外面がいいの意味とは？外面がいい人の特徴や心理も紹介！

職場にも家庭にも、外面がいい人はいます。自分の前では最低の人間でも、他の人の前ではいい人で評価が高いという人は、あなたの周りにはいないでしょうか。外面がいい人はどうして外面がいいのか、心理や見分け方をまとめていきます。

外面がいいというのは、「外面」と「いい」という2つの言葉が組み合わさったものです。外面の反対語は内面で、外面とは物の外側の面を意味しています。

転じて、他の人に見せる顔つきや態度をあらわす事もあります。外面がいいというのは、物の外側の面の状態や様子がいいという意味もあるようです。

しかし、多くの場合で自分以外の誰かとの対応でみせる顔つきや態度が、自分にみせるそれよりも良い様子という意味があります。

では、外面がいい人はどうして外面がいいのか、心理をみていきましょう。外の人の前ではいい顔をしてしまうのはどうしてなのか、チェックしていきましょう。

外面がいい人が、他人にいい顔をしてしまうのは自分に自信がないという心理からです。そのままの自分に自信がないので、他の人が気に入るだろうという自分を演じてしまうのです。

家族の前では仏頂面なのに、家から一歩外に出るとニコニコしていて、自分から挨拶をするような外面がいい人もいます。話したくないなら、話さなくてもいいでしょう。

しかし、そのままの自分でいると「あの人はいつも仏頂面で面白くない」など、マイナスの評価をされてしまうのではないかと考えてしまうのです。周りの人から高評価がもらえる自分でありたいという心理で、外面がいい人になってしまいます。

多数派に入ると安心するというのも、外面がいい人の心理です。外面がいい人は、誰かに注目されたいと思ってはいますが、悪目立ちはしたくないという心理もあります。みんながYESの時には、自分もYES側に入っていたいと考えています。

特に、自分にプラスになる人の考えには同調する傾向があります。家族の中でも、自分の味方になってくれると分かっている人の意見に合わせます。職場や仕事では、自分の仲間よりも自分の出世に関わる人の意見に合わせようとする事もあるでしょう。

自分の意見を貫く事よりも、誰かと同じ意見であった方が安心します。自分の言った事に対して「わかる、わかる」と言ってもらえると、とても安心するという心理もあるでしょう。

見栄っ張りなところがあるというのも、外面がいい人の心理です。外面がいい人は、自分に自信を持つ事ができません。しかし、誰よりも認めてもらいたいという気持ちが強いところがあります。

自分を他の人よりも大きくみせるために、自分にプラスになる人の意見に合わせる事もあるでしょう。「社長と同じ意見」など、目上の人と同じ考え方をしているのだという自信が欲しいのです。

本当はそれほどでもなくても、誰よりも家族を愛しているというパフォーマンスをして、周りの人から「スゴイ」「さすが」と言ってもらいたいとも思っています。「他の人にはできない」と言ってほしくて外面がいい人もいるでしょう。

では、外面がいい人はどんな行動をしてしまうのかをみていきましょう。外面がいい人であると分かりやすい行動ばかりではありません。外面がいい人だと分かりにくい行動もチェックしていきます。

外面がいい人だと分かりやすい行動には、一貫性がないという特徴があります。外面がいい人は、その時その場所にいる人たちの中で多数派の意見に流されてしまいがちです。

職場であれば部署会議で話した事を、社内会議に上げるという場合、部署会議で話した事と社内会議で話す事が全く違うという場合もあるかもしれません。仲間の中では、会社の方針は関係なくやりたい事をやろうとはなしていたのに、社長の前では会社の方針を大切にしていこうと語るというようなものです。

言動に一貫性がないため、周りの人から信頼されなくなってしまうという事があるかもしれません。部下でいるうちは使える人であっても、責任をとらなければいけない職種には向いていないという場合もあるでしょう。

