韓国の万能壁画とは?手搏図に描かれているものや起源は?

韓国が誇る世界遺産、万能壁画(手搏図)をご存知でしょうか?西暦357年に描かれた万能壁画を根拠に万物の起源は韓国という説も飛び出し、各国において議論がなされたりしています。もはや笑いのネタともなっている、万能壁画(手搏図)の謎について迫っていきます。

韓国の万能壁画とは?手搏図に描かれているものや起源は?のイメージ

目次

  1. 1韓国の万能壁画を知っていますか?
  2. 2万能壁画とは?
  3. 3万能壁画(手搏図)に描かれているもの
  4. 4万能壁画からいろいろ起源を主張する韓国
  5. 5万能壁画以外で韓国が起源を主張するもの
  6. 6万能壁画をネタにしたもの
  7. 7万能壁画は何にでも姿を変える

韓国の万能壁画を知っていますか?

ユネスコ世界遺産である、韓国の高句麗古墳群(こうくりこふんぐん)には、「万能壁画」、別名、「手搏図」と呼ばれる日本の国技、相撲に似た壁画が描かれています。

ただ、西暦357年というはるか昔に描かれたこともあり、とにかく情報が少なく、本当は何を描いたものかははっきりとわかっていません。

多くの謎に包まれた韓国の万能壁画(手搏図)について詳しく見ていきましょう。

万能壁画とは?

ユネスコの世界文化遺産とはいえ、日本ではなく、韓国のことですので万能壁画を知らないという方も多いと思います。万能壁画(만능벽화)とは、韓半島北部にある高句麗古墳群の中の、安岳3号墳に描かれている壁画のことです。

安岳3号墳には西暦357年の墓碑銘が残っていることから考え、万能壁画もまた、西暦357年の高句麗の故国原王の時代に描かれたものと思われています。また、葬者は高句麗に亡命した燕の武将、冬寿であると考えられています。

万能壁画は二人の人物画であり、シンプルなのですが、そこには韓国の歴史や韓国で創始されたあらゆる事物の記録としての意味合いのほか、未来の予言まで含まれているとされ、非常に重要な、アカシックレコードとしての意味を込め、「万能」壁画と呼ばれています。

「万能壁画」「手搏図」の読み方

「万能壁画」「手搏図」の読み方は、「ばんのうへきが」「しゅばくず」という読み方がされます。

世界遺産に認定される

万能壁画(手搏図)を含む安岳3号墳は、2004年に高句麗古墳群の中のひとつとして、世界文化遺産に登録されました。この時、高句麗古墳群と中国の高句麗前期の遺跡が同時に世界遺産として登録されています。当初は2003年の予定でしたが、高句麗地区の領土問題により、登録が1年延び、2004年に登録されることになりました。

高句麗古墳群は全部で遺跡が63基あり、万能壁画(手搏図)が描かれている安岳3号墳を筆頭に、修山里古墳(しゅうさんりこふん)、江西大墓(こうせいたいぼ)、徳興里古墳(とくこうりこふん)、なども壁画が描かれている遺跡で知られています。

これらの壁画の中には、日本の奈良県明日香村に存在する高松塚古墳の壁画と関連すると思われている壁画もあるそうです。

万能壁画(手搏図)に描かれているもの

安岳3号墳内の万能壁画(手搏図)には、韓国の昔の歴史や未来の予言に至るまで、数多くの情報が記載されているとされています。

また、万能壁画(手搏図)を根拠に、日本古来の文化と考えられていた相撲や、ドイツが発祥の地とされる、クリスマスツリーなどもすべて韓国が起源であるとの声が挙がり、各方面で盛んに議論がなされているのが実情です。万能壁画(手搏図)に描かれている人物について見ていきましょう。

空手

万能壁画(手搏図)は、韓国の伝統武芸であるテッキョンを表しているされます。テッキョンは格闘技とは違い、舞踊のように動き、攻撃より守備に重点を置いた精神修養のための武芸であり、万能壁画(手構図)では、右側の人物が、カルチロギ(横蹴り)を放とうとしており、左側の人物は、フェモクジェビ(脚捕り)をしているところだそうです。

韓国では、日本の空手はテッキョンを祖にしていると主張しており、2002年、韓国の釜山で開催されたアジア大会では、公式サイトにおいて、空手の起源は唐の時代インドより、中国、韓国に伝わり、その後、韓国が日本に伝えたと記載し、日本側が抗議をする事態に発展しました。

同時に、柔道韓国起源説も記載されていましたが、日本の抗議後、こちらは削除されていたようです。しかし、空手韓国起源説は最後まで削除されることはなく日本と遺恨を残しています。ちなみに日本では空手は琉球から本土に伝わったものであるとされています。

忍者

万能壁画(手搏図)は二人の忍者が対峙している様子を表しているとも言われています。韓国の人々はこの説を元にして、忍者は4世紀において朝鮮半島から日本に導入された韓国起源の武術である、または、忍者は7世紀に高句麗から日本に伝わったものである。伊賀忍術の指導者だった服部氏は、新羅系の泰氏の末裔であると主張しています。

