自己犠牲の精神とは?自分を犠牲にする人の心理や性格的特徴
あなたの周りには、自己犠牲の精神を持っている人はいるでしょうか。自己犠牲の精神とはそもそもどういう精神のことを言うのでしょうか。今回は自己犠牲をする人の心理や性格の特徴などを紹介します。あなたが自己犠牲をしてしまう人なら、卒業する方法もチェックしてください。
目次
あなたは自己犠牲をしてしまうタイプ?
今回は自己犠牲の精神について紹介させていただきます。自己犠牲とは自分を犠牲にすることですが、自分を犠牲にする人というのは、どんな心理から自己犠牲をしているのでしょうか。また自己犠牲をする人というのは、どんな性格的な特徴があるのでしょうか。
自己犠牲の人のことを考える前に、まずは自己犠牲とはどういうことなのか、自己犠牲について紹介させていただきます。
自己犠牲の精神とは?
まずは自己犠牲の精神とはどういう精神のことを言うのでしょうか。自己犠牲とは、何かの目的や、誰かのために、自分の時間や体、命などを捧げるという意味があります。自己犠牲の精神は、そういう考えたを持った精神ということになります。
自己犠牲とはもともとは自分の意志で、喜んで捧げるというような意味だったようですが、最近では自分は嫌だと思っているけれど、我慢して誰かのために頑張るというような意味もあるようです。
自分を犠牲にすること
自己犠牲の精神というのは、前提として自分を犠牲にするということがあります。自己犠牲とは自分の時間や労力、ときには命までもを犠牲にして、何かを成し遂げるという意味があるようです。
自己犠牲には自分を犠牲にしても、誰かや何かを幸せにしたいという強い思いが関係しているようです。自己犠牲はどんな方法をとるとしても、自分のためではなく誰かのために尽くすというような意味があるのです。
自己犠牲と愛の違い
自分を犠牲にする自己犠牲とは、誰かのためにおこなうものです。そのためにときどき自己犠牲の精神を愛情だと表現する人もいます。自己犠牲と愛とは同じものなのでしょうか。
結論から言えば、自己犠牲と愛とは別のものになります。自己犠牲は相手に愛がなかったとしても与えることができるもので、愛は相手のことを愛しいと思わなくなれば無くなってしまうものです。
だからこそ自己犠牲の中には、我慢して自分を犠牲にするというものもあるのです。
自己犠牲をする人の心理
それでは自己犠牲の精神を持った、自己犠牲をする人の心理について考えていきましょう。自分を犠牲にする自己犠牲の精神を持った人とは、どうして自己犠牲をするのでしょうか。自己犠牲をする人の心理をまとめていきます。
自分が犠牲になるほうがいい
自分を犠牲にする自己犠牲をする人の心理には、自分が犠牲になるほうがいいという心理の特徴がある人もいるようです。
自己犠牲とは誰かが大変な目に合うくらいなら、自分から進んで犠牲になろうという考え方の特徴の人です。特に仕事でかわいがっている後輩などが苦労をするくらいなら、自分でなとか我慢して頑張ろうというような心理に陥ることが多いようです。
また誰かに余計なカリを作るくらいなら、自分が犠牲になったほうがマシであるという心理から、自分を犠牲にする自己犠牲を選ぶ場合もあるようです。
無理をしているとは思っていない
自分を犠牲にする自己犠牲をする人の心理には、自分が無理をしているとは気が付いていないという心理になっている場合もあります。
ちょっと人よりも頑張っているけれど、無理をしているわけではないと自分に言い聞かせている場合もあるようです。自分が無理をして我慢をしていることがわかっているからこそ、大丈夫だと心理的に言い聞かせていることも多いようです。
自己犠牲をしてはいるけれど、無理をしていない大丈夫だという人ほど、自分を犠牲にして頑張りすぎてしまうという特徴もあるようです。
自分がなんとかしなくてはいけない
自己犠牲をする人の心理には、自分がなんとかしなくてはいけないと思っている心理があるようです。
自己犠牲をしてしまうのは、何かトラブルがあったときには、まずは自分1人でなんとかする必要があると思い込んでしまうのです。誰かに助けを求めようという心理にはならないというような特徴があるようです。
