林真須美や子供の現在!和歌山毒物カレー事件の真相や真犯人とは?

林真須美の和歌山毒物カレー事件は覚えている方が多いのではないでしょうか。事件から20年、凄惨な事件の真相とその後はいったいどうなったのでしょうか。今回は林真須美の和歌山毒物カレー事件について真相とその後についてまとめていきます。

林真須美や子供の現在!和歌山毒物カレー事件の真相や真犯人とは?のイメージ

目次

  1. 1林真須美の和歌山毒物カレー事件から20年
  2. 2和歌山毒物カレー事件の概要
  3. 3林真須美の経歴・人柄について解説
  4. 4和歌山毒物カレー事件の関連人物
  5. 5和歌山毒物カレー事件で検出されたヒ素について
  6. 6和歌山毒物カレー事件・林真須美の裁判の判決
  7. 7和歌山毒物カレー事件のその後・2018年の情報
  8. 8冤罪の疑いがある事件【高知白バイ衝突死事故】
  9. 9和歌山毒物カレー事件は冤罪?疑問の残る事件

林真須美の和歌山毒物カレー事件から20年

林真須美の和歌山毒物カレー事件から20年。度々メディアでも報道されていた林真須美の和歌山毒物カレー事件は記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。冤罪事件の疑いや、多数の死者や負傷者も出した凄惨な事件のその真相や、現在の真犯人はいったいどうなっているのでしょうか?真犯人の生い立ちやその後、真相についてまとめていきます。

死亡者4名負傷者67名の毒物混入事件

和歌山毒物カレー事件とは死亡者4名、負傷者67名を出した毒物混入事件。事件発覚当初は毎日のように報道がなされ、警察の調査などの結果林真須美がその真犯人として特定されました。和歌山毒物カレー事件は林真須美を真犯人と特定した後も物議を醸し、裁判中もその様子に注目が集まり、事件発生から数年経ってもメディアに取り上げられました。

事件の発生は1998年。そして林真須美の和歌山毒物カレー事件が起きて少しした後に、別の詐欺未遂容疑にて林真須美はその夫、建治被告とともに容疑をかけられ、逮捕されました。そして同年、和歌山毒物カレー事件の真犯人であることがわかり、林真須美と夫、建治被告は殺人容疑で逮捕されました。事件は1年以内に収束したものと思われました。

凶悪な事件の真犯人と冤罪事件としての面

林真須美の和歌山毒物カレー事件はその真犯人が林真須美であるとわかり、事件は収束に向かったかと思われましたが、これで終わりではありませんでした。和歌山毒物カレー事件はその後裁判において二転三転し、その様子が注目されたという一面も持ちます。和歌山毒物カレー事件は冤罪事件であるという有識者からの指摘も相次いていました。

林真須美が真犯人であるという確固たる証拠が一切なく、状況証拠のみであった、また林真須美自身に祭りの最中にカレーに毒物を混入する確固たる同期が見つからなかったという点からで、また裁判中も林真須美本人は和歌山毒物カレー事件の真犯人であるという容疑を一切否認していたことで、林真須美は冤罪ではという世間の疑いも生まれました。

和歌山毒物カレー事件の概要

まずは林真須美の和歌山毒物カレー事件の概要について説明いたします。林真須美の和歌山毒物カレー事件は聞き馴染みがある方も多いですが、その詳細な事件の様子や被害について知ることで、和歌山毒物カレー事件の凄惨な様子や、多くの被害者や被害者家族の悲痛な思いが見えてきます。和歌山毒物カレー事件の概要について見ていきましょう。

夏祭りのカレーにより多数の被害者が

事件は1998年7月25日、和歌山県和歌山市の園部地区にて開催された夏祭りが事件現場となりました。その夏祭りにおいて提供されたカレーに、猛毒である亜ヒ酸が混入されていたということがわかり、夏祭りでカレーを食べた子供も含め67名が嘔吐や腹痛により病院に搬送されました。そのうち4名がその毒物により搬送後死亡が確認されました。

