目薬はコンビニで買える?セブンイレブン・ローソン・ファミマで調査

目薬はコンビニで買える時代がやって来ました。もう、わざわざ遠出して薬局、薬店、ドラッグストアまで行くことはありません。ただし、注意が必要です。どんな種類の目薬でもコンビニで買えるという訳ではないのです。法律に即した知識を持ち、コンビニと薬局を使い分けましょう。

目薬はコンビニで買える?セブンイレブン・ローソン・ファミマで調査のイメージ

目次

  1. 1コンビニに目薬は売ってあるのか?
  2. 2コンビニで目薬は買えるの?
  3. 3登録販売者とは?
  4. 4コンビニで買える目薬の種類
  5. 5目薬が買えるのか大手3社のコンビニを調査
  6. 6コンビニの目薬の価格はどれくらいなの?
  7. 7「ステロイド剤」入りの花粉症の目薬はコンビニでは買えない

コンビニに目薬は売ってあるのか?

憂鬱な花粉の季節が毎年やって来ます。それは、もはや国民病といっても過言ではありません。今まで、その早急で簡便な対策には、薬局、薬店、ドラッグストアに足を運ぶしかありませんでした。

また、現代において、仕事で目を酷使する人の数は、ますます増えています。かてて加えて、スマホです。もはや目薬は、日常において欠かせないアイテムの一つとなっています。

その入手は、出来れば手近でカンタンに済ませたいものです。薬局は遠い、ドラッグストアでもまだ遠い、しかし、それがコンビニで買えるのならどうでしょう。

コンビニで目薬は買えるの?

基本的に、薬というものはコンビニでは買えませんでした。目薬は医薬品なので、薬剤師がいない店では取り扱えないことになっていました。しかし、時代は変わりました。最新のコンビニ、調剤薬局と併設された「新しいスタイル」のコンビニでは買えてしまうのです。

目薬が買える場所

目薬を買うのに最も良いのは、薬局やドラッグストアですが、最近ではコンビニでも買えるようになって来ました。2009年の薬事法改正を受け、コンビニがその業務態勢を、じょじょに変えて来ています。

近年の若者のコンビニ離れと、少子高齢化、それに健康志向が相まって、ますますその経営は難しくなっており、コンビニは自らの将来像を模索しているのです。

基本的にはコンビニで買えない

まず、買えないのは第一類医薬品です。これには薬剤師が必要です。今のコンビニでは取り扱っていません。第二と第三類医薬品は、「条件付きで」購入可能です。OTC(処方薬ではない市販されている薬)の目薬ならば、買えるのです。

調剤薬局併設のコンビニでは買える

目薬は医薬品です。今までそれは、「薬剤師」のいる店でしか販売を許可されていませんでした。しかし、法改正により「登録販売者」がいれば、第二類医薬品および第三類医薬品の医薬品を販売できるようになりました。第一類医薬品は薬剤師しか取り扱いできず、また、非常にリスクが高いので、店側も人員や設備を整えたりしないようです。

最近では、登録販売者のいる「調剤薬局」と併設された新しいスタイルのコンビニが増えてきています。

登録販売者とは?

登録販売者(とうろくはんばいしゃ)は、2009年の改正薬事法(医薬品、医療機器などの品質と、有効性ならび安全性の確保などに関する法律)で新しく設けられた、一般医薬品販売の資格です。法律によって特定業務が認められており、資格の区分としては国家資格扱いとなります。

この資格を取得するには、受験者の資質の確認(法36条8)のため、都道府県知事が厚生労働省令で定めた試験(規則159条関連)に合格する必要があります。2015年4月1日の法改正により、受験資格に学歴ならび実務経験は不問となりました。

合格した者は、販売従事登録後、2年間の実務実績を必要とします。それを経て、はじめて正規の登録販売者となり、ドラッグストア、薬局、薬店で、薬剤師と共に一般用医薬品の販売に当たります。また、すでに薬種商販売業として営業している人は、上記の試験に合格した者とみなされます。

コンビニで医薬品を販売するには登録販売者が必須ですが、平成27年度から試験法改正により、実務経験がなくても受験可能となりました。最近では、受験者数ならび合格者数が急増しています。

コンビニにおける登録販売者の求人も年々増加中で、パート・アルバイトの求人は、有資格者の主婦や学生に人気があるそうです。

コンビニで買える目薬の種類

一般市販薬であるOTCの範囲内、つまり、コンビニにいる登録販売者の扱える第二類・第三類医薬品の目薬なら買えます。ただし、その種類の薬には健康保険証を使うことは出来ません。

ソフトサンティア

ソフトサンティアは、コンビニで購入可能な第3類医薬品です。ドライアイや目の乾燥時に使用すると良い目薬です。防腐剤が入っていないので、コンタクトレンズを着用したまま点眼できるのが利点です。

