キューバの治安は悪い?旅行や観光の危険度や注意点も紹介
海外旅行に行くときに気になるのが、現地の治安でしょう。カリブ海にあるキューバは、治安のいい国なのでしょうか?キューバと聞いても、なかなかイメージが湧かないという人も多いでしょう。今回はキューバの治安について、詳しく調べてみました。
目次
キューバの治安はどうなの?安全に旅行できる?
海外旅行に行く際に、まず気になるのが現地の治安でしょう。海外には、大規模デモが頻繁に起こるような国もあり、観光に行くには治安の悪い危険な都市もたくさん存在します。現地の治安を知らずに観光に行くのは、危険な行為ともいえるでしょう。
今回は、カリブ海に浮かぶ南米の島国・キューバについて、治安を調べてみました。観光地として人気が高まっているキューバですが、治安の悪い地域はあるのでしょうか?観光旅行に行く際の注意点などもふまえながら、キューバの治安について見てみましょう。
キューバとはどんな国?
そもそもキューバとはどんな国なのでしょうか?キューバと聞いても、ぱっと具体的なイメージが湧く人は少ないのではないでしょうか?中には、クラシックカーや、綺麗なビーチを連想する人もいるでしょう。実際には、どんな国なのでしょうか?
キューバは、南米にある島国です。のんびりとした空気があり、ヨーロッパの人には観光地として人気の国です。内陸部には山脈が広がっていますが、島国なので美しいビーチが沢山あります。
また、世界遺産も沢山あり、市街地も旧市街と新市街で違った雰囲気も楽しめて、観光に人気です。手つかずの自然と、魅力ある建築物の両方を楽しめる国です。
キューバの治安は良い?悪い?
社会主義国のキューバですが、実は治安は比較的良いのです。海外旅行にあまり慣れていない人も、安心して観光や旅行を楽しめる治安のいい国ではないでしょうか。夜中に女性が一人で外出しても、さほど心配はないと言われるほどです。
しかし、危険が全くないわけではありません。用心するには越したことはないでしょう。どこの国でもそうですが、観光客を狙ったスリや詐欺は、残念ながら存在します。
出歩く際は、荷物から目を離さないことや、怪しい人が声をかけてきても話に乗らないように気を付けましょう。また、キューバの街灯はオレンジ色で、日没後は市街地でも薄暗くなるので、移動には注意しましょう。
キューバに行くには
治安が良く、海外旅行にもおすすめのキューバですが、実際に行くにはどれくらいかかるのでしょうか?実際にキューバに行く際の、具体的なデータを見てみましょう。よりキューバ旅行を想像しやすくなるでしょう。
キューバには、日本からの直行便はなく、カナダかメキシコで乗り換えが必要です。トータルで20時間から25時間かかるでしょう。現地でゆっくり過ごすには、5日から7日は滞在したいところです。
キューバは雨季と乾季に分かれるので、乾季の11月~4月に行くのがおすすめです。キューバは物価が安いので、旅行費は20万あればひとまずは問題ないでしょう。費用は、泊まるホテルなどによっても幅は出ますが、比較的安く旅行できます。
キューバの注意したい場所
比較的治安の良いキューバで、治安の悪い注意すべき場所や観光地はあるのでしょうか?キューバに旅行に行った際に、注意すべき場所を、治安の危険度と一緒にご紹介します。
民宿
キューバでもホテルの他に民宿があります。専門の予約サイトもあり、個人の旅行でも利用出来て、現地の雰囲気をより身近に感じられるでしょう。ホテルより宿泊費が安いのも、ありがたいポイントです。
しかし、ホテルと比べれば安全面では不安があるでしょう。もちろん、治安の良い国なので、そこまでの危険はないでしょうが、安全面を気にするのであればホテルに宿泊した方が良いでしょう。
【危険度】☆☆
ビーチ
キューバは、綺麗な海に囲まれているので、観光地としてビーチもとてもおすすめです。ただ、ビーチで遊ぶときは、つい荷物から目を離しがちです。観光客を狙ったスリなどは、外国人が集まる場所を熟知しています。
ビーチで遊ぶときは、大事な荷物は肌身離さず持っているように、注意しましょう。
【危険度】☆☆
電車内
キューバの交通では、電車だけでなく路線バスやタクシーなども、観光客が利用する交通手段の中心になっています。路線バスは混むことが多いですが、席を譲り合ったりなど、キューバの人たちの温かい人間性に触れることも出来ます。
しかし、治安が良く現地の人の温厚な人柄が魅力のキューバにも、悪い人は存在します。やはり混んだバスや電車内ではスリに気を付けた方がいいでしょう。
