ロシアの治安は安全?一人旅での観光や旅行の危険度や注意点を紹介

ロシアへ観光旅行を計画するにあたり、気になるのが治安のことです。ここでは、ロシアの治安を中心に、特に気を付けたい治安の悪い地域や行動、観光名所についてまとめました。事前にしっかりと準備をして、安全なロシア旅行を楽しんでください。

ロシアの治安は安全?一人旅での観光や旅行の危険度や注意点を紹介のイメージ

目次

  1. 1ロシアの治安は安全なのか?
  2. 2ロシアってどんな国なの?
  3. 3ロシアの治安はどうなってるの?
  4. 4ロシアで治安の悪い危険な場所
  5. 5ロシアに旅行に行く際の注意点【治安編】
  6. 6ロシアに旅行に行く際の注意点【生活編】
  7. 7ロシアのおすすめ観光スポット3選
  8. 8治安に注意して、安全なロシア旅行を楽しもう

ロシアの治安は安全なのか?

ロシアといえば、どのようなイメージを抱くでしょうか。いままであまり馴染みのなかったロシアも、2018年にはFIFAワールドカップも開催され、身近に感じたり足を運んでみたいと思った人も多いのではないでしょうか。

海外旅行を計画するにあたり、心配になるのが現地の治安のことです。ロシアの治安はどのようなのでしょうか。ここでは、ロシアの治安を中心に、危険な目にあうことなくロシアを安全に旅行するにあたり注意すべき点をまとめました。

ロシアへ旅行に出発する前に、ぜひご一読ください。

ロシアってどんな国なの?

まず、ロシアとはどのような国なのでしょうか。治安について考える前に、ロシアの一般情報について見ていきます。漠然と「大きくて寒い国」というイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか。

ロシアの国土は、日本の45倍ですが、人口は1億4400万人と、日本と大差ありません。人口密度がいかに異なるかがよく分かります。

また、ロシア人の国民性ですが、決して愛想がよくありませんし、英語もさほど通じません。ホテルやレストラン、タクシーなどで店員さんと会話する際、戸惑うことも多くあるでしょう。しかし決して現地のロシアの方々は怒っているわけではなく、単に愛想がよくないだけです。

ロシアの治安はどうなってるの?

ここからは、ロシアの治安について考えていきます。ロシアの治安はどのようなものなのでしょうか。

ここからは、外務省による危険度レベルに加え、特に注意すべき、危険な都市や行動について、細かく見ていきます。安全にロシアに滞在するために、事前に治安情報をしっかりと調べておくことが重要です。

外務省による危険度レベル

外務省のホームページを確認すると、2019年6月現在、危険レベルは「レベル1:十分注意してください。」となっております。危険レベルは1~4の4段階で、レベル4が最も危険な状態です。

しかし、特定の都市では、武装勢力による攻撃や自爆テロが多数発生しており、民間人にも多くの被害が出ていることから、特に治安に注意する必要があり、いかなる理由においても渡航禁止となっています。

また、モスクワなど大都市の地下鉄や国際空港でも過去に自爆テロが発生し、多数の被害者が出たことがあることから、十分に注意するよう勧告しています。このように、渡航禁止のエリアでなくとも、ロシアでは治安に十分注意する必要があります。

ロシアで治安の悪い危険な場所

ここからは、ロシアの中でも特に治安の悪い危険な場所を紹介します。こちらの都市への訪問は、安全のため、特別な理由がない限り自粛したほうが良いでしょう。

チェルタノヴォ

まず紹介したいのが、最も治安が悪く危険とされる、「チェルタノヴォ」という都市です。連日数十件の重大事件が発生している言われており、その内容は、「異なる民族グループ間の闘争」、「窃盗」、「強盗」などが挙げられます。

治安の悪さの原因は、この地域のインフラの問題、工業団地の存在だと専門家は分析しているようです。

アルバート

続いて紹介するのは、アルバートという治安の悪い都市です。ここでは、多くの窃盗や詐欺が報告されています。巻き込まれないよう十分安全に注意しましょう。

イズマイロヴォ

次に紹介するのは、イズマイロヴォという都市です。こちらでは、市場での強盗が多く報告されています。また、森林が多い公園があり、そこで暴行や殺人事件が報告されています。特に治安が悪い地域と心がけて、決して近づかないようにしましょう。

コニコヴォ

最後の紹介するのは、コニコヴォという都市です。ここは、窃盗や強盗、恐喝が多く報告されている治安の悪い都市です。また、こちらにあるビツェフスキー公園には十分注意してください。

