オレゴンの渦はどんな不思議な現象が起きる?トリックのネタバレあり
アメリカの人気観光スポット「オレゴンの渦」では、多くの観光客を驚かせる不思議な現象が起こります。しかし、それらの現象にはトリックが隠されていると考えられているのです。今回は、オレゴンの渦の現象について、詳しく解説していきましょう。
目次
不思議な現象が起きる地「オレゴンの渦」
アメリカのオレゴン州には、多くの人を混乱の渦に巻き込む不思議な観光地があります。「オレゴンの渦」と呼ばれるそのスポットは、ゴールドヒル地区の森の中に位置している不思議な場所です。
この場所は普通の箒が直立したり、方位磁石の回転が止まらなかったりと、空間が歪んでいるような現象が多発する場所として注目を集めています。
この「オレゴンの渦」で、気分が悪くなってしまう人も続出しているのです。そこで、今回は怪奇な現象が起きるオレゴンの渦のトリックの真相に迫っていきましょう。
オレゴンの渦とは?
アメリカのオレゴン州の静かな森の中にある「オレゴンの渦」の正式名称は、「オレゴン・ヴォーテックス」です。
アメリカの先住民族が守っていた土地で、先住民はこの「オレゴンの渦」を「禁断の地」と呼んでいました。古くから磁場や空間が狂っているかのような不思議な現象が起こり、先住民達は恐れてあまり近寄らなかったようです。
現在広い空間の中心部分には、地面に片側が大きくめり込んだ小屋が存在しており、その小屋に向かって周囲の木々は渦を巻くように曲がりくねっています。その異様な様子から、「オレゴンの渦」という名前で呼ばれるようになりました。
小屋の中では人間の身長差が場所によって変化したり、転がしたボールが坂の上を登っていったりと、オカルトチックな現象が常に発生しています。方位磁石も回転が止まらなくなることから、不思議なもの好きな人を強く惹きつけているのです。
なぜ不思議な現象が起きるのか?
「オレゴンの渦」の観光客を驚かせる現象は、なぜ起きるのでしょうか?オレゴンの渦の減少の理由を考察する人は多く、現在様々な説が生まれているのです。
以下では、オレゴンの渦で発生する怪奇現象の理由に関する説を、いくつか取り上げていきたいと思います。「オレゴンの渦」の不思議に関心がある人は、ぜひ以下の説から自分なりの説を考えてみてください。
世界の中心?
「オレゴンの渦」の不可思議な現象の原因は、小屋のある場所が丁度世界の中心に位置していることなのではないかという説があります。世界の中心点にあるために、磁場や時空も小屋に向かって円を描くように歪んでしまっているのではと考えられるのです。
この説が正しいとすると、小屋に向かって木々が曲がりながら生えていることや、方位磁石が狂ったように回転を止めないことに説明がつきます。しかし、オレゴンの渦が位置している場所が本当に世界の中心点かどうかは、はっきり分かっていないのです。
呪われた土地?
長い間オレゴンの渦を管理してきたアメリカの先住民によると、数百年前からオレゴンの渦は存在しており、先住民族達も不思議な現象の理由は分からないそうです。
人間に大きな害はないものの、異様な現象が起こり続けているオレゴンの渦は、アメリカの先住民から呪われた地として恐れられています。
アメリカの先住民だけでなく、オレゴンの渦を訪れた人々もその異様な現象に恐怖を抱き、呪いが原因なのではと思いやすいようです。しかし、呪いが原因とする説に明確な根拠は無いので、あまり信憑性があるとは言えないでしょう。
強力な磁場?
