石井博泰(ビーバップの菊リン役)役の現在!菊永淳一の死因は?
漫画『ビーバップハイスクール』の実写映画で注目を集めたのは、主役の二人だけではありません。まったくの無名ながら、番長、菊永淳一役を務めた石井博泰さんも、一躍時の人となりました。「菊リン」の愛称で親しまれた石井博泰さんは、現在どうしているのでしょうか。
目次
菊リンこと石井博泰の今は?
当たり役「菊永淳一」から、「菊リン」の愛称で親しまれた石井博泰さん。喧嘩が強く、卑怯で乱暴だけれどどこか憎めない愛すべき不良を、全身で表現した石井博泰さんは、実写版『ビーバップハイスクール』にはなくてはならない存在でした。
漫画から抜け出してきたようなビジュアルも含め、本物のヤンキーにしか出せない迫力には、目を奪われました。出演作品は多くはありませんが、現在でもその雄姿を覚えている人は多いでしょう。そんな石井博泰さんは、現在どうしているのでしょうか。
石井博泰とは?
若い世代の人は、石井博泰さんと聞いてもピンとこないかもしれません。現在40代、50代の人にしても、石井博泰さんというより、「菊リン」と言ったほうが通りがいいかもしれません。
映画『ビーバップハイスクール』で一躍人気者になった「菊リン」こと、石井博泰さんとは、どのような人物なのでしょうか。
石井博泰のプロフィール
本名 | 石井博泰(いしいひろやす) |
生年月日 | 1967年3月5日 |
享年 | 51歳 |
出身地 | 神奈川県 |
血液型 | |
活動内容 | 元俳優・トラック運転手 |
所属グループ | シルクロード |
所属事務所 | |
主な作品 | 『ビーバップハイスクール』・『極道の妻たち』 |
石井博泰さんは、映画『ビーバップハイスクール』全6作のうち4作品に出演しました。俳優引退後はトラックの運転手となりましたが、車関係の雑誌やカーイベント、キャットファイトなどにも登場していました。
横浜を拠点とする暴走族「シルクロード」にも所属する石井博泰さんは、一見怖そうですが礼儀正しく優しいある意味本物の不良で、ヤンキーたちの憧れの的でした。
石井博泰の生い立ち
石井博泰さんは、俳優としての活動期間も短く、プライベートな情報はほとんど公開されていません。出身地も、「横浜が地元」という友人のツイッターが情報源なので、出生地がどこだったのかまでは特定されていません。
よって、石井博泰さんに関しては、過去から現在に至るまで、出身校はおろか、生い立ちは一切不明のままです。
横浜の暴走族に所属
石井博泰さんについてわかっていることはそれほど多くはありませんが、横浜の暴走族「シルクロード」に所属していたことは確かです。
映画『ビーバップハイスクール』は、俳優や演技経験者ではなく、本物の不良が多く出演していたことも話題になりましたが、石井博泰さんもその一人で、コミカルな演技とともに、本物にしか出せない迫力が人目を引きました。
ビーバップに菊永淳一役で出演
不良映画の金字塔とも呼ばれる『ビーバップハイスクール』。漫画原作の実写映画としては最高の成功例とも言われています。1980年代に青春時代を過ごした世代には、忘れられない作品かもしれません。
たくさんの現役の不良やヤンキーが出演した『ビーバップハイスクール』のオーデション会場は、あちこちでガンの飛ばし合い、小競り合い、怒鳴り声が起こり、独特の雰囲気だったといいます。
当初監督は、主人公の「トオル」役に石井博泰さんを考えていたそうですが、石井博泰さんの「長いセリフが覚えられない」という話を聞き、「菊永淳一」役に。その結果、「トオル」役は、当時専修大学の学生で、演技経験も、不良経験もなかった仲村トオルさんが射止めました。
この映画をきっかけに芸能界入りした仲村トオルさんは、映画の大ヒットもあって、一気に人気俳優の道を駆け上がりますが、石井博泰さんのセリフ覚えがもうちょっと良かったら、俳優仲村トオルは存在していなかったかもしれません。
1987年に芸能界を引退
石井博泰さんは、映画『ビーバップハイスクール』で人気者になると、はまり役の「菊リン」と似たような役柄で映画出演していますが、もともと芸能界にはそれほど興味もなかったのか、1987年にはあっさりと引退してしまいます。
引退後はトラック運転手へ
もともと車好きだった石井博泰さんは、芸能界引退後はトラック運転手に転身しました。けれども、マスコミと完全に縁が切れてしまったわけではなく、デコトラマガジンの『カミオン』や、暴走族専用自動車バイク雑誌『チャンプロード』にも登場しています。
石井博泰の主な出演作品
芸能界での活動期間がわずか2年と短く、出演作品も多くはありません。役柄そのものの容貌や迫力で、強烈なインパクトを残した石井博泰さんの出演作品を振り返ってみましょう。
ビーバップハイスクール
石井博泰さんのデビュー作にして代表作、石井博泰さんの名を広く知らしめることになった映画『ビーバップハイスクール』。
1983年から2003年まで『週刊ヤングマガジン』に掲載されていた、きうちかずひろさん原作の漫画『ビー・バップ・ハイスクール(BE-BOP-HIGHSCHOOL)』の実写です。
