屁理屈の意味や例とは?屁理屈な人の特徴も紹介
普段よく使われる屁理屈ですが、その意味や使い方を完璧に理解している人は少ないでしょう。そこで、今回は屁理屈の意味や使い方を確認していきたいと思います。また、屁理屈な人の特徴や例も紹介するので、自分が屁理屈になっていないか気になる人はぜひ注目してください。
目次
屁理屈な人は面倒くさい
言い訳がましい人は屁理屈と言われることがあります。屁理屈な人を例に挙げればはまさに、ああ言えばこう言うというタイプの人なので、面倒くさいと思われてしまうことも多々あるでしょう。
しかし、利己的で口がよく回る屁理屈な人は、スピーディーな交渉能力が求められるビジネスでは成功できる可能性が高いのです。
そこで、今回は「屁理屈」の正しい意味や例文と共に、屁理屈な人の特徴や屁理屈な人に対する対処法などについて紹介していきたいと思います。
「屁理屈」の意味とは?
屁理屈は筋が通らない自分勝手な道理を意味する言葉です。理屈は論理的に説明できる道理のことを意味します。理屈っぽい人とは細かいけれども正論を重視する人のことを指すのです。
一方で、屁理屈をこねる人というのは、自分勝手な言い分を論理的に正しいものであるかのように主張する人のことを指します。このように屁理屈と理屈は似ていますが、全く違う意味の言葉なのです。
「屁理屈」の語源
屁理屈の「屁」はおならを意味しています。屁理屈は、ほとんどの人が顔をしかめるおならのように、周囲の人から嫌がられる理屈ということから生まれた言葉と考えられているのです。
また、おならの音は気の抜けるような音であることから、おならの音のように頼りない理屈という意味で、屁理屈という言葉が生まれたとも考えられています。
屁理屈と似ている「小理屈」
屁理屈と似ている言葉「小理屈」という言葉があります。とても似ているので、屁理屈と同じように使ってしまっている人も多いでしょう。
しかし、小理屈は物事の本筋とは関係のない取るに足らない理屈を意味する言葉で、屁理屈とは全く異なる意味を持っているのです。小理屈と屁理屈の両方の意味をしっかり把握して、混同して使わないようにしましょう。
「屁理屈」の使い方
一般的に屁理屈は、筋が通っていない言い訳や理由を表現するときに使われる言葉です。
屁理屈はあまりよい意味の言葉ではないので、正しい使い方をしないと話し相手に不快な思いをさせてしまうこともあります。そこで、以下では屁理屈の正しい使い方をしっかり確認していきましょう。
「屁理屈」を使った例
屁理屈は相手の理由や言い訳に納得がいかないときに使うことが多いでしょう。以下では、そんな屁理屈の例文を取り上げていきたいと思います。
屁理屈を正しく使えるようになりたい人は、ぜひ以下の例文を参考にしてみてください。
例文①自己保身のために屁理屈を言う人は信用されない
屁理屈は都合のよい言い分を表現するときにも使われます。つまり、自己保身のための言い訳は屁理屈と表現することができるのです。
自己保身のための言い訳をよくする人は、周囲の人からあまり信用されないでしょう。自己保身のための言い訳をしたために、周囲の人を怒らせてしまい、より状況が悪くなってしまうこともあります。
そのため、失敗したときは自己保身のための言い訳はせず、素直に自分の非を認めて謝りましょう。
例文②本人は必死に言い訳しているが屁理屈としか思えない
必死に言い訳をしていても、その言い訳に筋が通っていな異様な例であれば周囲の人は納得できないでしょう。その論理的でない言い訳も、屁理屈と表現することがあります。
本人は妥当な弁明をしていると思っていても、周囲から見ると屁理屈をこねているようにしか見えないという例はよくあるでしょう。
自分がそうなってしまわないようにするには、普段から言い訳がましくなっていないか自分を顧みることが大切です。
例文③話し上手な○○は屁理屈を正論のように話すことが上手い
正しくない理屈を正論のように話すことも、屁理屈を使って表現することができます。
話術に長けた人は自分にとって都合のよい言い分を正論のように伝えて、相手を納得させることができるでしょう。そのため、屁理屈を正論のように上手く話す人は、交渉において大活躍することがあるのです。
屁理屈の類語とは
屁理屈にはさまざまな類語があります。以下では、屁理屈の類語の例を紹介していきましょう。語彙力を強化したい人には、屁理屈の類語も覚えておくことをおすすめします。また、屁理屈の類語に興味がある人は、以下の類語以外の類語もぜひ調べてみてください。