ある意味では責任感が強い人が、自分を犠牲にしてまで自己犠牲の精神で動いてしまうという場合もあるようです。
誰かに任せることができない
自己犠牲をする人の特徴には、誰かに任せることができないという心理の特徴がある場合もあります。
誰かに任せることで、自分が思っていたこととは違う状態になってしまうというようなことを許すことができないという心理から、自己犠牲をしてしまうということもあるようです。
自己犠牲をしてしまうのは、何か責任をとらなくてはいけなくなったときには、どうせ自分を犠牲にしなくてはいけないと思っているからこそ、誰かに任せることができないとう場合もあるようです。
争いごとが嫌いである
自己犠牲をする人の心理には、争いごとが嫌いであるという特徴もあるようです。平和主義であるがゆえに、誰かと争うのが嫌いだという人もいます。そういう人の場合、誰かに反論したり、何かを断ることで、その人と口論になりたくないと考えて自己犠牲を選んでしまうのです。
自己犠牲を選んでしまうのは、話し合いであっても争いをしたくはないという心理から、争うくらいなら自分が犠牲になればいいという心理になってしまう特徴があるようです。
自己犠牲をする人の性格的特徴
自己犠牲をする人の心理をまとめてみましたが、あなたの中には自己犠牲をする人の心理の特徴はあったでしょうか。ここからは自己犠牲をする人の性格の特徴をまとめていきます。
もしかしたら自分は自己犠牲をする人かもしれないと思っている人は、自己犠牲の精神があるかどうか、チェックもかねてみていきましょう。
人が喜ぶことをするのが好き
自己犠牲をする人の性格には、人が喜ぶことをするのが好きだという特徴があります。人の喜んでいる顔を見ることが好きだからこそ、誰かのために自己犠牲をする人になってしまうようです。
誰でも人が辛そうにしているよりは、人が喜んでいるところをみているほうが好きだと思いますが、自己犠牲をする人の性格は、普通の人よりもその感情が強くあるという特徴があるようです。
頼まれると断れない
自己犠牲をする人の性格の特徴には、頼まれると断れないという性格であることも多いようです。自己犠牲をする人は、断ることが下手な性格ということも言えるでしょう。
頼まれると断れない性格の人は、断れないことで損な役回りをしてしまうことも多いようです。自己犠牲の人がそれでも何かを引き受けてしまうのは、誰かに断ってしまったことで、その人のことを傷つけてしまわないか不安になっている心理が原因になるようです。
努力家である
自己犠牲をする人の性格の特徴には、努力家な性格であるという特徴もあるようです。努力家で頑張り屋であることで、途中で投げだすというようなこともないようです。途中でなげださないからこそ、損な役回りも回ってきてしまうのかもしれません。
自己犠牲の人は最後までがんばってしまうタイプであるので、自分の本来やらなくてはいけないことも犠牲にしてまで努力を続けてしまうという特徴もあるようです。
ストレスを上手に発散できないのも、頑張り屋な性格をしている自己犠牲の人の特徴になるようです。
人に嫌われたくない
自己犠牲をする人の性格には、人には嫌われたくないという強い思いが影響をしていることもあるようです。
自己犠牲をする人の中には、本当は嫌だと思っているけれど、我慢して自己を犠牲にするという人もいます。
本当は嫌だけれども自分を犠牲にしてしまうのは、自己犠牲をする人が、それをやらなかったことで周りの人にいい加減だと思われてしまったり、断ったことでヒドイ人だと嫌われることを極端に嫌っているのが原因であることもあります。
おせっかい
自己犠牲の精神を持っている人の性格には、おせっかいな性格をしているという特徴もあります。
自分がやらなくてはいけないという心理や、誰もやらないなら自分がやるしかないというような心理になるのは、自己犠牲をする人がおせっかいな性格が原因になっていることもあります。
おせっかいな性格の人は、後先を考えないという特徴を持っている場合もあります。引き受けるだけ引き受けて、後から引き受けすぎたと後悔をする性格です。引き受けすぎて後悔をしても、どれも最後までやりとげてしまうという性格の特徴もあるようです。
自己犠牲をする人の恋愛の特徴は?
