人によって態度を変える人の心理!職場で相手を見て態度変える人って?
人によって態度を変える人の心理とは?人によって態度を変える人の心理にはどのようなものがあるのかということや、人によって態度を変える人の特徴などを「性格」「行動」の面からご紹介します。また相手によって態度を変える人への対処法などもお伝えします。
目次
職場にいる態度がコロコロ変わるカメレオン人間
カメレオンが環境によって自分の色を変えるように、人によって態度をコロコロ変える人を「カメレオン人間」などと言ったりしますが、そんなカメレオン人間は実は少なくありません。
特に職場に限った話ではないのですが、やはり職場というのは単なる人間関係だけではなく、「出世」や「評価」に関わってくることもあり、その態度を大きく変える人が目立つ環境でもあります。
そんな、「職場にいる態度がコロコロ変わるカメレオン人間」について、その心理や性格、行動といった特徴、さらに対処法など様々な情報をご紹介します。
人によって態度を変える人の心理とは?
人によって態度を変える人の心理とはどのようなものなのでしょうか。「どんなつもりで」相手を見て態度を変えるのか?その部分について詳しく確認していきましょう。
自分の評価をとても気にしている心理
人によって態度を変える人の心理には、「自分の評価をとても気にしている」という心理が表れています。職場での話になるので、「人としての評価」というよりは、出世などに繋がる評価であるケースが多いです。
ですので、そういった職場での評価に繋がるような人物に対してはとても丁寧で礼儀正しい態度を取るのですが、「そうではない人」に対しては、横柄だったり、適当な態度を取ります。
また、評価のための態度なので、そういった横柄な態度は「評価する人」には見せないようにすることも忘れないので、その態度の違いは「分かっててやっている」ということもそこに表れています。
損得勘定で人付き合いを考えている心理
人によって態度を変える人の心理には、「損得勘定で人付き合いを考えている」という心理もあります。「この人は付き合っておいたほうが得」、「この人と付き合っても得しない」、「この人と付き合いがあると損する」などの見方をしています。
もちろん人は多少なりとも付き合う人間を選んでいて、その中には「損得勘定」が入っていることも少なくないですが、人によって態度を変える人ははっきりと「損か得か」ということだけで人付き合いを考えている傾向があります。
ですから、得があると考えている人にはより親密になろうと良い態度をし、得がない、もしくは損すると考えている人には、無視、そっけない態度、悪態など悪い態度をするということです。
自分のことが大好きな心理
人によって態度を変える人の心理には、「自分のことが大好き」という心理も挙げることができます。自分大好き、自分が可愛いという人だからこそ、人を選んで態度を変えることができるとも言えます。
自分が好きではなく、自分に自信がないような人は、付き合う人間を選んだりしないですし、人によって態度を変えるようなこともしません。
自分が大好きで、自分に自信があるからこそ「そんな自分と付き合う価値のある人間は誰か?」という見方ができるわけで、それが「人によって態度を変える」というものに表れています。
好き嫌いがはっきりしている心理
人によって態度を変える人というのは、「好き嫌いがはっきりしている」という心理があります。この場合は実はそれほど「悪い心理」とも言えない心理になるでしょう。
好き嫌いがはっきりしている、白黒つけないと気がすまないという心理は人によっては「恐い」とか「気が強い」印象に見えて近寄りがたいのも事実ですが、裏表のない分かりやすい人とも言えます。
そして、好き嫌いがはっきりしている場合は、人を損得勘定で見ているというよりは、とにかく「自分にとって好きか嫌いか」、「性格が合うか合わないか」という部分で判断していますので、潔い性格が表れている心理とも言えるでしょう。
人によって態度を変える人の特徴【性格編】
人によって態度を変える人の心理を見てきましたが、次は「特徴」を確認しましょう。相手を見て態度を変える人はどんな特徴を持った人なのか、という部分になります。
また、様々な特徴が見られるので、「性格編」と「行動編」に分けて確認していきましょう。「性格」という部分は「心理」に近いものがありますが、どのようなものがあるのか、まずは「性格編」からご紹介します。
ずる賢い性格