大事なパスポートや最低限のお金は、カバンではなく首から小さなポーチをぶら下げて服の中に入れておくと安心です。
【危険度】☆☆
ナイトスポットやホテルのロビー
キューバは危険なイメージを持っている人もいますが、決して治安は悪いわけではありません。むしろ安全に旅行できる国で、夜でも比較的犯罪に巻き込まれることは少ないでしょう。
それでも、視界が悪い夜は注意が必要です。ナイトスポットに出かけるときは、大きな通りを歩くようにしましょう。裏道を使うと、悪いたくらみをしている人達に狙われることもあります。
無理やり葉巻や物を買わせてくる人や、お金をせびってくるような人たちに気を付けるようにしましょう。
【危険度】☆☆☆
キューバでの旅行者を狙った犯罪
観光客は、裕福でお金を沢山持ち歩いていたり、それなのに浮かれていて不用心だったりするため、狙われやすいターゲットです。旅行先では、観光を楽しみつつ気を抜かないようにすることが大事です。
キューバでも、よくあるひったくりなどの他、キューバの通貨制度を利用した詐欺など、様々な犯罪があります。海外旅行では最低限気を付けなければいけないような犯罪の他、キューバならではの犯罪もあることを知っておきましょう。
では、具体的にどんな危険に気を付けたら良いのか、一つずつ見てみましょう。
強盗・窃盗
決して治安が悪いわけではないキューバですが、窃盗や強盗が無いわけではありません。人気のない裏道や、夜道ではとくに注意しましょう。
観光客は、現金を沢山持ち歩いていることが多く、狙われやすいのです。裏道や、夜道は一人では歩かないようにしましょう。日が沈むと、キューバは街灯が少なかったり、街灯の色がオレンジだったりで薄暗くなってしまうのです。
両替詐欺
観光客に狙いを定めた犯罪として、両替詐欺が挙げられます。これは、「他より安いレートで両替してあげるよ!」と観光客に声をかけて、お金をだまし取る手法です。
じつは、キューバのお金のシステムは、2重通貨制でちょっとややこしい制度になっており、この手の詐欺に引っかかる人もいるのです。キューバペソには「兌換ペソ(CUC)」と「人民ペソ(CUP)」の2種類の通貨があるのです。
主に外国人が買い物をする場所ではCUCを、地元の人がよく利用する食堂や路線バスなどでは、CUPが使われます。そしてCUPは、CUCの24分の1の価値しかないのです。その価値の差を利用して、不当な両替をする詐欺があるので、注意しましょう。
ひったくり・スリ
ヨーロッパなどでよく注意が必要と言われているのが、ひったくりやスリですが、キューバでも注意が必要な犯罪です。夜道だけでなく、昼間でも荷物は手放さないように、カバンは斜め掛けにするなどして、危険を回避しましょう。
また、ビーチでは荷物を置きっぱなしにして、海で遊ぶ人も見受けられます。これは危険なので、ビーチで遊ぶ際は注意しましょう。
たかり屋
キューバは社会主義国なので、最低限の食糧などはしっかりと供給されています。そのため、生活に困って犯罪に手を染める人が非常に少なく、治安が良いのです。そのため、ホームレスのような人たちを見かけることはありません。
しかし、観光客に子供たちがたかる姿は、しばしば見られるようです。「カメラを見せて!」と集まってきて、そのまま高価なカメラを盗られてしまった、という人も実際にいるようです。
裏葉巻売り
ハバナ旧市街や、観光客の集まる場所で「格安で高級葉巻が手に入る」などと声をかけてくる、裏葉巻売りがいます。葉巻工場の社員で安く手に入るから、という理由などで声をかけてくるようですが、本物の高級葉巻かは分かりません。
また、ビルの物陰などでやり取りをしようと提案してくるため、麻薬の売買と間違われてしまうことも考えられます。キューバ政府は麻薬取引を厳しく取り締まっているため、警察に見つかると大きなトラブルにつながることもありますので注意しましょう。
チップや過剰料金の請求
キューバで観光するなら、チップの過剰請求や過剰料金の請求にも気を付けておきたいところです。音楽が町中に溢れている、陽気なレストラのキューバですが、演奏していた人がチップを請求してくることもあります。
それだけではよくあることですが、中には呼んでもいないのに近くに来て演奏し、料金を払えとせがんでくることもあるようです。そういった場合は、演奏を始める前に「要りません」ときっぱり断ることが重要です。