また、夏祭り会場で食べた人もいれば、カレーを自宅に持って帰った人もいたので、その注意喚起が遅れ、カレーが原因であることに気がつくまで時間がかかったのも被害者を増やしてしまった原因とされています。園部地区の会長や副会長、子供の死亡などにより、林真須美の和歌山毒物カレー事件は一気に全国へその様子が報道されていきました。

毒物の鑑定が難しく事件が深刻化

当初林真須美の和歌山毒物カレー事件は食中毒が原因であると思われましたが、被害者の吐瀉物を検査したところ、青酸が検出されたと報告されました。ですが青酸中毒による症状と被害者の症状が合致しなかったことを受け、より精密な調査を行ったところ毒物は青酸ではなく亜ヒ酸であることが判明しました。その後すぐに対策本部が設置されました。

毒物の調査が大変難航したことも処置の遅れや事件の真相究明のために一歩出遅れる結果となってしまいました。林真須美の和歌山毒物カレー事件発生後、すぐに夏祭りを開催した自治体や会場となった学校などで臨時会議が開かれ、園部地区は混乱しました。また、証拠品は多数ありましたが警察でも和歌山毒物カレー事件の真相究明は難航しました。

別事件で逮捕されていた林真須美が容疑者に

事件から数ヶ月後の1998年10月4日、夫の建治被告とともに保険金詐欺の疑いにより林真須美は逮捕されました。林真須美と夫の建治被告は詐欺容疑をかけられていましたが、同年12月9日、その状況などから和歌山毒物カレー事件の真犯人であるとされ、林真須美は殺人容疑で再逮捕され、事件は真犯人の特定で収束の一途をたどるかと思われました。

林真須美は和歌山毒物カレー事件が発覚したその日、その夏祭りで林真須美の次女とともにカレーの見張り番をしていた張本人です。犯行が可能だったという理由により、林真須美は様々な証拠を合わせ、和歌山毒物カレー事件の真犯人であると逮捕されましたが、林真須美本人も、そして夫の建治被告もこれを否認する発言をしていました。

林真須美の裁判は長く、過去の記録を見ても3番目の最長記録で、2009年、林真須美は最高裁判所にて死刑判決を受け死刑囚となりました。裁判の傍聴席は抽選に至るほど行列ができその様子もメディアにて報道されていました。冤罪の疑いも指摘され、物議を醸した事件となりました。林真須美死刑囚は現在は死刑未執行で服役中の身にあります。

林真須美の経歴・人柄について解説

それでは死刑囚にもなった林真須美死刑囚の経歴や人柄について年代別に解説していきます。和歌山毒物カレー事件の真犯人である林真須美死刑囚はどのような人生を送ってきたのでしょうか。林真須美死刑囚の人となりについて見ることで和歌山毒物カレー事件についてより深く知っていきましょう。林真須美死刑囚とはどのような人物なのでしょうか。

幼少期の林真須美

まずは幼少期の林真須美について。林真須美は三人兄弟の末っ子として生まれました。林真須美は末っ子で、また長女だったため、とても可愛がられて過ごしたという幼少期があります。林真須美は共働きの家庭に生まれ、両親は多忙でしたが愛情を持って育てられ、不自由なく育てられました。林真須美は比較的裕福な家庭だったとも言われています。

裕福な家庭にあったことから、当時は大変高価なものであったピアノも買ってもらっていたという証言もあります。女の子らしく、共働きの両親を助けるため頻繁に家事も手伝っていて家族からも愛された幼少時代を送っていた林真須美。林真須美の当時を知る人からは、林真須美は負けず嫌いで明るい、普通の女の子だったと証言されています。

中〜高校までの林真須美

そして中学〜高校生になった林真須美は、清楚な女の子に育ち、控えめな一面を持つごく普通の女の子でしたが、林真須美の負けず嫌いな性格はそのままで、勉強などは特に努力を重ねていたという一面があります。それもあり林真須美は成績は上位で、とても優秀で、また女の子らしい生徒であったと言われています。

一方で、林真須美は普段は控えめな性格でしたが、怒りを感じると収集がつかなくなるほど激昂してしまうという一面も報告されています。それはどんな場面であってもで、クラスメイトも林真須美が激昂し泣き叫ぶ姿に驚き、記憶にも強く残っているという方もいました。林真須美のその激しい性格は年を重ねるごとに強くなっていった傾向にあります。