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ロシアに旅行に行く際の注意点【治安編】

ここまで、ロシアの中でも特に注意が必要な地域について紹介してきました。ここからは、都市によらず、ロシア国内を観光するにあたり、注意していただきたい点について紹介します。

まずは治安について、犯罪に巻き込まれないように十分注意してください。

ひったくりに注意

海外旅行で巻き込まれる犯罪としてありがちなのが、スリやひったくりです。ロシアでも例外ではありません。有名な観光地や特別治安の悪い街以外でも、あらゆる場所で犯罪が発生しています。

観光客はガイドマップを持ち歩いていたり、カメラを構えていたりなど一目瞭然ですので、ターゲットにされやすくなります。カメラだけでなく、スマートフォンも人目に付く場所では使用を控えた方が無難です。

「写真を撮りますよ」といって親切そうに近づいてくるスリやぼったくりグループも多く、安全に注意してください。

ぼったくりタクシーに注意

続いて、注意が必要なのが「ぼったくりタクシー」です。一度は政府の取り締まりで悪質な、いわゆる「白タクシー」は規制されましたが、空港や観光地など、特別治安の悪い土地でなくとも、まだ数多く見られます。

ぼったくりに合わないためにも、「uber」など信頼できるアプリを利用するもの一つの手です。ロシアでは、市場など、値札のない商品を売る商店でのぼったくりも見られますので、しっかり計算して金銭のやり取りをするようにしましょう。

日本人は「お金を持っている」というイメージがあるため、特に標的にされやすい傾向にあります。安全に注意して行動しましょう。

売春婦についていかない

ロシアの売春婦の多くは、マフィアとつながりがあり厄介な犯罪に巻き込まれるケースは多発しています。当たり前のことですが、誘われてもキッパリ断りましょう。特に観光客の多いホテル周辺には、多くの売春婦がいます。その場でキッパリ断っても、ホテルの部屋に電話がかかってくるケースもありますので注意してください。

ロシアの売春婦は特別に美しい人が多く、男同士の観光旅行で何も知らずに部屋に招いてしまうケースがあります。しかし、盗難や強盗などの凶悪な犯罪に巻き込まれる確率は非常に高く、またロシアは世界的にもエイズ患者数が多い国としても知られています。

いくら旅行先で綺麗な女性に言い寄られても、売春婦には近づかないようにしてください。

警察官詐欺に注意

また、日本では信頼できる警察官も、残念ながらロシアでは信頼できるケースばかりではありません。ロシアでは、パスポートの携帯が義務つけられており、観光客は特に旅行中に警察官にパスポートの提示を求められることがあります。

ここまでは良いのですが、警察官の中には、パスポートの提示だけでなく金銭を要求してくる悪徳警察官もいます。警察官に言われてしまうと、観光客は従うしかなく金銭を払ってしまうことがありますが、警察官がその場で金銭を要求するということはあり得ませんので注意してください。

そのような警察官は、まず疑ってかかりましょう。こちらから警察官に身分証明書の提示を求めることができます。偽警察官の場合は提示を拒否し、本物の警察官の場合は不正の抑制につながるため、効果があります。

ネオナチや酔っ払いに注意

ネオナチとは、日本でいう「カラーギャング」のような集団で、特徴は、全身黒づくめのスキンヘッドの集団です。暴力団のような存在です。

「ナチズム」の復興を目的に、反政治的な活動を行っています。白人以外のアジア人、黒人などに憎悪を抱いているので、日本人も標的になり得ます。見かけたら近づかないようにしましょう。

国際的なイベントが行われると活動的に行動する傾向にあります。スポーツイベントなどを目的に旅行を計画している場合は、特に治安が悪くなることもあり、注意が必要です。

ロシアに旅行に行く際の注意点【生活編】

続いて、ロシア旅行で注意する点、生活編を紹介します。日本では当たり前のことがロシアでは当たり前ではないことも多いので、ロシアへ旅行に行かれる際は事前準備も含め、注意してください。

Wi-Fi環境は良くない

海外旅行の際に重要なのは、インターネット環境です。ロシアでは、空港やホテル、ショッピングモールや大型チェーンの飲食店などの主要施設でのみ、フリーWi-Fiが飛んでいます。そのような場所では無料でインターネットを利用することができます。

逆に、それ以外の場所ではフリーWi-Fiが利用できることはまずありませんので、移動中に地図を見たり、観光地の情報を調べたり、SNSにアップすることもできません。

ロシア旅行の際は、日本国内でポケットWi-Fiをレンタルしていくのが無難と言えます。ただし、前述のように、治安の悪いところでは人前でスマートフォンを操作しないようにして下さい。

