北村有紀恵の現在！日野OL不倫放火殺人事件や原田幸広のその後も紹介

今から26年前に東京都日野市で起きた放火殺人事件を覚えているでしょうか。この事件では子供二人が巻き添えになり焼死する悲惨な結果になりました。

北村有紀恵は当然の事ながら逮捕され服役中ですが、彼女の不倫相手「原田幸広」は公的な裁きを受けずに終わっています。

北村有紀恵の元不倫相手「原田幸広」は、現在何をしているのでしょうか。また北村有紀恵が釈放されるとの噂も上がっています。日野OL不倫放火殺人事件の犯人、北村有紀恵の現在について調べました。

事件から26年も経っているので、「北村有紀恵」と聞いてもピンとこない人もいるでしょう。北村有紀恵は、1993年12月に起きた「日野OL不倫放火殺人事件」の犯人です。

事件の詳細は後ほど説明しますがこの放火によって、幼児2人を焼死させています。犯した罪は償い切れないほど大きなものですが、一方で北村有紀恵に同情の声も上がっています。それは一体なぜなのでしょうか。

また、北村有紀恵の家族も賠償金を払い続け、自分の娘が殺してしまった被害者のお寺に頻繁に供養に行っているそうです。このような不幸な顛末になってしまった経緯などもみて行きたいと思います。

はじめに受刑者である「北村有紀恵」についての基本情報から見ていきます。彼女はどんな家庭に育ち、何を思いながら人生を歩んできたのでしょうか。

続いては、北村有紀恵の経歴を追っていきましょう。北村有紀恵は非常に頭の良い才女だったのだそうです。そのまま行けば、才能を発揮して仕事での成果を上げたり、幸せな結婚もできたはずです。なぜこのようなことになってしまったのでしょう。

北村有紀恵は、小学生の頃から頭脳明晰であったそうです。近所の方々からの評判もよく「才女」としての評判も高かったと言います。

服役中に、北村有紀恵と面会している第三者のわずかな情報によれば、彼女は知的で控えめで、あのような事件を起こす人とはとても思えない印象を抱くようです。

小学校の頃から優秀だった北村有紀恵は、私立の山脇学園に入学し高校まで学生生活を送りました。その後は浪人をしたものの東京都立大学に入学をしています。

東京都立大学は、現在は首都大学東京になっていますが偏差値も高い優秀な大学です。北村有紀恵はそこの「理学部数学科」に合格したのです。理科系の女性だった彼女は本来ならば論理的に物事を考えられる人だったはずです。

理系の頭脳を持つ北村有紀恵は真面目で、とても几帳面な性格だったと言います。当時から逆行する性格であったとか、粘着気質でトラブルを起こしていたとの情報は聞こえてきません。

優秀な大学を卒業した北村有紀恵は、NECに入社します。NECは「日本電気株式会社」のことで、誰でも知っている有名な企業です。

女性でこの企業に就職できたことから見ても、北村有紀恵が当時から大変優秀だったことが伺えます。しかし、ここで出会った上司と不倫関係になってしまったことが原因で、罪のない子供の命が奪われる結果を招きました。

ここからは、日野OL不倫放火殺人事件の概要をお伝えして参りましょう。だいぶ前の話ですが衝撃的なこの事件は同時は連日テレビで取り上げられていました。

NECに就職した北村有紀恵は、配属された部署で原田幸広と知り合います。原田幸広は身長が高くイケメンで、スポーツマンだったのだそうです。そのため原田幸広に憧れる女子社員は多かったと言います。

最初の頃は上司と新人の関係で仕事を教えてもらう程度だったそうですが、その後、デートをするようになり、徐々に親密な関係になっていきます。北村有紀恵は大学卒業後就職するまで交際経験がなく、原田幸広が初めての男性だったそうです。

妻帯者は女性の扱いが上手なので、彼女が原田幸広に心を惹かれてしまったのかもしれません。何れにしても、上司という立場にも関わらず節度を保つことなく不倫に至った原田幸広は最悪の男です。彼が周りの人生を台無しにしたのです。

