露口茂の現在！死亡説・引退説の真相や今現在の近況に迫る

「太陽にほえろ」の山さんといえば誰もが露口茂さんの顔を思い出すのではないでしょうか。すっかり刑事役の印象がついたはまり役ですが、時代劇での髷姿もステキな俳優さんです。

寡黙な物思いにふけるシーンが緊張感を高め、見ている人を惹きつける魅力をもっていましたが、「太陽にほえろ」の卒業後は、海外ドラマ「シャーロック・ホームズ」の吹き替えや、ジブリアニメ「耳をすませば」のバロン役など声優もこなしていました。

最近見かけないので、引退説・死亡説が囁かれ、現在や近況など、露口茂さんの今が気になるという方は多いのではないでしょうか。

太平洋戦争中に両親の故郷である松山市に疎開していた事から、愛媛出身とするプロフィールがありますが、厳密には東京生まれです。

1957年テレビドラマデビュー、多くのラジオドラマなど声の出演も多数、伝説のドラマ「太陽にほえろ！」には、1972年からの14年間山村刑事として出演しました。

「太陽にほえろ」の山さんの印象が強い露口茂さんですが、有名劇団「俳優座」で俳優人生をスタートさせ着実に演技力を磨き、露口茂さんにしか出せない味を醸造してきた俳優さんです。露口茂さんの経歴を紹介しましょう。

東京で生まれた露口茂さんですが、太平洋戦中に愛媛県に疎開していました。松山東高等学校、愛媛大学と進みました。しかし、先輩に誘われ1955年に俳優座研究所の第7期生となり、大学は2年で中退しました。

俳優座にはテレビドラマや舞台で活躍した俳優達が多く在籍しており、「北の国から」の五郎役、田中邦衛などが同期でした。（当時23歳）

デビューから1960年代の露口茂さんは、今も名を残す人気テレビドラマ「ザ・ガードマン」や「キーハンター」、「水戸黄門第一部」などに出演し、個性派性格俳優としてのポジションを確立していきました。

「文五捕物絵図」で演じた丑吉役の、正義と愛のために大きな力を持つ相手に立ち向かう男の怒りを表現した演技がプロデューサーの目をひき、「太陽にほえろ」の山さんへのオファーに繋がりました。

「露口茂さんといえば山さん」というほど、「太陽にほえろ！」の山村刑事役の印象が今も強く残っています。プロデューサーからの熱いオファーがあり出演が決まったと言われています。（当時40歳）

渋い演技を支持する主婦層のファンが多く、「太陽にほえろ！」が華々しく派手なアクションの若手刑事が活躍するだけでない厚みのあるドラマになったのは、山さんの活躍があったからだという評価を得ています。

引退説や死亡説がささやかれるたびに、「露口茂さんはどうしているのだろう。引退したの？」ではなく「山さんはどうしているのだろう。引退したの？」と近況を話題にする人が多いでしょう。

「太陽にほえろ」を卒業後は、海外ドラマの吹き替えや、ジブリアニメ「耳をすませば」のバロン（画像左の猫）役など、声優もこなしています。ラジオドラマが盛んに放送されていた時代から活躍されているので、吹き替えや声優としての仕事にも定評があります。

知的で紳士的な雰囲気のある魅力的な声が声優業に生かされ、露口茂さんの声が好きというファンも多いのです。

また、時代物での髷姿も披露するなど、現代劇だけでなく幅広い役柄で活躍してきた実力派俳優です。それだけに近況や引退したのか、死亡説、吹き替えのお仕事はしないのかが気になります。

露口茂さんは、俳優として映画やテレビドラマ、日本語吹き替えや声優としてなど、幅広く活躍された演技派として知られています。出演作品を紹介していきましょう。

露口茂さんは俳優座出身で、俳優人生スタート時には舞台での仕事も多くこなしていましてきました。1959年に映画出演を果たして以来、今まで39作品に出演されています。これまでに出演した映画作品を紹介しましょう。