しかし、日本では、忍者の原形のような存在が確認されたのは平安時代末期であり、韓国から伝わったとすると、時代が合わないことや、服部氏が泰氏の末裔であることは、永閑記と三国地誌で否定されており、いずれにせよ信憑性はありません。

相撲

万能壁画(手搏図)の手搏(しゅばく)とは、素手の武術の古い呼び名であり、万能壁画に描かれていた、相撲のまわしのような着衣の人々の絵は、手搏をしているように見えることが原因で、手搏図と呼ばれています。この手搏図は、韓国相撲である「シルム」を描いたものと考えられています。

このことから韓国シルム連盟幹部や中央日報は、日本の国技、相撲の起源は韓国の相撲、シルムであると紹介しました。しかし、日本における相撲の起源は古墳時代までさかのぼり、万能壁画が仮にシルムを描いたものであるとしても、双方に関係性はなく、たまたま似たような競技が別々に発生しただけと見られています。

土俵の上で戦い、寄り切りや押し出し、突っ張りのある日本の相撲に対して、韓国の相撲、シルムは土俵がなく、相手を場外に出しても勝ちにならないことや、シルムには競技時間5分、3本勝負という決まりがあったりと、違う点も多く、日本の相撲の起源が韓国のシルムにあるという具体的な根拠はありません。

クリスマスツリー

最近韓国メディアは、世界でクリスマスツリーとして販売されている木の多くがクサンナムという韓国の特産種だとして、クリスマスツリーは韓国が起源であると主張を始めました。

この主張に対して、各国は冷ややかで、日本においては、どうせまた、「万能壁画はクリスマスツリーの飾りつけをしている所が描かれている」とか言い出すんだろうと、呆れた声があがっています。

今のところは韓国では万能壁画にクリスマスツリーが描かれているという主張はされていないようですが、今までのことを考えると、時間の問題とされています。

蝋燭デモ

韓国国内では、2008年に米国産の牛肉の輸入再開反対をきっかけに、大規模な蝋燭デモ(ろうそくデモ)が起こり、最終的には、李明博(イ・ミョンパク)政権に対する批判と退陣請求へと争点が拡大していきました。このデモが起こるのを、万能壁画は予言していたとされています。

右側の人物の手に蝋燭(ろうそく)のようなものを持って見えるから、そう言われているようです。ちなみに、このデモは日没後に行われて、参加者は蝋燭に火をともして集まったことから、蝋燭デモと呼ばれています。

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万能壁画からいろいろ起源を主張する韓国

万能壁画は、アカシックレコードであるとされ、先にご紹介したように様々な事物を表していると考えられます、万能壁画はその名前の通り、何にでも解釈することができる、「万能」な壁画であるということが言えます。

裏を返せば、結局は何を描いているかわからないということでもあるのです。描かれているものがわからないからこそ、解釈の仕方が無限に広がり、これからも、万能壁画の意味や解釈は増え続けていくと予想されます。

ネットの反応

ネット上の反応は、韓国は何でもかんでも万能壁画にこじつける、万能壁画は韓国内の歴史を描いているものであって、他の国の文化には無関係なことはわかっているというような声が圧倒的で、万能壁画に対してあまりよい声は聞かれません。

海外の反応

韓国に対しては海外からの目も冷ややかで、韓国が万能壁画を持ち出して、韓国起源説を唱えても、ああ、またか、といった感じで、その対応は冷ややかで、失笑を買っています。

万能壁画以外で韓国が起源を主張するもの

韓国は万能壁画に描かれている相撲などの絵、意外にも韓国起源説を多く唱えています。特にお隣の国、日本の文化には何かと韓国起源説を多く唱えています。

韓国が万能壁画以外にも韓国起源説を唱えているものには何がるのか見ていきましょう。

茶道・華道

日本お隣の国、韓国は、日本に古くから伝わる文化、茶道と華道は韓国が起源であると主張しています。しかし、これら茶道と華道などの文化は日本には中国から伝わってきた文化ということでなじみがあり、韓国が起源であるということは歴史を紐解いて見てもどこにも記されて言いません。

実際に韓国の茶道、華道を見てみても、日本とは全く違うもので似ても似つきません。韓国は何故、茶道、華道は韓国が起源で日本に広まったと唱えるのでしょうか。

盆栽

大部分の人は盆栽文化の始まりは中国または日本だと思っているが、実は万能壁画には盆栽の絵がることから見て盆栽文化の起源は韓国なのです。しかし、世界の盆栽文化は中国章杯太子墓の古墳壁画に出てくる盆栽の絵が世界最初だとすればそれは誤りである。

章杯太子の古墳は7世紀頃に作られたものなので、4世紀頃に作られた高句麗舞踊塚古墳より2~300年遅れているます。

万能壁画に描かれていた絵が盆栽の絵だとすれば、盆栽が韓国起源説はあながち間違いではないことになる。しかし、日本の文化になじむ盆栽は、やはり、大陸から伝わってきたのではないかと一般的には広く思われている。

