モロッコの治安は?女性一人旅の観光での危険性や注意点も紹介
あなたは美しい街並みが広がる国、モロッコを知っていますか?女性の一人旅でも人気の国であるモロッコですが、今回は旅をする時の治安や危険性、注意点についてご紹介します。女性の一人旅の事前に気を付ける治安への注意点などをチェックして、安全な旅を楽しみましょう。
目次
モロッコは安心して旅行できる国?
あなたは海外へ一人旅をしたいと思うことはありませんか?一人旅といっても、せっかく計画をして行く一人旅ですから、治安も良い場所で安全な旅をしたいものです。あなたが女性であれば、事前に治安のチェックや一人旅の危険性、そして注意点も知っておく必要があるでしょう。
今回はそんな海外への一人旅の参考として、モロッコへの旅をご紹介します。モロッコはエキゾチックな雰囲気が魅力的な、女性の一人旅で行く国の中でも人気の観光地ですが、今回はそんな魅力的なモロッコへの一人旅の治安と注意点ついてご紹介します。
モロッコとは?
北アフリカの端に位置する国がモロッコです。正式には「モロッコ王国」という国になります。モロッコはフランスに統治されていた歴史を持つ国の為、アフリカのみならず、フランスやスペインの文化が混在する独自の文化を築いてきた国です。
言語は訛りの強いモロッコ語、もしくはアラビア語が主な言語となります。他にもフランス語や英語も話す人も中にはいますが、日常生活の中ではほとんど使われず、アラビア語かモロッコ語での会話となります。
モロッコの治安は良い?悪い?
アフリカの北部にあるモロッコは、アフリカの中でも比較的治安が良い国として知られています。建物もモザイクが敷き詰められた見応えのある美しい建造物が多くあります。
治安の良さに加えて、女性にとってはお土産にしたいカラフルで素敵な雑貨や化粧品も安く購入できるのも魅力で、北アフリカの中では人気の高い観光地となっています。
しかし、地域によっては未だ治安が安定しない危険な場所もあり、路地裏や暗い裏道などで金銭を要求されたというケースも多くありますから、旅行の時は注意が必要です。
モロッコの治安の悪い地域3選
それでは、モロッコの治安の悪い場所とは具体的にはどこになるのでしょうか?旅行で安全な観光地という場所でも、女性にとっては薄暗い道や夜の時間帯などは、外出に注意が必要な点はどこの国も共通ではありますが、今回はモロッコでの中でも治安の悪い、気を付けるべき場所を具体的にご紹介していきましょう。
1.カサブランカ
カサブランカはモロッコの主要都市である、マラケシュの中継都市であり、映画の「カサブランカ」のタイトルにもなった美しい都市です。美しいモスクやメディナと呼ばれるショッピングモールもあり、女性にとっては見ていて飽きることの無い素敵な街並みが広がっています。
しかし、観光地から離れた場所や裏通りは治安が悪く、建物の中からもひったくりやスリの被害に遭った人もいることから、旅行の際には注意が必要です。女性の夜の外出は特に危険ですから、一人旅の場合はより注意が必要です。【危険度】★★★★
2.砂漠地域
モロッコでは砂漠でラクダに乗って、アラブ系の遊牧民の生活を垣間見ることができます。エキゾチックで滅多に体験出来ないことなので、旅行者にはツアーがとても人気があります。メルズーカやマーミドという都市が砂漠ツアーができる場所として有名です。
これらの都市は砂漠にある小さな都市ですが、治安は良くないのが現状です。また、ツアーの中には悪徳業者もおり、高額な金額を請求されたケースもあります。ツアーに参加する際は、他のツアー客も参加しているのか、トータルの料金はいくらなのかも、しっかりと確認して注意しておく必要があります。【危険度】★★★
3.フェズ
フェズはモロッコの中でも人気の観光地で、400年以上モロッコの都市が置かれていた歴史ある都市です。ここは世界最大の迷路と呼ばれる「旧市街」が有名な観光地です。
しかし、世界最大の迷路と呼ばれるここの「旧市街」は、旅行で訪れる観光客へのスリやひったくりの被害が多い治安の悪いエリアです。細い裏通りや薄暗い道が多い街なので、被害に遭わないように気を付ける必要があります。
また、建物の中からもひったくりの手が伸びてくることもあります。貴重品やバッグなどには充分注意するようにしましょう。【危険度】★★★★
モロッコ旅行の危険性
