北海道の豊浜トンネル岩盤崩落事故の概要!犠牲者や遺体は?浮かぶ顔とは?

1996年2月に起きた豊浜トンネル岩盤崩落事故は、20名もの死者が出る凄惨な事故となってしまいました。救出作業中には、大魔神の顔が岩盤に浮かぶという現象も起き、多くの人を震え上がらせたのです。今回は、豊浜トンネル岩盤崩落事故について、調査していきましょう。

北海道の豊浜トンネル岩盤崩落事故の概要!犠牲者や遺体は?浮かぶ顔とは?のイメージ

目次

  1. 1豊浜トンネル岩盤崩落事故はなぜ起きたのか?
  2. 2豊浜トンネル岩盤崩落事故とは?
  3. 3豊浜トンネル岩盤崩落事故の概要
  4. 4豊浜トンネル岩盤崩落事故の犠牲者達の死因
  5. 5岩盤に現れた大魔神の顔の意味
  6. 6豊浜トンネル岩盤崩落事故の原因は?
  7. 7豊浜トンネル岩盤崩落事故のその後は?
  8. 8豊浜トンネルの現在は?
  9. 9日本で起こった凄惨なトンネル事故を紹介
  10. 1020名の命を奪った凄惨な豊浜トンネル岩盤崩落事故

豊浜トンネル岩盤崩落事故はなぜ起きたのか?

1996年に起きた豊浜トンネル岩盤崩落事故は、20名という多くの犠牲者を出す悲惨な大事故となりました。事故直後は多くの生存者がいたと考えられていますが、トンネル内が岩盤で塞がれたことで救出活動が遅れ、生存者は1名のみだったのです。

今回は、豊浜トンネル岩盤崩落事故の原因や、事故後の展開などについて、詳しく調べていきましょう。

豊浜トンネル岩盤崩落事故とは?

豊浜トンネル岩盤崩落事故とは、北海道の古平町と余市町を繋げるトンネルであった豊浜トンネル内で、1996年に起きた大規模な崩落事故です。この事故で、トンネル内を車で走行していた人々が巻き込まれ、20名という多くの命が失われました。

豊浜トンネルとは

初代豊浜トンネルは、1963年に完成した約2kmのトンネルで、大きく湾曲しているという特徴がありました。海の流れによって浸食され、自然にできた竜仙洞を利用したトンネルで、横幅は6mとかなり狭かったそうです。

老朽化が進み事故の危険性があることから、1984年に一度改装されました。しかし、その12年後には、豊浜トンネル岩盤崩落事故が発生し、2000年に再び作り替えられたのです。

20名もの死者を出す大事故だった

1996年2月10日の早朝に起きた豊浜トンネル岩盤崩落事故は、20名という犠牲者を生み出す大惨事となりました。トンネルの入り口部分が崩落した硬い岩盤で塞がれ、救助隊がすぐに入ることができなくなってしまったのです。

その結果、救助作業が大幅に遅れ、路線バスと乗用車に乗っていた20名は、トンネル内で亡くなってしまいました。

豊浜トンネル岩盤崩落事故の概要

豊浜トンネル岩盤崩落事故は20年以上前の事故なので、よく覚えていないという人が多いでしょう。そこで、以下では、豊浜トンネル岩盤崩落事故の概要を、細かく取り上げていきたいと思います。

1996年に事故が発生

豊浜トンネル岩盤崩落事故は、1996年2月10日の早朝の時間帯に起こりました。豊浜トンネルは地元の人々からも長年親しまれているトンネルで、危険なイメージは無かったとされています。

しかし、突如トンネル内の岩盤が剥がれ落ち、当時トンネル内を走行していた路線バスと乗用車が被害を受けました。

トンネル内に入れず救出は難航

豊浜トンネルの岩盤が崩落したという事故の知らせは、すぐにレスキュー隊に届きましたが、トンネルの両方の入り口が落ちて来た硬い岩盤で埋まっており、救助隊も入ることができなかったのです。

トンネル内にバスと乗用車が埋まっているという情報は、救助隊員にも伝えられており、救助隊は必死に入り口の瓦礫を除去したのです。しかし、硬く重い瓦礫の除去には時間がかかり、救出作業は難航しました。

4度に渡る発破による岩盤の除去

救助作業が進まないことから、豊浜トンネルの入り口を塞ぐ岩盤を、爆薬で一気に吹き飛ばすという計画が実行されました。

しかし、重なった硬い岩盤は一度の発破では完全に除去できず、4回もの発破作業を経て、ようやくトンネル内に救助隊が入ることができたのです。

発破直後の岩盤に現れた大魔神の顔とは?