自己犠牲の精神を持っている人というのは、自己犠牲の心理や、自己犠牲になってしまう性格の特徴があるようです。では事故後性をする人には、恋愛にも特徴があるのでしょうか。自己犠牲をする人の恋愛の特徴をみていきましょう。
相手に尽くしすぎてしまう
自己犠牲の精神を持っている人の恋愛の特徴には、相手に尽くしすぎてしまうという特徴がありようです。自己犠牲的な尽くし方というのは、恋愛相手への尽くし方というよりは、家来が王様に仕えるような尽くし方になる場合もあるようです。
自己犠牲の精神を持っている人の中には、それくらい相手に尽くさないと、相手が自分から離れてしまうのではないかという恐怖を感じて我慢をしている場合もあるようです。
ただ残念なことに相手に尽くしすぎてしまう自己犠牲の精神を持っている人は、相手に尽くしすぎてしまうことでのデメリットも多くあるようです。
恋愛に依存してしまうこともある
自己犠牲の精神を持っている人の恋愛の特徴とは、恋愛に依存してしまうこともあるという特徴もあります。
恋愛に依存してしまうことで、他のことを蔑ろにしてしまうような場合もあります。恋愛相手のことを大切にしすぎて友達を蔑ろにしたり、約束も恋愛相手を中心に考えてしまうということも少なくありません。
自己犠牲の精神とは、誰にでも優しいという意味ではありません。自分が何かをしたいとおもったことに対しての考え方になるため、恋愛相手には尽くすけれど友達には同じように尽くすことができないという場合もあるのです。
都合のいい相手になってしまう
自己犠牲をする人の恋愛の特徴には、いつの間にか都合のいい相手になってしまっているというような場合もあります。
自己犠牲をする人とは、恋愛相手に尽くしすぎてしまうという特徴もあります。相手のためになるだろうと、ときには我慢をしたり仕事を犠牲にしても尽くしていることが、恋愛相手にとって「当然のこと」になってしまっていくことがあります。
恋愛相手のために食事をつくったり、掃除をしたり、場合によってはお金を出すのが当たり前になってしまうと、いつの間にか都合のいい相手となってしまうこともあるようです。
亭主関白である
自己犠牲をする人の恋愛の特徴には、結婚した後の家庭に影響を及ぼすような場合もあるようです。自己犠牲をする人が女性の場合、結婚したときには亭主関白の家庭になる可能性が高いようです。
また自分の家庭が亭主関白の家庭であった場合、他の場面では自己犠牲をする性格ではないのに、夫に対しては自己犠牲をするようになるというような場合もあるようです。
育ってきた環境によっても、自己犠牲をする人になる可能性もあるようです。
自己犠牲をすることによるデメリット
自己犠牲をする人は、恋愛で色々なことを我慢することになってしまいそうです。自己犠牲をすることで、他にも我慢をしなくてはいけなくなることはあるのでしょうか。ここでは自己犠牲をすることによるデメリットをまとめていきます。
我慢を強いることになる
自己犠牲をするということは、基本的には自分自身に我慢を強いているということになります。本当はやりたくないと思っていることや、誰もやりたがらないようなことをやるというのが自己犠牲です。
誰かのためになるとか、人の喜ぶ顔がみれると思ったとしても、嫌だと思うことはやはり嫌なことになるでしょう。それをやらなくてはいけないということは、とてもストレスのたまる事でもあります。
また他の誰もやりたがらないことというのは、誰も助けてくれずに、1人でやらなくてはいけないということも多いようです。
本末転倒になることも
自己犠牲をするということは、誰かのために何かをすることで、誰かが喜ぶというようなことになりますが、誰かのために良かれと思ってやったことでも悪いことになってしまったり、本末転倒の結果になる場合もあります。
仕事で大変そうだったので手伝ったり、変わりに仕事をやってあげたけれど、結果として最初からやらなくてはいけなくなってしまったというようなことがあるかもしれません。
よかれとおもって我慢してやったことなのに、相手に感謝をされないどころか、周りの人に大きな迷惑をかけてしまうというような場合もあります。
仕事では評価されない
自己犠牲をするということはときには本末転倒となることもあります。仕事ではとくにその傾向が強く、相手のために良いと思ってやったことでも、結果的に助けようと思った相手が注意を受ける結果になる場合もあります。
我慢して自己犠牲をしたにも関わらず、大きな損失が出て責任を取らされてしま足り「お前がやるのではなく、上手に指導をしなさい」と注意をされるようなこともあります。
仕事では自分の仕事は基本的には自分でやることが求められます。それができない場合には、指導したり教えたりすることが良いと考えられているのです。
自己犠牲をすることで仕事では損をすることも
自己犠牲をすることで、デメリットがあることもたくさんありますが、具体的に仕事では損をすることもたくさんあります。自己犠牲をすることで損をするのは、仕事のどんな場面になるのでしょうか。仕事で損をする自己犠牲を紹介させていただきます。