看護学校時代の林真須美

林真須美は高校卒業後、看護学校に入学しました。林真須美は看護学校の学生寮にて生活していましたが、規則が厳しく、かなり窮屈な生活を送っていました。当時の林真須美を知る同級生には「こんな生活いやだ、自由が欲しい」と言っていたそうです。そんな折、林真須美は2年生になった時に夫となる建治被告と出会い、交際をスタートさせます。

当時建治被告はシロアリ駆除業者を経営しており、かなりの収入があり、林真須美に対しかなり高価なプレゼントを贈ってあまりありました。当時建治被告は別の女性と結婚していましたが、林真須美は次第に建治被告を愛するようになりました。一方で建治被告はかなりのギャンブル好きで、林真須美と同じくすぐに激昂する一面もありました。

結婚後の林真須美

林真須美が看護学校を卒業してすぐに、建治被告は当時の妻と別れて林真須美と結婚しました。結婚した次の年には新築の一軒家を購入し、同年長女が、そしてその次の年に次女が生まれました。ここまでは林真須美と建治被告の結婚生活はかなり順風満帆のように見えますが、結婚当初から夫婦間でかなりの喧嘩やトラブルが起こっていたとの証言も。

そして次女が生まれて間も無く、林真須美は夫の健二被告とともに保険金詐欺を行い、さらなる贅沢な生活を追い求めるようになりました。林真須美は保険金詐欺にて夫の健二被告とともに大金を手に入れ、さらなる豪遊生活を送っていたとされています。その贅沢と詐欺はどんどん拍車がかかり、1998年、保険金詐欺容疑と殺人容疑で逮捕されました。

和歌山毒物カレー事件の関連人物

林真須美死刑囚の経歴についてご紹介いたしましたが、林真須美の関連人物、家族は一体どのような人物だったのでしょうか?林真須美の和歌山毒物カレー事件がメディアで大きく取り上げられ、その時子供たちはどう思っているのでしょうか?こちらでは林真須美の家族や和歌山毒物カレー事件の関係者と思われる人物についてご紹介いたします。

夫・林建治

先ほどもご紹介した夫の建治被告。建治被告は林真須美が和歌山毒物カレー事件の真犯人として逮捕された後、妻の容疑を否定しており、さらに建治被告は真犯人が分かったとも発言しています。

保険金詐欺は認めつつも妻の林真須美が毒物を混入したことに関しては、動機もない上毒が検出されやすい亜ヒ酸は使うようなことはしないとも言っています。

林真須美の夫の建治被告が真犯人だと言っているのが近所に住む自営業A氏。そのA氏についても後でご紹介いたします。また、現在夫である建治被告は、保険金詐欺に関しての刑期を終えて出所しています。シロアリ駆除業者社長としての職も失い、出所後に脳出血で倒れて車椅子生活を送っています。現在は生活保護受給者であると発言しています。

林真須美の長女

林真須美と建治被告の長女は、次女と1年差で生まれており、その年齢は明らかになっていませんが、1歳、または2歳離れているものとされています。また、事件とは無関係とされていますが、当時林真須美はカレーを家に持ち帰っており、もしかすると毒物入りのカレーを食べてしまっていたかもしれないという危険性もありました。

林真須美の長男(当時小学四年生)

また、長男は事件によりひどい仕打ちを受けたことを告白しています。当時まだ4歳だった長男は幼少期は何不自由ない生活を送っていましたが、事件を機に施設に預けられます。長男はその施設で職員や子供からひどいいじめや虐待を受け、また長男の施設の園長もろくに捜査をせずにいじめや虐待はなかったと否定するばかりです。

また、長男は女性職員から事件のことで脅され、性的虐待を受けていたことも告白しています。施設から出ても、長男はその事件のことから仕事が見つからず、バレるたびに解雇され、現在では長男は県内の運送業者で働いているとされています。林真須美死刑囚の長男、というだけでひどい仕打ちを受けてきたことに悲痛な声が絶えません。