発破作業には火薬の調整や安全確保などの問題があり、4回の発破作業には4日という時間がかかってしまったのです。

しかし、必死に発破作業を続けていた救助隊員たちは、2度目の発破作業の直後の岩盤に、大魔神のような顔が現れる所を目撃しています。この時の岩盤の様子は撮影されており、確かに恐ろしい大魔神の顔のような模様が、岩盤に刻みこまれていたのです。

岩盤の直撃を受けた20名が死亡

豊浜トンネル岩盤崩落事故では、バスと乗用車に乗っていた21名が被害に遭い、バスや乗用車は固い岩盤の下敷きになっていました。

直撃を受けたと思われるバスや乗用車は原型を留めないほどの、酷いダメージを受けており、バスや乗用車の中からは20名の遺体が発見されたのです。

助けられたのは女性1名のみ

豊浜トンネル岩盤崩落事故で、トンネル内の救助作業が行われたのは、事故が起きてから1週間後でした。そのため、事故直後に生存していた被害者も、絶命している可能性が高く、絶望的な雰囲気で生存者の捜索が行われたのです。

しかし、奇跡的に1人の女性生存者が見つかりました。生き残った女性は完全に岩盤が崩落し、トンネルの出口が塞がる直前に脱出できたそうです。

豊浜トンネル岩盤崩落事故の犠牲者達の死因

豊浜トンネル岩盤崩落事故では、バスに乗っていた人々や乗用車に乗っていた人々が、全員圧死しています。トンネルの岩盤は、少しの欠片でも落ちて人の頭に当れば、大惨事になってしまうほど硬かったのです。

そのため、数tもの岩盤が一気に落ちて来たと推測できる事故当時には、バスも完全に潰されてしまうほどの衝撃を受けたことが予想できます。

実際に、トンネル内でバスと乗用車は完全に潰れた状態で発見され、3mはあったとされるバスの車高は1m近くにまで下がっていたそうです。そして、20名は車両の中で圧死という惨い死を遂げていました。

唯一の生存者である女性は、事故当時トンネル出口近くにおり、瞬時に危険を察知して脱出したそうです。

その判断が遅れていたり、トンネルの奥深くにまで進んでいたとしたら、この女性も犠牲者の1人になってしまっていた可能性が高いでしょう。

岩盤に現れた大魔神の顔の意味

救出作業を進めるために、トンネル入り口を塞ぐ岩盤を爆破していたころ、岩盤に現れた大魔神の恐ろしい顔は、テレビ番組でも報道されました。

その後、怒りの感情が伝わってくる大魔神の顔は、トンネル内に閉じ込められている人の怒りを意味しているのではという噂が流れたのです。

大魔神の顔の意味は現在も分かっておらず、ただの見間違いという説もあります。しかし、当時多くの人が岩盤に大魔神の顔が浮かんでいたと証言しており、その謎は現在もオカルトファンの間で時折話題となっているのです。

豊浜トンネル岩盤崩落事故の原因は?

豊浜トンネル岩盤崩落事故は、犠牲者20名という悲惨な結果となり、その責任はトンネルを管理していた北海道開発局に問われました。

事故の検証も行われ、すぐにその事故の驚くべき原因も明らかになったのです。以下では、豊浜トンネル岩盤崩落事故の原因を、詳しく取り上げていきましょう。

岩盤表面の凍結が原因

豊浜トンネル岩盤崩落事故の原因は、トンネル内部の岩盤の表面が、北海道の厳しい寒さで凍結していたことと、事故後の調査で判明します。

岩盤の表面には地下水が漏れ出ており、その水が凍結したことで水圧が上昇し、岩盤内の亀裂を深く広くしてしまったと考えられるのです。

以前から崩落の可能性が指摘されていた

実は、豊浜トンネルは建設中から岩盤から地下水が出ており、凍結すると崩落の危険があると指摘されていました。実際に、建設中にも崩落事故が複数回起きており、とある事故では死者が出ていたそうです。

しかし、当時トンネル工事の指揮を執っていた役人は、危険を指摘する声を無視し、工事を進めてしまいました。

豊浜トンネル岩盤崩落事故のその後は?

豊浜トンネル岩盤崩落事故の20名の犠牲者の遺族は、岩盤崩落の危険性が建設中に指摘されていたことに憤慨しました。そして、トンネルの管理者と国を相手取り、裁判を起こすことになったのです。

以下では、豊浜トンネル岩盤崩落事故のその後について、詳しく説明していきましょう。

北海道開発局の元幹部が書類送検

豊浜トンネル岩盤崩落事故の遺族が起こした裁判では、遺族側が有利に進みました。

トンネルの管理を担当していた北海道開発局の幹部は、十分トンネルの岩盤が崩落してしまう事故が予想できたにも関わらず、対策を怠ったと判断されたのです。遺族側は重い罰を望みましたが、書類送検という結果に終わりました。

遺族は国を相手に民事提訴

遺族たちは、北海道開発局幹部だけでなく、開発局の杜撰なトンネル管理を是正しなかったとして、国にも事故の責任を問いました。

民事提訴という形で行われた裁判では、遺族たちの悲痛な声が挙がりましたが、結果的に国の責任は認められなかったのです。

ルートの見直しが行われた

悲惨な豊浜トンネル岩盤崩落事故の後には、安全性を確保するために、トンネルは事故現場を迂回するルートに変更されました。事故現場を避けるためには、小平街側に接していたセタカムイトンネルと豊浜トンネルを繋ぐ必要があり、大規模な工事になったのです。

2000年には、第三の豊浜トンネルが開通し、現在まで安全に利用され続けています。

豊浜トンネルの現在は?