1968年公開、村野鐵太郎監督によるスリリングな展開の映画です。狙撃の名手本田役の峯岸徹とコンビを組む捜査課江森刑事役として露口茂さんは出演しています。

犯人を追い詰めたシーンで、露口茂さん演ずる江森刑事は射殺されてしまいます。対立が解けた直後の出来事に、狙撃の名手本田は刑事としての使命に心を燃やし、犯人狙撃に成功します。露口茂さんの存在感が光る作品です。

1967年今村昌平監督のドキュメントタッチの作品です。蒸発した恋人を探す女性に露口茂さんが協力するストリーですが、捜索を続けるうちに驚きの事実が明かされ人間の複雑さに何が真実なのか混乱してしまいます。

露口茂さんと言えば山さんのイメージが強いですが、1957年の「東洋の虹」を皮切りに「ザ・ガードマン」や「世にも奇妙な物語」、「女ねずみ小僧」など、刑事や弁護士といった正義感にじむ役から、時代ものまで幅広い作品に出演されています。

露口茂さんといえばやっぱり伝説のドラマ「太陽にほえろ！」です。落としの山さんと呼ばれるベテラン刑事の存在感は、ドラマ全体を引き締めていました。若手刑事の奮闘ストーリーに終わらないストーリーの深さは山さんあってのものです。

ボスを演じていた石原裕次郎さんからの信頼も厚く、若手俳優として関わったテキサス役の勝野洋さんも露口茂さんの間のとりかたをお手本にしていました。ドラマづくりの現場でもなくてはならない存在として、多くの伝説を生んだドラマを支えていました。

露口茂さんは、1972年7月～1986年4月の14年にわたり（718話中691話）に「ベテラン刑事山村精一＝山さん」として「太陽にほえろ！」に出演しました。

加藤剛、吉永小百合が出演し、平将門、藤原純友の生涯が描かれた1976年のNHK大河ドラマです。その中で、少年時代の将門が陸奥に下る時に出会う田原藤太（のちの藤原秀郷）を、露口茂さんが演じていました。

2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」の中のセリフに、このときのオマージュが入れ込まれています。（「黙れ小童！」というセリフ）この話題を受けて、露口茂さんは引退したのか、今どうしているのか、死亡説が気になったファンもいました。

1990年「鬼平犯科帳ｽﾍﾟｼｬﾙ～雲竜剣～必殺の妖剣が鬼平を襲った!最強の刺客と宿命の対決」の中で、雲竜剣の遣い手、堀木伯道役で出演しています。You Tubeの1：01：32頃にアップで拍道先生としての演技がみられます。

火付盗賊改（ひつけとうぞくあらため）の同心殺しの犯人探しの鍵となるのが、拍道先生の雲竜剣と太刀筋が同じだということ。凛として存在感のある露口茂さんの魅力が感じられます。

2016年にも「雲竜剣」が田中泯さんの伯道先生でリメイクされており、露口茂さんの引退や死亡説、近況を話題にする人がいました。それだけ心に残る俳優でしたし、吹き替えや声優でも見かけないので近況が気になるということだったのでしょう。

1958年放送劇「沖縄」を皮切りに1972年の「夏」まで、53もの作品に出演されています。ドラマでの印象が強い方にとってはちょっと意外かもしれませんが、1960年代にはラジオドラマで活躍していました。

1968年NHK東京制作の50分ほどのラジオドラマで、不思議な力を持つ少年が登場するストーリーです。

「野に下る（やにくだる）」は、官職を離れて民間人になるという意味で使います。田中千禾夫作の戯曲を原作とするラジオドラマで、高山右近役で出演されています。キリシタン大名として知られる人物です。

「太陽にほえろ！」の山さん役の印象が強いですが、ラジオドラマ出演も多く、露口茂さんは声の演技にも定評がありました。落ち着いた知的なイメージの役柄がはまり役でした。吹き替え、声優としての出演作品を紹介しましょう。

1985～1995年、NHKテレビ「シャーロック・ホームズの冒険」では、神経質で知的なジェレミーブレットが演じるホームズのイメージにぴったりだとファンから熱い支持を受けました。やや高めで論理的に推理を述べる口調が、役にピタリとはまっています。