林真須美の次女(当時中学二年生)

また、林真須美死刑囚の次女は、現在の情報はつかめていませんが、和歌山毒物カレー事件に関わった本当の犯人ではないかとも噂されています。林真須美死刑囚と一緒にカレーの見張りを行っていた次女がカレーに毒物を混入させたのではないかとの指摘もありますが、その場合、林真須美死刑囚が次女をかばったということになります。

和歌山毒物カレー事件当日、林真須美は黒の服、次女は白の服を来ていました。夏祭りに来ていた女子高生が、白の服を着た女性がカレー鍋を開けていたとの証言もあり、ネットでは次女が真犯人ではないかとの説も浮上していますが、次女が真犯人であるという確たる証拠はありませんので、真相か否か決めつけることはできません。

林真須美の三女(当時四歳)

また、長女、長男、次女と着て、最後は三女。林真須美死刑囚には4人の子供がおり、三女は当時兄弟の中でも一番幼く、当時は4歳でした。物心がつくかつかないかくらいだった彼女も、当時は長女や長男とともに自宅にいたという証言があり、毒物入りのカレーを食べていたかもしれないということも指摘されています。

高校時代は法律に関する勉強をしていたとの情報があり、その勉強熱心な姿勢からとても真面目な性格であることが伺えます。その後の情報についてはありませんが、そのまま法律関係の大学、職業に就いている可能性もあります。

自営業のA氏

また夫や子供以外にも林真須美と関連があるとされているのが、先ほど林真須美の夫の建治被告の発言からもあった自営業のA氏。林真須美もA氏も気性が荒い性格で、よくトラブルを起こしていたとの証言があり、夫の建治被告は彼が真犯人だと発言しています。また、事件当時夏祭りにも参加していていたことも発言しています。

彼は夫の建治被告によると毒物入りカレーを食べ被害者の一人となったそうですが、それは被害者を偽るためのもので、本当は彼が事件の犯人だと言っています。また、夏祭り当時の映像を見ると、A氏と思われる男性がカレーで苦しむ人々を見て笑っていたことも確認されていますが、真相は闇の中です。

和歌山毒物カレー事件で検出されたヒ素について

林真須美死刑囚の夫や次女、長男など関連人物について開設いたしましたが、こちらでは実材に和歌山毒物カレー事件で林真須美が使用したとされる亜ヒ酸について解説いたします。亜ヒ酸には疑問が残る点が様々あります。林真須美死刑囚は冤罪なのか、その理由ともなるヒ素についての疑問点についてポイント別に解説していきます。

ヒ素を使った保険金詐欺・殺人をしていた林真須美

林真須美の和歌山毒物カレー事件の事件前に林真須美死刑囚は夫とともに保険金詐欺事件を起こしていました。保険金詐欺の際に、ヒ素を使っていたことも判明しており、林真須美の自宅にはヒ素があったことも判明しています。知人男性に多額の保険金をかけ、その保険金を受け取るなどして多額の金をなんども受け取っていたことがわかっています。

何度もヒ素を使った保険金詐欺が行われており、警察も真相究明に乗り出し、林真須美と健二被告を保険金詐欺と殺害容疑で逮捕しました。また、この保険金詐欺事件に関しても林真須美の子供達は保険金詐欺のことは一切知らず、長女や次女や長男たちも不思議に思っていたと、長男はのちに証言しています。

カレーに混入されていたヒ素と成分が違っていた

林真須美死刑囚がヒ素を所持していたことは明らかですが、精密に検査を行うと、不純物の混ざり具合などから、夏祭りの会場にあった紙コップに付着していたヒ素、カレーに混入していたヒ素、林真須美死刑囚の自宅の台所の容器に付着していたヒ素を調べると、輸入業者やルーツについては一致したものの、同一のものではないことがわかっています。

しかし裁判においてはこの3つのヒ素のルーツが同じであるところで同じヒ素だと判定し、精密検査の結果は裁判では開示が認められなかったと証言されています。

また、夏祭りにおいて林真須美が長時間鍋から離れていたという林真須美の次女の証言も認められず、林真須美は死刑囚となりました。この点に冤罪ではないかと疑問視する方も多いです。

