雲湖朕鎮の読み方はうんこちんちん?由来はガセだった?意味や元ネタも紹介
雲湖朕鎮とは?四字熟語として認識している人もいる「雲湖朕鎮」という言葉ですが、この読み方や由来、意味はどのようなものなのかをご紹介します。ガセネタ、本当の元ネタなどがあるという話題もあるので、そういった部分についても取り上げていきます。
目次
雲湖朕鎮はれっきとした四字熟語なの?
雲湖朕鎮という言葉を知っていますか。漢字が四文字続きで並んでいる言葉になるので、何かの意味がある四字熟語にも見えるこの言葉はどのような意味なのでしょうか。
今回はこちらの「雲湖朕鎮」について、読み方や由来、意味、そしてそれらが「ガセネタ」であるという情報もあるので、そういった部分についても取り上げていきます。
さらに、雲湖朕鎮には「本当の元ネタ」といわれるものもありますので、その元ネタとそれに関わっている人物についてもご紹介しますのでチェックしてみてください。
雲湖朕鎮とは?
まずは「雲湖朕鎮」という言葉がなんなのか「雲湖朕鎮とは?」ということで、基本的な部分を確認していきましょう。
以下より「雲湖朕鎮の読み方」「雲湖朕鎮の由来」「雲湖朕鎮の意味」をご紹介しますので、この言葉自体の情報について理解を深めてください。
そして、そちらでご紹介した意味や由来が「ガセネタ」であるという情報については、そののちにご紹介します。そちらも合わせてチェックしていきましょう。
雲湖朕鎮の読み方
まず、雲湖朕鎮の読み方ですが、これは「うんこちんちん」と読みます。この読み方だけを見ると「小学生男子」が喜びそうな言葉になっていることが分かります。
ただ、漢字四文字の並びを見ると意味ありげなものに見えますし、中国などに由来する言葉であれば「ちんちん」という言葉も不自然ではありません。
「うんこ」というのもストレートにそのまま捉えれば「糞」のことにも思えますが、「雲湖」という漢字で考えると、やはりこちらも何やら意味ありげにも見えます。
雲湖朕鎮の由来
雲湖朕鎮については「秦の始皇帝」の言葉に由来すると言われています。秦の始皇帝が「怒りを鎮めた」ときの言葉だということです。
お付きの者に飲み物をこぼされた秦の始皇帝が怒りに震えていると、そこに湖に映る雲が見え、その雲は何にも動じずに佇んでいることを感じました。その様子を見て怒りに震えている自分を恥じて怒りを鎮めたということです。
つまり「朕(自分)は湖に映る雲を見て怒りを鎮めた」という意味の言葉であり、それが「雲湖朕鎮」という四字熟語になったということです。
雲湖朕鎮の意味
そして、「雲湖朕鎮」の意味ですが、さきほどの秦の始皇帝のエピソードからも分かるように「怒りを鎮める」という意味を持ちます。
そこから転じて、「怒りを感じているときにこそ、周囲にも目を配って動じず冷静であるべき」というような意味としても使われるようになりました。
まさに秦の始皇帝が、怒りに身を任せそうになったときに「湖に映る雲を見て」冷静さを取り戻せたように、周囲に目を配れるような心を持ちましょう、ということです。
雲湖朕鎮の由来はガセなの?
さて、「雲湖朕鎮」について、読み方や言葉の由来、さらにそこから転じた意味についてもご紹介しましたが、これらをご存知だったでしょうか。
秦の始皇帝といえば古代中国の支配者にあたる人物なので、やはり「うんこちんちん」という言葉であっても中国由来であれば、それほど違和感がないようにも思えます。
ただ、さきほどご紹介した雲湖朕鎮について「読み方」については問題ないのですが、言葉の意味やその由来について「ガセネタ」だという情報もあります。そのことについて以下より確認していきましょう。
広辞苑に載っていない
まず、秦の始皇帝が発した言葉に由来するような「れっきとした四字熟語」であれば、多くの人が「辞書」として認識している「広辞苑」に掲載されていることは間違いないでしょう。
しかしながら、その多くの人が認識している辞書である広辞苑に「雲湖朕鎮」という言葉は掲載されていないのです。
広辞苑は、「最近作られた認知度の高い言葉」などもその説明を含めて掲載していることもあるほどです。そんな幅広いところまで網羅している広辞苑に載っていないのは、ガセネタ感が強くなります。
wikipediaにも見当たらない
また、こちらも「みんなが知っているネット上の辞書」とも言えるwikipediaですが、このwikipediaにも雲湖朕鎮については掲載がありません。
wikipediaは辞書とは違い言ってしまえば「有志が勝手に書いている」だけのものですので、辞書のように販売されているわけでもなく、言ってしまえば「無責任」な部分もあります。
