アライグマをペットとして飼う飼育方法!ショップでの販売価格は?

人間に癒しや責任感をくれる、可愛いペット達ですが、「え?それって飼ってもいいの?」というペットも中にはいます。例えばアライグマです。では、アライグマをペットとして飼うための方法や、購入する場所、その価格などを紹介していきましょう。

アライグマをペットとして飼う飼育方法!ショップでの販売価格は?のイメージ

目次

  1. 1アライグマは凶暴?ペットとして飼える?
  2. 2そもそもアライグマってどんな動物?
  3. 3アライグマの寿命はどれくらい?
  4. 4アライグマはペットとして飼えるの?
  5. 5昔はアライグマはペットとして飼われていた
  6. 6人に感染する危険のあるアライグマの病気
  7. 7かわいいアライグマの赤ちゃんを動画で紹介
  8. 8アニメ「ラスカル」を真似した結果
  9. 9もしもアライグマをみかけたら

アライグマは凶暴?ペットとして飼える?

つぶらな瞳にもふもふの体、大きな尻尾と外見が非常に愛らしいアライグマですが、ペットとして飼うことは出来るのでしょうか。答えから言うと、今現在の日本(2019年現在)ではペットとしてアライグマを飼うことは出来ません。

日本でもペットブームが起きたとき、輸入をしてペットとして販売していた店はたくさんありましたが、飼育する人間やショップの無責任な行動でアライグマによる被害が甚大となったため、侵略的外来種に指定されてしまったのです。

そもそもは人間のせいですが、以来アライグマは飼えなくなってしまいました。現在でもペットで飼っている、という人は侵略的外来種に指定される前に飼育を始めていた人になります。

そもそもアライグマってどんな動物?

70年代にヒットしたアニメ「アライグマラスカル」で人気に火がつき、日本でもペットとして飼われだしたアライグマですが、そもそもアライグマはどういった動物なのでしょうか。

性格や生態、特徴などを紹介しましょう。

アライグマの性格

よくアライグマは性格が凶暴だ、という文章が眼に入るでしょうけれど、実際には強烈な凶暴さではありません。ただ、成獣になると気性が荒くなり、特に繁殖期には手をつけられなくなることがあるようです。

人間を好んで攻撃するという報告はありませんが、突発的に出会ったときに攻撃してくる、という事はあるようです。ペットとして飼うには手を焼く人が多い、という状態です。

ペットとしても犬や猫ほどは人間に懐きませんが、子供の頃はやはり良く慣れて愛情を求めてきますので、個体差によるところが大きい、ということです。

アライグマの生態

アライグマはアライグマ科アライグマ目で、原産地はアメリカ合衆国とカナダ南部、中央アメリカなどです。日本では海外からの輸入によって広い地域に定着しています。

基本的に水辺近くの森林に棲みますが、湿地や農耕地、海岸や都市でも適応できます。夜行性ですが、昼間に活動することもあります。前足に水かきはありませんが泳ぐことができ、木登りも得意です。

食事は何でも食べます。日本名でいうアライグマは手に掴んだものを洗うように見えるところから来ていますが、実際には洗っているのではなく水辺で獲物を掴むという行為が関係していると言われています。

アライグマの特徴

アライグマの特徴としては、長いふさふさとした尻尾に黒い横縞が入っていること、耳には白い縁取りがあり、人の子供のような長い5本の指を持っていることです。

器用な動物で、前足で食べ物を掴んだまま2足歩行することも出来ますし、泳いだり木登りも出来ます。

また、触れるものを何でも餌にしてしまう高い適応能力を持っており、繁殖力も非常に高い動物です。

アライグマの寿命はどれくらい?

アライグマは野生では2、3年の寿命です。しかし、人間がペットとして飼った場合には14年ほど生きるようです。最も長寿だったアライグマは、野生で13年から16年、ペットでは22年という記録があります。

案外長生きですので、驚く人も多いです。

アライグマはペットとして飼えるの?