2つの通貨を利用した詐欺
両替詐欺でも紹介したように、キューバの通貨には2種類あります。そのややこしさを利用した詐欺もあります。例えば1CUPの商品を買うのに5CUC札を出した場合、4CUCのお釣りなのに、4CUPを渡したりなどです。
日本人には、なかなか感覚がつかめないので、注意が必要なポイントです。
キューバを旅行する際の注意点
ではここからは、実際にキューバに旅行に行く際に気を付けるべき注意点をご紹介します。せっかく行っても、現地で悪い出来事が起これば、旅行そのものが悪い思い出になってしまいかねません。
無防備に観光して、軽犯罪に巻き込まれることのないように、例え治安の良い国でも旅行時の注意点をしっかり守りましょう。安全で楽しい海外旅行をするためです。
荷物から目を離さない
まず、レストランやビーチでも、荷物は置きっぱなしにせず、荷物からは目を離さないようにしましょう。海外旅行では、最初に注意すべき点です。
荷物を置いてその場から離れることは、「盗ってもいいですよ」と言っているようなものです。荷物は常に自分の管理のもと、目を離さないように気を付けましょう。
また、カバンもひったくりされやすいような手提げではなく、身体にフィットしたショルダーバッグやリュックサックが良いでしょう。また、パスポートなど特に重要なものは、カバンではなく小さなポーチなどにいれて、しっかりと持っていましょう。
信用できるホテルに宿泊
キューバは治安が良く、民宿でも人気の宿がいくつもあります。人柄も温かで、料金も安いため民宿に泊まる人も多いようですが、安全面を考えるとやはりホテルの方が安心でしょう。
また、ホテルならどこでも良いという訳でもないので、事前にしっかりと調べてから宿泊する場所を選びましょう。ネットで評判を調べるほか、実際に現地に旅行に行った人から聞くなどして、信用できるホテルを選びましょう。
親切な人に注意する
キューバの人は皆人柄が良く、穏やかな人たちです。親切に声をかけてくれる人も多いですが、その中には悲しいかな悪い人もいるのです。この手の場合は、両替詐欺などの詐欺行為が多いでしょう。
また、物を買わせたり、親切にしてチップを要求するパターンも考えられます。自分から声をかけた人が親切にしてくれた場合は、安心ですが、相手から声をかけられたときは用心が必要です。
高価なものを身に着けない
観光客はただでさえ、裕福と思われます。その上高価なものを身につけていたら、ターゲットにされやすいでしょう。また、ひったくりなどで高価なものを取られることも考えられます。
カメラなどは、やはり良いものを持っていきたいという人も多いでしょうが、盗られる危険性もあるということを、念頭に置いておきましょう。
キューバの観光スポット3選
ではここからは、キューバの人気観光スポットをご紹介します。キューバの魅力はビーチだけではありません。素敵な街並みも楽しんでください。
1.革命広場
革命広場は、新市街を代表する観光スポットです。ここで見るべきなのは、チェ・ゲバラの肖像画です。内務省の壁に描かれた肖像画をバックに記念撮影すると、キューバに来たなという実感がわくでしょう。
2.サン・クリストバル大聖堂
サン・クリストバル大聖堂は、1555年に創建された大聖堂です。石畳が敷き詰められた、カテドラル広場にある、バロック建築の傑作とも言われている大きな大聖堂です。
正面に大きな二つの塔があり、右の塔には大きな鐘が吊り下げられています。内部も、床に多色大理石が使用された豪華な作りで、スペイン黄金期のような雰囲気があります。ハバナに来たら、絶対に訪れたい場所のひとつです。
3.オールド・ハバナ
オールド・ハバナとは、キューバの旧市街の事です。長くスペインの統治下にあったため、スペイン建築が中心でありながら、アメリカから伝わったモダニズムやアールデコの影響も受け、きらびやかな建築物が並んでいます。
大聖堂のほか、ガルシア・ロルカ劇場や旧国会議事堂など、有名な建物が沢山立ち並ぶ通りです。
キューバの治安は良い
キューバの治安は決して悪いわけではなく、むしろ治安が良く観光地としておすすめであることが分かりました。海外旅行初心者でも、安心して行ける国のようです。
しかし、危険が全くないわけではないのも事実です。海外旅行に行く際は、あまり浮かれすぎず、夜道や一人歩きの時は注意しておきましょう。
キューバは、綺麗なビーチや人気の観光地も沢山あります。是非、キューバ旅行を楽しんでください。