ところどころに「間違え」があったり、「予想」が入っていたり、「編集者の感性や感情」が含まれている場合もあります。
お金を払って買ってもらうという辞書とは違って、ネット上の「誰かが」勝手に書いているものがwikipediaなので、ソースも不明なものも多く存在しているのです。
ですが、だからこそ辞書には載っていないようなことでも載っていたり、みんなの共通認識とズレがあったら、それも踏まえた説明などが載っていたりと、カバーできている範囲は「辞書以上」といえます。
そんなwikipediaにも「雲湖朕鎮」という言葉は載っていません。ただし、載っていないことで「ガセネタである」ということも書かれていないことになります。
雲湖朕鎮はネット用語だった
ここまでくれば分かることですが、雲湖朕鎮の由来は「ガセネタ」です。ただその言葉の意味や由来がしっかりと練られたものであり、ガセネタと知らずに本当のことだと信じている人もいるほどです。
雲湖朕鎮という言葉の本当の元ネタはのちほどご紹介しますが、その「うんこちんちん」という言葉の響きから漢字を当てて「ネット上」で作られた、いわゆるネットスラングのようなものになります。
ときどきこうした「よく練られたもの」がネット上では創作されて、周りも「ノリ」で「ガセ」と分かっていながら信じている、本当であるように振る舞うことがあります。
その「ノリ」の部分をしっかりと知っていて理解している人であれば「ガセ」「ノリ」だと分かるのですが、少し聞きかじった程度の人がその情報に触れてしまうと「なるほど!」と本当のことだと思ってしまうのです。
そして、その「勘違いした人」が変に周りに触れ回るような人、SNS等で拡散してしまうような人だと、今回の「雲湖朕鎮」のようにガセネタだと知らずに信じてしまう人が増えてるというkとです。
雲湖朕鎮の本当の元ネタは?
「雲湖朕鎮」がネット上で作られた言葉で、その意味や由来については「ガセネタ」だったとすると、本当の元ネタというのはどんなものだったのでしょうか。
もちろん「うんこ」も「ちんちん」もそのままでも意味がある言葉ですし、お固い場面や公式の場以外であれば、それほど珍しくもなく見聞きする言葉でもあります。
それらを組み合わせた「小学生男子が好きそうな言葉」として出来上がったものとも言えますが、どうやらこれには「元ネタ」が存在するようなのです。それを以下にご紹介します。
元ネタは加藤茶のギャグ
「雲湖朕鎮」の元ネタはドリフターズの加藤茶さんが使っていた一発ギャグだと言われています。こちらの動画でいうところの20秒~25秒あたりで使っています。
この加藤茶さんの一発ギャグの場合は、特に「雲湖朕鎮」という四字熟語風になっておらず「うんこちんちん」という小学生が喜ぶ響きのままに使われている「ギャグ」です。
つまりこの加藤茶さんの「うんこちんちん」というギャグに漢字を当てて、「それらしい由来と意味」を持たせたものが「雲湖朕鎮」という四字熟語風のものになります。
この四字の漢字とそれらしい意味、由来を創作して、それをガセネタと分かった上でノリで信じて使っていたところを、元ネタやノリを知らずに聞きかじった人が信じてしまったということになります。
加藤茶の他のギャグは?
「雲湖朕鎮」の元ネタが加藤茶さんの「うんこちんちん」というギャグが元ネタになっているということで、加藤茶さんの他のギャグを見てみましょう。
ドリフターズのメンバーが揃ってやっていますが、こちらは「カトちゃんペ」という加藤茶さんがやっている往年のギャグです。
ドリフターズの時代を知らない人であっても「カトちゃんペ」は知っているという人が多いことでしょう。
こちらも加藤茶さんのギャグの中で非常に有名な「ちょっとだけよ」というものです。女性ストリッパーが行なうような動作をしながら「あんたも好きねー、ちょっとだけよ」というセリフを発するものです。
雲湖朕鎮に対するネットの反応
【雲湖朕鎮(うんこちんちん)】 怒り・興奮で冷静な判断が出来ないときにこそ周囲に目を配れるようになるべきである、という意味。 秦の始皇帝の言葉から生まれた四字熟語である。
— 女子めんどくせ (@joshi_mendokuse) August 19, 2019
このようにツイートしてい本人自体はノリなのか、本当に信じているのか分かりませんが、そのリプ欄では信じているような流れがあります。
この場合は、おそらくリプ欄の人は信じてしまっているので、もしこれを他人に教えてしまった場合には「ガセネタ」が広がる、という自体に繋がるでしょう。
「雲湖朕鎮」(うんこちんちん)という四字熟語がある…というのはウソか…w(検索したらそれっぽい情報が出てくるから信じかけちゃったw)「温故知新」はちょっとうんこちんちんっぽいと思う。