アクションとギャグが満載の『ビーバップハイスクール』は、主役を清水宏次朗さん、仲村トオルさん、ヒロインを中山美穂さんが演じ大ヒットを飛ばしました。
石井博泰さんは、清水宏次朗さん演じる「ヒロシ」と仲村トオルさん演じる「トオル」と敵対する高校の番長「菊永淳一」を演じました。
ヤクザと見まごうばかりの強面に加えて喧嘩がめっぽう強く、一目も二目も置かれる存在ながら、そそっかしくてひょうきんな面を持つ「菊永淳一」は、ファンからは「菊リン」と呼ばれる愛すべきキャラクターで、石井博泰さんは、まさに「リアル菊リン」でした。
新宿純愛物語
『新宿純愛物語』は、故桑原 譲太郎氏のデビュー作で、1987年に、『ビーバップハイスクール』で大ブレイク中の仲村トオルさん主演で映画化されました。
石井博泰さんは、バーテンダー役で出演。ほんのちょい役でしたが、『ビーバップハイスクール』の「菊リン」そのままの容貌に、ファンは歓喜しました。
極道の妻たち
極道映画『極道の妻たち』は、シリーズ化もされた人気作品ですが、石井博泰さんは、1986年公開、岩下志麻さん主演の第一作目に出演しています。演じたのは「菊永竜二」というチンピラで、役名どおり「菊リン」を彷彿とさせます。
『極道の妻たち』は大ヒットし、たくさんのシリーズ作品が作られましたが、残念ながら石井博泰さんが出演したのはこの1本だけです。
「菊リン」こと菊永淳一とは
石井博泰さんの当たり役「菊永淳一」。漫画そのものと言うより、映画の「菊永淳一」は、漫画以上のインパクトと存在感を示し、人気キャラクターとしての地位を確立しました。漫画を凌駕したとも言える「菊永淳一」が誕生したのは、演者が石井博泰さんだったからこそです。
風貌はチンピラそのもの、喧嘩が強く実力者でありながら、下戸で甘党、本当は気のいい番長は、『ビーバップハイスクール』には欠かすことのできない存在です。
映画『ビーバップハイスクール』は全6作品で、石井博泰さんはそのうちの4作品で「菊永淳一」を演じていますが、後にドラマ化された『ビーバップハイスクール』も含め、石井博泰さん以上のはまり役はいないと言っても過言ではないでしょう。
石井博泰は亡くなっていた
不良やヤンキーの憧れの的だった石井博泰さん。現在でもその生き方に共感する人は多いです。近寄りがたい見た目とは裏腹に、普段は温厚で真面目な人柄も人気の理由でした。
芸能活動を中止してからは、表立ってメディアに出ることはありませんでしたが、雑誌やイベントを通してファンに目に触れる機会もありました。
現在も元気にトラックに乗っているものと誰もが思っていた矢先、突然の訃報が流れました。奇しくも昭和を代表するアイドル西城秀樹さんと同じ日に、時代を象徴した本物の不良が逝ってしまいました。
2018年に51歳で死去
石井博泰さんは、2018年5月17日午前6時58分玉川学園の病院で息を引き取りました。享年51歳。石井博泰さんの早すぎる死には、世代を超えて各界から死を悼む声があがり、生前の石井博泰さんの人柄をしのばせました。
死因は不明
石井博泰さんは、病死と報じられましたが、詳しい死因は発表されていません。
考えられる死亡原因
石井博泰さんの死因に関しては、長年に渡る飲酒による肝臓障害や、以前患った脳挫傷による後遺症など、いろいろと噂されていますが、はっきりとしたことは現在何も公表されていません。
石井博泰の妻や子供は?
あまりにも短い人生の幕を閉じた石井博泰さん。結婚したという情報はどこにもありませんが、妻や子供はいたのでしょうか。
妻は一般女性
時期はわかっていませんが、石井博泰さんが投稿したブログによると、石井博泰さんは結婚して家庭を築いていました。お相手の顔も情報もありませんので、おそらくは一般女性と思われます。
子供は1男1女
これも石井博泰さんのブログからですが、石井博泰さんには、息子さんと娘さんがいました。石井博泰さんは、二人の子どもを溺愛していたようで、ブログからは仲の良い親子の様子が伝わってきます。
娘や息子がブログに登場
生前の石井博泰さんのブログには、娘さんや息子さんの画像の投稿もありました。息子さんはボクシングを習っているそうで、石井博泰さんと一緒にボクシングをしている画像も投稿されています。
2014年の投稿ではお子さんはまだ小学生くらい。石井博泰さんが亡くなった2018年には十代半ばでしょうか。可愛い子供たちを残して逝かなくてはならなかった石井博泰さんの無念はいかばかりかと、胸が痛みます。
石井博泰の画像を紹介
石井博泰さん演じる菊永淳一。もはや一心同体、演じているというより本人そのもの。リアリティのある存在感は圧巻です。
リアル菊リンは永遠に
一大センセーションを巻き起こした『ビーバップハイスクール』。その中で正しい不良をチャーミングに演じ、多くのファンを魅了した石井博泰さん。
1980年代、不良やチンピラ、ヤンキーと呼ばれる若者が世に溢れていましたが、石井博泰さんは、彼らにとって憧れであり、目標でした。
51歳という若さでこの世を去ってしまった石井博泰さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。