ドラマシリーズの日本での放送開始から終了まで、吹き替えを担当しました。ちょうど終了した1995年以降から、仕事をセーブしており、新作での出演を見かけなくなりました。近況や引退、死亡説が話題になりました。

渋く意志の強そうな声のトーンが、シャーロックホームズにぴったりです。放映が1985年～1995年と懐かしいドラマですが、原作の空気感を伝える秀逸なドラマに露口茂さんの声が調和して現在も色あせない魅力があります。

1995年、ジブリ映画「耳をすませば」に登場するバロンの声が、「太陽にほえろ！」の山さんだと知って驚く方もいらっしゃるでしょう。凛として気高いイメージと露口茂さんの声や口調がぴったりです。

「バロンが山さん？」と話題になりましたが、その後は引退状態で、近況が伝わって来ない期間が続き、死亡説がでたほどです。

露口茂さんは、プライベートをあまり公表していません。「太陽にほえろ！」出演時に結婚したようですが、その事実を周囲に伝えていなかったといいます。娘さんが一人いて、2013年の近況情報では、仕事の関係でアメリカに住んでいるとされていました。

作品では、娘を持つ父親を演ずる作品にも出演していますが、露口茂さん本人の家族についてはほとんど近況情報がありません。俳優「露口茂」を通してきたと言って良いでしょう。

「太陽にほえろ！」を卒業後も、2時間ドラマや時代劇、「シャーロック・ホームズの冒険」や「耳をすませば」など吹き替えや声優として活躍されて来ましたが、新作の話題、近況について伝わってきません。

「耳をすませば」に声優出演後、ドラマ、吹き替え、声優のどれででも出演がありません。あれだけ多くの作品で人々の印象に残っている俳優さんですし、2018年現在86歳と高齢になっているだけに死亡説や健康状態、今現在の様子が気になるところです。

死亡説を心配する方は多く、伝説のドラマ「太陽にほえろ！」で活躍した実力派の俳優さんなのだから、お元気なら生涯現役でいてほしいと願うファン、今現在も作品を見返しているというファンがたくさんいます。

露口茂さんは1995年以降、お仕事を受けていません。事務所に所属しての芸能活動を停止している状況です。引退されたのか、健康状態は大丈夫なのか気になるという声がツイッターなどで見受けられます。今現在の様子を紹介しましょう。

1995年の「耳をすませば」以降は事務所には所属せず、オファーを断っているということで、静かにフェードアウトしつつインタビューなどには応じているといったところです。

2009年76歳の時に週刊文春のインタビューでは、良いオファーがあれば出演を考えたいと答えています。

2013年80歳の時には週刊女性のインタビューでは、元気にごく普通の毎日を過ごしていることを語り、演じたい作品にめぐりあうこともないだろうと引退と取れる発言をされています。

露口茂さんは2009年の週刊文春のインタビューを、実家のある松山市で受けています。
娘さんがアメリカに住んでいたということもあり、「初孫と英語で会話を楽しむために英会話を習っている」と週刊文春のインタビューで答えています。

その頃から現在2018までに9年経過していますから、時折、娘さんやお孫さんと交流しながら、良きじいじとして平穏な毎日を過ごされているのではないでしょうか。86歳と高齢ではありますが、お元気にされています。

伝説のドラマ「太陽にほえろ！」はもちろん、「シャーロック・ホームズの冒険」や「耳をすませば」などの吹き替えや声優としての声のお仕事など、納得のゆく作品を厳選して出演してきた露口茂さん。

見返したくなる昭和の名作映画にも数々出演されていますから、今後も作品の中でその魅力に触れることができるでしょう。2018年現在、86歳とご高齢になっていますが、いつも通りの日常を過ごされています。

これから新しい作品に出演されるというのは現実的ではないかもしれません。現役のプレッシャーから離れて、ゆっくりプライベートを過ごされていらっしゃることでしょう。