アゼルバイジャンの治安は悪い?旅行や観光の危険度や注意点も紹介

今回はアゼルバイジャンの治安についてまとめます。アゼルバイジャン治安は良いのでしょうか。アゼルバイジャン治安が悪い地域や注意しなければいけないことをチェックしてみましょう。海外旅行に行く時には心配な、アゼルバイジャンのテロについても紹介します。

アゼルバイジャンの治安は悪い?旅行や観光の危険度や注意点も紹介のイメージ

目次

  1. 1アゼルバイジャンの治安は?旅行は危険?
  2. 2アゼルバイジャンとはどんな国?
  3. 3アゼルバイジャンの治安状況
  4. 4アゼルバイジャンの治安が悪い地域
  5. 5アゼルバイジャンでの旅行者を狙った犯罪
  6. 6アゼルバイジャンへ旅行する際の注意点
  7. 7アゼルバイジャンでテロの可能性はある?
  8. 8アゼルバイジャンの観光スポット3選
  9. 9アゼルバイジャンの治安は悪くはない

アゼルバイジャンの治安は?旅行は危険?

2019年に完成すると話題になった超高層ビル、アゼルバイジャンタワーの完成が遅れに遅れている事でも有名なアゼルバイジャンという国をご存じでしょうか。

観光地としてはメジャーではないものの、世界遺産がたくさんある国という事で世界中から旅行者が訪れる国です。

今回はアゼルバイジャンの治安について紹介します。アゼルバイジャンは、日本の旅行者が観光で訪れても安全な国なのでしょうか。

アゼルバイジャンとはどんな国?

まずはアゼルバイジャンとはどんな国なのかを確認しておきましょう。カスピ海の東、イランと隣接してあるのがアゼルバイジャンです。旧ソ連の国の1つで、つい最近までバブリーな国という事で世界的にも有名でした。

2000年代に、カスピ海沖の石油ガス開発で急成長をしたのです。「第二のドバイ」と言われたほどのバブル景気だったと言われています。しかし2010年に入ると、石油生産がピークを迎えます。石油資源が枯渇していっているのです。

アゼルバイジャンの人種は、90%がアゼルバイジャン人で、公用語もアゼルバイジャン語になります。旧ソ連であった事から、ロシア語を話す事もできるようです。

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アゼルバイジャンの治安状況

それではアゼルバイジャンの治安状況についてみていきましょう。2019年のアゼルバイジャンの治安はどのようになっているのでしょうか。

危険な地域は危険レベルが1からレベル2、レベル3というようにグラデーションとなっている事が多いのですが、アゼルバイジャンの場合は、危険レベル1と危険レベル3にはっきりと分れているという特徴があります。

危険レベル3の渡航中止勧告が出ている地域は、ナゴルノ・カラバフとその周辺です。またアルメニアとの国境周辺地域にも近づく事はできません。それ以外の地域に関しては危険レベル1になっています。

アゼルバイジャンの治安が悪い地域

危険レベル1と危険レベル3の地域があるアゼルバイジャンでは、どんな地域の治安が悪いのでしょうか。治安が悪い危険な地域と、どうしてその地域の治安が悪いのかをチェックしていきます。

ナゴルノ・カラバフ

ナゴルノ・カラバフは、先ほども紹介したように危険レベル3の、治安が悪危険な地域です。観光旅行で近づく事はできません。ナゴルノ・カラバフやその周辺はアルメニアに占領された状態が続いています。自分の領土だと、アゼルバイジャンとアルメニアの間で争っているのです。

そのためナゴルノ・カラバフ内だけではなく、周辺でも武力衝突が何度も起こっています。死傷者が何人も出ている状態です。日本政府から渡航中止勧告が出ているという事は、万が一何かが起こっても、日本政府として何もできないという意味もあります。

命の危険に関わる、治安が悪い地域です。どんな犯罪や争いに巻き込まれるかわかりません。興味本位で近づく事は絶対にしないようにしましょう。

【危険度】★★★★★

首都バクー

アゼルバイジャンの首都がバクーになります。アジアとヨーロッパを結ぶ中継都市としても活躍していた、アゼルバイジャンの都市部でした。

景気が悪化しているとは言われるものの、現在でもユニークな形のビルや、古い時代の建物をみる事ができるので、観光旅行で訪れる人も多いと言われています。

治安が悪いかどうかをしめす、危険レベルは1ですが、首都という事でどんなテロが発生するかはわかりません。人が集まる地域になるので、スリや置き引きは多いと言われています。