折り紙

韓国起源説を日本でいえば、空手、茶道、折り紙、といった世界的に有名な日本の文化は、韓国起源説だと韓国人は主張している。しかし、実際は、日本の伝統文化の多くは、中国から伝わって広まったものは明らかで、韓国起源説は大きな間違いです。だからはっきり言って韓国起源説は日本や中国からは嫌われるのです。

そして、2017年11月にも、折り紙は韓国が起源だったということを韓国が発表した。しかし、折り紙は先ほどの韓国起源説に既に入っているものでした。韓国のチェという大学教授が折り紙は韓国起源説を唱えているようです。その根拠としては、この教授は、曇徴(どんちょう)というお坊さんをあげているようです。

高句麗の曇徴が、日本に折り紙と紙文化を伝えた。ということは韓国は日本より先にその文化があった。だから折り紙の起源は韓国だと、かなり強引な気はするが、チェ教授は主張している。

寿司・刺身

2014年11月6日に韓国のネット掲示板に刺身は日本食なの?というスレッドがたてられた。スレッドを立てたユーザーは、韓国が日本の刺身文化を盗んだと騒いでいるみたいだけど、刺身は日本食なの?と問いかけたことが事の始まりだった。

ほかのネットユーザーは、「刺身が日本固有のものだと言えるわけがない」、「日本独特の刺身のさばき方があるならそう言えるかもしれないがそれはない」、「寿司は日本食だけど刺身は違うでしょ」などという書き込みで一色になった。

刺身が日本起源とは言わないが、韓国が起源とは限らない、もしかしたら中国からかもしれない、韓国人の多くは、日本人は刺身にワサビと醤油をつけて食べる文化を発明しただけだという結果が出たという。独特の盛り付けとワサビや醤油をつけて食べる日本食が刺身として広まっている以上、日本食だと言えるのですが。

ソメイヨシノ

韓国はソメイヨシノの起源は韓国だと主張するが、ソメイヨシノ韓国起源説は、科学的な分析によって否定された。韓国では済州島に自生する王桜が日本のソメイヨシノと同種であり、韓国起源説を主張してきた。

しかし。科学的な分析により、日本のソメイヨシノと済州島の王桜は明確に品種が違う別の植物ということが分かった。その結果は世界的な学術誌「ゲノムバイオロジー」に掲載された。

しかしその結果が出るまでの間、韓国は日本の桜ソメイヨシノの起源は韓国だと主張し続けていました。

日本語

韓国ではなんと日本語の起源は韓国語であるという説も出ています。韓国人の数学者である金容雲教授は、自分の著書、天皇は百済語で話す、の中で、現代の韓国語は新羅語を中心に収斂され、日本語は百済語を中心に発展したものだ。

百済語と新羅語が、それぞれ朝鮮語と日本語に繋がったのがわかる。日本語で百済を「クダラ」と読むのは、大きい国という意味で、日本は百済の分国であったなどと述べています。

しかし、金容雲教授の主張は、日本語には訓読みと音読みがあるということを無視しており、また、韓国語と日本語の数字の数え方の違いを強引に意味不明な百済語や新羅語に結び付けているだけで、偽言語比較論であると批判されています。

万能壁画をネタにしたもの

韓国が世界に誇るユネスコ世界遺産、万能壁画ですが、万能壁画をネタにした漫画が日本では登場しています。どんな漫画なのでしょうか、見ていきましょう。

漫画「テコンダー朴」

白正男さん原作、山戸大輔原作のギャグマンガ、「テコンドー朴」に万能壁画が登場します。「テコンドー朴」は、格闘技漫画であり、主人公の朴星日が父親の敵を討つために来日して、覇皇会館武闘大会への出場権をかけて戦うというストーリーです。

主人公が朝鮮民族を世界最高民族と称し、韓国起源説を多用する一方、日本人は悪役として登場することが多く、日本人は全員、チョッパリ(日本人野郎)と呼ばれることが決まっていたり、韓国の反日思想を面白おかしく描いた漫画となっています。

主人公が韓国起源説を多用するため、万能壁画の登場率が多く、万能壁画のイラストとともに「手博図」には、という説明がついて笑いを誘います。あまりにも頻繁に登場するので、読者の間では、万能壁画くんと呼ばれており、この漫画で万能壁画を知った、という人も多くいます。

野獣先輩

万能壁画はインターネットの中で、野獣先輩ネタとしても使われています。野獣先輩とは、2001年に発売された、ゲイのアダルトビデオ、「真夏の夜の淫夢」の第4章、「野獣と化した先輩」に登場する先輩の役の男優さんです。

水泳部の後輩と先輩という設定のストーリーで、先輩の家の屋根の上で二人で体にオイルを塗って日焼けをするシーンがあります。このシーンが万能壁画そっくりだと話題になりました。

万能壁画は何にでも姿を変える

万能壁画は壁の中に描かれた人物のシンプルさの中に、これほどまでに様々な意味が込められていると思えば、万能壁画はその名の通り、まさしく万能です。漫画などで笑いのネタとして注目された上に、世界遺産として登録されたことで日本でも万能壁画の存在を知る人が多くなってきました。

これから先どのような解釈がされ、どのような韓国起源説が出てくるのか非常に楽しみでもあります。

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