オレゴンの渦の説明がつかない異様な現象は、強い磁場の発生が原因なのではという説も多くの人から支持されています。磁場が元々局地的に強い場所で、何らかの原因で磁場が狂ったことから、不思議な現象が起きていると考えられるのです。
磁場に何らかの問題があるとすれば、方位磁石が不思議な動きをすることが説明できます。小屋の管理会社も、磁場が狂っている不思議な観光地として、オレゴンの渦を宣伝しているのです。
しかし、磁場が狂っていたとしても、小屋が大きく傾いたり、木々が曲がりくねって生えたりはしません。そのため、磁場が原因なのではという説にも、疑問点がいくつか残ります。
トリックもあり?オレゴンの渦の不思議な現象を検証
オレゴンの渦で発生する多くの異様な現象の明確な原因は、最近までなかなか解明されませんでした。しかし、最近になってオレゴンの渦の現象はトリックという結論が出されたのです。
この結論は、オレゴンの渦の現象の原因を探っていた多くの人に衝撃を与えました。以下では、オレゴンの渦の数々の現象を検証しつつ、そのトリックの仕組みも説明していきましょう。
①直立する箒
オレゴンの渦では、支えの付いていないシンプルな箒が、ただ置いただけで直立するという現象が起きています。誰がやっても直立するので、とても不思議な感覚に陥るでしょう。そんな直立する箒も、トリックによって成立しているとされています。
以下では、直立する箒の現象を検証しながら、トリックの内容を細かく解説していきましょう。
直立する箒を検証・ネタバレ
部屋の真ん中でまっすぐに立つ箒のトリックには、人間の錯覚が活用されています。実は、水平の場所で箒を立てることは意外と簡単で、さらに、オレゴンの渦にある小屋は意図的に斜めに建てた建物なのです。
そのため、この建物の中にいると、中心部分に自分が引っ張られているような錯覚に陥ります。そのため、箒が立てずらい場所という思い込みが生まれやすく、箒が立つと不思議に感じやすくなるのです。
また、箒自体に立ちやすくなる仕掛けが施されているのではという説もあります。
②坂を登るボール
オレゴンの渦では、ボールや瓶などを転がすと、坂の上に向かって登っていくという不思議な現象も起こります。重力が狂っているような気分になり、この現象を目の当たりにすると気分が悪くなってしまう人もいるそうです。
しかし、物が転がって坂を上るというこの現象にも、トリックがあるという説が濃厚になっています。以下では、この現象のトリックも詳しく見ていきましょう。
坂を登るボールを検証・ネタバレ
オレゴンの渦の坂を物体が転がりながら登るという現象には、縦断勾配錯視という人間独特の錯覚を利用したトリックがあるとされています。
人間は下り坂が続くまっすぐな道路の途中に、より勾配が緩い坂があると、その下り坂が上り坂に錯覚してしまいやすくなるのです。この錯覚が縦断勾配錯視と呼ばれており、オレゴンの渦の敷地内部には、この錯覚が起きやすい場所が多くあります。
この錯覚によって、下り坂である場所を上り坂と勘違いし、物体がまるで坂を上っているように見えるのです。ちなみに、日本ではこの縦断勾配錯視によって上り坂に見える下り坂は、不思議坂や後戻り坂と呼ばれています。
③回り続ける方位磁石
オレゴンの渦では、方位磁石を持っていると、方位磁石がぐるぐるとずっと回り続けるという異様な現象が起こります。この不気味な現象で、オレゴンの渦は呪われているという説を信じる人もいるでしょう。
しかし、方位磁石を持っていると必ず起こる現象なので、何らかのトリックが隠されていると予想できます。以下では、このオレゴンの渦の中でも特に不気味とされている方位磁石の現象を、検証していきましょう。
回り続ける磁石を検証・ネタバレ
オレゴンの渦で発生する方位磁石の不可思議な現象は、実は日本を代表する霊峰富士山の麓にある青木ヶ原珠海の中でも起きます。青木ヶ原樹海は自殺が多い場所としても有名なので、此の方位磁石が回るという現象が心霊現象と受け取られることもよくあるのです。
しかし、青木ヶ原樹海の方位磁石の謎の現象には、既に科学的な説明がついています。樹海には磁気を持つ磁気鉱がたくさんあり、その磁気鉱の磁気によって方位磁石が狂ってしまい回ってしまうのです。
オレゴンの渦の敷地内にも磁気のある磁気鉱がたくさんあり、その影響によって方位磁石が狂ってしまうのではと考えられています。もしくは、人工的に磁気を発生させる装置を設置しているというトリックなのかもしれません。
④斜めに伸びる木
オレゴンの渦の敷地内に生えている木々は、中心部にある小屋に向かって大きく傾きながら生えています。この木々には、なかなか納得のいく説明がつかないために、多くの観光客を不思議な気分にさせているのです。
また、中心部分に向かって曲がる木々には同じような角度の傾きが見られるので、本当にオレゴンの渦の周辺は磁場が狂って理宇のではと思う人も続出しています。しかし。この斜めに生えている木々にも、トリックが隠されているのです。
斜めに伸びる木を検証・ネタバレ
オレゴンの渦にある木々のように、自然な状態で大きく曲がって成長する大木は存在し得ません。また、現在オレゴンの渦は、アメリカで人気の娯楽施設となっています。