人によって態度を変える人の特徴には、「ずる賢い性格」というものが見られます。ずる賢いというのは、悪知恵が働くことや、他の人よりもズルい考えややり方を思いつきやすいことを言います。
簡単にいうと「ズルについて賢い」ということになります。まさに「相手を見て態度を変える」というのは、自分の評価を上げるためや、損をせずに得するためだったりずる賢い様子が見て取れるものとなります。
ただ自分の評価を上げるためなどで良い行動するのはいいのですが、それに該当しない相手には「横柄」だったり、「雑な扱い」をするその「落差」が大きすぎるので、ずる賢い性格と言えます。
権力や権威にめっぽう弱い性格
相手によって態度を変えるのは、「自分の評価」や「損得勘定」ということをお伝えしましたが、つまりそれは、「権力や権威にめっぽう弱い性格」であることも示しています。
ほとんどの場合、自分の評価をする相手や、得をもたらしてくれる相手というのは「権力」を持っている人か「権威」ある人となるので、そういうものに当然弱い性格になります。
そういう性格なので、権力がある人、権威ある人に出会うと直接関係ないとしても何か得があるのではないかと、媚びへつらい、相手を持ち上げて、いい顔する、という行動が条件反射的に出てしまうくらいに染み付いた性格をしています。
自己中心的な性格
相手を見て態度を変える人ですから、「自己中心的な性格」をしているというのは当然とも言えるでしょう。特に態度を変える中の「悪い態度」を取る相手のことなどは少しも考えていない自己中心的な性格です。
良い態度を取るような相手のことは考えています。どうしたら喜んでもらえるか、楽しんでもらえるかということを常に考えています。ですが、それも「自分の評価のため」なので、自己中心的であることには変わりません。
そして、評価につながらない相手に対しては、冷たい態度や横柄な態度を取って相手がどう思うか、傷つくかもしれない、などは一切考えず、「自分にとって価値がない」としか考えていません。
人によって態度を変える人の特徴【行動編】
人によって態度を変える人の特徴として「性格」を確認しましたが、次は「行動」を見ていきましょう。人によって態度を変える人はどのような行動をして、その態度の違いを見せるのでしょうか。
すぐにマウンティングする
人によって態度を変える人の特徴的な行動としては、「すぐにマウンティングする」というものがあります。職場などでよく見られるものですが、マウンティングとは、簡単にいえば、「人の順位づけ」というようなものです。
あの人は自分よりも上、あいつは自分よりも下、などを決めて、そして自分よりも下の人間に対しては、「マウントを取った」ような形で上から目線で話をします。
また、AさんとBさんならBさんが上、など人に序列を付けて自分が誰にどのような態度を取るのが良いのかということも決めているところがあり、人によって態度を変えて、自分の序列を上に持っていこうとする行動もあります。
下に見ている人を使いパシリのように使う
人によって態度を変える人は、さきほどの「マウンティング」とも繋がりますが、「下に見ている人を使いパシリのように使う」という特徴的な行動もあります。
「アゴで使う」などという表現もありますが、まさにそのような形で、あれやって、これやっといて、これまだやってないの?など、自分で動けるタイミングであっても下に見ている人、もしくは職場で立場が下の相手を使いパシリにします。
普通のコミュニティと違って職場の場合は上司・部下など立場が明確に決まっているようなケースも多く、そこで人によって態度を変える人の「下」についた人はずっとこのような扱いを受けるので、「災難」でしかありません。
目上の人にはゴマすり
人によって態度を変える人の特徴的な行動としては、「目上の人にはゴマすり」というものがあります。これは人によって態度を変える人の「真骨頂」とも言えるような行動となります。
特に職場の上司・部下と分かりやすい関係がある中で、「下には偉そうに、上にはゴマすり」これが人によって態度を変える人そのものと言えるような行動なので、人によって態度を変える人がゴマすりをしないということは考えにくいです。
相手によって態度を変える人への対処法
相手によって態度を変える人への対処法にはどのようなものがあるでしょうか。この対処法で特に問題となるのは、「下に見られた」ときのものとなりますので、その時の対処法を見ていきましょう。
上司への対処法
人によって態度を変える「上司」となると基本的には「下」に見られるわけですが、「実力がある部下」と「そうでない部下」に分けることが多く、これは「実力がある部下」には良い態度を取ります。
