ミルフィーユの正しい食べ方やマナー!切り方なども解説
おいしいけど食べづらいミルフィーユの正しい食べ方とは?サクサク食感がクセになるミルフィーユ。しかし、そのパイ生地が食べるのを難しくしています。ミルフィーユの正しい食べ方やマナーとは?ミルフィーユを綺麗に食べるコツをご紹介します。
目次
ミルフィーユって食べづらい!食べ方のマナーとは?
パイ生地のサクサク食感としっとりしたクリーム、そして甘味が絶妙なバランスで合わさっているミルフィーユ。おいしくて食べ出したら止まりません。しかし、食べていくうちに形が崩れてしまうということはありませんか?そうです。ミルフィーユはとても食べづらい食べ物です。
家で食べている分には問題ありません。多少形が崩れても、関係なく味を楽しめます。しかし、ほかの人と一緒だと恥ずかしくなります。友人ならまだしも、会ってまだ日の浅い人やビジネス関係の人など、ミルフィーユの無残な姿を見せるわけにはいきません。食べ方が汚いと思われたくないからです。
では、ミルフィーユの正しい食べ方とはどのようなものでしょうか?マナーはあるのか?綺麗に食べるコツも合わせてご紹介します。
そもそもミルフィーユとは?
ミルフィーユはフランスで生まれたケーキです。名前もフランス語で、ミルが「千」、フィーユが「葉」を意味します。直訳すると千枚の葉っぱ。枯れ葉が何層にも重なっているように見えることからミルフィーユという名前がついています。
パイ生地とクリームを交互に重ねていくのがミルフィーユ。一般的には3枚のパイ生地でクリームを挟みます。最後に一番上にクリームを塗ったり、イチゴなどのフルーツを盛り付けたりして完成です。ほかのケーキでは味わえないパイ生地のサクサク・パリパリ食感がクセになります。
ミルフィーユが食べづらい理由
とてもおいしいミルフィーユですが、それと同時にとても食べづらいです。フォークを一刺しだけで、グチャッと形が崩れてしまったこともあるかもしれません。最初の一刺しは大丈夫でも、食べていくと次第にフォークで切り分けるのが難しくなります。
途中でミルフィーユが倒れてしまったり、ケーキ自体が原型を残していなかったり、あまり人には見せたくない状態です。どうしてこれほどミルフィーユは食べづらいのでしょうか?綺麗な食べ方をご紹介する前に、その原因を確かめましょう。
硬いパイ生地とクリームの層
硬いパイ生地とクリームが層になっているから絶妙なおいしさが生まれるミルフィーユ。その食べづらさも硬いパイ生地とクリームが層になっているのが原因です。硬いパイ生地にある程度弾力の材料を挟んでいれば、フォークを入れる力が逃げません。注意してフォークを入れれば綺麗に切り分けることができるでしょう。
しかし、パイ生地の間がクリームなので、パイ生地にフォークを入れようとすると、グラグラ動いてしまいます。フォークの力が逃げると硬いパイ生地を切ることができず、結果としてケーキ自体の形が崩れてしまいます。
パイくずが出やすい
パイ生地自体がボロボロ崩れやすいのも問題です。パイ生地のパリパリ食感がクセになりますが、切っていくうちに崩れてしまい、パイくずだけが最後に残るという場合もあります。クリームと一緒になったパイ生地はおいしいですが、パイくずだけだとあまり味がしません。
しかし、パイくずだけが残ったお皿は、食べ散らかした印象を与えます。見た目によいものではありません。だからといって、残ったパイくずをかき集めて食べたり、綺麗に食べきるために吸い取ったりするのも印象が悪いでしょう。
ミルフィーユって倒して食べるとマナー違反?
おいしいのに食べづらいミルフィーユ。どのように食べたら綺麗においしく食べられるのでしょうか?形を崩さずパイくずも出さずに食べる方法とは?人前でミルフィーユを食べるときには気になるものです。
ミルフィーユを食べていたら自然と倒れてしまって、そのまま食べてみたら意外と切りやすいということに気づかれた方もいるかもしれません。それなら最初から倒して食べたほうが全体を綺麗に食べることができるのでは、とも思ったことでしょう。では、ミルフィーユは倒して食べていいのでしょうか?