ソフトサンティアは、アマゾンなどのネット通販で販売実績NO.1です。防腐剤の入ってない目薬が、OTC(一般市販薬)では少ないことが人気の要因です。ネットの最安値が459円くらい、薬局では520円くらいで販売しています。

サンテFX

サンテFXは、コンビニで購入可能な第2類医薬品です。パソコンやスマホなど、目の焦点を合わせる毛様体(もうようたい)が筋肉疲労を起こしている時に効果を発揮する目薬です。ビタミンやアミノ酸が入っているのが特徴です。

ロートCキューブ

ロートCキューブは、コンビニで購入可能な第3類医薬品です。長時間のコンタクトレンズ使用で、負担のかかった目の細胞を活性化させる目薬です。コンタクトレンズを装着したままでも使用できます。

目薬が買えるのか大手3社のコンビニを調査

目薬を買えるコンビニ大手3社を調べたところ、大分バラつきがみられました。以下からは、それぞれコンビニにおける目薬の販売状況について言及していきます。

ローソンの場合

目薬および医薬品は、通常の店舗では売られていません。調剤薬局併設のファーマシーローソン、ヘルスケアローソンといった名前のついた店で売られています。

ファーマシーローソンは、高齢化と健康意識を志向する社会変化に合わせた次世代コンビニとして生まれました。現在では、調剤薬局やドラッグストア8社と業務提携しており、約100店舗以上で医薬品の販売を実施しています。 

ヘルスケアローソンは、ドラッグストアに近い形のため、日用品や化粧品なども販売もされているそうです。理由は不明ですが、広島で業務展開しているそうです。

ローソンのサイトで店舗情報を調べましたが、ファミリーマートに比べ、目薬の取り扱い店は大分少ないようです。ご自分で調べる際には、サービス・設備の項目の「薬有り」にチェックを入れてください。

セブンイレブンの場合

コンビニのパイオニアであり老舗であるセブンイレブンは、目薬などの医薬品の販売はしていません。ただし、一部ですが、健康食品や栄養ドリンク剤などが例外的に売られているそうです。

薬事法改正によって医薬品の一部が規制緩和されてから、ファンケルと健康食品分野で販売提携し、サプリメントの「ファンケル健康食品」などを販売し始めました。

セブンイレブンは、敢えて異分野に手を出さないという意見が、ネット上でみられました。薬は人の健康や命のかかった特殊な製品です。自社の信頼を守るため、積極的な反動スタイルを貫いているとする見方があります。

ファミマの場合

ファミリーマートでは、目薬の購入が可能です。2012年から、ファミリーマートはコンビニと調剤薬局の一体型となった新店舗の展開を開始しています。2019年1月31日、昭和薬品と提携したドラッグストア一体型の店舗「ファミリーマート昭和薬品西大島駅前店」がオープンしました。

その数は業種すら越え増え続けています。ドラッグストアはもとより、書店、JA全農、スーパーマーケットなど様々な業種と手を組み、共存による生き残りに賭けているようです。といっても、まだそのような形態の店は少ないようですが、これからは、日常的にそれら新店舗を目にする日も近いでしょう。

公式のサイトでお調べになる際は、まず、店舗の種類でファミリーマートを選択します。ページが飛んで、条件から絞り込むの、「薬」にチェックを入れて検索してください。

その他のコンビニの場合

ミニストップでは、ドラッグストアのウェルシアと併設しているタイプの店舗なら入手可能です。ただし、現在、都内で3店舗だけ、しかも24時間営業ではありません。

コンビニの目薬の価格はどれくらいなの?

コンビニでの目薬の販売価格は定価になります。物流コストおよび、小店舗ごとの仕入れ量の違いのためと思われます。

一般的な目薬の平均価格は次の通り。抗菌目薬は397円~872円(コンビニ不可)、抗ヒスタミン目薬は400円~1285円(コンビニ不可)、「コンタクト用目薬」は395円~1070円、「疲れ目の目薬」は219円~819円くらいです。

要注意。この中でコンビニ販売されているものは、第2・第3類医薬品の「コンタクト用目薬」と「疲れ目の目薬」のみとなっています。他のものは第1類医薬品で、医師による処方せんと薬剤師のいる調剤薬局からの購入が必要です。

「ステロイド剤」入りの花粉症の目薬はコンビニでは買えない

最も期待される花粉症用の目薬ですが、残念なことにコンビニでは買えないものがあります。花粉症の症状を抑える成分には「ステロイド薬」があり、それがネックとなっています。

花粉症の症状の予防には「抗炎症の目薬」を使い、その症状が起きた時には「抗ヒスタミン薬」や「ステロイド薬」を使用します。「抗ヒスタミン薬」は第二類医薬品ですが、「ステロイド薬」は病院での処方が必要です。よって、その成分の入った目薬をコンビニの登録販売者が売ることは出来ません。

現在統計では、およそ日本国民の3人に1人が花粉症という結果が出ています。早く、身近などのコンビニでも、手軽に花粉症の目薬が買える日もちかいかもしれません。

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