なぜなら、「損得勘定」で見た時に実力がある部下は自分にとっても得のある存在となるからです。職場での評価は部下を育てたり、部下の教育をする場面にも出てきますし、「最低な」場合は部下の手柄を横取りもできます。
つまり、人によって態度を変える上司への対処法としては、「実力を見せて得がある」と思わせるのが一番手っ取り早い方法となります。努力とやる気でどうにかなる可能性がある部分と言えます。
同僚への対処法
職場の同僚が人によって態度を変える人だった場合の対処法としては、「相手にしない」ということが可能なので、その対処法も良いでしょう。
上司の場合は、こちらから無視したり、業務連絡だけの関係にしようとすると、上司からの心象が悪くなって出世などに響くことも考えられますが、「同僚」であれば、最悪は「無視する」という方法でも対処できます。
ただ、こちらも上司の場合と同じようにその同僚にとって「得がある」と思わせることができれば態度が一変するので、やはり実力を見せつけることが正攻法の対処法と言えるでしょう。
友達への対処法
友達が人によって態度を変える人だった場合の対処法としては、これは職場と違って少々分かりづらい部分があります。
というのも、「なぜ下に見られたのか」ということが分かりづらいのです。職場であれば仕事の出来、成果などで序列が付きやすいですが、友達関係となるとその線引が曖昧になります。
ですからまずは、「なぜ下に見られたのか」という部分を探り、その理由を潰していくことで悪い態度を取られる理由も潰していくことができるでしょう。
人によって態度を変える人との上手い付き合い方
人によって態度を変える人との上手い付き合い方にはどのようなものがあるのでしょうか。「対処法」にも近いものはありますが、「上手い」付き合い方をご紹介します。
あまり近寄らず適度な距離を保つ
上手い付き合い方とすれば、「あまり近寄らず適度な距離を保つ」というものが上手い付き合い方でしょう。どうしても接触頻度が増えてしまうというような立場にない場合は、適度な距離を保って関わらないようにするのがベストです。
そういう個性だと思って割り切る
深く考えすぎるから気になってしまうということもありますので、「そういう個性だと割り切る」というのも上手な付き合い方と言えるでしょう。「あいつはなんで…」などと考えずに「そういう奴なんだ」と割り切るのも精神衛生上いい考え方です。
人によって態度を変えるのは本当に悪いことなの?
人によって態度を変えるのは本当に悪いことなのでしょうか。これはここまでの内容でも少しお伝えしていますが、必ずしも悪いこととは言えません。
人によって態度を変える人の「心理」の部分でもお伝えしたように、「好き嫌いがはっきりしている」ことは悪いことではありませんし、出世のために、その評価をする人に良い顔をするのは多くの人が選ぶ態度です。
ただ、そこに関係ない人や下に見ている人に対して「普通」ならいいのですが、「悪い態度」を取るという「落差」については『悪いこと』と言えますので、その部分には注意すべきでしょう。
自分だけに態度が悪い可能性があるので陰口は避ける
人によって態度を変える人が近くにいて、自分が「嫌な態度」を取られることを他の人に言って、陰口のように広めようとしたり、仲間を集めようとする行動はなるべくしないほうが良いです。
というのも、もし仮に「自分だけ」が嫌な態度をされている対象だった場合、他の人にはあまりその人の態度を変える性格や行動が伝わっていない可能性も出てくるのです。
そうなると、自分自身が「陰口を言う人」、「嫌味っぽい人」というレッテルを張られることに繋がる可能性も出てきてしまうのです。ですから、本人に直接言うか、あからさまに嫌な態度を取られた「その場」で言うようにしましょう。
人は誰しも「そういう一面」はある!
人によって態度を変えるような人はあまり信用できないですし、自分が嫌な態度をされたら余計に嫌な気持ちになります。ですが、「そういう一面」は誰しもが持っているものとも言えます。
自分自身の行動や態度を思い返してみれば、「好きな人」と「嫌いな人」に対してまったく同じ行動や態度、言葉遣いをしているか、と問われたら自信を持ってYESと答えられる人はそれほど多くありません。
「カメレオン人間」と言われるほどのあからさまに相手を見て態度を変える人ではなくとも、似たような一面は誰しも持っているのです。ですから、一歩間違えれば自分がカメレオン人間になりかねないので、日頃から態度に気をつけるようにしましょう。