観光地として人気のあるモロッコですが、女性の一人旅として旅行に行く際は、気を付けなければならない注意点があります。旅先での危険を回避する為にも、現地の治安や危険性をあらかじめ確認してしてから旅行するようにしましょう。
ここではモロッコで旅行客が遭遇しやすい危険性、また、エリア面で危惧される治安上の危険性についてもご紹介していきます。
スリや強盗
現地のモロッコ人でさえも多く被害に遭うのが、スリやひったくり、また強盗も多くあります。治安の良いと呼ばれる観光地であっても、極端に人混みの多い場所や、危険な裏道に入ったりすることは避けましょう。
特に女性一人であれば、旅先のホテルであっても夜はしっかりとドアの鍵をかけるなど、危険回避の為にも防犯対策はしっかりとするようにしましょう。
タクシーや飲食店のぼったくり
モロッコは物価が安く、女性の一人旅であっても、ゆとりを持って買い物をすることができます。しかし、お土産物屋はもちろん、レストランであっても、そんな旅行者には現地の人からは考えられないくらい高い値段をふっかけてくることがあります。レストランでご飯を食べる時でも、現地の相場くらいは確認しておきましょう。
また、タクシーも悪質ドライバーは旅行者というだけで高い金額を請求してくることがあります。タクシーを使う時は、ホテルからのタクシーを使ったり、メーターの無いタクシーは控えるようにしましょう。
テロ
モロッコはシリアに隣接している国でありながらも治安が良い国と呼ばれていますが、テロも少なからず勃発しています。観光客が狙われたケースは非常に少ないのですが、人が多く集まるようなフェスやキャンプ場で観光客や旅行者が襲われたケースがあります。
例えテロが起こったことの無いような場所であっても、観光客が滅多に行かない場所や、人気の無い場所、また逆に人混みが集中し過ぎるフェスなどには一人で立ち入らないように注意しましょう。また旅先の都市の治安情報はあらかじめ旅行前に確認しておくことをオススメします。
モロッコで女性の一人旅の注意点
それでは女性一人旅でモロッコを旅行する時は、どのような点に注意すればいいのでしょうか?モロッコでは治安が良くないにも足を踏み入れないことが大切ではありますが、モロッコは宗教上でもイスラム教の国なので、時期に現地での過ごし方にも注意をする必要があります。
ここではモロッコを一人旅する時の、注意点をご紹介していきます。事前に注意点を確認して楽しく快適で、安全な旅にしていきましょう。
夜は一人で出歩かない
治安の良い日本国内でも、夜になると女性が一人で出歩くのは危ないと言われます。同様に、モロッコも夜に女性が一人で出歩くのはやはり危険です。夜のライトアップなどを見学する場合は、日本語ツアーなどを利用して観光するようにしましょう。
モロッコのイスラム教徒の多くはお酒を飲まない習慣がありますが、その分飲み方を知らないとも言われ、夜は酔っ払いが多く絡まれるケースも多くあります。女性の一人歩きはその点からも避けるようにしましょう。
目立つ服装をしない
モロッコでの女性の一人旅で気を付けたいのが服装です。モロッコはイスラム教の国とはいえ、半袖で過ごす女性も多く、服装は他のイスラム教の国に比べれば、欧米化しているように見えます。
しかし、モロッコを旅行する時に、ラマダンの時期に重なってしまった場合は、キャミソールなどの肌の露出が多い服や半袖は極力控えるようにしてください。この時期は神聖な月で、「節度を守る」ということが重要視される為、モロッコでは男女問わず肌を露出する服装で外出することは控える傾向にあります。
また、例え観光地化されているモスクであっても、肌を露出する服装は入場を断られることもあります。モスクに入ること自体が非常にセンシティブな行為なので、服装にも注意をする必要があります。
例え夏場であっても、モロッコでこのような時は、肌の露出が多いキャミソールや半袖の服装は避け、大きめのショールを羽織るか、長袖の服で外出するようにしましょう。
親切な人に注意
モロッコは親日の人が多く、日本人というだけで笑顔で接してくれる人も多くいます。中にはぼったくりの金額に対して、観光客に向かってなんて金額をふるんだと怒ってくれたり、ホテルへの道を案内をしてくれるような親切な人も沢山いますが、ここでも注意が必要です。