しかし、原田幸広は、結婚していたことを隠していたわけではありませんでした。北村有紀恵は、彼が妻帯者であると知りながら交際を重ねていたのです。人を好きになるのは自由ですが、不倫関係になるのは罪深い行いだったのは言うまでもありません。

では、彼女のような本来は理知的で頭の良い女性がなぜ、不倫と知りながら交際をやめなかったのでしょうか。それは、原田幸広の浅はかな虚言を信じてしまったからです。

原田幸広は「妻とは結婚するつもりはなかった」「事故で死んでくれないかな」「離婚して君と幸せな家庭を築きたい」などど言っていました。そして、その言葉を信じて付き合いを重ね妊娠します。しかし2度も中絶することになりました。

最初の中絶の時は「原田幸広」に「時期が悪い。離婚が成立したら子供を持てるから今回は堕胎してほしい」と頼まれました。2度目の中絶は、北村有紀恵が自分の判断で行いました。

その後の彼女の告白によれば、彼女は原田と結婚するつもりであり、その時に彼の子供も引き取るつもりだった、だから堕胎した、と書かれていたのだそうです。何れにしても二人の関係は原田幸広の妻に発覚します。

原田幸広は「離婚をするか彼女と別れるか」迫られ、北村有紀恵と別れることを選択、妻に促され別れを告げる電話をします。原田幸広が「妻と離婚するつもり」と言っていたのは嘘だったことをそこで初めて知るのです。

原田幸広からの別れの電話では、逆行した奥さんとも話をしています。北村は騙されていた事にショックを受けながらも、罪を認め謝罪をします。しかし妻の怒りは収まらず、その後度々北村有紀恵に電話をかけ暴言を浴びせ続けます。

電話と暴言は、ずっと続いたので、彼女は心身が疲労していきます。そしてある日、妻から「妊娠した子供を胎内から掻きだすような女」と嘲笑され「彼の家族に対する憎悪」が生まれ「子供を失う体験をさせてやりたい」と考えるようになっていきました。

この一言はかなり酷い言葉です。しかし妻は「そういった言い方はしていない」と否定しているそうです。どちらが本当かは分かりませんが、原田幸広が最後まで優柔不断できちんとした態度を取らなかった事が招いた結果とも言われています。

そして遂に北村有紀恵は犯行に及んでしまいます。1993年12月14日のことでした。当時、東京都日野市に住んでいた原田幸広と妻が不在の時に自宅に入り放火をしたのです。

北村有紀恵は、妻が出産で自宅を離れていた時に彼の家で過ごしていた時期があります。そのため彼の出社時間や毎朝妻に車で最寄り駅まで送ってもらう時間帯を知っていました。

当日も二人が不在の時間を見計らって自宅に侵入したものと思われます。そしてガソリンを巻いて放火しました。

放火した時間帯は6歳と1歳の二人は眠っていました。二人は火事に巻き込まれ焼死してしまいます。この事件の一番の被害者は、父親の愚かな行為と北村有紀恵の浅はかな行いにより、焼死させられた子供二人です。

当時は北村有紀恵に罵詈雑言を浴びせ事件に至らしめてしまった妻のことを、非難する人もいたようです。しかし、妻も夫の不貞は知らずにいたのですから裏切りにあった被害者です。罵詈雑言を浴びせて責められる理由はないでしょう。

北村有紀恵は幼児二人への殺意は否定しています。しかし、妻に言われた一言から「子供を失くす悲しみを思い知らせてやりたい」と思った経緯などからか？子供への殺意はあったと判断されました。なお「子供にガソリンを巻いた」報道は事実とは異なるそうです。

前代未聞の放火殺人事件を起こした北村有紀恵ですが、事件の後はどうなったのでしょうか。彼女だけでなく彼女の家族も大変な痛手を負うことになります。

放火事件の後、北村は疑われていましたが証拠不十分で逮捕には時間がかかっています。しかし、捜査が進むにつれ逃げきれないと判断した彼女は父親に勧められ出頭することとなりました。

