしない行為、著作権問題を知ってか知らずか違反する行為、さらにはその指摘に対して素直に応じない態度が問題視され、SNS上で激しく批判され、炎上することもしばしばです。

SNSの恐ろしいところは、自分も相手も匿名で顔も見えないので、炎上が留まるところを知らず、必要以上に強い言葉が飛び交ってしまうところです。それでアカウントを消さざるを得ない「加工師」も多数存在したようです。

それでも加工師は増えている?その理由

上記のように、批判され炎上してしまうことが多い「加工師」ですが、「加工師」を名乗るアカウントや活動の数は増え続けているようです。いったいなぜなのでしょうか。

SNSで注目されやすい

「加工師」を名乗りそのように活動する目的の一つは、それでSNSで注目されやすいという点があります。加工する元のイラストが、評価が高く注目される画像ですので、それを加工したものも一見して素晴らしいイラストであることはまず間違いないでしょう。

そのイラストで注目を集め、「いいね!」をもらうと、さも自分が評価されたかのように誤解してしまい、それが嬉しくて、「加工師」としての行為を続けてしまうというスパイラルが考えられます。

誰でも簡単にできる

また、アプリによる加工は、アプリの進化により、比較的簡単に、それらしいものができてしまうのが現実です。つまり、誰にでも手に入る元になるイラストと、誰にでも手に入るアプリさえあれば、誰にでも簡単にできる行為なのです。

よって、特に訓練や経験をつまなくても、あるいはお金をかけなくても、それなりのものが出来上がってしまうのです。

もちろん、「加工師」を名乗るのも自分の自由ですので、「加工師」を名乗りそれなりに画像を加工するという行為は、本当に誰にでもすぐ出来てしまうことなのです。

ルールを守ってSNSを楽しもう!

いかがでしたか。ここでは、「加工師」と呼ばれるSNS上で活動する人々について考えてきました。「加工師」が行っている行為、それに対するネット上での批判、行為そのものの違反性、「加工」という行為そのものの技術について、主に見てきました。

「絵師」も「加工師」も、批判する人々も、最初は元になる作品を愛するファンであり、同志だったはずです。元の作品に敬意をもって、ネットリテラシーを身につけ、SNSやファンアートを楽しんでもらいたいと思います。

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