詭弁
屁理屈の類語には、詭弁という言葉が挙げられます。詭弁は相手をごまかすための筋の通らない弁論を意味する言葉です。相手を何としても納得させたいときに、「詭弁を弄する」というように使われます。
また、相手がもっともらしく主張する理論が間違っていることを指摘するときにも、「詭弁」はよく使われるのです。
牽強付会
牽強付会も屁理屈の類語の1つでしょう。牽強付会は強引に自分の間違った理屈を正当化することを意味する4文字熟語です。
都合のよい理屈を正当化することを批判したいときに、「牽強付会をしている」というように使うことが多いのです。固い印象の四文字熟語なので使い方が難しそうに見えますが、意味をきちんと把握していれば迷わず使えるようになるでしょう。
こじつけ
こじつけも屁理屈の類語に含まれる言葉です。こじつけとは、関連性の無い物事を強引に関連性あるかのように見せることを意味します。
一般的には関連性の無い物事に関連性を持たせるときに、「こじつけに走る」というように使われるのです。また、こじつけは相手の主張する理論に納得がいかないときにも、「それはこじつけだ」というように使うことがあります。
欺瞞
欺瞞も屁理屈の類語の1つです。欺瞞は相手を欺いて丸め込むことを意味する言葉で、様々な場面で使うことができます。欺瞞は「ぎまん」と読み、「欺瞞に満ちた言動」や「相手を欺瞞する」というように使うことが多いでしょう。
屁理屈な人の心理とは?
屁理屈をこねる人の心理が気になったことがある人は多いでしょう。そこで、以下では屁理屈をこねる人の心理について、詳しく紹介していきたいと思います。特に屁理屈をこねる人の心理が気になる人は、注目してみてください。
謝罪する姿を周囲の人に見られたくない
屁理屈をこねる人は、素直に謝罪する姿を周囲の人に見られたくないと思う心理であることが多いのです。屁理屈をこねる人は、自分の非を認めて謝る姿を周囲の人に見られることに、プライドが傷つく恐怖と不安を感じやすいとされています。
そのため、明らかに自分に非がある失敗であっても反射的に言い訳をしてしまって、素直に謝罪することができないのです。
根拠のない自信を持っている
屁理屈をこねる人の多くは、根拠の無い自信を持っています。そのため、周囲からはいつも自信満々に見えるのです。しかし、根拠が無い自信は崩れやすいので、本人は常に自信無くなるようなことが起きないように気を張っています。
自分の失敗を認めることは自信を無くさせることなので、なかなか自分の失敗を認めず言い訳をしてしまうのです。
責任を負いことを避けたい
なるべく責任を負いたくないという心理も、屁理屈をこねる人の心理の1つです。屁理屈をこねる人の多くは責任から逃れようとするので、よく他人に失敗の責任を負わせようとします。
自分が負うべき責任と分かっていても、責任を負う苦しみを避けたいがために、言い訳の中で他人に責任があるように主張してしまうのです。
屁理屈な人の特徴【男性編】
屁理屈な人には、どのような特徴が見られるのでしょうか?以下では屁理屈をよくこねる男性の特徴を、いくつか紹介していきましょう。男性は以下の特徴と自分の特徴を比べて、自分が屁理屈な人になってしまっていないか確認してみてください。
負けず嫌いで口喧嘩が強い
屁理屈を言う男性には、負けず嫌いで口喧嘩が強いという特徴があります。負けず嫌いであるからこそ、なかなか自分の非を認めて素直に謝るということができません。
そのため、誰かに間違いを指摘されると屁理屈を強い口調で返して、口喧嘩のようになってしまうことが多いのです。口喧嘩も強いので素直に謝るという経験が積めず、歳を重ねるとますます頑固な負けず嫌いになっていく傾向にあります。
劣等感が強い
劣等感が強いということも、屁理屈を言う男性の特徴の1つです。劣等感が強いので、誰かを口で言い負かして、優越感に浸りたいという欲が強い傾向にあります。
そのため、自分の非を責めらられると、しつこい言い訳をして何とか相手を言い負かそうとしてしまうのです。
自己顕示欲が強い
屁理屈をこねる男性には、自己顕示欲が強いという特徴もあります。注目を浴びたいという欲が強い上に素直でないため、謝罪するべき場面で言い訳をして、周囲とは違う考え方をアピールしたがるのです。
強い自己顕示欲の裏には強烈な寂しさがあるので、屁理屈をこねる男性は実は寂しがり屋とも言えるでしょう。
屁理屈な人の特徴【女性編】