【危険度】★★★

アゼルバイジャンでの旅行者を狙った犯罪

治安は悪いとはいいきれないものの、危険な地域もあるアゼルバイジャンでは、旅行客を狙った犯罪も起きているようです。アゼルバイジャンでを旅行する時には、どんな事に注意をする必要があるのでしょうか。

スリ・ひったくり

危険レベル1の地域で起こる、最も多い犯罪がスリやひったくりです。アゼルバイジャンに観光旅行に行く時には、注意しなければいけない犯罪の1つです。

人混みでのスリはもちろんですが、公共交通機関の地下鉄やバスの車内での犯行も多いようです。アゼルバイジャン旅行では、ホテルでもスリやひったくりに気をつける必要があります。

チェックインの書類を書いている間に、荷物がなくなっているという事もあるようです。ロビーの椅子に座っていたら、いつの間にか財布がなくなっていたという事もあります。ホテルの中だからと油断しないように、十分注意しましょう。

睡眠薬強盗

アゼルバイジャンで注意しなければいけない、ちょっと危険な犯罪に睡眠薬強盗という犯罪があります。治安が悪いと言われていない地域でも、犯罪に巻き込まれてしまう事があるので注意が必要です。

日本後で親しげに話しかけてきて、一緒に飲んでいたら、急に眠気に襲われて眠ってしまい、お金や貴重品を盗まれてしまうという犯罪になります。一緒に飲んでいなくても、ちょっと席を離れた隙に、飲み物や食べ物に睡眠薬を入れられてしまうという場合もあるようです。

レストランやバーでは、不用意に席を外さないほうがいいでしょう。お金を持っていると思われると、睡眠薬強盗に巻き込まれる可能性が高くなります。持ち物にも注意をしたほうがよさそうです。

暴行・性犯罪

アゼルバイジャンでは、旅行客を狙った暴行や性犯罪も少なくありません。特に深夜帯に発生している犯罪になります。海外旅行に来た開放感からか、ついついお酒を飲み過ぎてしまって、気が付いたら犯罪に巻き込まれているという場合が多いようです。

アゼルバイジャンはイスラム教の国家なので、ただでさえ肌を露出している女性の存在は目立ちます。あなたにそのつもりがなくても、相手が誘われていると勘違いしてしまう事があるかもしれません。

人通りが少ない場所へは行かないようにする事と、深夜や早朝はホテルから出ないようにする事で、防犯対策になります。

アゼルバイジャンへ旅行する際の注意点

アゼルバイジャンへ旅行する時には、治安が悪い地域をあらかじめチェックしておく事が大切です。それ以外で、アゼルバイジャンへ旅行する時に注意しなければいけない事には何があるのでしょうか。

夜間は外出を控える

アゼルバイジャンへ旅行に行く時には、治安が悪い地域ではなくても、基本的には夜間の外出は控えるようにしましょう。夕食をどこかのレストランでとるという場合は、できるだけ早い時間帯に済ませるようにします。

夜の移動は公共交通機関ではなく、タクシーを利用するといいでしょう。歩いて10分のところでも、その10分間に犯罪に巻き込まれる可能性もあります。

夜間に犯罪に巻き込まれるのは、女性とは限りません。男性も暴行にあう可能性はあります。ひったくりやぼったくりにあう可能性がないわけではありません。治安が悪い場所ではないから大丈夫、という事はないのです。

人気のないところへは行かない

夜間はもちろん、日中であっても人気のないところへは行かないようにしましょう。人通りがある大通りでも、1本路地に入ると人気がない場所に行ってしまう事があります。「すぐそこが大通りだし」と考えるのは危険です。

すぐそこの大通りまで、助けを呼びに行く事ができずに、命を落としてしまう事がないわけではないでしょう。人気が少ないところでは、凶悪犯罪に巻き込まれやすくなります。

治安が悪いところではないから、女性ではないからと、注意を怠らないようにしてください。海外では、日本人が外国人です。誰でも犯罪に巻き込まれる可能性があります。

荷物から目を離さない

先ほども紹介したように、治安が悪い地域ではなくてもアゼルバイジャンではスリやひったくりは多発しています。危険で治安の悪い地域ではないと、ついつい気持ちが緩んでしまうこともあるでしょう。

日本と同じように椅子の上に荷物をぽんと置いてしまいそうになりますが、荷物はみえる位置に置くようにしてください。ちょっと目を離した隙に、荷物がなくなる事がよくあります。

たった5秒、隣の人の事に気を取られている間に、スーツケースが盗られてしまうという場合もあるようです。「こんなところで、こんなものが盗まれるわけがない」というのは、日本の治安での理論だといえます。アゼルバイジャンでは、盗まれてしまう事もあるので注意しましょう。