驚くことに、警察に出頭するまでの２ヶ月間、彼女はいつものように会社に出勤していたのだそうです。隠しおおせると思っていたのでしょうか。

裁判は七年間におよび、遂に無期懲役が確定しました。無期懲役とは、期限を決めない刑罰のことです。死刑に次に重い刑罰ではありますが、日本には終身刑がないので最高でも30年の刑罰と決まっています。

この事件で無期懲役を言い渡された北村有紀恵ですが、夫妻への損害賠償金の支払いも命じられます。その額は4500万円です。当初の損害賠償金の請求は1億1300万円で夫妻で民事訴訟を起こしていました。

妻だけならともかく、この事件の全ての元凶で罪のない子供や周囲の人生をめちゃくちゃにした原田幸広が賠償金を請求している事に違和感を感じる人は多いようです。

北村の両親が全財産を投げ打ってなんとか1000万円を返済しましたが、なお3000万円の支払いが残っており家族の受難もまだまだ続きそうです。

自身の招いた裏切り行為により、なんの罪もない子供を死に追いやってしまった原田幸広は、実質的にNECを解雇されることとなりました。

名目上は自己都合退社になっていますが、部下に手を出した末の前代未聞の事件なので、会社にも多大な迷惑がかかったに違いありません。仮に解雇にならなくても、会社にはいられなかったでしょう。

北村有紀恵の画像や写真ですが、かなり昔の事件であり、ここに正式に掲載できるような画像はありませんでした。

北村有紀恵受刑者は、現在何をしているのでしょうか。一部には出所するとの噂もあります。仮に出所したとしても、彼女は十分に反省をしており再犯の恐れもないと思われます。彼女の刑務所での様子を見ていきましょう。

北村有紀恵受刑者は、現在も服役中です。刑務所の中では真面目な勤務態度であると言います。また「社会のことをよく知らないといけない」との思いから大学の通信教育課程を受けるなど、勉強もしているとのことです。

刑務所での頑張りにより、2種2類という区分に昇格したのだそうです。そのため自由度が増し、家族との交流が以前より増えているとのことです。また、彼女と手紙のやり取りをしている雑誌の編集長などもおり、その人とは面会もしているそうです。

無期懲役刑の上限は三十年間です。したがって、刑が終われば出所となるでしょう。現在それよりも早く出所させようとする動きもあるそうです。

しかし、世間の中には「罪のない子供を二人も殺しておいて仮出所を望むのは不謹慎」との意見もあります。確かにいくら情状酌量が認められそうな背景があったにせよ、子供二人を焼死させた罪は重いです。刑期は全うする方がいいのかもしれません。

原田幸広のその後ですが、会社を解雇されたあとは何をしているのでしょう。驚くことに原田幸広は妻と離婚することはありませんでした。それどころか１男１女をもうけて東北地方に移り住んでいると言われています。

先にも述べたとおり、北村に罵詈雑言を浴びせたとはいえ、妻は被害者で最愛の子供を失っています。この事件の原因を作ったのは、紛れもなく原田幸広です。しかしそのような夫とまたやり直す気持ちになれるのは、周りには理解しかねる行動でしょう。

夫婦二人にしか分からない経緯があったのでしょうが、夫が北村の家族から賠償金をもらって生活をしているのは、少し納得がいかないと思う人もいるのではないでしょうか。お金は亡くなった子供を弔うため、また生まれた子供のために使って欲しいですね。

日野OL不倫放火殺人事件の犯人、北村有紀恵の現在や事件の経緯、原田幸広のその後について紹介していきました。

このままいけば将来は有能な社員になるはずだった北村有紀恵。普通に結婚し子供に恵まれて幸せな生活を送っていたはずの彼女は、運悪く一人の既婚者に翻弄され子供を堕胎することとなり、また罪のない子供の命まで奪ってしまう犯罪者になりました。

憎しみの気持ちを不倫相手だけに向けていれば子供は犠牲にならずに済みました。これから一生かけて償いをするのは当然のことですが、現在同じような境遇にいる人はこの事件を教訓にしていくといいのではないでしょうか。