以下では屁理屈な女性の特徴も見ていきましょう。屁理屈な女性が身近にいる人は、ぜひその女性の特徴と比べてみてください。
また、つい言い訳がしたくなってしまう女性も、周囲から屁理屈が多いと思われていないか、以下の特徴と自分の特徴を比べて確認してみましょう。
他人を素直に褒めることができない
誰かを素直に褒めることができないということは、屁理屈をよく言う女性の特徴です。
子供の頃から褒められることが少ないと、褒め言葉を遠回しな嫌味と捉えてしまいやすくなります。だんだんと物事を斜めに見るようになってしまい、他人を褒めるということが難しくなってしまうのです。
視野が狭い
視野が極端に狭いことも、屁理屈な女性の特徴の1つと言えます。視野が狭いので頭の中で自分の主張だけが正しいと考えがちなのです。
そのため、自らの非を認めることができず、自分の非を指摘してきた人が間違っていると主張してしまいます。
想像力が乏しい
想像力が乏しいということも、屁理屈な女性に見られる特徴です。そのため、状況や相手に応じて自分の主張を曲げることが難しく、誰に対しても堂々と屁理屈をこねてしまう傾向にあります。
他人の気持ちを想像する力も弱いので、平然と他人に自分の責任を押し付けることもあるでしょう。
屁理屈な人への上手な対処法
職場や学校では屁理屈な人と上手く付き合わなければならない場面もあるでしょう。屁理屈な人に上手に対処するには、どのようにしたらよいのでしょうか?以下では、屁理屈な人への対処法を取り上げていきたいと思います。
話を聞く態勢を維持する
屁理屈な人に上手く付き合うには、まず基本的に話を聞く態勢で付き合うことが重要になります。屁理屈な人は自分の屁理屈を聞いてくれる人には、心を開きやすくなるのです。
そのため、話を聞く態勢で向き合うことで、相手が満足して屁理屈が減る可能性も高くなります。
屁理屈をずっと聞いているとストレスが溜まるという人は、積極的に相槌を打って聞いているように見せかけてみましょう。
屁理屈をこねだしたら話題を変える
相手が屁理屈を言い出したら、話題を変えるということも有効な対処法です。屁理屈な人は屁理屈を言い始めると長くなる傾向にあります。そのため、屁理屈を言い始めたタイミングで話題を変えることで、屁理屈を聞く時間を短くできるでしょう。
屁理屈なことをはっきり指摘する
屁理屈な人は自覚が無いことがほとんどです。そのため、屁理屈な人の対処法には、はっきりと屁理屈だと指摘することも挙げられます。屁理屈だと他人から明確に指摘されることで、相手に自覚を促すことができるでしょう。
しかし、強い口調で屁理屈だと指摘すると口喧嘩に発展して、相手との関係が険悪になってしまうこともあります。そのため、屁理屈だと指摘するときは、冷静かつ真剣な雰囲気で指摘するようにしましょう。
自分が屁理屈にならないためには?
屁理屈な人の多くは無自覚なので、自分も知らない間に屁理屈になってしまう可能性があります。そこで、以下では屁理屈にならないための方法を2つ紹介しましょう。屁理屈になりたくない人は、ぜひ実践してみてください。
物事を評価するときは否定語から入らない
物事を評価するときに、いつも否定の言葉が真っ先に出てしまう人は意外と多いのではないでしょうか?何でも否定する癖がついてしまうと、だんだんと考え方全体がひねくれてきて、屁理屈になってしまいやすくなります。
そのため、物事を評価するときは言葉を発する前に一呼吸おいて、否定の言葉から出ないようにしましょう。物事を否定する言葉を言う前には、物事の主体を自分に置き換えて考えてみることをおすすめします。
相手の話を最後までしっかり聞く
屁理屈にならないためには、相手の話を最後まで聞いてから自分の意見を言うことを心がけてみましょう。屁理屈な人は相手に言い負かされないように、相手の話の途中で自分の話をしてしまいがちです。
そのため、相手が話しているときはきちんと耳を傾けるということを徹底するだけでも、屁理屈の予防になるでしょう。
屁理屈な人に対応するときは屁理屈にならない方法も実践しよう
今回は屁理屈の意味や屁理屈な人の特徴について、詳しく紹介しました。屁理屈は理屈と混同されがちですが、その意味は全く違います。そのため、しっかり今回紹介した屁理屈の意味や使い方を覚えておきましょう。
また、屁理屈な人への対応で困っている人は、今回取り上げた対処法をぜひ実践してみてください。自分が知らずに屁理屈な人にならないように、屁理屈にならない方法を合わせて実践してみることもおすすめします。