白川由美さんの死因は？松嶋菜々子との関係は？旦那の二谷英明の現在も紹介

白川由美さんはあまりにも有名な女優でした。優しいお母さんの役がピッタリで人気だった彼女は、今から3年前の2016年6月14日お亡くなりになりました。

突然の訃報に驚いた方もいたでしょう。白川由美さんの死因は何だったのでしょうか。また、年齢が離れているのに親友と言われていた松嶋菜々子との関係は、どんなものだったのでしょう。

長年に渡り女優として親しまれてきた白川由美さんの軌跡を追うとともに、旦那さまの故二谷英明さんやご家族の事についても触れていきます。

はじめに、白川由美さんとはどんな女性だったのか、基本的な情報と共に紹介していきましょう。白川さんは79歳で死亡していますが、今の時代で79歳は「まだ若い」との感覚を持つ方もいると思います。

松嶋菜々子は、白川由美さんの親友でした。松嶋 菜々子は、ベテラン女優として現在も活躍しています。旦那は反町隆史で、2人の娘の母になりました。松嶋菜々子は、1973年生まれの現在45歳です。白川由美さんとは、37歳も年齢が離れています。

娘と親の関係のように思えますが、なぜ親友だったのでしょう。２人は大人気ドラマ「GTO」で初共演し、その後も家政婦のミタでも共演をしています。初共演の時から気があったようで仲良しになり、家族ぐるみのお付き合いをしていたのだそうです。

普通は年齢が離れていれば、先輩後輩の関係になりがちですが、松嶋菜々子が白川由美さんに、事務所の移籍をアドバイスするなど、対等の関係を築いていたようです。これも白川由美さんの偉ぶる事のない人柄だからこそ成立した関係だったのでしょう。

続いては、白川由美さんの経歴について、もう少し詳しく見て参りましょう。高校の頃からの芸能界入りで、亡くなる直前まで、女優をしていた白川さんは大ベテランで数々のドラマや映画に出演されていました。

高校の卒業の時に森永のキャンペーンガールに応募して見事に採用された白川さんは、その後の1956年に東宝にスカウトされ入社をしています。

高校生の頃から、女優のオーラをお持ちだったのでしょう。お嬢様だった（と思われる）のに、芸能界入りを果たした白川さん、ご両親に反対はされた可能性もありますが、自分の意思をしっかり貫いた事でその後の人生も変わっていく事になりました。

当時から上品で整った容姿をお持ちだった白川由美さんは、「日本のグレース・ケリー」のキャッチフレーズで、「ならず者」で映画デビューを果たしました。

日本のグレース・ケリーとは、本当に白川さんによくマッチしたキャッチフレーズでしたね。可愛いだけ、美人である、だけではグレース・ケリーとは呼ばれません。

清楚さや上品さも兼ね備えていた白川さんだったから、このようなキャッチ―な触れ込みでも反発されず、受け入れられたのだと思います。

その後は「サザエさん」シリーズを始めとして、特撮映画など幅広い作品に出ることとなった白川由美さんですが、もっとも「はまり役」とされたのが「家庭的な女性役」だったのです。

上品で清楚で知的な美貌と雰囲気を持っていた白川由美さんは、どう考えても悪女の役には向いていませんでした。その後は、数々の映画やドラマで活躍されることとなりました。

ここで白川由美さんの若い頃の画像を紹介します。家庭を持ってからは、母親役としての印象がありますが、この画像を見ると、まさに「グレースケリー」という感じに見えますね。

ここからは、白川由美さんのプライベートについて見ていきましょう。すでにご存知の方も多いと思いますが、白川由美さんの旦那さんは、故二谷英明さんで、娘は有名な二谷友里恵です。

白川由美さんは、夫の二谷英明さんを本当に愛してやまなかった事でも知られていました。夫に先立たれた時には、本当にショックだったと思います。

白川由美さんは、1964年に二谷英明さんと結婚しています。当時の彼女は、映画の出演や舞台にも立つなどで、大変忙しく大人気だった頃でした。

ラジオの司会も務めていた白川さんは、日活のスターだった二谷英明さんと仲良くなっていったのです。

ここで、二谷英明さんについて簡単に説明をしておきましょう。
 

実は、二谷英明さんは初婚ではありませんでした。ラジオ局に務めていた時代に一般人の女性と結婚をしていました。その後は離婚しています。離婚の理由は、白川由美さんとの不倫関係だったと言われています。今で言う「略奪愛」でしょう。

しかし、二人は仲良しの夫婦として長年に渡り添い遂げる事になりました。段々と「おしどり夫婦」として知られるようになったため、JRの「フルムーン夫婦グリーンパス」のCMにも出演をしました。

1964年に結婚したお二人の娘は二谷友里恵です。二谷 友里恵は1964年11月16日生まれの55歳です。幼稚園から慶応義塾に通い、慶応義塾大学在学中に女優としてのデビューを果たしています。

二谷友里恵は、郷ひろみと結婚した事でも有名です。結婚を機に女優は引退、子供にも恵まれましたが、その後離婚しました。現在は「家庭教師のトライ」を創業した平田修と再婚をし、同社の代表取締役社長に就任するなど実業家としての活動をしています。

一人娘である二谷友里恵を大切に育てあげ、大変仲が良かった二人でしたが、2012年に夫が死去してしまいます。二谷英明さんは、2003年10月に脳梗塞で倒れています。しばらく高級老人ホームで療養をする事となり、芸能活動は休止していました。