事件前にヒ素中毒で騒動があった(犯人は小学生)

また、和歌山毒物カレー事件が起こる前に、ヒ素中毒騒動が起こったとも噂されています。その犯人はまだ小学生の子供であるともされていますが、その真相は定かではありません。和歌山毒物カレー事件の背景にヒ素が密接に関係していることは明らかで、小さな子供も被害に遭った事件だからこそ、その真相は本当なのか、その点が問われます。

林真須美の和歌山毒物カレー事件には林真須美の次女や地元の子供など、子供が事件に関わっており被害者や真相の究明は裁判でも疑問視されていました。林真須美が死刑判決を受けたその後も、林真須美は冤罪なのではないかとの指摘は数多く見受けられます。また、ヒ素中毒による被害者はもちろん、ひどい仕打ちを受けた長男も被害者と言えます。

不自然に伏せられたデータと発言

また、事件現場が夏祭りの会場のテントで、地元住民も数多く参加していました。先ほどもご紹介した通り、林真須美の次女の証言によると、林真須美本人が長時間鍋から離れることもあったり、鍋そのものには誰でも近づくことができたなど、他の人間でも鍋にヒ素を混入出来なのではないかとの指摘がありますが証言も含め裁判では伏せられています。

また、弁護士側がヒ素の鑑定データの開示請求を行っていたにも関わらず、裁判所ではその開示を認めなかったなど、冤罪の疑いが強まるヒ素に関する鑑定データや証言について、裁判内で出てくることもありませんでした。これらのことから、様々なメディアで不自然な証拠の不採用を疑問視する声が上がる原因にもなりました。

和歌山毒物カレー事件・林真須美の裁判の判決

では、不自然なデータや裁判の長期化、そして冤罪疑惑などについて解説いたしましたが、林真須美の和歌山毒物カレー事件の裁判はいったいどのような道筋をたどったのでしょうか。林真須美が逮捕されたその後、裁判の様子やその判決についてご紹介いたします。また、その後林真須美はどうなっていくのでしょうか。

林真須美の死刑判決は状況証拠のみ

まず、冤罪疑惑が浮上する原因にもなったのが証拠について。警察で押収された証拠はおよそ1,700点にものぼり、ですが林真須美が真犯人だと示す確固たる証拠は見つかりませんでした。夏祭りの様子が映像に残されていたこともあり、実際に林真須美がカレー鍋にヒ素を混入する様子が確認されないまま状況証拠のみで死刑判決が下されました。

また、林真須美本人も裁判では最初から和歌山毒物カレー事件への関与を否認しており、確実に林真須美が真犯人であるという証拠がないまま林真須美は死刑判決となりました。多くの有識者からもその点に関して疑問視されており、最高裁での死刑判決が終わったその後、現在でもその真相についてわからず冤罪疑惑を残したままの閉廷となりました。

和歌山毒物カレー事件には冤罪の可能性が残っている

上記のように、林真須美の和歌山毒物カレー事件において、林真須美は冤罪である可能性も未だに浮上しています。にもかかわらず現在は死刑判決を受けて林真須美はその死刑執行を待っています。冤罪という観点から見てもこの林真須美の和歌山毒物カレー事件は未だに人に大きな疑問点を残す事件となりました。

また、林真須美の夫も冤罪であることを主張しており、詐欺事件から出所後も林真須美の冤罪を主張しています。林真須美ではなくA氏を真犯人とする説など、様々な説がありますが判決が出たその後、現在林真須美を真犯人とする結論で、その事件の幕をおろしました。

相次ぐ再審の棄却、動機未解明の判決

第1審から林真須美は関与を否定していましたが、その判決は一貫して死刑判決でした。また、弁護側は再審請求を行うもすべて棄却されました。ですが、この林真須美の死刑判決を冤罪疑惑をもっとも強めているのが動機が未解明であるという点についてです。林真須美は保険金詐欺を行っていましたが、この事件により林真須美に金銭ははいりません。