— シガタケ (@shigatake) May 8, 2019
こちらは「嘘」「ガセ」というのが分かっているものになりますが、実は「信じている」「本当に四字熟語がある」と信じている人が多いです。
すでに「ノリ」で広がった時点でも信じている人が多くいたので、「ガセ」という事実のほうが広がらず「珍しい四字熟語」「面白いけど意味ある四字熟語」としての広がりが勝っています。
雲湖朕鎮関連グッズを紹介
実は「雲湖朕鎮」という言葉はその「字面」はそれらしいものであるにもかからず、「秦の始皇帝の言葉」というカッコいい(ガセ)由来があるので、関連グッズまで販売されています。
この雲湖朕鎮関連グッズを販売している販売元がこの言葉の意味を知っているのか、秦の始皇帝の由来はガセだと理解しているのかは不明ですが、商品化されているのです。
他にも隠れた関連グッズはある可能性がありますが、以下に有名どころの関連グッズをご紹介しますので、チェックしてみてください。
Tシャツ
こちらは「雲湖朕鎮」という文字が大きく前面にプリントされたTシャツになります。カラーバリエーションもたくさんあり、好みの色を見つけることもできます。
またこちらは半袖ですが、長袖のロングティーシャツやトレーナー、パーカーまで色々と揃っていますし、雲湖朕鎮の文字がセンターではなく、少しサイドに寄ったデザインのものまであります。
もちろん、ロングティーシャツやパーカーなどもカラーバリエーションが豊富で、こちらも好みのカラーを選ぶことができるので、興味があればチェックしてみてください。
マグカップ
こちらは「雲湖朕鎮」がプリントされたマグカップになります。とてもシンプルなデザインですが、そのシンプルさが「雲湖朕鎮」の文字を際立たせている「面白マグカップ」となります。
一息つくときのコーヒーブレイクなどに使えば「秦の始皇帝」のほうの意味を思い出し、冷静に物事を判断できるようになる「かも」しれません。
雲湖朕鎮以外の変わった四字熟語
雲湖朕鎮は実際には四字熟語ではなく、単なるインターネット上で作られた造語であり、元ネタは加藤茶さんの「ギャグ」なのですが、これを四字熟語と見たときに似たような変わった四字熟語はあるでしょうか。
四字熟語は実は色々と変わったものが存在しているので「それらしい由来」などを付けてあげると「雲湖朕鎮」のように、そういうものがあると信じてしまう人が出てくるのです。
以下に、変わった四字熟語としていくつかのものをピックアップしてご紹介しますのでチェックしてみてください。
変態百出
こちらの「変態百出」という四字熟語は「へんたいひゃくしゅつ」と読みます。まさにそのままの意味で言うと「変態が100人も出てくる」というように読めますので、おかしな四字熟語です。
ですが、生物界でいう「変態」というのは「姿形が変化する」ことを意味していて、昆虫などでも見られるような生物学上の言葉になります。
そういった「姿形が変化する」ものが百出、つまり「次から次へと現れる」ことを意味しているので、たとえば俳優などが「変態百出の演技をする」などにも使われます。
行屎走尿
こちらの「行屎走尿」という四字熟語は「こうしそうにょう」と読みます。
「屎」は大便、「尿」は小便を意味しているので字面のとおりに少し汚いような意味かと感じられますが、「日常生活」「ありふれた日常」を意味している四字熟語です。
トイレで用を足すことは日常的なことで、何も変わったことがなく平凡、平和な状態という意味から転じています。
酒池肉林
こちらの「酒池肉林」という四字熟語は「しゅちにくりん」と読みます。
古代の中国で贅を肥やした暴君が池を酒で満たし、木に肉をかけて、さらに裸の男女を追いかけ回らせ、昼でも夜でも酒宴を行った、ということに由来した言葉です。
このことから転じて「贅沢を極めた宴会」「贅沢な酒宴」というような意味になっていて、今度のボーナスが出たら酒池肉林だ!などのように使われます。
気軽に使うと下ネタだと思われる
そもそも元ネタの加藤茶さんが使った「うんこちんちん」は小学生男子がいうような言葉そのままの意味ですから、下ネタです。
そして、もし「秦の始皇帝の言葉」だと信じて使ったとしても、その言葉を聞いただけでは意味を知らない人は下ネタだと感じるでしょう。
秦の始皇帝のほうはガセネタなのでそもそも間違えではありますが、それでも「雲湖朕鎮」を使う場合は、ガセネタの意味も添えて説明するようにしましょう。
雲湖朕鎮はガセネタ
ここまでにお伝えしたとおり「雲湖朕鎮」という四字熟語風のものの意味とその由来はガセネタとなっています。
それを分かっていて使っている場合は「ノリ」で問題ありませんが、信じて真剣に使ってしまわないように注意しましょう。