脳梗塞の後遺症が残っていたため、晩年は特別養護老人ホームでリハビリに励みながら静かに過ごしていたのだそうです。

2012年1月7日に肺炎になり、慶應義塾大学病院にて死去しました。81歳でした。この時の白川由美さんの落胆ぶりは大変なものだったと言います。しかし、奥様と娘に看取られて最期を迎えた二谷英明さん自身は、きっと幸せだったのではないでしょうか。

二谷英明さんが、晩年過ごしていたと言われる特別養護老人ホームとは、どんな施設なのでしょうか。2015年に多少制度が変わっているので、二谷さんがいた頃とは少し違っているかもしれませんが、基本的に特別養護老人ホームには、介護度の高い方が入ります。

入居は歩行、食事、排せつ、入浴など日常生活で全面的な介助が必要な方が優先され、24時間体制で介護サポートが受けられます。比較的料金が安価なので待機者も多く簡単には入れません。

二谷英明さんは、脳梗塞を患っていたことや年齢的にも高齢だったため、全面的に介助が必要だったのではないかと思われます。

2012年に最愛の夫を亡くし失意の底にいた白川由美さんですが、4年後に夫の後を追うように死去しています。死因は何だったのでしょう。白川由美の晩年や死因について説明をします。

白川さんは、2012年に夫が亡くなった後は、仕事量を減らしていくようになりました。2014年のフジテレビ「ブラック・プレジデント」が最後のドラマ出演となっています。まだまだ仕事も出来たと思いますが、一人になって辛かったのでしょう。

また、それまで夫と一緒に住んでいた自宅から娘の二谷友里恵の自宅に転居し同居をはじめています。一人にならずに済んだのは、白川由美さんにとっては幸せな事だったと思います。

しかし、2016年6月14日に浴室内で倒れているところを発見されました。その時はすでに心肺停止の状態でした。救急車で病院に搬送されましたが、残念ながら死亡しました。79歳でした。

死因は心不全だったのだそうです。晩年は多少認知症のような症状もあったそうですが、それ以外は元気で病気をしていた様子もなかったとのこと、なぜ急にお亡くなりになったのかは分かりません。

白川由美さんの突然の訃報には驚いた方も多かったと思います。告別式には多くの芸能人が参列していました。

娘の二谷友里恵が喪主を務め、死去から4日後の6月18日に渋谷区の祥雲寺で葬儀が営まれました。お通夜や葬儀に参列したのは、秋元康・井上真央・音無美紀子・菅野美穂・志穂美悦子・津川雅彦・村井国夫・薬丸裕英王貞治・長渕剛などでした。

親友と言われていた、松嶋菜々子も参列し「つい最近会ったばかりなのに、信じられない。元気で可愛らしい白川さんの笑顔が思い浮かびます、まだ受け入れられない状態です」と話していたそうです。

最後に、白川由美さんの主な出演作品を紹介します。日本のグレース・ケリーと言われ評判だった白川さんは、多くのドラマや映画に出演していますが、その中でも代表的なものを２つづつご紹介していきます。

はじめに、白川由美出演のドラマです。白川さんは結婚をしてからは、テレビドラマに多く出るようになりました。特に家庭的な奥様や母親役として人気を得ました。ドラマの中では「アドリブが多い」事でも知られていたようです。

家族ゲームは、本間洋平の小説が原作となったドラマです。鹿賀丈史が主演のものと、長渕剛が主演のものがあり、1983年にTBSで放送された長渕剛版に白川由美さんは出ています。

この共演で長渕剛と親交を深め、長渕が作曲した曲「おあいそして」で、歌手としてのデビューも果たしています。

白川由美さんの役どころは、吉本 剛（長渕剛）が、家庭教師としてバイトに行っていた先の息子の母親役でした。教育ママとして少しでもいい高校に入ってもらおうと躍起になる様子を見事に演じていました。

奥様はトップレディは、1965年に日本テレビで放送されたドラマです。白川由美のドラマデビューとなった作品でした。

次は白川由美出演の映画を紹介します。東宝からスカウトされ映画女優から始まった白川由美さんは、数多くの映画出演も果たしています。

サザエさんは、知らない人はいないと言っても過言ではない有名な漫画、アニメです。サザエさんは実写化の映画としても公開されていました。

サザエさんでの最初の白川由美さんの役どころは、甘味屋の店員「およしちゃん」。サザエさんがマスオさんとデートするお店の店員さんだったのだそうです。

その後も役どころを変えてサザエさんシリーズにはほとんど出演をしており、「家庭的」「母性の強い母親役」が、はまり役となっていきました。

嵐を呼ぶ男は1957年にはじめて公開されました。これは石原裕次郎が主演となった大変有名な映画です。その後も主演を変えてリメイクされ、渡哲也や近藤真彦が主役を務めました。

白川由美さんは、1983年に公開された「嵐を呼ぶ男」の近藤真彦版に出演されました。ここでは主役の近藤真彦が演じた国分良の母親「国分明子」の役を演じています。

日本のグレース・ケリーと呼ばれた白川由美さん、上品で素敵なお母さん役で、見る人を温かい気持ちにさせてくれました。最愛の旦那様、二谷英明さんと天国で幸せに暮らしていると思います。