水道水はそのまま飲めない

また、海外旅行では飲料水問題も重要です。海外で水道水が直接飲める国は少ないですが、ロシアの水道水も直接飲むことはできません。現地の方も、市販のミネラルウォーターか、水道水を一度沸騰させたものを使用します。

そのままの水道水は、独特の匂いがあり、観光客は市販のミネラルウォーターを購入するのがベストです。

アルコール度数の表記

また、ロシアではアルコール度数の表記にも注意が必要です。ロシアでは、アルコール度数10%未満の飲料はアルコールに含まれず、一般飲料扱いです。ですので、日本人が好んで飲むビールも、ロシアでは一般飲料として販売されています。

パスポートの携帯が必須

パスポートなどの貴重品は、ついホテルのセーフティボックスに預けて出かけたくなるものですが、ロシアではパスポートの携帯が義務付けられています。不所持の場合は罰金刑となりますので、注意が必要です。

パスポート不所持で罰金刑となっても、その場で現金を要求されることはありません。そのような場合は、前述の悪徳警察官である可能性が高いので、警察官の身分証明書の提示を要求しましょう。

パスポートは貴重品であることに変わりありませんので、スリやひったくりにも十分注意してください。

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ロシアのおすすめ観光スポット3選

ここまで、ロシアの治安について見てきました。怖いイメージを持ってしまうかもしれませんが、魅力的な観光地もたくさんあります。ここからは、ロシアの有名な観光地を紹介します。

1.エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルグ)

ロシアを観光するにあたり、外せないのがサンクトペテルブルグにある「エルミタージュ美術館」です。こちらは、世界4大美術館と言われ、有名なルーブル美術館やメトロポリタン美術館と並ぶ名館です。

ロシアの作品だけでなく、ダヴィンチやルーベンスなど、各国の芸術家の作品が展示・収蔵される見ごたえのある美術館です。そしてこちらは、美術館でもあり宮殿でもあり、広大な広さを誇ります。

ティツィアーノとレンブラントによるふたつの『ダナエ』や、ラファエロによる天井画など、すべての展示作品をしっかりを見て回るには数日が必要です。

また、密かな楽しみとして、警備員である「猫」が60匹以上飼育されています。彼らは、ネズミから美術品を守る警備員として、代々エルミタージュ美術館に住んでいます。
 

名称 エルミタージュ美術館(осударственный Эрмитаж)
住所 Palace Square, 2, St Petersburg

2.ボリジョイ劇場(モスクワ)

ロシアでは、バレエやオペラが盛んで、たくさんの劇場があります。その中でも最も有名と言えるのが、モスクワにあるボリジョイ劇場です。ボリジョイ劇場は、劇場広場の前にあり、周囲にも多数の劇場があります。

ボリジョイ劇の入り口には14.8mの円柱があり、その上に4頭立ての馬車に乗ったアポロン神が鎮座していますので、それを目印にすると探しやすいと言えます。

ボリジョイ劇場には、1階から6階まで、約1700の座席が扇状に広がっています。上の席であれば、比較的安価にチケットを入手することができます。ドレスコードも厳しくはないので、比較的カジュアルな服装で本場のショーを観覧することができます。

オペラグラスも、有料ですが貸し出してくれます。希望する場合は、クロークに荷物を預ける際に確認してみましょう。
 

名称 ボリジョイ劇場(Bolshoi Theatre)
住所 Theatre Square, 1, Moscow

3.バイカル湖(イルクーツク)

イルクーツクにあるバイカル湖は、1996年に世界自然遺産に登録されました。透明度・水深・貯水量が世界一です。夏でも気温は20度程度で、快適に観光することができます。

バイカル湖には固有生物が多く、湖の周囲を散策して動物観察をしたり、バードウォッチングや釣りも楽しむことができます。淡水のみに生息するバイカルアザラシや、バイカルオームリという鳥などに出会えるかもしれません。

夏のバイカル湖も素晴らしいですが、冬のバイカル湖も格別です。冬はマイナス20度になり、凍結した湖の上を歩くことができます。世界一の透明度である湖が凍り付き、真っ白な雪に覆われた美しい世界は、極寒のロシアならでは。

どれだけ寒くても、一度は味わってみたい絶景と言えます。
 

名称 バイカル湖(Lake Baikal)

治安に注意して、安全なロシア旅行を楽しもう

いかがでしょうか。ここでは、大国ロシアの治安について、特に安全に気を付けなければいけない都市や治安、生活について考えてみました。

日本に比べ治安は良いとは言えず、安全に注意する必要がありますが、一度は見てみたい素晴らしい観光地も多くあります。

しっかりと事前準備をし、危険な場所に近づかないように安全に注意して、ぜひ大国ロシアの観光を楽しんでください。

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