道案内で目的地に着いたとたんに高額な金額を要求されたり、裏道に入り込んだ瞬間に金を出せと要求したりする、観光客を狙った犯罪も多くあります。治安が良いと呼ばれる観光地であっても、そのような危険性が潜んでいますから、女性は特に注意しましょう。
ナンパに注意
モロッコでの女性の旅行者に特に注意が必要なのはナンパです。日本だともしナンパしてくる男性がいたとしても、遠慮がちにナンパをしてきますが、モロッコ男性は一切精神的な遠慮無くナンパしてきます。イスラム教の国ではありますが、日本人やスペイン人、フランス人の女性はモロッコ国内でほぼ毎日をナンパをされています。
中には日本人女性と結婚して日本に住みたいと言うモロッコ人男性もいるようです。それに加え、日本人女性はナンパに慣れていないという人が多く、すぐにデートしてしまったりと、格好のターゲットとなる傾向があります。
出会ってすぐの甘い言葉ほど怪しいものはありませんので、モロッコでのナンパにはくれぐれも注意しましょう。
モロッコのおすすめ観光スポット3選
これまでモロッコの治安情報や、女性の一人旅の注意点などをご紹介してきましたが、モロッコは治安情報や旅の注意点をふまえれば快適に旅が出来る魅力的な国です。今回はそんなモロッコの中でも、見どころたっぷりの観光地をご紹介しています。
1.クトゥビーヤ・モスク
モロッコの都市であるマラケシュのランドマーク的存在となっているのが、クトゥビーヤ・モスクです。このタワー状のモスクはミナレットと呼ばれ、地上髙77mと大変高いモスクとなっています。
モスク内にはイスラム教徒しか中に入ることはできませんが、4つの面には全て違う装飾が施されていて迫力があり、とても見応えがあります。マラケシュ市内ではどこからも目立つモスクなので、市内での移動の目印にもなるモスクです。
2.ジャマ・エル・フナ広場
モロッコの都市、マラケシュの旧市街に広がるのが「ジェマ・エル・フナ広場」です。夜は光と湯気と活気に満ちたエキゾチックな屋台が広がり、観光客も多く押し寄せる人気の広場です。
屋台にはシシカバブやカタツムリのスープ、オレンジジュース、ミントティーなど、現地ならではの屋台グルメを堪能することができます。
また、屋台グルメだけでなく、ダンスやミュージシャン、蛇を使った大道芸、ヘナタトゥーなど、現地ならではのパフォーマンスを見ることもできるので、モロッコの活気に満ちた空気に触れることが出来るのが魅力です。
治安の悪さは感じられませんが、しつこい客引きも多いので、そのような時は毅然と断りましょう。大道芸は写真を勝手に撮るとチップを請求されますから、撮る時は事前に金額の確認をしておくのがスムーズです。
また、カオスのような場所柄、スリやひったくりも多数発生しています。活気のある屋台やパフォーマンスは面白くて魅入ってしまいますが、手元の貴重品には充分注意するようにしましょう。
3.バヒア宮殿
「バヒア宮殿」は、マラケシュのメディナの南方、古いイスラムの建築物が多くある場所の一角にあります。かつてはここは19世紀末に、宮廷の大宰相アリ・バハメットが自身の私邸として建築した宮殿であり、中には4人の妃の部屋に、24人の側室の部屋、いわゆるハレムがありました。
「モロッコのアルハンブラ宮殿」とも呼ばれる建物は、エキゾチックな外装もさることながら、内部もゴージャスで美しいデザインの木の彫刻やタイル装飾が施されています。当時の栄華を彷彿とさせる美しさから、観光客からは「毎日観に行きたい。」と言われる程、人気の観光スポットです。
宮殿内の豪華さは見ているだけでもうっとりとしてしまう美しさですが、バヒア宮殿は8ヘクタールの敷地に150の部屋があるとても大きい宮殿です。初めての場合は、日本語ガイドのツアーで観光するのがベストでしょう。
安全で楽しいモロッコへの旅にしていきましょう
これまで、モロッコでの女性一人旅の治安や注意点などをご紹介してきましたがいかがでしたか?モロッコは女性一人旅であっても、治安の情報や注意点をしっかりとチェックしておけば、安全で楽しく、エキゾチックな旅の思い出を作れる魅力的な国です。
しかし、日本とは違う宗教上の戒律やラマダンの時期もありますから、モロッコを旅する時は、現地でのそのようなルールを確認して尊重し、現地の人に配慮する必要があります。
せっかくの楽しい一人ですから、事前に治安の情報や現地での過ごし方のポイント、注意点などを確認し、思い出深い楽しい旅を作りましょう。