豊浜トンネル岩盤崩落事故の現場となった旧豊浜トンネルは、現在どのような状況になっているのでしょうか?以下では、旧豊浜トンネルの現状についても、詳しく調べていきたいと思います。

旧ルートは封鎖されている

旧豊浜トンネルのルートは現在完全に封鎖されており、簡単に近づくことはできないようになっています。岩盤事故が起きた現場は奥まった場所にあり、入り口付近からは見えないようです。

また、崩落事故以後、大規模な崩落事故は起きていませんが、再び崩落事故が起きる可能性はあるため、事故現場には入れません。

事故現場へは船でしか行けない

崩落事故が起きた現場は、切り立った崖の上にあるため、現在徒歩では近づけない状態になっています。船ならば近づくことはできますが、現場に足を踏みいれることはできないようです。

ちなみに、現在使用されている第三の豊浜トンネルの小平川入り口には、防災記念公園と事故の犠牲者のための慰霊碑があります。防災記念公園内にはトイレや駐車場が完備されており、事故の内容やトンネル事故の防止に関する常設展示コーナーもあるのです。

日本で起こった凄惨なトンネル事故を紹介

1996年に起きた豊浜トンネル岩盤崩落事故は、20名という大勢の命が奪われる悲惨な結果となり、トンネルの事故の歴史に刻まれました。しかし、日本国内では、豊浜トンネル岩盤崩落事故のような凄惨なトンネル事故が多数発生してしまっています。

以下では、豊浜トンネル岩盤崩落事故と同様に、多くの犠牲者を出してしまった大規模なトンネル事故を、2つ紹介していきましょう。

日本坂トンネル火災事故

日本坂トンネル火災事故は、1979年7月11日に東名高速道路内にある日本坂トンネルで起きた悲惨な事故です。午後6時頃に、トンネル出口から400mほど戻った場所で、普通乗用車2台と大型の貨物自動車4台がぶつかる事故が起きました。

当時、トンネルの反対側の出口でも大型の貨物自動車2台が、軽く接触する事故が起きており、長いトンネル内では深刻な渋滞となっていたのです。

この渋滞の列に、一台のトラックが高速で突っ込み、さらに直後に重い鋼材10tを積んでいたトラックが追突します。さらにその後3台の車が速度を落とさないまま追突し、漏れ出たガソリンによって火災が起きてしまったのです。

追突の衝撃で2名の運転手が亡くなり、3名の運転手が車の中で焼死してしまいました。当時、トンネル内には燃えやすいものを積んでいた車が多く、さらに、トンネルの両方の出口が事故で塞がれた状態だったのです。

さらに、トンネル内にはスプリンクラーや煙を吐き出すための装置が一切無く、火災によって生じた煙はトンネル内に充満し、火災は広がり続けました。

すぐに消防隊が駆け付け必死に消火作業をしたものの、なかなか火の勢いは弱まらず、完全に火が消えるまでに65時間もかかってしまったのです。結果的に、173台もの車両が火災事故に巻き込まれ、死者7名重軽傷者2名という犠牲者を出してしまいました。

笹子トンネル天井版落下事故

2012年に起きた笹子トンネル天井版落下事故も、豊浜トンネル岩盤崩落事故と同様に悲惨な事故となりました。2012年12月2日に、山梨県の大月市笹子町にある笹子トンネル内で、天井を覆っていたコンクリート材が突如落下してしまったのです。

1t以上の重さのあるコンクリート板約270枚が、130m区間で突然崩落し、走行していた3台の車両がコンクリート板の直撃を受けてしまいます。その後2台の車が発火した上に、トンネル内の煙除去装置が作動せず、犠牲者が増えてしまったのです。

結果的に20代の男女5名と50代~70代の男女4名が死亡し、2名の重軽傷者を出してしまいました。高速道路内のトンネル事故では、9名という史上最多の死者数となり、大きく報道されたのです。

事故後原因を追究する調査が行われ、笹子トンネルの管理をしていたNEXCO中日本や、その子会社の幹部の責任を問う裁判が開かれました。

当時、笹子トンネル内のコンクリートの老朽化はかなり進んでおり、崩落事故の危険性が高いことは予測できたのです。そのため、トンネルを管理していたNEXCO中日本や、その子会社の社長や役員には、世間から厳しい目が向けられました。

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20名の命を奪った凄惨な豊浜トンネル岩盤崩落事故

今回は、1996年に起こった豊浜トンネル岩盤崩落事故について、詳しく取り上げていきました。豊浜トンネル岩盤崩落事故は、トンネルの管理者が安全確保のための処置を怠ったことにより、20名の犠牲者を出すという悲惨な結末になってしまったのです。

日本国内では、その後も悲惨なトンネル事故が起きており、多くの犠牲者やその遺族たちは無念さや悲しみを抱えていることでしょう。

豊浜トンネル岩盤崩落事故の教訓を忘れず、トンネル事故防止のための対策はしっかり行わなくてはいけません。

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