また、無差別に人に危害を与える動機も存在せず、また子供も死の危険がありました。林真須美は周囲とのトラブルはあれど、子供も含め無差別に人を殺害する動機には繋がらず、動機が未解明のままでした。そのことに関して裁判長は「動機が解明されていないことが犯人であることの認定を左右するものではない」と発言しています。

和歌山毒物カレー事件のその後・2018年の情報

2018年現在、林真須美の和歌山毒物カレー事件はその後どうなったのでしょうか。2009年最高裁にて林真須美は死刑判決を受けましたが、死刑そのものは未だ未執行です。つまり現在も林真須美は生きており、夫とへ離婚届が送られてきたとの情報もあります。林真須美の長男や次女、そして事件による子供たちはその後どうなったのでしょうか。

林真須美・加害者家族の現在は?

先ほどもご紹介したように、林真須美の夫は現在車椅子生活を送っています。また、長女、次女、長男、三女の4人の子供もそれぞれの人生を送っています。ですが、長男が語ったように「林真須美の子供」であるだけでひどい仕打ちを受けるその現実は問題でもあります。林真須美の自宅も2000年に放火に遭い、現在はもう存在しません。

和歌山の小学校給食でカレーは出されない

また、「毒物カレー」という言葉の強さから事件発生当時からカレーに対する悪いイメージが強まり、林真須美の和歌山毒物カレー事件発生当時はカレーに関するCMを自粛したり、カレーが登場する料理番組やアニメもその放送が自粛されました。また、現在でも和歌山県内の小学校では給食にカレーが禁止されています。

給食の定番であるカレーは現在でも給食で出されることがなく、その影響は今でも続いています。また、給食以外にも影響は大きく、林真須美の和歌山毒物カレー事件のその後、飲食物に毒物を仕込む模倣的な犯行が数多く発生したことも、その後の悪影響も様々ありました。

冤罪の疑いがある事件【高知白バイ衝突死事故】

ここまで林真須美の和歌山毒物カレー事件のその後や真相についてご紹介いたしましたが、未だに冤罪疑惑もあるこの林真須美の和歌山毒物カレー事件以外にも様々な冤罪事件が存在します。こちらでは林真須美の他の冤罪疑惑のある他の国内事件についてご紹介いたします。

高知白バイ衝突死事故

まずは高知白バイ衝突死事故。2006年3月に高知県にて発生した交通事故で、白バイに乗っていた警察官がスクールバスと衝突し、警官は死亡しました。この時スクールバスの運転手の業務上過失致死容疑での逮捕、禁固刑が下されましたが、こちらは冤罪が疑われています。

その争点は警察がブレーキ痕を捏造したのではないかという点です。そのブレーキ痕とバスの乗客の食い違いが起こっており、そこから深夜に高速での走行をしていた白バイが停車中のスクールバスに衝突したのではないかという疑いがありましたが、その後最高裁までその結論は覆りませんでした。

弘前大学教授夫人殺人事件

1949年青森県弘前市で発生したこちらの事件は、戦後最大の冤罪事件とも言われています。教授とその妻、そして4歳の娘が住んでいました。教授が1週間ほど出張で家を離れた際、自宅で眠っていた妻が殺害されました。犯人がつかめずにいましたが、近隣に住んでいた住人が容疑者に浮上しました。

警察は捜査の上で会話する機会が多かったその近隣住民を容疑者に仕立て上げましたが、近隣住民は一貫して犯行を否定し、弁護士との協力もあり、その事件は冤罪事件として、ついに無罪判決を勝ち取ることができました。

和歌山毒物カレー事件は冤罪?疑問の残る事件

今回は林真須美の和歌山毒物カレー事件の概要や真相についてご紹介いたしました。凶悪な事件は世間にも大きな影響を与えました。冤罪も疑問視されている林真須美のその真相は人々に恐怖を感じさせ、また現在でもその影響は強く人々の記憶の中に残っています。

毒物事件はこちらも

Thumb名張毒ぶどう酒事件の真相!奥西勝/冤罪/真犯人/会長/夜這い
名張毒ぶどう酒事件を知っていますか?名前にインパクトのあるこの名張毒ぶどう酒事件の犯人とされ...

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