外面がいい人は、一見真面目で正義感が強いという行動をする事があります。誰よりも真面目にコツコツと作業をする事ができる人です。しかし、真面目で正義感が強いのは誰かがみている時だけの限定であるという特徴もあります。

誰かがみている時は、誰よりも一生懸命行いますが、誰もみていないところでは何もしないという事です。例えば、ゴミはゴミ箱に捨てなければいけないというルールがあります。誰かがみている時には守る事ができるけれど、誰もみていない時にポイ捨てしていまうような人です。

誰かがみている時にはとても良い人なので、みていないところでやっていないとは思われる事がないというのが、外面がいい人の分かりにくい行動の特徴です。

家から外に出れば、常に愛想がいいというのも外面がいい人の特徴です。外面がいい人が「外面」がいいといわれるのは、愛想がいいという点が大きいでしょう。

心の中ではネガティブな事を思っていても、それを顔の外に出す事がないのです。近所に人に話し掛けられた時、本当は「忙しいから今は話したくない」と思っていたとしても「○○さんと話していると、本当に楽しい」と笑顔になれるような人です。

心にも思っていない事を、普通に言葉にできてしまうというのも外面がいい人の言動の特徴になります。いつもポジティブな事をいうので、明るい性格の人だとも思われているでしょう。

困っている人がいたら誰でも平等に助けるなど、誰にでも優しそうであるというのも外面がいい人の特徴です。男性にも女性にも、等しく優しく接する事ができるのです。

ただし、自分にとってプラスにはならない人にまで優しく接する事はしません。例えば、周りの人から嫌われていると分かっている人には、自分から積極的に話し掛けるような事はしません。自分も周りの人から嫌われてしまうかもしれないと考えるからです。

自分にとってプラスになるという人には、とても優しくする特徴もあります。少し恩着せがましいほどの親切をする事もあるでしょう。

外面がいい人というのは、どのような性格をしているのでしょうか。外見がいい人の性格の特徴もチェックしていきましょう。

外面がいい人の性格には、他人を悪者にするのが上手であるという特徴があります。外面がいい人は普段から誰にでも優しそうで真面目で正義感が強そうな言動をしています。そのため、本当のその人を知らない人は、とてもいい人だと思い込んでいる場合があります。

そのため、少し外面がいい人が誰かの悪口をいっただけで、言われた人は極悪人になってしまう事もあるでしょう。「本当はこんな事いいたくないんだけど。○○さんは、すぐに失敗を押しつけてきて少し困っているんです」なんて外面がいい人にいわれたら、信じてしまう人もいます。

悪口をいいたいわけではないけれど、困っている事があるという話で、誰かの悪口を広めていくという嫌な性格をしているのです。

どのような場所でもノリがいいというのも、外面がいい人の性格の特徴です。比較的社交的な性格をしていて、どのような仲間とも盛り上がる事ができるでしょう。

ノリはいいですが、その場のノリだけで話をする事も少なくありません。AのグループではBのグループの悪口を言っていて、BのグループではAのグループの悪口で盛り上がるという事もあるでしょう。

自分が断ってしまったり話の腰を折る事で、その場の雰囲気が悪くなるのも嫌だと考える傾向があります。そのため、自分の考えとは違う事でもノリで返事をしてしまって後悔をするという事も少なくないでしょう。

会話の流れで知ったかぶる事が多いのも、外面がいい人の性格の特徴です。知ったかぶってしまうのは、話の途中で質問をする事で、話の腰を折ってしまうのではないかと不安になるからです。

また、みんなが分かっているような会話の途中に、自分だけが分からないという事を恥ずかしいと感じている場合もあります。自分に自信がない事を、他の人には気づかれたくないと思っています。自分の弱みになりそうな事は、できる限り隠しておきたいのでしょう。

知ったかぶって会話をするので、ますますノリで会話に答える事が増えていきます。意味はよくわからないけれど「OK」といっておけば間違いないだろうというノリで返事をしてしまうのです。