手柄を横取りされることもある
自己犠牲をすることで仕事で損をしてしまう場面には、手柄を横取りされることもあるという点です。仕事でも自己犠牲をするときには、相手のためや目標のために犠牲になることを意味します。
例えば仕事を成功させるために、我慢してあなたが犠牲になって、結果としてミスをしてしまったとしたら、ミスした責任はあなたが負い、成功したところは別の誰かの手柄になってしまう場合があります。
仕事の成功のための自己犠牲なので、それでいいと思える場合もあるでしょうが、やはりちょっとストレスが溜まる場面になるでしょう。
感謝されない時
自己犠牲をすることで仕事で損をしたと感じてしまう場面には、どんなに頑張っても感謝されない時です。
感謝されるために仕事をしているわけではありませんが、自分の時間をつぎ込んで自己犠牲をした結果、それが当然の結果のように言われるのは損をしたと感じてしまうこともあります。
我慢して誰もやらないような仕事をしたのに、「みんなが嫌がる仕事をしてくれてありがとう」というような言葉をかけてもらえないことで、ストレスを溜めてしまうこともあるようです。
自己犠牲を卒業する方法
我慢して自己犠牲をしても、デメリットや損をすることは多いようです。我慢してストレスを溜めてしまうくらいなら、自己犠牲を卒業したいと考える人もいるでしょう。それでは自己犠牲を卒業するためには、どんな方法をとるといいのでしょうか。
自己犠牲を卒業する方法について、いくつか紹介させていただきます。ついつい自己犠牲になってしまうという人は、卒業する参考にしてください。
断る勇気を持つ
自己犠牲を卒業する方法には、断る勇気を持つことが大切です。自己犠牲をしてしまう人の中には、頼まれたことを断ることができずに、結果として自分が我慢すれば丸く収まるとおもって引き受けてしまうという人もいます。
断る勇気を持っていないことで、どんどん自己犠牲をしなくてはいけない場面は増えていきます。自己犠牲を卒業しようと思った時には、しっかりと「今は無理」であることや「自分にはできない」ということを伝えられるようにしていきましょう。
はっきりと断ることができないというときには、それとなく断る方法をみつけていきましょう。今はこれだけ多くの仕事や用事を抱えているからできないと、何かの用事をつくっておくのも1つの方法かもしれません。
断るのが上手な人の真似をしてみるというのも、自己犠牲を卒業する方法になります。あんな風に断ってみたいという人や、あの人は断り方が上手だと思う人の真似をすることで、断り上手になることもできるでしょう。
頼れるようにする
自己犠牲を卒業する方法には、誰にでも頼ることができるようになるというのも、自己犠牲を卒業するためには大切な方法です。
自己犠牲の精神を持っている人は、どこか完璧主義者で、自分がやらなくてはいけないという気持ちが強い人に多い傾向があります。
自分は今ていっぱいだというときには、そうでは無い人にお願いをしてみたり、一緒に手伝ってもらえるようになることで、自己犠牲を卒業することができるかもしれません。
まずは簡単なことからお願いをするようにしていって、そのうち自分ではできないことであれば、その人にお願いしてみたらどうかとその人にお願いごとができるようになると、自己犠牲を卒業することができるかもしれません。
断るという卒業の仕方ができないという場合には、誰かに手伝ってもらって自己犠牲を卒業していくという方法にするのもおすすめです。
自分に自信を持てるようにする
自己犠牲を卒業する方法には、自分に自信を持てるようにするということも、自己犠牲からの卒業する方法になります。自己犠牲をする人には、自分に自信を持てないという人もいます。
自分に自信が持てないから、「自分が犠牲になればいい」というような気持ちになってしまう場合もあるのです。
自分に自信が持てるようになることで、自然と自己犠牲を卒業することができる場合もあります。
自分に自信をつけるためには、できるかぎり自分を褒めてあげるということも大切です。自己犠牲をしている自分を褒めるのではなく、自分のことを自分でできていることを褒めてあげるようにしましょう。
自分の意見を言えたときや、自分の考えで行動できたときなど、自分が自分のために頑張ることができたときに褒めることで、自己犠牲を卒業する方法になっていきます。
自己犠牲の精神は自分で自分の評価を下げている
今回は自己犠牲の精神とはどういうものなのか、自分を犠牲にする人の心理や性格的特徴を紹介させていただきました。
あなたは自己犠牲の精神を持っている人だったでしょうか。自己犠牲の精神がある人の全てが悪いわけではありませんが、あまりにも深い自己犠牲の精神は、自分で自分の評価を下げてしまっていることにもつながります。
自分の評価を下げないようにするためにも、自己犠牲の精神から卒業して、自分のために頑張れるようにしていきましょう。