では、そのアライグマが日本ではペットとして飼えるのか、という疑問を持つ方に説明していきましょう。

法律で禁止されている

最初に書いたように、現在日本ではアライグマをペットとして飼うことは出来ません。譲渡も許可されていません。

2005年に外来生物法によって特定外来生物に指定されました。それ以降は日本においてはアライグマの飼育や譲渡、輸入は禁止されていますし、販売や野外への放置は罰せられます。

研究目的としてなら飼える

ただし、例外として研究目的としてなら飼うことは認められていますが、条件がいくつかありますので、それをクリアする必要があります。

まずは「特定飼養等施設」を用意しなければなりません。飼育施設は堅牢な構造であり、出入り口が2重であること、施錠できることなど厳しい条件があります。

また、アライグマにマイクロチップを埋め込むことや、繁殖防止策を講じる必要もあります。全ての準備が済めば環境省へ許可申請を行って、飼養等許可証を交付してもらいます。

人になつくのか

幼少期では人に懐くことも多いですが、大人に成長した後では気性が荒くなるのが一般的です。特に発情期においては暴れることもあり、一般人がペットとして飼育するのは難しいでしょう。

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昔はアライグマはペットとして飼われていた

現在は飼育が禁止されているアライグマですが、昔は日本においてもペットとして飼育されていた歴史があります。

それについて、紹介していきます。

ペットとして飼われていた時期

1970年代の終わりに放映され、大人気になったアニメ「あらいぐまラスカル」がありますが、その当時可愛いアライグマを飼いたいと人気が沸騰、一時期は年間1500頭もの個体が輸入されたそうです。

しかし逃げ出したり外に放ったりした飼い主が増え、農作物をあらされるなどの被害が甚大となったため、2005年の外来生物法が施行されると同時に禁止されました。

当時の販売値段

アライグマがペットとしてショップで販売されていた当時、1頭あたり10万円から15万円で販売されていました。

しかし繁殖力が非常に高いため、すぐに子供が出来るので、安いところでは1頭5万円ほどで販売されることもあったようです。

飼うことが禁止された理由

成獣になってからは気性が荒くなってしまうアライグマは、人間のことも餌をくれるから攻撃はしない、という程度のレベルでしか懐きません。家を棲みかにするためにあらされたりもしたので、手放す人が増えました。

アライグマは何でも食料に出来る適応能力をもっているので、山に放たれると弱小動物や植物を食います。繁殖して食料が足りなくなると人家までおりてきて農作物を食い荒らしたのです。

乳牛の乳首を噛み千切ったり器用にスイカの中身だけをくりぬいて食べたりしたため、侵略的外来種に指定されました。

人に感染する危険のあるアライグマの病気

では、続いてアライグマにかまれたりすると感染する危険のある病気を紹介しておきます。万が一野生のアライグマに遭遇したら、かまれないように静かに立ち去りましょう。

狂犬病ウィルス

元々アライグマは狂犬病ウィルスのキャリアとして知られています。狂犬病は日本での報告は現在のところありませんが、発症すれば100パーセントの確率で死亡する恐ろしい病気です。

レプトスピラ症

レプトスピラ症はワイル病ともいい、潜伏期間を過ぎると発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛や腹痛などを生じ、発症後6日くらいで黄疸が出たり出血したりするようになります。

適切な治療をしなければ、死亡率は20パーセントから30パーセントと言われています。

かわいいアライグマの赤ちゃんを動画で紹介

ペットとしては飼えませんが、やはり可愛いアライグマ、その様子をうつした動画を紹介します。せめて映像の中で愛で、癒されてください。

アライグマの散歩

ミルクを飲む赤ちゃんアライグマ

アニメ「ラスカル」を真似した結果

そもそも日本でもアライグマが人気が出たのは、アニメ「アライグマラスカル」がヒットとしたからです。あのアニメでは主人公の男の子がラスカルと名づけたアライグマと暮らす日々が可愛く楽しく表現されていました。

しかし、アニメでは元々ラスカルをペットとして飼っているわけではない、というのが真実であることは、あまり知られていません。狩猟をしていたら母親を殺されてしまった赤ちゃんアライグマを見つけたので、保護した、というのが設定です。

ですから最後は主人公はラスカルを森へと返します。それはやはり動物は自然の環境が良い、という判断でしたが、これを見た日本人の飼い主の多くがペットとして迎えたアライグマに手を焼いたとき、同じことをしてしまったのです。

アニメのラスカルは、人に懐く幼少期のみ飼育していたのです。ですから可愛く懐いていただけであり、主人公は成長したのを見計らって森へと返しますので、ペットとして受け入れておいて放逐するのはワケが違います。

人間の勝手に振り回され、生きるために田畑を荒らしたアライグマは、結果として駆逐されることになりました。私達はこの事実を反省すべきでしょう。

もしもアライグマをみかけたら

残念ながら、可愛らしい外見をしたアライグマはペットとして飼うには適しませんし、日本では法律で禁止されています。また気性が荒い生き物でもありますので、見かけても捕獲しようとせず、警察に連絡をいれましょう。

むやみやたらに攻撃はしてきませんが、噛まれることなどがあれば大怪我をする相手です。犬や猫と違ってペットように改良された生き物ではないことを念頭におき、万が一であった時は刺激をしないように気をつけてください。

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