オレゴンの渦の管理運営を行っている組織は、このオレゴンの渦の大規模な調査を拒否し続けているのです。そのため、オレゴンの渦の木々は、娯楽施設として注目を集めるために、管理組織が人工的に曲げて育てられた木を移植したのではと考えられています。
⑤変わる身長差
オレゴンの渦に訪れた多くの観光客を驚かせる現象には、立ち位置によって身長差が変化するという現象も挙げられます。場所によっては、大人と子供の身長差が逆転してしまっているように見えることもあるそうです。
しかし、この現象の背景にも、人間独特の錯覚を活用したトリックが隠されているとされています。
変わる身長差を検証・ネタバレ
オレゴンの渦で起きる、身長差が変動するという現象は、ポンゾ錯視という人間の錯覚を利用したトリックによって起こされています。人間は無意識に背景の様子から、空間の奥行きや高低差を判断しているのです。
そのため、背景の様子によっては、実際の空間の高低差や奥行きが正しく認識できなくなってしまいます。この錯覚がポンゾ錯視と呼ばれているのです。オレゴンの渦の中心にある小屋は斜めに建てられているため、特にこのポンゾ錯視が起こりやすくなっています。
そのため、身長差が変動するという現象は、このポンゾ効果を活用したトリックによって起こっていると言えるのです。
オレゴンの渦では体調が悪くなる人も多い
オレゴンの渦は、非日常的な現象を見ることができるユニークな観光スポットとして人気です。しかし、観光途中に気分が悪くなったり、めまいがしてしまったりする人もいるので、体調が悪い時には無理をして行かないようにしましょう。
オレゴンの渦には強い磁場が発生していることから、人間の耳の中にある三半規管に影響を与えやすいとされています。そのため、オレゴンの渦に長時間留まっていると、乗り物に酔ったような状態になりやすいとされているのです。
その場にいるだけで体調不良になる人が続出したことから、かつてオレゴンの渦は先住民族から「呪われた地」と呼ばれたのかもしれません。
日本でオレゴンの渦の不思議現象を体験できる場所
オレゴンの渦を観光してみたいけれど、アメリカまですぐに行くということは難しいでしょう。実は、日本国内にもオレゴンの渦と同じような観光スポットがたくさんあるのです。以下では、その観光スポットを4つ取り上げていきましょう。
オレゴンの渦に興味があるけれど時間が無い人は、ぜひ以下の観光スポットを巡ってみてください。
養老天命反転地
岐阜県養老町にある娯楽施設「養老天命反転地」では、自然豊かで広い敷地内で、不思議な体験ができるアート作品を楽しめます。アーティストが建設した施設なので、敷地内には驚くような作品がたくさん設置してあるのです。
例えば、ソファーが傾いていているように見える「白昼の混乱地帯」や、部屋に入ると暗闇になる「地霊」などで、非日常的な面白い体験ができます。また、安全な靴やヘルメットのレンタルも行われているので、誰でも安心して楽しめるでしょう。
匹見ミステリーハウス
島根県にある「匹見ミステリーハウス」では、オレゴンの渦にある小屋そっくりの建物の中で、不思議な体験が楽しめます。
建物内は急勾配となっていますが、建物中にある家具はまっすぐに設置されているように見えるのです。そのため、思ったように進めない不思議な感覚を味わえます。
また、体の形が歪んで見えるミラーハウスや付近にある巨大な迷路も、大勢で盛り上がれるスポットとして人気です。
みやまの里森林公園ミステリーハウス
和歌山県内にある「みやまの里森林公園ミステリーハウス」は、約100mの高低差があるとされる階段の頂上にある小屋です。まっすぐに建てられているように見えますが、床が急勾配になっているので、思うように足が進まない不思議さを感じられます。
日本一長い藤棚の道や、展望台から見える絶景なども楽しめるので、ぜひ遊びに訪れてみてください。
目田森林公園ミステリーハウス
島根県出雲市内にある「目田森林公園ミステリーハウス」では、ボールが坂道を上がったり、身長差が変わったりというオレゴンの渦の現象を体験できます。
豊かな自然も楽しめる公園内では、ピクニックや釣りで楽しい時間を過ごしたり、巨大迷路で遊んだりすることもできるでしょう。
オレゴンの渦と似ているアメリカの観光スポット
アメリカ国内で不思議な体験ができる観光スポットは、オレゴンの渦だけではありません。例えば、サンフランシスコのサンタクルーズ地域にある「ミステリースポット」でも、オレゴンの渦と同じような現象が起きます。
また、ペンシルバニア州内にある「ローレルケイバーン」でも、オレゴンの渦のよううに重力や磁場が狂っているような感覚を楽しめるのです。興味がある人は、ぜひアメリカ旅行の際に実際に訪れてみてください。
トリックがあると分かっていても不思議なオレゴンの渦の現象
今回はアメリカで摩訶不思議なスポットとして人気を誇るオレゴンの渦について、詳しく紹介しました。オレゴンの渦では、首をかしげるような不思議な現象が起きますが、どの現象にもトリックがあると考えられています。
しかし、実際にオレゴンの渦での現象を見ると、トリックがあると分かっていても非日常的な感覚を楽しめるでしょう。