親切な人に注意する

アゼルバイジャンでも治安が良い地域の人は、親切でフレンドリーです。日本人だとわかると、カタコトで挨拶をしてくれる事もあります。本当に親切な人もいますが、あなたを騙そうとして近づいてくる人もいます。

「観光できたなら、この辺りを案内してあげる」「言葉がわからないと大変だろうから、通訳をしてあげる」などと行って近づいてきて、高額な料金を請求されるという犯罪に巻き込まれる事もあるようです。

親日家の人と会話をするというのも、海外旅行の楽しみの1つではあるものの、「ガイドをしてあげる」などの誘いには乗らない方がいいでしょう。

目立つ服装はしない

アゼルバイジャンは、イスラム教の国家です。男性も女性も基本的には肌の露出が少ない服を着ています。そのため、Tシャツに短パンという服装でも、アゼルバイジャンの中ではかなり目立つ服装になります。

アゼルバイジャンの人と全く同じ格好をする必要はありませんが、外を歩く時にはできるだけ肌の露出を隠した服装を選ぶといいでしょう。

肌を隠した服装は、女性には日焼け防止にもなって一石二鳥です。イスラム教の施設へは、肌を露出していると入れない場所もあります。事前にどんな施設なのかを調べて行くようにしましょう。

大金を持ち歩かない

旅行に行く時には、何かあった時のためにといつもよりもお金をたくさん持っていく人もいます。しかし海外では、その考え方はとても危険です。

アゼルバイジャンに限らず、海外で大金を持ち歩くのは危険です。アゼルバイジャンは、クレジットカードで支払いができるお店もたくさんあります。クレジットカードで支払いができるところは、クレジットカードで支払いをして、現金は必要最低限で持ち歩くようにしましょう。

万が一スリにあっても、クレジットカードであれば、カードを止めれば被害額を少なく抑える事ができます。

アゼルバイジャンでテロの可能性はある?

アゼルバイジャンでは、治安が悪くない場所でも注意をしなければいけない事がありますが、アゼルバイジャンでテロの可能性はあるのでしょうか。

アゼルバイジャンで、危険レベル1になっているところは、比較的治安が良いと言われていますが、テロが全く起こらないというわけではありません。

例えば2018年には、イスラム過激派が銃で犯罪を犯すという事件が起きています。テロとまではいきませんが、テロ未遂の犯罪として警戒されました。2016年には、首都バクーで自爆テロも発生しています。

アゼルバイジャンの観光スポット3選

アゼルバイジャンへの旅行は、じっくりと考える必要がありますが、アゼルバイジャンに旅行に行く時には、どこを観光するといいのでしょうか。アゼルバイジャンのおすすめの観光スポットをまとめます。

1.シェキハーン宮殿

アゼルバイジャンへの旅行を計画する時に、ぜひ訪れて欲しいのがシェキハーン宮殿です。アゼルバイジャンでは、最も人気の観光スポットになります。

シェキハーン宮殿の見どころは、美しいステンドグラスです。光が差し込む時間帯のステンドグラスはとても幻想的で、不思議な世界に迷い込んでしまったような神秘的な空間を満喫す事ができます。

ステンドグラスの他に、壁画や公園、カフェなども併設されていて、のんびりとした観光を楽しむ事ができるでしょう。

2.バクー旧市街

首都バクーの旧市街も、おすすめの観光スポットです。アゼルバイジャンで世界遺産に認定されている、歴史的建造物があるのがバクー旧市街です。

レンガ造りの古い家が並ぶ町並みや、石畳の道は、ノスタルジックで写真の撮影スポットとしても人気があります。

道がくねくねとしているので、迷子にならないように注意は必要です。夜間は人通りがなくなって危険なので、日中に観光するのがおすすめになります。

3.ヘイダル・アリエフ・センター

ヘイダル・アリエフ・センターというのは、文化複合施設になります。例えばアゼルバイジャンの歴史を学ぶ事ができる施設があります。古い歴史ばかりではなう、近代の町並みが展示されているところもあります。

ヘイダル・アリエフ・センターに展示してるものも素敵ですが、ヘイダル・アリエフ・センターの建物自体も観光スポットとしても人気があります。

素敵な建物の周りには、オブジェなどのアート作品も展示されているので、それをみてまわるだけでも楽しい観光になるでしょう。

アゼルバイジャンの治安は悪くはない

今回はアゼルバイジャンの治安についてまとめました。アゼルバイジャンの治安は、危険で悪いという事はありません。しかしとても安全とも言い切れないようです。

現在は危険レベル1ですが、テロが起こらないという保障はありません。危険レベルが2に引き上げられた時には、状況を確認する必要があるでしょう。

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