外見がいい人の特徴の中には、本当にいい人の特徴もあり見分け方が難しいといわれています。では、外見がいい人なのか、本当にいい人なのかはどのように見分けるといいのかみていきましょう。

外面がいい人の見分け方には、相談に真面目にのってくれるかどうかで確認する事ができます。外見がいい人は、それほど人と深く関わり合いたいとは思っていません。誰かの人生を左右するような相談事は面倒だとすら思っています。

真面目な話をした時によく考えもしないで「それは、○○さんに相談したら？」と他の人に相談するようにいわれた場合は、外見がいいだけの人かもしれません。

しっかりと話を聞かないのに「まあ、大丈夫だって」とただ励ましてくれるだけという人も、外面がいいだけの人である可能性があります。答えをくれない場合でも「難しい質問だから、すぐにアドバイスを伝えられないかも」と一緒に考えてくれる人が、本当にいい人でしょう。

損得勘定があるのかないのかでも、外面がいい人なのか本当にいい人なのかを見分ける事ができます。本当にいい人であれば、損得勘定は考えないでしょう。例え、自分にとって損となるような事でも、その人が困っていれば助けてくれるものです。

自分が損すると分かっている事はみて見ぬふりをして、得をすると分かっている時には進んで助けてくれるような人は、外面がいい人であるかもしれません。

途中までは全く無関心だったのに、自分の評価が上がると分かると関わろうとしてくるような場合も外面がいい人でしょう。

外面がいい人が身内の場合や、社内にいる場合には、どのように対応していくといいのでしょうか。外面がいい人への上手な対処法をみていきましょう。

自分以外の人にはいい顔をみせるという場合には、その人を褒めるようにするという対処法もあります。外面がいい人は、誰かに褒められたいという欲求が高い人です。身内以外の人に褒められるのも好きですが、身内が褒めてくれる事も嫌いではありません。

いつも仏頂面であったとしても、「無口でかっこいいよね」「聞き上手だよね」というように、ポジティブに表現してあげる事で、本来の自分に自信をつける事ができるかもしれません。

そのように褒めていく事で、本当にその人のいい面になる可能性もあるでしょう。身内でも褒めてあげるようにする事で、外面がいい人の態度が改善される事があります。

外面はいいけれど身内への態度が最悪だと思っていると、ストレスがたまってしまう事があります。イチイチ気にしないという方法も、外面がいい人への上手な対処法になります。

外に出て行ったら、もうみないようにする。家にいる時と外にいる時の人は別人だと考えるようにする、という方法もいいかもしれません。

外面がいい人は、どんなデメリットがあるのでしょうか。外面がいい人自身のデメリットと、周りにいる人のデメリットをみていきましょう。

外面がいい人は、外の人に褒められたいという心理から外面をよくします。それは、自分の意志とは反対の事をしなければいけない場合もあります。

自分の意志とは逆の事をする場合、それをストレスに感じてしまう事もあるのです。上手にそのストレスを発散できる人もいれば、どんどん中にため込んでいってしまう人もいます。

ストレスをため込んでしまう人は、そのストレスが爆発してしまう事もあるのです。怒りが爆発するという事もあれば、鬱になる事もあるため注意が必要でしょう。

外面がいい人にいる周りの人が、ストレスを感じる事もあります。外面がいい人は家族などの身内にあたる事もあります。仏頂面であったり無言だったりするだけならいいですが、外で会った人の悪口を聞かされる事もあります。

たまに聞いてあげる分にはいいですが、毎日毎日ネガティブな事を聞かされるのは、ストレスを感じる場合があるのです。上手にストレスが発散できる方法を探す必要があるでしょう。

外面がいい人は浅い付き合いをしている人にとっては、愛想もよくてとてもいい人にみえます。関係が深まるほど、付き合いが難しいと感じる人のようです。ストレスをためる事なく付き合えるようにしていきましょう。