結論をいいますと、ミルフィーユを倒して食べても問題ありません。マナー違反にはならないので、むしろ倒して食べたほうが綺麗に食べられます。しかし、倒して食べるときにも注意は必要です。
ミルフィーユを倒して上手に食べる方法
ミルフィーユって倒して食べていいんだと知って、さっそく試してみたいと思われたことでしょう。ただし、ただ倒せばいいわけではありません。最後まで綺麗に食べるにはコツがあります。また、相手に好印象を与えるグッドな食べ方があります。
全体の流れさえ覚えてしまえばあとは簡単です。最後まで綺麗に食べることができてビックリされるでしょう。残ったお皿が綺麗で、食べ散らかした感がありません。友人と一緒にランチやお茶をした際に、さっそく試したいと思われるに違いありません。
ミルフィーユを倒して食べるときですが、フォークだけでなく、ナイフも用意してください。普段ケーキを食べるときにナイフなんて使ったことない、と思われる方もいるかもしれません。しかし、綺麗に食べきるためですし、マナーとしても重要です。
そして、それぞれの工程を焦らずに行ってください。途中少し形が崩れてしまっても問題ありません。フォークとナイフの両方があれば、形を直しやすいです。形を綺麗に直して続行しましょう。
手順①トッピングを取り除く
ミルフィーユの食べ方として、倒して食べても大丈夫ですが、いきなり倒すのはNGです。まず上に乗っているトッピングを取り除きます。一般的にはホイップクリームやイチゴなどのフルーツが乗っています。一つ一つ取り除いていきましょう。
そのときに、少しミルフィーユから話して取り除くのがポイントです。ミルフィーユを倒したときに、トッピングの上に倒れてしまわないようにスペースを空けておきましょう。また、倒したあとにナイフで切っていきますが、そのときにもナイフがトッピングに当たらない程度のスペースがあるとより上品です。
手順②ミルフィーユを倒す
次にミルフィーユを倒します。倒す方向は手前側でも向こう側でもどちらでも大丈夫です。しかし、一般的に食事を出す際は食べる人のほうを正面にして出します。ですから、正面が上にくるように向こう側に倒すようにするといいでしょう。
そして、そのまま倒すとミルフィーユ全体がお皿の上側によってしまうことがあります。ひどいと頭の部分がお皿から出てしまうこともあります。それで、ミルフィーユを少し自分側に寄せてから倒すといいでしょう。そうすればミルフィーユがちょうどお皿の真ん中に倒れ、食べやすくなります。
手順③好みの大きさに切る
ミルフィーユを倒したら好みの大きさに切っていきます。左側から切っていくといいでしょう。フォークを当てて固定し、ナイフを立てて押さえながら切ります。このときも気をつけないとパイ生地が崩れてしまいます。しっかりナイフを立てて、ザクザクと切り分けましょう。
ミルフィーユを切る大きさですが、あまり細すぎると切りづらいです。逆に大きすぎると食べづらくなります。ただし、切ったミルフィーユの大きさがそれぞれ異なると見栄えが悪いです。何度か家で練習して感覚をつかむと、どれくらいの厚さで切ればいいかわかるでしょう。
手順④トッピングをのせる
ミルフィーユを全部切り分けたらトッピングを戻します。カフェやレストランでデザートを頼むと、ケーキと付け合わせがお皿の上で別々の場所に分かれて出されることがあります。その感覚でトッピングを戻さずに食べてはいけません。
ミルフィーユのトッピングはもともとミルフィーユの上に乗っていたもの。ミルフィーユを切ったらまた上に戻しましょう。戻す順番ももともと乗っていたように左から順番に戻すといいでしょう。見た目が綺麗になります。
やっぱり倒したくない!そんな時の食べ方は?
ミルフィーユを倒してもマナー違反にならないとわかっても、人の目が気になってしまうことがあります。ほかの人はよく思わないのではないかと心配になってしまうのです。そんなときは倒さない食べ方にも挑戦してみましょう。
フォークとナイフを用意します。ポイントはナイフで切るときに、トントントンと叩いてパイ生地に切り込みを入れることです。手前側はフォークで生地がずれないように押さえます。ナイフを立てて向こう側から切り込むときに、まずトントントンと切り込みを入れるのです。そうすれば、ミルフィーユの形を崩すことなく食べることができます。
ミルフィーユを綺麗に食べるコツ
ほかにもミルフィーユの綺麗な食べ方はあります。たとえばパイくずの対処法です。すでにご紹介した食べ方を試しても、パイくずが出てしまうことがあります。そのようなときはクリームにくっつけてミルフィーユに戻してしまいましょう。
または、ミルフィーユの上に乗せて、ミルフィーユの一部に戻してしまうこともできます。大事なのはパイくずが出てしまったらすぐ形を整ええること。パイくずがたまってしまうと収拾がつかなくなります。
ミルフィーユを上品に味わおう!
今回はミルフィーユの正しい食べ方をご紹介しました。横に倒して食べてもいいことを知って、安心したという方もいるでしょう。横にして食べればだいぶ楽にミルフィーユを食べられるようになるはずです。
これでどんな場所でもミルフィーユを綺麗に食べられるようになります。恥をかきたくないからとほかのケーキにする必要はありません。綺麗な食べ方をマスターして、いつでもミルフィーユを上品に味わいましょう!